本記事では自分のデジカメ(コンデジ)購入履歴5台(1999年~2025年)を紹介し、各製品データと思い出を述べることにしたい。
[推敲度 4/10]

0■歴代5機種の概要表
メーカー 機種(リンクは詳細へ) | 上:画素数 下:光学ズーム | 上:発売日 下:自分の購入日 | 上:使用年月 下:撮影枚数 | 上:定価 下:自分の購入価格 | 備考 |
1.Canon PowerShot A50 | 131万画素 2.5倍 | 1999/04/17 1999/04/18? | 8年6ヶ月 8800枚 | 87,780円 不明 | |
2.Nikon COOLPIX L12 | 741万画素 3倍 | 2007/04 2007/10/05 | 4年10ヶ月 10300枚 | 25000円前後 15800円 | 乾電池 |
3.Canon PowerShot SX150 IS | 1410万画素 12倍 | 2011/09/23 2012/08/22 | 6年2ヶ月年 69000枚 | 2万円前後 16980円 | 乾電池 |
4.Nikon COOLPIX A900 | 2114万画素 35倍 | 2016/10/28 2018/10/06 | 6年1ヶ月 43000枚 | 4万5千円前後 30445円 | |
5.Panasonic LUMIX DC-TZ99 | 2030万画素 30倍 | 2025/02/20 2025/03/19 | 使用継続中 使用中 | 64350円前後 64350円 |
後述の詳細データのち、一部の項目だけを比較のため表にした。
定価はオープン価格の場合には参考価格。
撮影枚数はおおよその枚数。
0.5■歴代写真撮影枚数グラフ
公開してどの程度意義のあるものかは分からないが、おまけとして参考までに1999年~2025年の間の自分のデジカメおよびスマホカメラでの写真撮影枚数の変遷グラフを紹介する。

調査方法:デジカメ写真フォルダをXnviewにて集計。一部多分遺漏あり。
1台目■ 1999年~ Canon PowerShot A50
1代目:Canon PowerShot A50
(メーカーページ1、ページ2、価格com)
画素数:131万 (1.3メガピクセル)
光学ズーム:2.5倍
電源:専用Ni-MH電池、リチウム電池(2CR5)と互換式
記録媒体:コンパクトフラッシュ
発売日:1999/4/17
定価(メーカー小売価格):\87,780
—
自分の購入日:不明だが1999/4/18の写真が残っている
使用終了:2007年10月頃
使用年数:8年6ヶ月
終了理由:買い替え
歴代撮影枚数:8800枚弱
自分の購入価格:不明(当時は家計簿付けず)

思い出:1代目のデジカメである。今回のこのまとめで、どうやら発売日に買ったらしいことを知り、驚いた。当時は家計簿を付けていなかったので購入額は分からないが、ほぼ定価だったのではないかと思われ、先日買ったLUMIX(6万5千円)がデジカメの一番高かった機種と思っていたが、実際はこの1代目だった可能性が高いだろう。
大変個人的な話になるが、このデジカメを使っていたのは、最初の就職先の退職間近、その後、大学に編入学で入り直し、紆余曲折を経て卒業、再就職してしばらく経った頃までだった。すなわち自分の人生でかなり激動の期間をこのデジカメとともに過ごしたこともあり、このデジカメの印象はかなり感慨深い。当初このデジカメは1年間に数回、何かのイベントの時しか使わない程度であったが、2004年頃から撮影枚数が増え始める。すなわち不用品や昔の品をオークションに出品することにハマったり、2005年には本ブログも開始し、撮影写真を当たり前のように載せることになり、このデジカメは生活に無くてはならない存在として活躍するようになった。
なお念のために述べておくと、このカメラの使用期間1999-2007年という時代は、完全にスマートフォンの登場前、一般論としてガラケー(フィーチャーフォン)でカメラ初搭載の製品が2000年、カメラ搭載がガラケーで広がり始めたのが2003年頃、しかしその性能はデジカメに追いついていなかった。実際、以前に書いた記事の内容を見ると分かるが、2007-2008年にはコンデジの売上は最高に達しており、ガラケーのカメラでデジカメの代用が出来るとは「まだ」考えられていなかったことが分かる。
そうやって9年近く使ったカメラではあったが、それにも拘らず、今調べると総計9000枚も撮影していない。これは2025年現在では半年足らずで撮影してしまう枚数である。
このカメラは光学ズームは「たった」2.5倍であったが、たまたま愛用していた「単眼鏡」がすっぽりレンズ填まり、疑似光学ズームを実現できた。後にズームに拘るようになったのはこの経験が出発点かもしれない。
またこの機種は自分の歴代使用デジカメの中で唯一、記録メディアがコンパクトフラッシュ(CF)であった。当時はメモリカードの規格が乱立し、SDカードとともにCFはそれなりのシェアを占めていた。SDカードよりも大きくて分厚かったが、転送速度は早かったようだ。
電源は専用Ni-MH充電池であるが、リチウム電池(2CR5)と互換性があった。これはすなわち基本的には充電池を使うが、戸外で電池が切れた場合、出先で購入するリチウム電池(2CR5)が使えるということで、安心感がある部分だった。リチウム電池(2CR5)はフィルムカメラから使われていた標準的な乾電池で、観光地の売店などでは販売されていておかしくない規格であった。
実際には自分は充電池も予備を持ち歩き、出先でリチウム電池(2CR5)を買ったことはなかったように思うが、「出先で充電池がすべて尽きてもいざとなれば電池を買える」という安心感はあった。

