OUKITEL WP21レビュー(1):バッテリー9800mAhと65W充電、重量398g、性能
前の記事ような検討の上で購入したOUKITEL WP21であるが、実際の使用感はどうだったであろうか。
本記事では巨大バッテリースマホOUKITEL WP21について、特に購入動機となった「バッテリー容量、重量」、「画面の大きさ」、「性能」、「充電速度」の点について述べる。これらの項目順は前の記事の順番通りであり、その他の通信性能、IPS液晶、カメラ、指紋認証・顔認証、などは続く記事で述べる。(このブログ記事はシリーズ「9800mAh OUKITEL WP21へ至る道」の第4回目です。全5回予定)
■購入経路
購入はAmazonのOUKITEL公式ショップで購入した。個人的にはこの手のものは店頭で少なくとも実端末を確認して買いたいのだが、調べる限りOUKITELの新品製品は日本の店頭で販売されていない(技適認証を受けているにもかかわらず)。中古ショップ(白ロムショップ)での販売・購入は考えられたが、AmazonのショップがOUKITEL公式を謳っている以上、どうせなら公式ショップで買いたかった。
買う対象として決めたOUKITEL WP21は最初見た時に6万近い値段であり、この額は本当に使い物になるか分からない製品としては決断するのに微妙に高かった。しばらく購入を悩んでいたがセールで5万円になったので決断がついた。
■レビュー
(1)ー1 バッテリー9800mAh
この製品の存在意義と言えるバッテリー容量。その性能はというと、、、、

自分の使い方で、バッテリー持続時間(30~)40〜50時間
という驚異的な結果であった。
バッテリーの使い方なぞ、使い方如何で全く異なってしまう。よって以下、使用2ヶ月での自分の使い方について述べていく。
●設定
・画面自動消灯 2分
・待受画面チェンジャー5分(MultiPicture Live Wallpaper)
・本製品では「ウリ」であるらしいサブディスプレーはtaskerのセンサー設定をいじっているうちに全く点灯しなくなった。自分にとってはサブディスプレイは全く不要で、バッテリーは減らしたくないのでちょうど良い。
●特に著しくバッテリーを使用しそうだが利用しているアプリ
・Geo Track 常に動作
・歩数計 常に動作
・セキュリティ対策ソフト 常に動作
(・Battery MIX )
(・シンプルバッテリーグラフ)
(・Battery Log)
これらバッテリー記録アプリ3つは動作させているがバッテリー消費が激しいかは不明。
●バッテリー節約アプリ機能制限について
近年のAndroidスマホではバッテリー消費量を抑えるため、Androidデフォルトでもアプリ動作抑止機能がある。
スマートフォンはよく知られているように、アプリを使用した後で明示的に終了させるという仕様になっておらず、この結果、バックグラウンドで動き続けるアプリが多い。これがバッテリー消費を大きくする原因となっている。
バッテリー消費を抑える機能というのはこのバックグラウンドでの動作を抑制するものである。またAndroid標準のバックグラウンド抑止機能とは別にメーカー独自のバッテリー節約機能を持っている場合(OUKITELの場合DuraSpeed)がある。
これらの機能はそれらはバッテリー消費を軽減する一方でアプリの動作、特にバックグラウンドで動作が必要なアプリに支障を与えることがある。バッテリー消費の調整ではそれらを適宜使うことが必要。
自分の場合、標準のバッテリー管理機能もOukitelの独自機能DuraSpeedも基本的に有効にしつつ、アプリの動作に問題が出るようであれば個別に解除措置を取っている。
・Android標準バッテリー制限機能
Android(Android12など)のバッテリー抑制機能については、アプリ個別の「アプリ情報」の「バッテリー」「バッテリー使用量の管理」で「制限なし」にすることで、この制限を受けないように出来る。「制限なし」にしたアプリのリストがないので、自分の場合いくつはっきりしないが後述のDuraSpeedと同じくらいだと思うので「制限なし」は20~30アプリだと思われる。
逆にバックグラウンドでの動作が制限されているアプリは「バッテリーマネージャー」の「アプリの制限」で明示されており、何回か確認した所、自分は80~100アプリと出ている(購入後、2ヶ月間において最大18日連続使用で使用時間が長いほど多くなるようだ)。
・OUKITELアプリ抑制ソフトDuraSpeed
上述のようにOUKITEL独自のバッテリー節約アプリがDuraSpeedである。DuraSpeedを立ち上げると、あたかも高速化アプリのような記述がされているが、これはバックグラウンドで動くようなアプリを積極的に抑止することで、明示的に使用中のアプリの高速化を図るというコンセプトのようである。しかし実際の影響としては常時起動しているべきアプリが動かなくなることがあり、逆にすべて無効にするとバッテリー消費が大きくなる可能性がある。
自分はDuraSpeedの無効(すなわちバックグラウンドでの動作を許可)にしているアプリは20~25アプリほどである。

