Samsung Galaxy SとNoteシリーズ仕様変遷とS5及びNote4発売時期、スペック予想

 Galaxy Note 3 SCL22を使い始めて早106日。これより小さい画面サイズには戻れないな、と思いつつ、バッテリー交換可能の素晴らしさを痛感している今日このごろであるが、某価格掲示板の「Galaxy Note 3後継機種」という気の早いスレッドでやり取りをした。本記事はそこで投稿した内容の大改訂版である。
 過去のGalaxy SシリーズとGalaxy Noteシリーズの概観を一瞥し、Galaxy S5とGalaxy Note 4のスペック予想(期待)を書いたものである。

[推敲度 5/10]
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【過去のGalaxy SシリーズとNoteシリーズの発売時期とWikipedia】

 日米(日英?)のWikipediaを見てGalaxyNoteとSシリーズの発売時期をまとめてみた。

●Galaxy Noteシリーズ それぞれ初代、II、3
Samsung Galaxy Note 2011年10月 (ドコモSC-05D 2012/04)
Samsung Galaxy Note II 2012年09月 (ドコモ2SC-02E012/11)
Samsung Galaxy Note 3 2013年09月 (ドコモSC-01F、auSCL22共に2013/10)

●Galaxy Sシリーズ それぞれ初代、SII、SIII、S4
Samsung Galaxy S 2010年6月 (ドコモSC-02B2010/10)
Samsung Galaxy S II 2011年5月 (ドコモSC-02C2011/06、LTE版SC-03D2011/11、auWiMAX版ISW11SC 2012/01)
Samsung Galaxy S III 2012年5月 (ドコモSC-06D2012/06、auSCL212012/11)
Samsung Galaxy S4 2013年4月 (ドコモSC-04E13/05)
Samsung Galaxy S5 2014年4月(2/24公表) (ドコモSC-04F、auSCL23共に2014/5)追記

【Galaxy S5とGalaxy Note 4の発売時期予想】

 上記を見て分かるようにサムスンは非常にコンスタントに発売しており、この流れで行くとGalaxy S5は2014年春3~4月Galaxy Note4は2014年秋9~10月になることは確実だろう。特にGalaxy S5はすでに今月2月24日にUNPACKEDイベントの開催が正式に公表されたので、3~4月の発売は間違いないと思われる。

 日本のドコモ版の発売は近年グローバル版の販売から一ヶ月後となっており、それに基づけはドコモ版S5は2014年4~5月であろう。ただしiPhone導入に依るNTTドコモとSamsungの亀裂もささやかれており、注意が必要である。

 au版については、auからのGalaxyとしては3機種目となるGalaxy Note 3で初めてドコモと並ぶ早さで発売された。その点で従来のドコモに比べると発売日時の早さを過大には期待できない。もっともSシリーズとしての前機種Galaxy S4がKDDIのauからは発売されておらず、一方でS5のauからの発売は確実と見られており、au初のGalaxy NoteであるNote3と同様、久々のSシリーズということでKDDI auとしては強くプッシュしたいはずで、同日発売も決しておかしくないと思われる。

【Galaxy SシリーズとNoteシリーズのRAM、ROM、画面サイズを振り返る】

 言うまでもなくRAMというのは動作領域メモリ、ROMは内部ストレージのことである。

発売年月 シリーズ RAM ROM 画面サイズ 画像解像度 オリジナルAndroid
バージョン
2010/06 S 512MB 16GB 4.0インチ 480×800 Android 2.3.6
2011/05 SII 1GB 16GB
(海外には32GBもあり?)
4.27インチ 480×800 Android 2.3
2011/10 Note 1GB 16GB
(海外には32GBもあり?)
5.3インチ 800×1280 Android 4.1.2
2012/05 SIII 2GB 32GB
(海外には16GB,64GBもあり?)
4.8インチ 720×1280 Android 4.0.4
2012/09 Note2 2GB 32GB
(海外には16GBもあり?)
5.3インチ 720×1280 Android 4.1.1
2013/04 S4 2GB 32GB
(海外には16GB,64GBもあり?)
5インチ 1920×1080 Android 4.2.2
2013/09 Note3 3GB 32GB
(海外には64GBもあり?)
5.7インチ 1920×1080 Android 4.3
2014/04 S5
追記
2GB 32GB
(海外には16GBもあり?)
5.1インチ 1920×1080 Android 4.4.2

 これを見て注目すべきは当初、Sシリーズの画面サイズ大きい版でありとも思えたGalaxy Noteシリーズであるが、Note3に至ってS、Noteシリーズ通じて初のRAMメモリ3GBを達成し、Sシリーズに劣らず最新スペックを取り入れることを示した点であろう。

【Galaxy S5のスペック予想】

 Galaxy S5についてはすでにSamsngから公式に2月23日の公表日程が明示されたことあり、そのスペックについてはかなりのところがリークされている。

●「au版も存在「GALAXY S5」のスペックを海外有名ブロガーがリーク。WQHD有機ELや3200mAhバッテリーなどの仕様を追認」すまほん!!