2台目■2007年~ Nikon COOLPIX L12
2代目:Nikon COOLPIX L12
(メーカーページ行方不明(-_-;)、価格com)
画素数:741万画素 (7.4メガピクセル)
光学ズーム:3倍
電源:単3乾電池2本
記録媒体:SDカード(SDHC対応)
発売日:2007/04
定価(メーカー小売価格):オープン(予想価格25000円)
—
自分の購入日:2007/10
使用終了:2012/8頃
使用年数:4年10ヶ月
終了理由:
歴代撮影枚数:10300枚程度
自分の購入価格:15800円
思い出:上述の1代目の後で購入。購入が今から18年前ということで、ほとんど忘れていたのだが、2012年に書いたブログ記事に本機種について記しており、この機種の購入動機、あるいは終了動機がよく分かるので、ここに引用したい。

「デジカメ購入(1)前のデジカメCOOLPIX L12とスマートフォンのカメラ達」(2012/8)まったりハマる生活
当時使っていたデジカメCanon PowerShot A50(引用注:1代目)が不具合が出てきて、しかも性能が高くないのにごつくて少し重たいことに嫌気が差していた。しかも再就職して4ヶ月目ほど経ち、プライベートと職場兼用の、軽くてソコソコ性能の良いデジカメの必要性を感じていた。
よく覚えているのだが当時欲しいデジカメのコンセプトが明確にあり、
「光学ズーム3倍以上」「乾電池使用」「手ブレ認識あり」
というもので、もう一つがおまけで「ポロシャツの胸ポケットにも入るようなコンパクトなもの」
というのが希望だった。それらを満足させる機種は限られ、下準備段階でNikon COOLPIXが挙がっていたところへ、型落ちが秋葉原のガード下で安売りをしていたところに飛びついたのだったと思う。
そのカメラNikon COOLPIX L12はこの5年弱、仕事でもプライベートでもかなり使った。レンズを変な形で押し込んでしまい、壊れかけたことも何度かあったが、押し込み直してみると忘れたように元に戻った。日本製は頑丈だなあ、と感心したものだ。
致命的な破損はなかったが、随分ガタも来て、最近は飛び出したレンズを引っ張らないとピントが合わなかったりする不具合も出てきた。友人からは「壊れてるんじゃん!」と言われる始末。確かにレンズを引っ張らないと撮れないカメラなど、人に「撮ってくれ」と頼めるしろものではなかった。
このスマホの使用期間2007年~2012年だが、この間は携帯電話(スマートフォン)のカメラ機能が向上し、自分自身スマホでの写真撮影枚数が増えていて、2011年にはデジカメ撮影枚数に追いつくいく勢いであったことを下記ブログで報告している。
「デジカメ購入(2)スマートフォンのカメラの長所とそれでもデジカメが手放せない理由」(2012/9)まったりハマる生活

3台目■2012年~ Canon PowerShot SX150 IS
3代目:Canon PowerShot SX150 IS
(メーカーページ1、ページ2、価格com)
画素数:1410万 (14.1メガピクセル)
光学ズーム:12倍
電源:単三電池2本
記録媒体:SDカード(SDHC、SDXC対応)
発売日:2011/9/23
定価(メーカー小売価格):オープン(2万円前後)
—-
自分の購入日:2012年8月頃
使用終了:2018年10月頃
使用年数:6年2ヶ月年
終了理由:レンズへの埃混入?
歴代撮影枚数:69000枚
自分の購入価格:16980円