●特記事項
・通知ランプがないため、重要な通知があると画面を点灯する「メッセージ通知Pro」を使用しているが、通知されてもすぐ気がつくとは限らず、その結果、画面を見ていないのに画面が点灯したままになることが多くなり、そうなると「液晶IPS」なこともあって、バッテリー消費が大きいようが見られた。そのため、本当に最低限のメッセージのみ、通知による画面点灯をするようにしている。
・以上述べたもので、以前のスマホGalaxy Note10+で導入していたアプリはほぼ導入している。
●バッテリー持続時間結論
以上のような状況で何度か確認した結果、バッテリーが100%から0%になる時間は40時間~50時間くらいだと判明した。

重宝しているアプリ「シンプルバッテリーグラフ」を使うと、バッテリーが何時間くらいで何%減るか、グラフで計測することが出来る。自分の場合には、充電状態から外した直後は外出直後、公共交通機関に乗ってスマホを使うことが多いため、消費が激しくなりがちだ。その段階で判定すると30~40時間予想などとなる。しかしスマホをずっと使い続けるわけでもないので、使用頻度が落ち着くと平均で40時間~50時間予想となる。
何回か、家に帰ってきてからも使い続けた所、実際に40時間以上48時間近くの稼働を確認できた。
9800mAhはバッタモンではなかった!OUKITEL九千歳!
(1)-2 重量398g、161.7 x 78.5 x 14 mm
まずこのスマホは所謂「タフネススマホ」の分類である。「軽薄」を目指した最近のスマホとはコンセプトが違う。
最初に箱から取り出した時の重量感は「これで殴ったら人が死ぬかも」ということだった。足に落としたら痛いだけでは済まず、怪我をするように思われる。前の記事で書いたように、重量感というのはやはり大きさや形状にも左右されるのであろう、自分の持つSurface GO(初代)の4/5(5分の4)とは思えない重量感だ。
片手で持つのが難しいというほどの重さではなく、1か月近く、電車の中や歩いているときには片手で持って使っていた。重たくて手が疲れたという記憶はないが、それほど長時間持ち続けることがなかったからかもしれないし、当然個人差もあるだろう。
以下、大きさについてであるが、自分はかなり手の指が長い方であり、また大きなスマートフォンを使うようになってからリングホルダーを必ず使っている。

大きさ的に片手操作はぎりぎりで、画面の左上に親指を伸ばすのはなかなか困難だ。

上述のように、自分は大画面スマホになってからスマホ用リングホルダーを愛用しているが、特にこの機種はそれなしで片手で持って操作をしようとすると手から滑り落ちそうになる。リングホルダー必須な思いである。
特に厚みが14mmというのも片手で持つのを難しくしている。操作をしないときであれば、滑り落ちそうになる端末を小指で支えるのがちょうど良かった。

