MVNOが隆盛だ。実際私も、最近にau KDDIをMVNOのmineoにキャリア変更し、今のところ快適に使っている(変更理由の記事とmineo手続きの前記事)。もう一台のキャリアも3大キャリアよりは低価格なワイモバイルだ。
そんなわけでMVNOのニュースにはそれなりに関心を持っているのだが、、、、
先日、ワイヤレスゲートというところが音声付きのSIMサービスを新たに発表した。
・ワイヤレスゲート、違約金なしで月額1300円からの音声通話機能付きSIMカード発売へ
http://japan.cnet.com/news/service/35063147/
その際に多くのニュースで「違約金0円」が強調されたようだ。昨今の携帯通信会社(キャリア)はユーザの囲い込みを目的に「2年縛り」などの制約を設け、その区切りでないと1万円程度の「違約金」を取る所が多くなっている。「違約金0円」はそのような傾向を逆手に取ったもの、、、だったら良かったのだが。
色々な記事を読んでみると、MNP転出の場合には1万1880円の手数料を取るとのこと。
・ワイヤレスゲートが音声通話プランを提供 – ヨドバシカメラに即日開通できるカウンター 4月28日より提供開始
http://news.mynavi.jp/articles/2015/04/14/wirelessgate/
ばっかじゃねえか!?
最低契約期間についてはあまりに短い間で転々とされるとキャリアの損失が大きいからというのは分かる。訴訟で再高裁判決があったのも知っている。だがその期間、不満があっても我慢して?使えば違約金は取られなくなるわけだが、今回のサービスのようにMNP転出手数料を違約金以上に取られるなら全然意味無いじゃん。
もしかすると違約金0円自体、マスコミが先走って強調しているのかと思ったが、以下の記事を読むとワイヤレスゲート代表取締役CEO 池田武弘氏自身が発表会で下記のように述べたようだ。
・ワイヤレスゲートが音声SIM、ヨドバシに即日開通カウンター – ケータイ Watch
http://k-tai.impress.co.jp/docs/news/20150414_697619.html
現在いわゆる格安SIMといわれるサービスを提供するMVNO各社では、音声通話対応SIMカードに対し、6カ月や1年といった最低契約期間を設けるのが一般的であるが、ワイヤレスゲートSIMにおいてはその設定がない。これにより、池田氏は、「お客様の障壁を極大までさげることができる」としている。なお、MNP転出手数料については、契約期間にかかわらず1万1880円と、MVNOの競合他社より比較的高めの設定となっている。
「お客様の障壁を極大までさげることができる」、MNP転出に1万1880円も取ることにしておいて、しゃあしゃあと、、、開いた口が塞がらない。
【ワイヤレスゲートの印象】
モバイルでのデータ通信にPHSを頼っていた時代、無線LANスポットを活用した時期があって、ワイヤレスゲートはその頃から知っている。ワイヤレスゲートは複数の無線LANスポットサービスをある程度横断的に使えるようなサービスを提供する会社であった。
自分の場合には結局、無線LANスポットの使い勝手が良くなくて、ウィルコムやイー・モバイルなどの携帯電話・PHSの活用に落ち着いたわけだが、ユニークなサービスをしているよな、と眺めていた。
だが今回のようなサービス、詐欺まがいの宣伝の仕方をする会社だと知り、大変印象を悪くした。最低契約期間とその違約金を設けずに、その金額相当もしくはそれ以上のMNP転出手数料を課せておいて、どうして「お客様の障壁を極大までさげることができる」のか、納得の出来る説明をしてほしいものだ。
現在、MNVOはポコポコと新しいサービスが出てきている。だがきちんとサービスの内容を隅から隅まで確認しないと手痛い目に合うことも出てきそうだ、というのが今回のニュースで強く思ったのだった。
【関連リンク】
・意外な罠!!ワイヤレスゲート WiFi+LTE SIMを使って気付いた注意点 | 真紅のモバイル生活(改)
・蹴茶: 「違約金ゼロ」だがMNP手数料が高額、ワイヤレスゲートの罠?[4.14]
コメント
ワイヤレスゲート&ヨド・・「ボッタクリじゃないか」と同調します。まぁ、「NMP」を利用せず、新しい番号も貰えば良いで割り切れるか否かでしょう。しかし、考えようによっては『無期限』の縛りとも思えますね。(電話重要な方では・・)
まぁ、少し前ではワイヤレスゲートも視野のうちでしたが・
DMMが有る意味「SB」の様に安いプランが出れば対抗すると・しかし、ワイヤレスゲートは「Wi-FiでLTE、基本3G」回線ですから・。過去の考えと・。