GALAXY SII WiMAX ISW11SCの感想~EVO WiMAXから買い替えて

[推敲度 2/10]

2012/05/09 初稿
2012/05/10 長所と短所をそれぞれ1つずつ追加
2012/05/11 短所と最後の総評を追加
2012/05/13 テザリングに関するGalaxy S2の不満を記述。かなりお怒り
2012/05/16 画像をいくつか追加。テザリングの記述を追記。頻発なら再度買替?
2012/05/26 いくつか改訂
2012/06/24 Bluetoothでの音飛びの記述を追加。順序入替。

 前回の記事「持ち込み機種変更EVO WiMAXからGALAXY SII WiMAXへ~EVO憎しみの謎」に書いたとおり、Androidスマートフォンhtc EVO WiMAX ISW11HTへの不満から、GALAXY SII WiMAX ISW11SC に毎月割の無駄にならない「持ち込み機種変更」をしたわけだが、半月ほど経ったため、GALAXY SII WiMAX ISW11SC の感想(レビュー?)を書いておきたい。(この記事は性質上適宜書き換える。)

●EVOからGALAXY SII WiMAX ISW11SC にして良かったと思うところ。

  • 内蔵ストレージの容量が多いので、Androidアプリが(自分基準で)思う存分入れられるようになった。またいくら入れてもサクサク度が落ちる感じがしない
    htc EVO WiMAX ISW11HTからの買い換えの主な理由はこれに尽きたので、この点は大いに満足であり、買い換えた甲斐があった。
     参考までにShareMyAppsで挙げた入っているアプリの数を数えた所107だった。

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  • EVOでは出来なかった画面キャプチャー(スクリーンキャプチャ)が簡単に出来る。twitterやブログ更新でキャプチャ画面を常用している者としては大変ありがたい。
     ただしキャプチャ操作である「電源ボタンとHOMEボタンの同時押し」はかなり慣れが必要で、未だに失敗することも多い。

  • htc EVO WiMAX ISW11HTでしばしば起こったHTC Senseの再起動、たまに起こった端末再起動がほとんど起こらない
     ちなみに端末再起動がEVOよりは早い。(すごく速いというほどではない。)

  • 解像度1280×720のためか、画面が4.7インチのためか、縦に大きく、htc EVO WiMAX ISW11HTではウィジェットが縦に4列だったものがGALAXY SII WiMAX ISW11SC では6列入る。

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  • htc EVO WiMAX ISW11HTではしばしば起こったBluetoothヘッドフォン(LBT-HP04など)との接続失敗がほとんど起こらず、再接続がスムーズに出来る。

  • 有機ELディスプレー「HD SUPER AMOLED」のお陰か画面がとても綺麗。動画や画像がハッとさせられるくらい発色がよい。ただし赤、黄が強いだけのような気がしないでもないが。

  • htc EVO WiMAX ISW11HTの時にはバッテリーが減った時の警告がかなりウザく、完全に0%にならない前に電源がオフになり、(まだもう少し使えるのに)再起動を迫られ、すなわちバッテリーが減った時の使い勝手が悪かった。GALAXY SII WiMAX ISW11SCは警告は出るがバッテリーがほとんど0%になるまで電源がオフにならず、オフになった時には再起動できないほどまでバッテリーを使いきってくれる。

  • アンドロイドは一般にホーム画面が7つあるが画面下にあるポッチで他のホーム画面に移りやすい。また共通の下部4つのアイコンが結構便利。(このUIは後で知ったがAppleのiPhoneと全く同じとのこと。訴えられるわけだなあ。)

●GALAXY SII WiMAX ISW11SCにしてむしろ不満を感じるようになったところ
  • 端末を縦にして撮った写真の画像が縦に保存されず、EXIF情報だけは加味して横にして保存される。EXIFの回転情報を参照してきちんと表示されるビューアはPCソフトでも半分ほどしかなく(「デジカメ画像の回転(EXIF)について」を参照)、Androidアプリでは少数派。
     この問題については次の記事
    スマートフォンのデジカメ縦横問題とAndroidビューアアプリレビュー
    を参照のこと。なおそこに書いたようにアプリによっては補正してくれる。

  • 無線LANテザリングを活用するための機能がEVOに比べてショボイ。
    1. まず一定時間、接続を使わなかった場合に自動でテザリングをオフにする機能がないっぽい。
    2. 次には無線LANテザリングのセキュリティ設定でMACアドレスフィルタリングが出来ない?