ドライブで車に乗った際、近年はエアコン吹き出し口に取り付ける、ごくごく簡易な車載ホルダーを重宝していたが、本機種は厚みがあり過ぎること、重すぎることにより、使えなくなった。吸盤でガラスに取り付けるしっかりとした車載フォルダーの使用を10年ぶりに再開した。
以上、大きくて重たいことを強調したが、二か月使ってこれらの重さと大きさ(厚み)のデメリットにより使うのをやめたいと思ったことは皆無だった。自分にとって前項のバッテリー容量の大きさ、素晴らしさはこの程度の大きさや重さは問題にならなかった。
(2)液晶サイズ6.78インチ
液晶サイズ6.78インチは前機種Galaxy Note10+ 6.8インチよりも0.02インチ小さいわけだが、0.02インチなんて実感しないだろうと思っていたが、、、、
「ブラウザゲームでキャラクターの顔が少し小さい、、、、、気がする」
ただそれ以外では、明確に小さく感じることはなく、以前の記事「Android端末の憂鬱。消えていく交換可能バッテリー、超大画面(幅80mm以上)、microSDスロット」で書いているように、そもそもこのサイズでも小さいことは潜在的な不満ではあるが、Galaxy Note10+よりも小さくなったと常に感じるようなことはなかった。
ただし、少々実感するのはベゼルの厚さだ。画面の周りの黒い本体部分は昨今ベゼルと呼ばれ、近年のスマホではベゼルを薄くすることが売りの一つになっている。自分は画面が大きければベゼルが太くでも良いのだが。
実際、データを見ると
・Samsung Galaxy Note10+ - Full phone specifications
https://www.gsmarena.com/samsung_galaxy_note10+-9732.php
画面比率91%
・Oukitel WP21 technical specifications :: GSMchoice.com
https://www.gsmchoice.com/en/catalogue/oukitel/wp21/
画面比率73%
となっており、画面比率はかなり低く、すなわちこれはベゼルが太い、厚いことに他ならないだろう。
このスマホはタフネススマホでもあるため、頑丈にするためにベゼルの厚みが必要なのかもしれないがちょっと残念に感じる。
(3)性能Antutuスコア35万
一番危惧していた性能が大きく劣る点だが、危惧したのに比べるとほとんど問題なかった。やはり以前に使ったときのAntutu8万スコアの端末に比べると雲泥の差だと言える。
・日頃やっているブラウザゲームで、前機種Galaxy Note10+に比べると若干もたつきを感じることがある。ただしストレスを感じるほどではない。
・以前からたまにプレイしているレーシングゲーム(EAのReal Racing 3)をプレイしたが、レース中のもたつきなどは特に感じられなかった。待ち時間も不自然なほど長くは感じなかった。
・数百~千数百の画像が入っている写真フォルダをファイラーで見た時に、サムネイルが出るまでしばらく待たされる。「アプリが固まったのか?」と思ってしまうが、十数秒?数十秒?以上待つと出てくる。
・QRコード支払いpaypayを使っているが、支払いの際にもたつくことは特にない。これを気にするのはかつてTORQUE G03を使っていてTポイントカード画面を出すのにもたつくことが多くて、TORQUE G04に買い替えたことがあるからである。
・自宅で家庭内LANを使ってFolderSynccでパソコンにファイル群をアップロードしているが、これがGalaxy Note10+に比べると遅くなったように思われる。上記でファイラーでファイル一覧を取得するのに時間がかかるのと同様、多くのファイルを処理するのはやはり性能的に遅さが目立つのかもしれない。
しかし自分の場合、この転送は自動で行うため普段は速度をあまり気にしない。
(4)充電能力 65W
事前に知っていた仕様の中でも過度な期待をしていなかったのだが、この充電能力65Wという性能。
たしかにバッテリーが9800mAhもあっても、充電に5時間も10時間もかかっちゃうと困るなとは思っていたが、良い意味で裏切られた。この充電速度を見よ!