前機種の最後に紹介した下記ブログ
「デジカメ購入(2)スマートフォンのカメラの長所とそれでもデジカメが手放せない理由」(2012/9)まったりハマる生活
は本機種を買った際に書いた記事であるが、写真撮影をスマホのみにすることも頭をよぎるものの、しかしいくつかの理由からまだスマホに移行するには時期尚早とし、ただし5年後にはデジカメが不要となり、スマホのみとなっているかもしれないという記事になっている。
この機種の選択になった一番の理由は「単3乾電池」使用だったことだと思われる。2代目購入の際に乾電池が使える方式に拘り、使用してみてやはり大変満足したため、3代目もそれを継続した。当時は乾電池方式の機種もそれなりにあり、その一つが本機種だったと思われる。
他にこの機種の光学ズーム12倍は画期的だった(前代は光学ズーム3倍)。この時期、1~2年に1回、飛行機に乗る機会が出来たことや、スカイツリーに2度行ったりした経験で、この光学ズームがとても威力を発揮し、光学ズームもデジカメならではの機能だと考えるようになった。それを目覚めさせてくれたこの「3代目」がなければ、続く2機種も無かった可能性(スマホカメラに完全に乗り換えていた可能性)がある
また、フラッシュは手でライト部分を持ち上げて撮影する方式だった。これは一見、アナログで野暮ったいように見えるが、大変便利だった。すなわちフラッシュの選択は液晶でメニューの設定などで選択するものが多いが、これが結構まどろっこしい。撮影していて、ちょっと暗いなという時に手で1秒もかからずに持ち上げてフラッシュ撮影を選択できることはとても便利だった。
自分でもよく分からないが、本機種を買った2012年頃より、デジカメにせよスマホカメラにせよ、撮影枚数が激増し、前年2011年は年間撮影枚数(スマホカメラ含む)2355枚が2012年は8856枚と4倍となり、2017年には25000枚に達している。
そのように自分自身としては「デジタル写真の最盛期」ともいうべき本機種の使用期間2012年~2018年であるが、世間一般では以前に書いた記事の内容を見ると分かるように、2012年のコンデジの売上高は最盛期2007年-2008年の半分近くに落ちており、さらにそれ以降も落ち続け、2018年には最盛期の1/8ほどになってしまっている。コンデジは着実に衰亡に向かっていたのだった。
4台目■2018年~ Nikon COOLPIX A900
4代目:Nikon COOLPIX A900
(メーカーページ、価格com)
画素数:2114万画素 (21.1メガピクセル)
光学ズーム:35倍
電源:リチウムイオン充電池
記録媒体:SDカード(SDHC、SDXC対応)
発売日:2016/10/28
定価(メーカー小売価格):オープン(4万5千円前後)
—
自分の購入日:2018/10/6
使用終了:2024/7頃
使用年数:6年1ヶ月
終了理由:レンズへの埃混入と故障(くるくる病)
歴代撮影枚数:43000枚
自分の購入価格:30445円

思い出:前機種購入の際に「(2012年の)5年後にはスマホカメラのみになるか」とブログ記事で書いていたが、実際に5年後の2018年頃はデジカメの撮影枚数がむしろスマホ撮影枚数を引き離し、また光学ズームの威力を痛感したこともあって、デジカメを買い換えることについては迷わなくなっていたようだ。
前機種の光学ズーム12倍で光学ズームの素晴らしさに改めて目覚めた自分は次の機種で光学ズーム25倍の本機種に惹かれたが、2代目、3代目が2万円以内であったことで、高価格に躊躇し、悩んだ結果、発売日の2年後、型落ちに近い本製品を選ぶこととなった。
なお、2代目、3代目で拘った乾電池可能式ではなく、充電式になった。デジカメの高機能化によるものか、後述のようなコンデジ市場の衰退によるものか分からないが、乾電池方式は減っていた。全く無くなったわけではなかった気がするが、自分も光学ズームなどの仕様を重視したものと思われる。
フラッシュは前機種のような手で上げる方式ではないが、機械的なスイッチで跳ね上げ式だった。やはり液晶での操作に比べるとワンタッチでフラッシュを選択できるので便利である。
それまでの機種にない特徴として液晶画面が下向きや上向き、前向きにまでなり、ローアングル、ハイアングル、自撮りの撮影が出来るようになった。

