パソコン中毒やインターネット中毒になっている人は多そうなのに、外出先や町中でパソコンを広げる人は限られているような気がする今日この頃。
そのためもあるのでしょうか?、外出先でパソコンをインターネットに繋げる方法も決定的に有利な方式はないみたいです。「モバイラー」という言葉はかなり定着していると思うんですが、実際に「モバイラー」な人は少ないんでしょうか?
まあそんなこんなで、この記事ではそれ、すなわち 外出先でパソコンをインターネットに接続する手段にはどんなものがあるか を取り上げてみます。
引用した金額などは2005/12現在ですので、古くなる可能性がありますから御注意下さい。
なおこの一覧はmixiの「モバイラー」コミュの「皆さんの(パソコン)モバイル接続環境は?」トピックで頂いた情報を元に、自分の感想をなどを加えたものです。感謝♪
●イーモバイル
ようやくブロードバンドであるHSDPA方式(下り3.6Mbps)による定額接続方式が2007年3月末にサービス開始。年間契約で月5000円。ネックは最初はサービスエリアが4都府県ということでしょうか。
NTTドコモとの連携も予定されています。
●WILLCOM(旧DDIポケット)サービスによるPHS接続
http://www.willcom-inc.com/ja/plan/index.html
もともとDDIポケットという社名のPHS提供会社です。データ通信向けサービスに力を入れて、PHS凋落の世の中を生き残ってきました。
代表的なコースは
・つなぎ放題 [4x] 128kbps
・つなぎ放題 64kbps
・ネット25
などがありますが、バリバリ常時接続したい人としては無難に真ん中のコースがお勧めです。「繋ぎ放題にしたいけど出来るだけ安く」という場合にはおおよそ「基本料+使用料」が5000円/月でそれが出来ます。
PHSもしくは携帯電話サービスのように場所を問わずに接続可能で、かつ純粋に使い放題というのは2005/12現在WILLCOMのサービスが唯一のようです。最初にも触れたようにPHS業界全体が衰退した中、WILLCOME(元・DDIポケット)のPHSが唯一生き残ったのはこのデータ通信に生き残りを賭けたのが成功したからだとのこと。そんなわけで「外出先でのパソコンのネット接続使い放題」はWILLCOMの独り相撲になっているんですね。
「どこの外出先でも時間を気にせずにつなぎ放題がしたい!」という場合にはまずはここでしょう。上で紹介したコース以外にも使い放題の上位コース(速度が速いとかいろいろ)がありますので、詳しくはサイトを参照して下さい。ちなみに2006年3月、私・高崎もようやく「つなぎ放題」コースを導入しました。
・Two LINK DATA(通話相手先限定)
「たまに外出先で繋ぎたい」「普段は使わないが、いざとなったらどこの外出先でもインターネットを使えるようにしておきたい」というのならこのコース。月の基本料が1000円であとは完全従量制。従量料金は概ね8.5円~10.5円/分。
このコースでも割が合わないくらいに、たま~にしか使わないのなら後述の無線LANスポットを利用する手がありますが、その場合には「スポット」の名の通り、場所が限られてしまいます。
前述したようにWILLCOMの生死をかけたデータ通信業だけあって値段が安いコースでもWILLCOMがやっぱり独り相撲だったりします。個人的には「基本料500円とか基本料タダで、後は従量制」というサービスが世の中にあっても良いと思うんですが、あんまり競争原理が働いていない感じです。
なお、音声も含めて使いたい場合には「安心だフォンコース」が良いですのですが、パソコンが接続出来る安心だフォン端末は現在とてもレアです。私はオークションでそれを入手して使っていました。
安心だフォンは3カ所にしか電話をかけられないシステムなのですが、転送電話サービスを使えば安心だホンでもあちこちにかけられるという裏技があり、私も2006/02までそれを使っていました。「導入がかなり面倒でも、電話をかける方法が多少面倒でも、基本料を徹底的に安く!」という場合にはこれがお勧めです。ただしいつまでも裏技が使えるのかは謎ですし、しかも3カ所の電話番号変更は2000円かかるので、接続先が頻繁な場合にはお得でなくなるリスクもあります。
・H”IN使っただけコース