バッテリー残量8%から100%充電に達するまで55分!
特に前半の充電速度は132%/h、すなわち2%以上/分の充電速度なのだ!
なお、満充電に近づいた際のバッテリーへの損傷を防ぐためだろう、100%に近づくと充電速度は落ちるので80~90%からの充電は速度が落ちる。また、この充電速度低下はこれはそのあたり(80%~90%)から充電する場合でもしばしば見られ、1時間で満充電になるのだから残り20%充電も10分足らずで充電されると期待するとそうならないことが多い。
ただし、残りが10~20%でも高速に充電されることがあり、法則性は不明。
また、この充電は付属の充電器と充電ケーブルで実施している。充電器とケーブル、どちらも十分な仕様を満たさないと最速の充電速度は得られないことに注意が必要である。
付属ではなく、別製品の(高性能)充電器、ケーブルを使った場合にどの程度の性能が発揮できるかは遠からず調査し、こここに追記する予定。
■購入の結論
以上のように、確かに重たく、分厚いが、期待したバッテリー9800mAhは十分に期待に答えるだけの性能で、しかも充電能力65Wは想像以上の性能であった。
これらの性能のおかげで、私のメインスマホ生活はバッテリー交換可能な機種の時並み、いや、その時以上にバッテリーの減りを気にせずに済む生活になった。改めてバッテリーの減りを気にすることがどんなにストレスになっていたかを痛感した。
Antutuスコア35万という性能は、スコア60万のGalaxy Note10+を使っていた立場からすると確かに性能が劣ると感じるものの、上のバッテリー9800mhAと65W充電の仕様の素晴らしさの前では大した問題ではないと感じており、心から買い替えてよかったと思っている。
以前の記事「Android端末の憂鬱。消えていく交換可能バッテリー、超大画面(幅80mm以上)」に書いたように、「私が現在切望するスマホの2大スペック(滅亡済)」は
「バッテリー交換可能」と「画面7インチ以上(幅80mm以上、比率16:9が望ましい)」
である。特に後者についてはハイスペック・ハイエンドな「画面7インチ以上(幅80mm以上、比率16:9が望ましい)」が出たら必ず買おうと今までは考えていたが、たとえそういう製品が出てもバッテリー性能・仕様に関して、今回のOUKITEL WP21より快適なバッテリー生活は期待できないように思われる。
ハイスペック・ハイエンドな「画面7インチ以上(幅80mm以上、比率16:9が望ましい)」の機種が出ない限り、自分はOUKITEL WP21を使い続ける可能性が高く、3年は使い続けたいと思っている。(なお自分は2009年1月からスマートフォンを使っているが、メイン機種として3年間使い続けた端末はまだ一度もない。)
■レビュー2に続く
本記事では購入動機となった「バッテリー容量、重量」、「画面の大きさ」、「性能」、「充電速度」の点についてレビューを行った。続く記事では「その他の通信性能」、「IPS液晶」、「カメラ」、「指紋認証・顔認証」などについてのレビューを行う予定。
本記事では巨大バッテリースマホOUKITEL WP21について、特に購入動機となった「バッテリー容量、重量」、「画面の大きさ」、「性能」、「充電速度」の点について述べる。これらの項目順は前の記事の順番通りであり、その他の通信性能、IPS液晶、カメラ、指紋認証・顔認証、などは続く記事で述べる。(このブログ記事はシリーズ「9800mAh OUKITEL WP21へ至る道」の第4回目です。全5回予定)

■購入経路
購入はAmazonのOUKITEL公式ショップで購入した。個人的にはこの手のものは店頭で少なくとも実端末を確認して買いたいのだが、調べる限りOUKITELの新品製品は日本の店頭で販売されていない(技適認証を受けているにもかかわらず)。中古ショップ(白ロムショップ)での販売・購入は考えられたが、AmazonのショップがOUKITEL公式を謳っている以上、どうせなら公式ショップで買いたかった。
買う対象として決めたOUKITEL WP21は最初見た時に6万近い値段であり、この額は本当に使い物になるか分からない製品としては決断するのに微妙に高かった。しばらく購入を悩んでいたがセールで5万円になったので決断がついた。
■レビュー
(1)ー1 バッテリー9800mAh
この製品の存在意義と言えるバッテリー容量。その性能はというと、、、、