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    3. さらに、付属のウィジェットは使用毎に「Wi-Fiテザリングはバッテリー消費が多く、データ使用量が増えます。続行しますか?」を確認してくる。ウィジェットで使おうとしている人間なんて、毎日のように(それ以上に)頻繁に使おうとするのに今更聞くなっちゅうの。馬鹿かお前は。こういう作りをする人間というのはきっと自分で作っておきながら、この機能を自分で使い倒していないんだろうな、と思う。というかセンスの問題。
       なお、これについてはアプリExtendedControlsで「Hotspot Wi-Fi」が無線LANテザリング機能に相当するので、このウィジェットを作ることで対応可能。
    4. htc EVO WiMAX ISW11HTでたま~に起こっていた「テザリングが繋がらなくてスマートフォン再起動が必要」が1週間以内に数回発生。再起動しないで1日以上いると発生するっぽい。WiMAXの切入だけで復活するときもある?まだ完全に減少を掴めていないがちょっとうんざり気味。

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  • ウィジェットで「次のアラーム時刻」が表示される機能を重宝していたのだがこれがうまく動かないことが多い。大変不便。→アラームに別なアプリを使用して様子見中。
     またロック画面のカスタマイズがアプリ一般から出来ない。Galaxyのロック画面はAndroid一般と異なる作り方をしているためらしい。

  • メリットと相反することだが画面が大きいので機体が大きく片手で持っての操作がきつい。なんとか片手操作をしているが落としそうになったり、指が届かずイラッとしたりする。

  • Bluetoothで音楽を聞いていると音飛びが発生する。発生のタイミングはどうも通信を行うアプリを起動停止した時っぽい。例えばWiMAXの入切でも発生しがちである。何も操作していない時には気にならない程度だがアプリの操作が多いと気になる程度の頻度になる。
     インストールしているアプリが多いこともあるかもしれないが、非力な機種ならば仕方ないけれども現在では最高スペックのデュアルコアの機種でこれというのはちょっと頂けない。「音楽の音飛び」「動画のコマ落ち」はマルチタスクの中でも一番「起こしてはいけない」ものだと思う。

  • 電源ランプもしくは着信ランプ、通知ランプと呼ばれるものが物理的についていない。すなわち充電中か満充電かどうかを示すLEDランプ、メールが届いた時などに点滅するようなLEDが存在しない。よってそれらは液晶画面をつけなければ分からない。なお電源ランプは無理だがメール着信については以下のようなアプリを使うことである程度代用できる。
     ・spモードメールもOK?:GALAXY Sで“疑似通知ランプ”を利用できるアプリ「NoLED」 – ITmedia +D モバイル
      http://plusd.itmedia.co.jp/mobile/articles/1011/19/news106.html
     ・NoLEDのバッテリー消費を抑える小ネタ | i から a。
      http://ikaraa.wingall.com/archives/201102031855397.php

  • 私は見た目は気にしない方のはずなのだけど、htc EVO WiMAX ISW11HTと並べて写真を撮ったりすると見た目は大して変わらず、色気がなく、面白みに欠ける。最近発表されたHTC JやGalaxy SIIでカラーバリエーションが増えているのは納得するものがある。

  • アラームの「繰り返し」設定の挙動がいまいち実用的でない。EVOの時には「一回のみ」を指定すると今から24時間の間で一回起こるように曜日が決定され、実行されると解除されたがGALAXY SII WiMAX ISW11SCではそうならず、もともと入っていた別な曜日だったりしてしまう。そこでそれを止めて毎日の設定でするとアラーム実行後も解除されなかったりする。

  • 標準のウィジェットがHTCのよりも充実していないように思える。すなわちWiFi、BluetoothやWiMAXをタップ一つで入り切りできる単独のウィジェットが作成できない
     ちなみにそのようなウィジェットを単独で作れるアプリ「ExtendedControls」であるが、WiMAXだけは何故かGALAXY SII WiMAX ISW11SCではWiMAXが認識できず、ウィジェットが作れない(EVOでは作れたのに)。

  • 標準ブラウザでモバイルかPCかの設定が出来ない?
    →Operaモバイルを使い始めた。

  • バッテリーが標準で2個着いてきたhtc EVO WiMAX ISW11HTに比べてもバッテリーの減りが早ような気がする。(今後さらに要検証)→EVOと同程度か


 総じてであるが、思ったよりも欠点も出ててきてもどかしい思いをしている。特に写真については最初、EXIFのことまで気が付かなかったので、Samsung製では縦横の認識も適用していないかと思い、大変がっかりした。EXIF情報としてはきちんと入れていることに気が付き、不信感は和らいだが...

 私はスマートフォンは4台目だが、HTC製をTouchDiamondとEVO WiMAXで使ってきて、EVOには不満な点を抱いたが、TouchDiamondの時の印象もあるのかHTCに不満を抱いたことはない。今回SamsungのGalaxyに乗り換えたのはEVOへの不満からであってHTCの不満ではなかった。実際、今月発売されるHTC Jを待とうかどうかもちょっと迷ったくらいだったが、まあAndroidを使いこなすなら世界でトップシェアを占めるGalaxyそしてそれを作っているSamsung製の機種を一度は使ってみるのも悪い経験ではないだろう、という思いから決断した。

 しかし実際にSamsung製品を使ってみるとむしろHTC製品の方の使い勝手の良さを感じている。EVOへの不満はやはりそもそも作られた時期が早くてスペックが低かったことによるものだろう、思っている。その一方で写真縦横のことやウィジェット、ロック画面のことなど、Samsung製の特殊さを痛感、不便に感じている。
 次に選択する場合には、同じような条件ならばおそらくSamsung製よりもHTC製を選ぶだろう。もともと私は中華びいきだし(おぃ)。