モバイルパソコンなどの中には、もともとエッジ(すなわちWILLCOM接続)の接続アダプターが内蔵されているものがあり、これはその場合の為の特殊なコースです。基本料もいらずに「完全従量制」になっています。そういうパソコンを買ったユーザにまずは基本料無料で使わせて、モバイルネットの良さを感じさせ、上位コースに加入させようとするWILLCOMの策略でしょう(笑)。
従量料金は概ね8.5円~10.5円/分。
前述のように専用パソコンを持っていないと使えません。最初私はそれを知らずに自分のモバイルパソコンでも使えるかと思い、ヌカ喜びしました。
●docomoのPHSすなわち@FreeDもしくは64Kデータ通信
http://www.nttdocomo.co.jp/p_s/service/phs/home2.html
docomoはPHSから撤退するので先行きは暗いようです。というかもう新規受け付けはしていないようです。
●ソフトバンクフォンコネクトカード
)
月基本料が8000円~10000円以上で後は従量制。従量料金はパケット制なのでよく分かりません。しかし年に45000円くらいの無料分があるので、従量制といっても利用頻度が一定以上なら元が取れるという情報がありました。
でも月額8000円以上は高いですよね。しかも使い放題というわけではないですし。けれども速い速度が安定しているという話もあるようです。
「PHSは携帯に比べて頻繁に切れるから嫌」「山奥で使うのでPHSは使えない」などの人はこの選択をせざるを得ないことになるんでしょう。
ちなみに従量制で「64Kデジタルデータ通信サービス」が使用可能ですが、額が42円/分とPHSに比べて3~4倍高いです。
●Softbankフォンモバイルデータ通信
まだまだ高いです。
●NTT docomoの「FOMAとパソコンでデータ通信」 http://www.nttdocomo.co.jp/service/data/foma/index.html
完全従量制なので得なのかそんなのか分かりませんが、使っている人の話をほとんど聞かないので、結果的に高いのではないかと想像されます。
●KDDI au: データ通信
http://www.au.kddi.com/data/
Softbank、Docomoとくれば当然auもあるわけですな。PacketOneとPaketWinというコースがあるようですが、いずれもやっぱりパケット制でほぼ完全従量制みたいです。得になるのかよく知りません。というかならないのでしょう。
●b-mobile(ビーモバイル)
http://www.bmobile.ne.jp/index.html
使い放題もあるけど、本来のウリは「事前購入」。すなわちプリペイドカードみたいなもんです。モバイル接続のプリペイドカード。
接続先はWILLCOMのPHS。
150時間3万円とかで延長のコースもあります。もしも使い切った場合には2.77~3.25円/分とかなので、結構お得。ですが期間内に使えなければ当然足が出てしまう場合もあるでしょう。
使い放題コースは
6ヶ月(185日)→ 40,950円
1年間(365日)→ 78,750円
2年間(730日)→ 119,700円
とかのようです。基幹サービスであるWILLCOMの場合との比較ですが、一年すなわち12ヶ月で計算するとWILLCOMのサービスは
つなぎ放題 6090×12=73080円
つなぎ放題[4x] 9765×12=117180円
となりますが、Bモバイルのサービスの速度は4xに相当するので、その点を考えるとWILLCOMより得になります。デメリットとしては
・前払いなので一度購入してしまうと取り返しがつかない。
・Webやメールでの使用が前提とされるため、exeファイル等のDLでは制限されることがある。
・WILLCOMの場合では音声端末を使ったネット接続の料金を含めて上の値段だがBモバイルはパソコンでの利用のみ。
などになるでしょうか。
最近ではいろいろな体系のサービスが出てきているようです。
●KWINS
http://www.kccs.co.jp/kwins/
これもPHS網を利用した使い放題サービス。値段はこちらにあるが、カード付きで年間92,400円、カードなしで76,650円。
●eo64エア
●各種無線LANホットスポットサービス
無線LANスポットの場合、PHSや携帯電話と異なって「どこでも」ということはほとんどなく、スポットを探して回らなくてはいけないのが現実です。
具体的には以下のようなサービスがあります。
・ドコモ公衆無線LANサービスもしくは