使用開始3/5 14:41。3/7 13:37バッテリー14%時点でのバッテリー0%予測3/7 21:15
自分の使い方で、バッテリー持続時間(30~)40〜50時間
という驚異的な結果であった。
バッテリーの使い方なぞ、使い方如何で全く異なってしまう。よって以下、使用2ヶ月での自分の使い方について述べていく。
●設定
・画面自動消灯 2分
・待受画面チェンジャー5分(MultiPicture Live Wallpaper)
・本製品では「ウリ」であるらしいサブディスプレーはtaskerのセンサー設定をいじっているうちに全く点灯しなくなった。自分にとってはサブディスプレイは全く不要で、バッテリーは減らしたくないのでちょうど良い。
●特に著しくバッテリーを使用しそうだが利用しているアプリ
・Geo Track 常に動作
・歩数計 常に動作
・セキュリティ対策ソフト 常に動作
(・Battery MIX )
(・シンプルバッテリーグラフ)
(・Battery Log)
これらバッテリー記録アプリ3つは動作させているがバッテリー消費が激しいかは不明。
●バッテリー節約アプリ機能制限について
近年のAndroidスマホではバッテリー消費量を抑えるため、Androidデフォルトでもアプリ動作抑止機能がある。
スマートフォンはよく知られているように、アプリを使用した後で明示的に終了させるという仕様になっておらず、この結果、バックグラウンドで動き続けるアプリが多い。これがバッテリー消費を大きくする原因となっている。
バッテリー消費を抑える機能というのはこのバックグラウンドでの動作を抑制するものである。またAndroid標準のバックグラウンド抑止機能とは別にメーカー独自のバッテリー節約機能を持っている場合(OUKITELの場合DuraSpeed)がある。
これらの機能はそれらはバッテリー消費を軽減する一方でアプリの動作、特にバックグラウンドで動作が必要なアプリに支障を与えることがある。バッテリー消費の調整ではそれらを適宜使うことが必要。
自分の場合、標準のバッテリー管理機能もOukitelの独自機能DuraSpeedも基本的に有効にしつつ、アプリの動作に問題が出るようであれば個別に解除措置を取っている。
・Android標準バッテリー制限機能
Android(Android12など)のバッテリー抑制機能については、アプリ個別の「アプリ情報」の「バッテリー」「バッテリー使用量の管理」で「制限なし」にすることで、この制限を受けないように出来る。「制限なし」にしたアプリのリストがないので、自分の場合いくつはっきりしないが後述のDuraSpeedと同じくらいだと思うので「制限なし」は20~30アプリだと思われる。

逆にバックグラウンドでの動作が制限されているアプリは「バッテリーマネージャー」の「アプリの制限」で明示されており、何回か確認した所、自分は80~100アプリと出ている(購入後、2ヶ月間において最大18日連続使用で使用時間が長いほど多くなるようだ)。
・OUKITELアプリ抑制ソフトDuraSpeed
上述のようにOUKITEL独自のバッテリー節約アプリがDuraSpeedである。DuraSpeedを立ち上げると、あたかも高速化アプリのような記述がされているが、これはバックグラウンドで動くようなアプリを積極的に抑止することで、明示的に使用中のアプリの高速化を図るというコンセプトのようである。しかし実際の影響としては常時起動しているべきアプリが動かなくなることがあり、逆にすべて無効にするとバッテリー消費が大きくなる可能性がある。
自分はDuraSpeedの無効(すなわちバックグラウンドでの動作を許可)にしているアプリは20~25アプリほどである。

自分も使い方が良くわかっていないがこの画面で選択したアプリはDuraSpeedの対象から除外されるのだと思う。自分はうまく動作しなかったアプリは上述のAndroid標準でのバッテリー抑止除外とこのDuraSpeedでの設定を行ったところ、うまく動作しないアプリはなくなった。
●特記事項
・通知ランプがないため、重要な通知があると画面を点灯する「メッセージ通知Pro」を使用しているが、通知されてもすぐ気がつくとは限らず、その結果、画面を見ていないのに画面が点灯したままになることが多くなり、そうなると「液晶IPS」なこともあって、バッテリー消費が大きいようが見られた。そのため、本当に最低限のメッセージのみ、通知による画面点灯をするようにしている。
・以上述べたもので、以前のスマホGalaxy Note10+で導入していたアプリはほぼ導入している。
●バッテリー持続時間結論
以上のような状況で何度か確認した結果、バッテリーが100%から0%になる時間は40時間~50時間くらいだと判明した。