(当方で一部のみ抜き出し)
・5.24インチ WQHD(2560×1440)解像度
・3GBの実行用メモリ
・32GB または 64GBの内蔵ストレージ

・1600万画素のメインカメラ
・容量3200mAhのバッテリー
→結果的にはかなりの情報が違っていたようです。サムスンは今回からGalaxyシリーズ標準ではスペック的に最高のものを追いかけるのではなく、コストパフォーマンス的に適正な形のものを求めていくと宣言しました。この方針変更は事前にはほとんどリークされていなかっため、予想が外れる結果となったようです。
 なお、ハイスペックなフラグシップ機はSシリーズの亜流として登場させる模様。しかしそうなると日本向けが出るのは見込み薄ではないでしょうか、、、

 以下、各仕様について見ていこう。

→解像度は予想されたWQHD(2560×1440)ではなくFHD(1980×1080)のままだった。

 実行領域と呼ばれるRAMメモリであるが、4GB用のメモリモジュールの開発に成功したという発表がSamsungから昨年2013年末に出された。
・Samsung、スマホで「4GB RAM」を実現する8Gb LPDDR4メモリモジュールを開発 | リンゲルブルーメン

スマートフォン・タブレットに関する最新情報を集めたブログです
 この直後、Galaxy S5で4GBメモリを搭載の可能性を仄めかす記事が出たようだが、恐らくこれはサムスンの上の発表からの期待記事であり、Galaxy S5には全く間に合わなかったと思われる。
→2GBとなりGalaxy Note 3のRAM 3GBからむしろスペックダウンしました。Sシリーズとしては維持のままということですが。

 次に内部ストレージROMについては64GBのバージョンはすでに2012年のSIIIから登場しており、技術的には全く問題なく、恐らくはコストの問題から標準化が見送られているものと思われる。
→これも16GBor32GBということでS4から維持。Note3に比べると64GB版が出ないと言うことで劣る?

 さて、Android陣営ではダントツトップのSamsungのライバルといえば、iPhoneのAppleであろうが、iPhone5Sでは64bitプロセッサと生体認証である指紋認証が採用されたのが特に話題になった。Samsungはこれにどう対抗するのであろうか。

 まず64bitプロセッサについてはS5への搭載は見送られたというのが最新の噂だ。
・「「Galaxy S5」は64bitプロセッサや金属筐体を搭載せず?KGI証券レポート」リンゲルブルーメン
http://rbmen.blogspot.jp/2014/01/galaxy-s564bitkgi.html

 次に生体認証だが、指紋認証と虹彩認証が噂されていたが、指紋認証については導入に関する情報が続いており、ほぼ間違いないように思われる。
・「Samsung、Galaxy S5にスワイプ方式の指紋認証スキャナーを搭載へ」リンゲルブルーメン
http://rbmen.blogspot.jp/2014/02/samsunggalaxy-s5.html

 虹彩認証については搭載に関する具体的な情報があまり上がっていない。

・「Samsung、スマホ向け虹彩認証センサの特許を出願─Galaxy S5に搭載か」リンゲルブルーメン

スマートフォン・タブレットに関する最新情報を集めたブログです
・「Samsung、Galaxy S5に2Kディスプレイと虹彩認証技術を準備中─韓国メディア」リンゲルブルーメン
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・「「GALAXY S5」は4月までに発売で虹彩認証搭載の可能性も─Samsung幹部がBloombergに語る」ITmedia ニュース
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1401/10/news042.html

 ただ、虹彩認証は新しいセンサーが必要な指紋認証などとは違い、すでに装備されているフロントカメラで実現できると思われるため、リーク情報は挙がりにくいのかもしれない。
→ここらへんは私の予測通りでS5では指紋認証が採用され、64bitプロセッサと虹彩認証は見送られた。

【Galaxy Note 4のスペックに対する期待と予想】

 今までのGalaxyシリーズのスケジュールから推測すると2014年10月頃の発売が予測されるGalaxy Note 4であるが、具体的なリーク情報はほとんど入っていないようだ。そもそもSamsungシリーズと共にフラグシップ機になっており、その流れでは前の機種といえるGalaxy S5がまだ出ていないのだから当然と言える。