http://www.nttdocomo.co.jp/service/data/mzone/index.html
・NTT Comのホットスポット
http://www.hotspot.ne.jp/
525円で一日使いコースとかあります。
・BBモバイルポイント
http://www.japan-telecom.co.jp/business/wlan/
ソフトバンク(Yahoo)提供で試験運用無料期間が長かったのですが、2005年半ばに一般ユーザへのサービスは停止し、ローミング向けになりました。
・mioモバイルアクセス/無線LAN
https://www.iijmio.jp/guide/outline/mu/
接続先はBBモバイルポイントなど。従量制だけど1260円の上限があるのが嬉しい。
・livedoor Wireless
http://wireless.livedoor.com/
月525円定額制で山手線全エリアを目指しているが、現段階ではあまり接続環境が良くないようです。
・WIRELESS GATE(ワイヤレスゲート)
http://www.tripletgate.com/wirelessgate/
従量制ですがアクセスポイントはBBモバイルやlivedoorなどで美味しいとこ取り...のはずなのですが、一回の利用あたり315円以上かかるので微妙なところ。
私は「みあこねっと」が使える(しかも従量料金なし)ので一応登録してます。
・フリースポット
http://www.freespot.com/
基本的にタダ。しかしまだまだ数は少なく、場所を見つけるのは大変ですし、使われるのをあまり喜ばない店なども多いようです。まあ所詮はタダ、といったところでしょうか。
●灰色公衆電話での有線接続
通常のアナログ接続です。パソコン通信時代の古い接続方式ですが、ブロードバンド接続が一般的になった2005年現在のノートパソコンでもアナログモデムは内蔵されているのが一般的で、それと有線ケーブルを使って通常回線でプロバイダーに接続し、インターネットを行うことが出来ます。
プロバイダーがアナログ接続に対応していなければなりません。昔はブロードバンドの契約コースでもアナログ回線接続が出来るのが一般的でしたが、最近は同じブロードバンドのコースでもアナログ接続が出来るコースと出来ないコースに分かれていて、値段を微妙に変えている所が多くなっているようです。ということで、まずは御自分のプロバイダー、接続コースでアナログ接続が可能かを調べる必要があります。
「たま~に、外出先でパソコンのメールなどを取り込みたいことがある」といった程度には使えるでしょうか。
接続料金はプロバイダーのアクセスポイントまでの電話料金ですが、全国共通アクセスポイント電話番号を導入し、電話接続料10,.5円/分などで対応しているところが増えているようです。
最近は携帯電話の普及のため公衆電話が減っていおり、灰色公衆電話も見つけくくなっている他、公衆電話は立って使うのが普通なので中長時間の使用はキツイです。パソコンを置く場所は電話の上がありますけどね。私は2004年夏までこの方式で繋げていましたが、昔も今もこれでパソコンを電話に繋げている人を見たことが滅多にありません。
●ICカード公衆電話
http://www.ntt-east.co.jp/ptd/ic_public/ic_public.html
利用者が増えず、失敗し、撤退予定らしいです。赤外線通信とかが出来るはずで、私の2000年製パソコンは奇しくもそれが出来るので、使ってみたかったのですが...ICカードは普通のキヨスクなどに売っていないそうで挫折しました。
●その他のモバイル接続サービス
あったら教えて下さい。
■参考サイト
・デジタルARENA「音声通話/メール/パケット――すべて定額のインパクト!「WXシリーズ」が巻き起こす“ウィルコム旋風」
http://arena.nikkeibp.co.jp/tokushu/gen/20051128/114454/index2.shtml
・Wikipedia パケット定額制
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%91%E3%82%B1%E3%83%83%E3%83%88%E5%AE%9A%E9%A1%8D%E5%88%B6
2006/02/04改訂
2006/03/05改訂
2006/04/13改訂
2006/11/26改訂
(近日改訂部青色)