重宝しているアプリ「シンプルバッテリーグラフ」を使うと、バッテリーが何時間くらいで何%減るか、グラフで計測することが出来る。自分の場合には、充電状態から外した直後は外出直後、公共交通機関に乗ってスマホを使うことが多いため、消費が激しくなりがちだ。その段階で判定すると30~40時間予想などとなる。しかしスマホをずっと使い続けるわけでもないので、使用頻度が落ち着くと平均で40時間~50時間予想となる。
何回か、家に帰ってきてからも使い続けた所、実際に40時間以上48時間近くの稼働を確認できた。
9800mAhはバッタモンではなかった!OUKITEL九千歳!
(1)-2 重量398g、161.7 x 78.5 x 14 mm
まずこのスマホは所謂「タフネススマホ」の分類である。「軽薄」を目指した最近のスマホとはコンセプトが違う。
最初に箱から取り出した時の重量感は「これで殴ったら人が死ぬかも」ということだった。足に落としたら痛いだけでは済まず、怪我をするように思われる。前の記事で書いたように、重量感というのはやはり大きさや形状にも左右されるのであろう、自分の持つSurface GO(初代)の4/5(5分の4)とは思えない重量感だ。
片手で持つのが難しいというほどの重さではなく、1か月近く、電車の中や歩いているときには片手で持って使っていた。重たくて手が疲れたという記憶はないが、それほど長時間持ち続けることがなかったからかもしれないし、当然個人差もあるだろう。
以下、大きさについてであるが、自分はかなり手の指が長い方であり、また大きなスマートフォンを使うようになってからリングホルダーを必ず使っている。

大きさ的に片手操作はぎりぎりで、画面の左上に親指を伸ばすのはなかなか困難だ。

上述のように、自分は大画面スマホになってからスマホ用リングホルダーを愛用しているが、特にこの機種はそれなしで片手で持って操作をしようとすると手から滑り落ちそうになる。リングホルダー必須な思いである。
特に厚みが14mmというのも片手で持つのを難しくしている。操作をしないときであれば、滑り落ちそうになる端末を小指で支えるのがちょうど良かった。

ドライブで車に乗った際、近年はエアコン吹き出し口に取り付ける、ごくごく簡易な車載ホルダーを重宝していたが、本機種は厚みがあり過ぎること、重すぎることにより、使えなくなった。吸盤でガラスに取り付けるしっかりとした車載フォルダーの使用を10年ぶりに再開した。

右にある2つがコンパクト型車載ホルダー。本機種の場合、これだと重量が耐えられなくなった。左側のが吸盤アームがついたしっかりとした車載フォルダー。10年ぶりの使用だがしっかりとホールド出来た。
以上、大きくて重たいことを強調したが、二か月使ってこれらの重さと大きさ(厚み)のデメリットにより使うのをやめたいと思ったことは皆無だった。自分にとって前項のバッテリー容量の大きさ、素晴らしさはこの程度の大きさや重さは問題にならなかった。
(2)液晶サイズ6.78インチ
液晶サイズ6.78インチは前機種Galaxy Note10+ 6.8インチよりも0.02インチ小さいわけだが、0.02インチなんて実感しないだろうと思っていたが、、、、
「ブラウザゲームでキャラクターの顔が少し小さい、、、、、気がする」
ただそれ以外では、明確に小さく感じることはなく、以前の記事「Android端末の憂鬱。消えていく交換可能バッテリー、超大画面(幅80mm以上)、microSDスロット」で書いているように、そもそもこのサイズでも小さいことは潜在的な不満ではあるが、Galaxy Note10+よりも小さくなったと常に感じるようなことはなかった。
ただし、少々実感するのはベゼルの厚さだ。画面の周りの黒い本体部分は昨今ベゼルと呼ばれ、近年のスマホではベゼルを薄くすることが売りの一つになっている。自分は画面が大きければベゼルが太くでも良いのだが。
実際、データを見ると
・Samsung Galaxy Note10+ - Full phone specifications
https://www.gsmarena.com/samsung_galaxy_note10+-9732.php
画面比率91%
・Oukitel WP21 technical specifications :: GSMchoice.com
https://www.gsmchoice.com/en/catalogue/oukitel/wp21/
画面比率73%
となっており、画面比率はかなり低く、すなわちこれはベゼルが太い、厚いことに他ならないだろう。
このスマホはタフネススマホでもあるため、頑丈にするためにベゼルの厚みが必要なのかもしれないがちょっと残念に感じる。
(3)性能Antutuスコア35万
一番危惧していた性能が大きく劣る点だが、危惧したのに比べるとほとんど問題なかった。やはり以前に使ったときのAntutu8万スコアの端末に比べると雲泥の差だと言える。
・日頃やっているブラウザゲームで、前機種Galaxy Note10+に比べると若干もたつきを感じることがある。ただしストレスを感じるほどではない。
・以前からたまにプレイしているレーシングゲーム(EAのReal Racing 3)をプレイしたが、レース中のもたつきなどは特に感じられなかった。待ち時間も不自然なほど長くは感じなかった。
・数百~千数百の画像が入っている写真フォルダをファイラーで見た時に、サムネイルが出るまでしばらく待たされる。「アプリが固まったのか?」と思ってしまうが、十数秒?数十秒?以上待つと出てくる。
・QRコード支払いpaypayを使っているが、支払いの際にもたつくことは特にない。これを気にするのはかつてTORQUE G03を使っていてTポイントカード画面を出すのにもたつくことが多くて、TORQUE G04に買い替えたことがあるからである。
・自宅で家庭内LANを使ってFolderSynccでパソコンにファイル群をアップロードしているが、これがGalaxy Note10+に比べると遅くなったように思われる。上記でファイラーでファイル一覧を取得するのに時間がかかるのと同様、多くのファイルを処理するのはやはり性能的に遅さが目立つのかもしれない。
しかし自分の場合、この転送は自動で行うため普段は速度をあまり気にしない。
(4)充電能力 65W
事前に知っていた仕様の中でも過度な期待をしていなかったのだが、この充電能力65Wという性能。
たしかにバッテリーが9800mAhもあっても、充電に5時間も10時間もかかっちゃうと困るなとは思っていたが、良い意味で裏切られた。この充電速度を見よ!

