パソコンでのモバイルインターネットの手段としてウィルコムとイーモバイルを併用している私だが、イーモバイルの契約の区切りすなわち1年の終わりである11月末が迫ってきた。
ここしばらくの記事ではウィルコムとイーモバイルに絡む「端末買い換え」を巡る逡巡、さらにはモバイルパソコンの買い換え検討などについても書いていくことにしたい。
[ウィルコムとイーモバイルの両刀使い]
この7,8年を経て「書籍」の代わりに私にとってすっかり寵愛の対象になり、片時も手放さない「A5ファイルサイズモバイルパソコン」(現在の愛機はFlybook V33i)なわけであるが、現在はそれを戸外でインターネットに接続するという「モバイルインターネット」もすっかり当たり前な生活になった。
すなわち具体的にはイーモバイルとウィルコムを使っており、それぞれ以下のような使い方をしている。
- イーモバイル(emobile)
- 端末はパソコンでデータ通信カードD01NX(CFカードタイプ)を利用。
- 契約プランはギガデータプランで基本料金は最低料金3980円、上限9980円の2段階定額制。しかし私のこの1年間の使い方の場合、「思う存分使っても」この下限の3980円よりも多くなることが無かった。
- エリアはイーモバイルのエリア範囲すなわち主に都市部の戸外、建物内(ただし地下を除く)
- 端末はパソコンでデータ通信カードD01NX(CFカードタイプ)を利用。
- ウィルコム(WILLCOM)
- 端末は(3年前の^^;)ハイエンド音声端末・京ぽん2ことWX310Kを使用し、これにパソコンをBluetooth接続で繋げてダイアルアップ接続。なお私は所謂「携帯電話」を持っていないのでこれが私の持つ唯一の音声端末(PHS)でもある。
- 契約プランは定額データ通信の「つなぎ放題」(A&B割、年間契約割引、長期割適用)で基本料3654円。パソコン接続、端末でのメール使用、端末でのフルブラウザネット使用のいずれをしても、データ通信に関してはこれに加算されることはない。音声サービスについては従量料金がかかる。
- イーモバイルのエリア範囲外すなわち都市部の地下街、地下鉄、そして都市部以外
- 端末は(3年前の^^;)ハイエンド音声端末・京ぽん2ことWX310Kを使用し、これにパソコンをBluetooth接続で繋げてダイアルアップ接続。なお私は所謂「携帯電話」を持っていないのでこれが私の持つ唯一の音声端末(PHS)でもある。
以下、もう少し詳しく両者の長所などを眺めていくことにしよう。
[イーモバイルの長所と欠点]
昨年11月末から使い始めたイーモバイルはもうすぐ1年になるわけだが、契約前はどの程度使いこなすか予想が出来なかったのだが、実際に使ってみると本当に便利さを痛感した。
これに慣れるともうウィルコムの「つなぎ放題」(64kbps)は遅くて使っていられない。
ということで自宅の他では基本的にイーモバイルでパソコンのモバイルインターネット接続をするようになったのだだが、残念ながら地下(地下街、地下鉄)はまだイーモバイルのエリア範囲でなく、しかも私は通勤が地下鉄なためそこで繋げることが必至な私としてはウィルコムも手放せないでいる。
私の活動範囲内の中に原則地下(地下街、地下鉄)がなかったのなら、もうウィルコムの方を解約してイーモバイル一本にしてしまっても良い感じなくらいだ。(地下鉄の無線LANは地下鉄に乗りながら使うには使い勝手が非常に悪い。)
勿論、上述の通り音声端末はウィルコムの京ぽん2しか使っていないので、イーモバイル一本にする場合にはイーモバイルの音声端末を買わなくてはいけないが「第四のキャリア」であるイーモバイルが今年春から音声サービスを手広く開始しているのはイーモバイルをお使いの方なら御存じであろう。いや、もしかすると今年春まで音声サービスは提供していなかったことを忘れている人の方が多いかもしれない。
ともあれ、つい2年半前まで安心だフォンでケチケチモバイルネットに繋げていた生活が嘘のような、バリバリのモバイルインターネット生活をするようになっており、しかも回線速度に関してほとんど不満のないのはイーモバイルのお陰と感じている。
[ウィルコム「つなぎ放題」の長所と欠点]
前述の通り、なんと言っても不満は速度である。まあ私が「つかい放題」という、定額では安いコースを使っているからではあるが、速度は昔で言えばISDN並であり、昨今のWebサイトではネットサーフィンを快適にするのは難しい。
具体的にはSNSのmixi、Yahooニュース、Googleニュースなど、文字情報がメインなサイトはなんとかスムーズに見れるのだけれども少しでも画像が増えると途端に表示が遅くなる。
GoogleMapやGoogleEarthはとてもじゃないが使っていられない。固まってしまう。
こちらとしては文字情報を主に活用しているつもりなのに、意外に?使えないのが
・ITmedia
などのサイト。これらのIT系情報サイトは広告がかなり多く、それを派手に使っている上、サイト自体凝った造りになっていることが多いので、ナローバンドではストレスなしに楽しむのは困難に近い。
必ずしも画像情報が多くなくてもやっぱり使い勝手が悪いのが、セキュリティの頑丈なネットバンキングや証券会社のサイト。それらのサイトではセキュリティのためデータが大きくなるので、画像が多くなくても遅いので快適に使うのは困難だ。しかもそういうネットバンキングや証券会社サイトに限って文字などのリンク先を画像情報で表示していることが多いので、さらに不便になる。
まあそんなこんなで、ウィルコムの「つなぎ放題」(64Kbps)程度ですんなりWeb閲覧が出来るサイトはかなり限定されるようになっているのが現状だと思う。
しかしそれでもイーモバイルの使えないエリアで使えることの便利さは大きい。
特に私は自宅の周りの交通事情で、地下鉄を使うことが多くて、しかもそれに乗りながらネットサーフィンをしたいので、その点ではウィルコムは結構使える。
地下鉄の駅と駅の真ん中あたりでは流石に電波が入りにくいが、ホーム前後では結構すんなり読み込めるのだ。(あくまで文字情報中心のサイトであれば、だが。)
また、都市部以外でもやはり新興のイーモバイルよりウィルコムの方がエリアが広いことが多くて、その点でも助かる。
料金的な話を言えばウィルコムでは端末でのメール使用やWeb閲覧が定額料金にほぼ完全に含まれていることもメリットであろう。
[早くもイーモバイルを使って1年が....]
さてそんな私にもうすぐイーモバイルの更新1年の期限が迫ってきた。
昨今、イーモバイルを含めて携帯電話キャリアの契約は1年もしくは2年契約による条件が多くなっていて、その途中で解約するとかなり高い解約料を取られてしまう。逆に言えば、サービスや端末が目まぐるしく登場する中で契約の区切りは最低限の料金で契約変更を行うチャンスでもあり、ケチ倹約家である私としては今後1年の自分のモバイルインターネット生活を踏まえて契約変更を熟慮する必要がある。
(「京ぽん2ことWX310Xの後継機種が出ない!」につづく)