HTC J ISW13HTの感想~GALAXY SII WiMAX ISW11SCが不満で買い替えて

[推敲度 5/10]

2012/07/17夕方 初稿アップ
2012/07/18夜 各種修正と最後の総評追加
2012/07/19朝 写真を追加、一部修正
2012/07/20夕 細かい所いろいろ修正

 前記事のようにGALAXY SII WiMAX ISW11SCでは満足できずに2ヶ月後の6月下旬、HTC J ISW13HTを買う決心をした。本記事では実際にHTC J ISW13HTを購入(白ロム購入、自前SIM交換)し3週間以上使ってみた段階でのHTC J の満足な点、良かった点、不満な点、感想などを主にGALAXY SII WiMAX ISW11SCとの比較から述べる。

 なお本記事は「GALAXY SII WiMAX ISW11SCからわざわざ買い替えて良かったか」という観点から書いており、順番も私が重視する順番となっており、取り上げるポイント等含めてHTC J ISW13HTの客観的なレビューになっているとは言いがたい。そのことを承知の上で御利用頂きたい。

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GALAXY SII WiMAX ISW11SCで明確な不満がありHTC J ISW13HTで解消された点

●テザリングに関する機能(GALAXY SII WiMAX ISW11SCでは存在しなくてHTC J ISW13HTにあるもの)

  • WiFiテザリングが使われなかった場合に一定時間後オフにする機能がついている。(「電源モード」設定「10分間の無動作状態で無効にする」)

  • MACアドレス制限機能がついている(「ユーザーを管理」「許可されたユーザーのみ」)

  • GALAXY SII WiMAX ISW11SC であった、標準のウィジェットでテザリング有効にする際のウザイ聞き返しがない。
●ウィジェットに関すること
  • アプリ「Extended Controls」で作った4G(WiMAX)ウィジェットが有効になる(GALAXY SII WiMAX ISW11SCではこのアイコンが作れなかった)

  • ウィジェットで表示される「次のアラーム時刻」が正しく表示される(GALAXY SII WiMAX ISW11SCでは「次のアラーム時刻」がうまく表示されない不具合があった。仕様が特殊らしい。なおGalaxyではデフォルトのアラームを使わず「次のアラーム時刻」を表示するウィジェットアプリ「AdyClock」を使うことで対処していたが、このウィジェットは透過度がイマイチで透過ウィジェットに拘る私としてはかなりイケてなくて不満だった。)

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  • 標準で作れる入切アイコンが豊富。たとえば単体でGPSの入り切りのウィジェットが作れる。私は機能の入り切りのウィジェットはほとんどアプリ「Extended Controls」で作っているがGPSについてはこのウィジェットだとGPSの入り切りが一発で出来ずに設定が立ち上がってしまう。デフォルトのウィジェットだとこれが一発で入り切りできるので有り難く、標準のウィジェットとしてはこれを唯一使っている。Galaxyでは特定機能単体のウィジェットが無かった。

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アラームでの一回だけの設定が自分(私)の望む設定になる。すなわち「繰り返し」「しない」で設定すると一番近い時刻の時のみ動作し、動作し終わると設定は解除される。Galaxyのように特定の曜日に結びつけることがない。

標準のカメラの縦横保存に関する設定が自分(私)の望む設定になる。すなわちGALAXY SII WiMAX ISW11SC はスマフォを縦にして撮った際に画像の縦横を変換せず、単にEXIF情報だけ縦横の情報を入れる。そのためEXIF情報を活用しないビューアーでは縦に撮った写真も横に倒されて表示されてしまう。HTC J ISW13HTではそんなことがない。(詳しくは別記事「スマートフォンのデジカメ縦横問題とAndroidビューアアプリレビュー 」参照)

通知ランプ(充電ランプ)があり、充電していることが一目で確認できる。メールなどの通知ランプとしても使えるが充電中は充電状態表示が優先されるのでこの点はあまり役立たない。
 充電中にメールが来たことの確認は結局GALAXY SII WiMAX ISW11SC でも使っていたアプリ「NoLED」にお世話になっている。

ロック画面がサードパーティ製のアプリで改造できる(例えばMultiPicture Live Wallpaperでのロック画面設定など)

起動時にメーカーロゴが出る時のサウンドがHTC Jでは「出ない」。密やかにスマートフォンを操作するときにサウンドをオフにしておくのは当たり前だが、再起動をせねばならぬこともある。Galではサウンドの設定に関係なく再起動の歳にロゴ起動音が必ず出て肩身の狭い思いをすることがあった。HTC Jでは鳴らない。