バッテリー残量8%から100%充電に達するまで55分!
特に前半の充電速度は132%/h、すなわち2%以上/分の充電速度なのだ!
なお、満充電に近づいた際のバッテリーへの損傷を防ぐためだろう、100%に近づくと充電速度は落ちるので80~90%からの充電は速度が落ちる。また、この充電速度低下はこれはそのあたり(80%~90%)から充電する場合でもしばしば見られ、1時間で満充電になるのだから残り20%充電も10分足らずで充電されると期待するとそうならないことが多い。
ただし、残りが10~20%でも高速に充電されることがあり、法則性は不明。
また、この充電は付属の充電器と充電ケーブルで実施している。充電器とケーブル、どちらも十分な仕様を満たさないと最速の充電速度は得られないことに注意が必要である。
付属ではなく、別製品の(高性能)充電器、ケーブルを使った場合にどの程度の性能が発揮できるかは遠からず調査し、こここに追記する予定。
■購入の結論
以上のように、確かに重たく、分厚いが、期待したバッテリー9800mAhは十分に期待に答えるだけの性能で、しかも充電能力65Wは想像以上の性能であった。
これらの性能のおかげで、私のメインスマホ生活はバッテリー交換可能な機種の時並み、いや、その時以上にバッテリーの減りを気にせずに済む生活になった。改めてバッテリーの減りを気にすることがどんなにストレスになっていたかを痛感した。
Antutuスコア35万という性能は、スコア60万のGalaxy Note10+を使っていた立場からすると確かに性能が劣ると感じるものの、上のバッテリー9800mhAと65W充電の仕様の素晴らしさの前では大した問題ではないと感じており、心から買い替えてよかったと思っている。
以前の記事「Android端末の憂鬱。消えていく交換可能バッテリー、超大画面(幅80mm以上)」に書いたように、「私が現在切望するスマホの2大スペック(滅亡済)」は
「バッテリー交換可能」と「画面7インチ以上(幅80mm以上、比率16:9が望ましい)」
である。特に後者についてはハイスペック・ハイエンドな「画面7インチ以上(幅80mm以上、比率16:9が望ましい)」が出たら必ず買おうと今までは考えていたが、たとえそういう製品が出てもバッテリー性能・仕様に関して、今回のOUKITEL WP21より快適なバッテリー生活は期待できないように思われる。
ハイスペック・ハイエンドな「画面7インチ以上(幅80mm以上、比率16:9が望ましい)」の機種が出ない限り、自分はOUKITEL WP21を使い続ける可能性が高く、3年は使い続けたいと思っている。(なお自分は2009年1月からスマートフォンを使っているが、メイン機種として3年間使い続けた端末はまだ一度もない。)
■レビュー2に続く
本記事では購入動機となった「バッテリー容量、重量」、「画面の大きさ」、「性能」、「充電速度」の点についてレビューを行った。続く記事では「その他の通信性能」、「IPS液晶」、「カメラ」、「指紋認証・顔認証」などについてのレビューを行う予定。
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