Bluetoothによる通信でスマホに写真などを転送できるようになった(Nikon専用SnapBridgeというアプリを使用する)。スマホはデジカメよりも液晶画面が大きいので、デジカメで撮った写真もスマホで見たり、人に見せたりしたい。自分の場合、デジカメの写真データは一定周期でパソコンに移動してしまうので、出先でのデジカメ写真の確認がしにくくなる。スマホにもコピーしておけばデジカメで撮った写真もいつでも確認できる。そのような意図から上のアプリで全転送をするようになった(ただしBluetoothは転送が遅いこともあって縮小データだった)。
実はデジカメからパソコンやスマホへの転送と言えば、以前よりWiFi機能付きのSDカード(EyeFi、FalshAir)を重宝するようになっていたが、本機種になってからはスマホへの転送(一時閲覧用)はSnapBridgeによるBluetooth転送、パソコンへの一時的転送(頻度低)はWiFi機能付きSDカードであるFlashAir利用、最終的なパソコンへの保存はSDカード移動による直接コピーの3者を使い分けるようになった。
このデジカメの使用状況だが、個人的事情により2020年頃から普段はデジカメ(すなわち本機種)を戸外に持ち歩かなくなり、もっぱら室内で利用、ここぞというお出かけや旅行の時のみに持っていくようになった。それでも、日頃室内ではかなりの枚数を撮影していたこと、旅行等では圧倒的に満足な活躍をしていたことから、もうスマホで代用できるという感じは抱いていなかった。
だが、この機種が発売(2016年)され、2年後に自分が買った時点(2018年)で、世の中ではすでにコンデジの売上は激減していたことは以下の記事に書いたとおりであり、自分が求める「高望遠スリムコンデジ」の開発・発売・販売も自ずから終了するようになっていたのだった。
「さらばコンデジ、コンパクトデジタルカメラ~その衰退の一般状況」(2024/11)まったりハマる生活
ただ本機種を買う時点2018年でも(ヨドバシAkibaの)コンデジ売り場では劇的な変化は見せていなかったので、私自身はその状況に全く気がついていなかった。上の記事で書いたように、そのことに遅まきながら気がつくのは次の機種を買おうとしたとき2024年であった。
5台目■2025年~ Panasonicデジカメ LUMIX DC-TZ99
5代目:Panasonicデジカメ LUMIX DC-TZ99
(メーカーページ1、ページ2、価格com)
画素数:2030万 (20.3メガピクセル)
光学ズーム:30倍
電源:リチウムイオン充電池
記録媒体:SDカード(SDHC、SDXC対応)
発売日:2025/2/20
定価(メーカー小売価格):オープン(参考価格64350円)
自分の購入日:2025/3/19
使用終了:使用中
使用年数:使用中
終了理由:使用中
歴代撮影枚数:使用中
自分の購入価格:64350円

コメント:1999年からデジカメを使い始めて、初めて4代目(2024/7終了)と5代目(2025/3購入)の間には8ヶ月のブランクが空く。それは4代目が壊れた時に、求める仕様のコンデジ新製品が出ていなかったため一旦は購入を見送ったためであるが、それを切っ掛けにコンデジの衰亡の状況を調査した内容を書いたものが以下の記事となる。
「さらばコンデジ、コンパクトデジタルカメラ~その衰退の一般状況」(2024/11)まったりハマる生活
スマホカメラのみで行こうとしたその後8ヶ月であったが、Panasonicから久々に高望遠スリムコンデジが発売されたことを2025年3月に知り、ほとんど迷わずに買ったこと、8ヶ月の間にスマホの「デジカメ化」を目指して試行錯誤したことを記したのが以下記事となる。
「やっぱりコンデジLUMIX DC-TZ99(25/2新発売)を買った理由~デジカメ衰亡の中で」(2025/3)まったりハマる生活
この製品Panasonic LUMIX DC-TZ99については遠からず初期レビュー(ファーストインプレッション)の記事を書くつもりである。
6■この記事の趣旨
この記事はもともと、デジカメ、コンデジ衰亡の記事の続編として、コンデジの使用を4代目で終了した記念、コンデジという製品へのレクイエムとして作るつもりの内容だった。しかしその後、5台目を購入し、その意義しては薄れた。
しかし5代目であるPanasonic LUMIX DC-TZ99のレビュー(後日予定)を書くにあたり、自分の過去使用の4台について情報提供しておくことは、レビューの読者にとって有用だろうと考えたため、記したものである。