●GALAXY SII WiMAX ISW11SCではかなり発生するようになっていたBluetoothヘッドフォンでの音飛びが少ない。WiMAXの入り切りやアプリの起動で発生していた。ただしHTC J ISW13HTでもカメラ撮影時には音飛びするようだ(音楽再生アプリにも左右されるようだが標準プレーヤーでも飛ぶ)。

GALAXY SII WiMAX ISW11SC で大きな不満を感じなかったがHTC J ISW13HTにして良かった点(なおAndroid4.0になったことによるものも含む)

●テザリングでWiFiテザリングだけでなくBluetoothテザリングもできる。しかもDUNプロファイルとPANプロファイルの両対応。もっともDUNを使ってPCを接続する方法は分からないけど。

●カメラが高性能である。

  • 高性能でシャッター時間が早い
  • カメラUIが少なくともGALAXY SII WiMAX ISW11SC よりは良い。
  • HYBRID W-ZERO3でも出来たがパノラマ撮影が出来る。
  • タップでフォーカスする場所を指定できる。これはピントの調整だけではなく、明るさの調整も出来るため、暗いところに合わせてフォーカスすることで、そちらに合わせた明度に調整できる。
  • カメラのシャッター音が小さめな気がする。
ロック画面から直接、特定のアプリを起動できる(Android4.0の機能?)
●ホーム上でショートカットアイコンを重ねるだけでフォルダが作られ楽ちん(Android4.0の機能?)
●ホームへのショートカット配置がアプリ一覧から長押しで行うことが出来てとても楽ちん(Android4.0の機能?)
●インストールしたアプリが増えるとアプリ一覧が多すぎて収集がつかなくなるが、HTC Jではアプリ一覧のアイコンの並び替えが出来、日付順に出来る。これによりアプリ一覧が複数ページに渡っても導入した時期で場所の検討をつけることが出来る。(Android4.0の機能?)

終了の仕方が素直で画面が最後まで残る。GALAXY SII WiMAX ISW11SCは画面が終了したように見せかけて実際には終了プロセスが続いているようでボタンランプが光っている。端末の終了と言っても実際には再起動で使うことがこの場合にはイライラさせられる。

GALAXY SII WiMAX ISW11SCでは感じなかったがHTC J ISW13HTにして不満に思うようになったところ。

●メディア(SDカードもしくは内蔵ストレージ)を書き換えたときの認識が遅い。
 これに関してはGALAXY SII WiMAX ISW11SC で使っていた64GB microSDXCカードをそのまま使えず、結局初期化し直す必要があったところから始まったが、Galaxyではメディアを書き換えるとアイコン表示が出てメディア書き換え中であることが明示されるがHTC J ISW13HTではそういうのが無いようだ。
 加えてSDカードにデータを加えたり、曲を転送したりした後、そのデータが認識されるまで数十分?とか、再起動しないと駄目とかなる。

●7つのホームへ一発(ワンタップ)で行く方法がない。(ただしGALAXY SII WiMAX ISW11SCのその仕様はiPhoneをパクったものらしいのでなんとも微妙だが。)

●ストラップホールがない。
 対処法→蓋にリングを付けるのでそれに繋ぐことにした。

●GALAXY SII WiMAX ISW11SC にあった、立ち上げるとメモリ状態を概観できるウィジェット「プログラムモニター」に相当する機能がない。
 対処法→アプリ「Memory Status Widget」が似たような感じの表示をしてくれる。

●裏蓋がかなり取りにくい。無茶苦茶取りにくくてauショップの人も「この機種取りにくいんですよね~」と難儀していたほど。こじ開けるようにして取らねばならず、毎日開け閉めしていたら早々に裏蓋の爪が折れるのではないか、と感じるほど。

●充電をしながらのタッチ操作がもたつくことがある(必ずではないようだ)。EVOの時からネット上のユーザからバグとして不満の声が挙がっていたがHTC Jでも受け継がれた?