 しかしいよいよGalaxy S5のスペックがかなりリークしてきた現在、その半年先に来るであろうGalaxy Note4の予測はしやすくなってきた。
→Galaxy Sシリーズの方針がS5から変更されたため、Noteシリーズでどうなるのか予測が困難となりました。Sシリーズと違い、相変わらず最新スペックとなってるのか、Sシリーズのように標準はほどほどスペックで亜流で最高スペックが登場するのか、ほどほどスペックの製品のみになってしまうのか、、、、
 以下は最高スペックを追い求めてくれると期待したときの記述となりますのでご容赦願います。

 まずGalaxy S5では見送られた実行メモリRAM 4GBが、Galaxy Note 4で搭載されるのは間違いないと私は見ている。
・「SamsungとSK Hynixが初のモバイル向けLPDDR4を開発 」 PC Watch

韓国Samsung Electronicsと韓国SK Hynixは2013年12月30日、モバイル向けのLPDDR4(Low Power DDR4)メモリの開発を発表した。
 この中で「SK Hynixは2014年第2四半期予定としている」となっており、第3四半期のGalaxy Note4登場の時期にはピッタリ間に合う。

 次に内蔵ストレージであるが、Sシリーズと同様、すでに64GBのバージョンはGalaxy Note 3の時点で出ているので、技術的には問題ないのだが、それが標準化されるか、日本版で出るかということだ。個人的にはアプリの保存先としてのROMは32GBで当面不便しなさそう、という感じであるが、microSDXCの最大が64GBで2年間頭打ちになっており、その代替として大容量のROM内蔵ストレージは期待したいところ。

 だがmicroSDXCの128GBと同様、一般にはそれほどのROM64GBは切望されていないように見える。というか、サムスンは他のメーカーの仕様が32GBが標準的になってから、それとの差別化のために64GBを標準とするのであろう。そういう点で考えると、最近ではROM32GBの機種も多くなっており、ドコモの中には富士通製などにROM64GBの登場(F-07EF-06E)も見られる。
 「Galaxyシリーズは最新スペック、仕様が決して他に見劣りしない」というポリシーを守るためには日本版でも64GBの登場となってもおかしくないように思われ、ましてや今から10ヶ月後となればなおさらであろう。是非64GBのROMを期待したい。

 液晶サイズについてはNoteシリーズは5.3インチ、5.5インチ、5.7インチと大きくなっており、単純に考えれば5.9インチくらいになると予想される。Galaxy Note 3を使い始めて「メインで使うスマートフォンはもうファブレットから戻れないな」と思っている私であるが、最近、auから発売されたXperia Z Ultra SOL24(6.4インチ)とG Flex LGL23(6インチ)を触った。前者(6.4インチ)は私ですら「で、でかい、、、、これはファブレットというよりももはやタブレットでは?」と思ったが、後者(6インチ)は十分馴染めると思った。ファブレットの先駆けであるGalaxy Noteが6インチまで大きくなるのは現段階でも違和感無いように思われた。
 ということで自分自身の期待としても6インチに近づくことを期待している。というか、S5はもはや初代Galaxy Noteとほぼ同じサイズではないか。Sシリーズが大きくなるのならNoteシリーズも大きくならねばNoteとしての存在意義がなくなるであろう(笑)

 解像度はGalaxy 5SがWQHD(2560×1440)すなわち2Kになることが確実視されており、Galaxy Note 4にも2K=WQHD(2560×1440)が踏襲されることはまず間違いない。

 生体認証について、指紋認証と虹彩認証についてはGalaxy S5に搭載された後での評判に左右されるように思われる。特に単独でのセンターを必要するであろう指紋認証については尚更そのように思われる。
 虹彩認証についてはもしGalaxy S5で搭載されなかった場合、Galaxy Note 4でこそ搭載され、その代わり指紋認証が省かれたりする可能性もあり得るのではないか。

 64ビットプロセッサについてはサムスンはGalaxyの64bit化を明確にしていて、S5での搭載も囁かれていた。

・Samsung、スマホ向け64bitプロセッサの開発最終段階に 次期GALAXYで採用予定(リンゲルブルーメン)
http://rbmen.blogspot.jp/2013/09/samsung64bitgalaxy.html

 ライバルのAppleのiPhoneが64ビットCPUを採用、Androidも64bitに対応ということで64bit化は既定路線であると思われたが、Galaxy S5では見送られたの情報。そうなると半年後のGalaxy Note 4での初採用が推測される。

【終わりに】

 以上は勝手な期待も含めた内容である。
 最後に、いつも最新のリーク情報を提供してくれる以下のサイトに心から感謝したい。

・リンゲルブルーメン
http://rbmen.blogspot.jp/

【更新履歴】
2014/06/05 実際に発売されたGalaxy S5を元に加筆修正
2014/07/11 表などのデータを加筆修正。

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コメント

  1. 晴空 より:

    詳しく教えてくれてありがとうございます。大変参考になりました。
    http://www.istonsoft.jp/