●microUSBのメス端子の周囲が狭く、入らないオス端子が多くある。
●microUSBの端子が左上にあり、最近はやりの下についていないので一部の周辺機器が使えない。その一方で汎用のクレードルに載せたまま充電できるメリットもある。

●画面が4.3インチと言うことでGALAXY SII WiMAX ISW11SC の4.7インチに比べて小さい。時々Galaxyを触ると「やっぱり大きいなあ!」と感じ、HTC Jがちょっと悲しくなる。ただしこれはバッテリー消費とトレードオフ的な所があるので難しいが。
●HTC J ISW13HTは解像度が960×540ということでGALAXY SII WiMAX ISW11SC の1280×800よりも小さく、そのためか縦にアイコンを5列しか並べられない。使用していても狭く感じてしまうことがある。

GALAXY SII WiMAX ISW11SCで明確な不満がありHTC J ISW13HTで解消されなかったこと

●テザリングがうまく始められないこと、不安定なことが得てしてある。


 上ではとにかく少しでも感じる満足した点、不満な点を挙げていったので「重み」が分からないためかなりHTC J ISW13HTにも不満を感じているように読めるかもしれないが、とりあえず使用開始3週間経つ現在、HTC J ISW13HTには全体としてかなり満足している。唯一の大きな不満はテザリングがスムーズに繋がらないことであるがこれはGALAXY SII WiMAX ISW11SC でも同じで、WiMAXに起因するものである可能性が高いため、不満が解消されないことは当初から予想・覚悟されていた。

 それよりもGALAXY SII WiMAX ISW11SC での細々(こまごま)とした仕様への不満がほとんど解消され、加えてHTC J ISW13HTで加わった各種性能の高さや操作性の良さ(これにはAndroid4.0になったことによるものも含むだろう)が加わり、全体としての満足感は大きい。我ながらこの文章を読むと小さな不満の集合でどうしてGalaxyにそこまで不満になったのか少し不思議なくらいだが、スマートフォンは本当に毎日のように使うものなのでちょっとした見た目や操作の不満感があると、毎日使うことで累積されてしまうのであろう。

 不満にも、客観的に見れば些細な事でも、主観的に許容範囲のものとそうでもないものがあり、許容範囲外の場合には「喉に刺さった魚の小骨」のように気になって仕方のない要因になるようだ。
 結局、HTC J ISW13HTではGALAXY SII WiMAX ISW11SC で感じていた小骨がすっきり無くなり、新たな不満は許容範囲のものがほとんどである結果、大いに満足している感じだ。

 ただ、2011年4月のEVO契約以来、一貫して感じている(3G+)WiMAXへの不満は一貫してある。それに関しては外出先でのテザリングをスマフォの2大目的の一つとしている身にとっては重大な問題で、この不満に目を瞑ってまで使い続けたい機種、というまでの感じではHTC J ISW13HTはない。(今のところ)

 つまり私にとって次の買い替えは2年契約が切れる2013年4月が望ましいのだが、果たして今年後半にauの新サービスLTE対応スマフォもしくはソフトバンクのLTE対応スマフォが出た場合に乗り換えてしまうのか、それともそれらの登場を様子見しつつ来年4月までHTC J ISW13HTでの3G+WiMAXで我慢できるのか、それに関しては今の段階では全く分からない。

 ともかくも今回のことで思ったのはやっぱり私はHTCなら信頼出来る、ということだ。今回のことで今まで使用したスマートフォン5台のうち3台はHTC(Touch Diamond、EVO WiMAX、HTC J)となったが改めてそう思った。勿論盲信は良くないのだろうが、しかし今回のことは今後のスマートフォンの購入の際に大きな影響を持つことになるだろう。少なくとも当面の間、Samsung製品は買う気になりそうにない。

コメント

  1. いのすけ より:

    はじめまして
    私も同じ境遇です
    Isw13ht思ったほどよくないですねー
    またSIMをギャラクシーに戻そうと思ってます

  2. 管理人 より:

    いのすけさん、コメント有り難うございます♪中途半端なところで初稿をアップしてしまい、先程総評を追記しましたが、私の場合には全体としてはHTC J ISW13HTに大いに満足しています。設定の確認などで今でもGalaxy ISW11SCを触ることがあり、画面の大きさと発色は「やっぱりちょっと良いな」と思ったりもしますが本記事で挙げたような各種不満によりメインの機を戻す気には全くならないです。
     まあでも我ながら細かいところで不満を抱いたり満足したりするな~、と思うので人それぞれなのでしょう。いのすけさんも機会がありましたら具体的な満足、不満足の点を教えて頂けたら嬉しいです。ともあれ御記入有り難うございました!

  3. H☆RU より:

    読み応えがありました。
    私はHTC-Jが初スマホなので、試行錯誤しながら色々と動かしています。