私がHTC J butterfly HTL21を諦めてLG製Optimus G LGL21にした理由

[推敲度 2/10]

 さて前の記事
+WiMAXテザリング生活苦節1年半~プラチナバンドのau LTEを待ちわびる
で述べた私の予測は当たっていた。AppleはFDD-LTEに対応したiPhone5を2012年9月12日(日本時間13日未明)に発表、auとソフトバンクも続いてiPhone5の発売を発表し、同時にLTEのサービス開始も告知した。
 特にau KDDIのLTE告知は明らかにiPhoneに止まらない(まだ当時未発表の)Androidも含めたサービス内容の発表であった。

・auの次世代高速通信サービス「4G LTE」の提供開始について | 2012年 | KDDI株式会社
http://www.kddi.com/corporate/news_release/2012/0914a/index.html

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【満を持してau LTE Android発表】

 LTE対応のAndroidスマートフォンの発表もすぐかと思われたが、その発表は10/17(水)まで待たされた。しかしそこで発表された内容はLTE対応Androidスマートフォン9機種発表、そのうち8機種を11/2(金)に同時発売、しかもそれら全てが

  • おサイフケータイ
  • WIN HIGH SPEED
  • (Galaxyを除き)防水仕様
という、練りになられた、まさしく満を持してという言葉が相応しい、見事な内容の発表であった。

・ASCII.jp:【詳細スペック表】au冬スマホの性能とスペックを全部掲載!|au冬モデルは4G LTE対応スマホ9製品 通信速度も速いぞ!
http://ascii.jp/elem/000/000/736/736132/

【最初はHTC J butterfly HTL21に驚喜したが】

 さて私の機種選びである。事前にHTC製が出ることは確実視されていたので、その段階での私の第一購入候補はHTC製品だった。私は今までスマートフォンを5機種

HTC製 Touch Diamond (S21HT)
Sharp製 HYBRID W-ZERO3 (WS027SH)
HTC製 EVO WiMAX ISW11HT
Samsung製 GALAXY SII WiMAX ISW11SC
HTC製 HTC J ISW13HT

使ってきたが、これを見て分かるように5機種中3機種がHTCなのである。
 しかも5代目はサムスンのGALAXY SII WiMAX ISW11SCを買ったものの、相性が合わずに2ヶ月でHTCに買い直した経緯(参照「HTC J ISW13HTの感想~GALAXY SII WiMAX ISW11SCが不満で買い替えて」)があり、そこで買ったHTC J ISW13HTはそこそこ満足して現在でも使っているので、HTC製品への信頼は揺るぎない物となっている。

 発表後、第一報を聞いた私はHTC J butterfly HTL21の情報を聞いて驚喜した。

・来年は多くのハイエンドスマートフォンで画面解像度がフルHD(1920×1080)になると各記事で読んでいたのだが、それをいち早く達成する(今回9機種中、唯一の)機種。
クアッドコア Snapdragon S4 Pro APQ8064 1.5GHz
・流行始めた大画面5インチ液晶

 発売は他の8機種と違い一ヶ月以上遅れるようだが、その程度の遅れは我慢するしかない。それだけすんごいスペックなのだから。

 ところが....私にはいくつか「絶対に」譲れないスマートフォン仕様の条件があったのだが、それを満たしていないことに気がつき、大変なショックを受けた。

 バッテリー交換が自由に出来ない、バッテリーの取り外しが出来ないのである。

【バッテリー取り外しが出来ないなんて!】

 モバイルPCについても、スマートフォンについても、私はソコソコのヘビーユーザだと思う。外出先でバッテリーはあっという間に尽きる。その代わりに予備でバッテリーを2個を持ち歩く。使用中のバッテリーと合わせて3個である。モバイルPCも、メインスマートフォンも両方だ。
 だからバッテリー交換が出来ない機種なんて言うのは考えられない。とても不便を強いられるはずだ。

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 私の使い方的に汎用モバイルバッテリーは使えない。というかスマートフォンでそれを使うくらいなら、モバイルPCから給電、充電をする。けれども歩きながら使うことの多いスマートフォンのバッテリーが切れたとき、街中でそのような充電が大変不便なことは以前の時に経験済みだった。

 そんなわけで私にはバッテリー交換の出来ないスマートフォンなんて考えられないのだがまさしくHTC J butterfly HTL21がそうだというのだ。

【Bluetooth PANが欲しかったのだが...】

 私はすぐにHTCを諦め、他の機種の情報を調べ始める。私がバッテリー交換可に続いて重視するのは以下のような要素だ。

Bluetooth PAN接続が出来ること
液晶画面4.5インチ以上

 Bluetoothの情報はすぐには公表されなかった。翌日になってauに一覧が出されたが...

仕様 (スペック) | Bluetooth(R) | au

Bluetooth PANに対応しているのは

(HTC J butterfly HTL21 現時点で不明)
GALAXY SIII Progre SCL21
AQUOS PHONE SERIE SHL21
Xperia VL SOL21
VEGA PTL21

の4機種。ここで頭を抱えた。
GalaxyはGALAXY SII WiMAX ISW11SCを2ヶ月使って相性が悪かったので対象外。
AQUOS PHONE SERIE SHL21、Xperia VL SOL21はHTC J ISW13HTと同じくバッテリー取り外しが出来ないらしい。(Xperia VL SOL21は場テリー取り外し可能なようです。)
となるとVEGA PTL21しかない。
 だがVEGAのスペックは液晶サイズが4.3インチである他、現在使用のHTC J ISW13HTと似たような感じで、今ひとつぱっとしない。

 結局、私は以下のような結論を出し、最初は重要要素と考えていたBluetooth PAN自体を諦めることにした。

 そもそもBluetooth PANはHTC J ISW13HTでAndroidとしては初めて使い、重宝したのだが、これはテザリングが「Bluetoothでも」出来るということだ。テザリングは一般にはWiFiが使われ、同時に使えるわけでもない。

 私はHTC J ISW13HTでのテザリングで、WiFiを使ったりBluetoothを使ったりしたのだが、特に問題なければずっとWiFiでも構わないのだ。ただHTC Jの時にはWiMAXへの繋がりにくさの問題があり、Bluetooth PANはテザリング不具合の原因がどこにあるのかを確認するためにBluetooth PANで繋いでみたことが多かった。。

 だが今度の新しい機種ではLTEだ。WiMAXと違い、スムーズに繋がることを期待しており、それならばWiFiだけでも満足するかもしれない。まあBluetoothの方が消費電力は少ないと思うのだが。

 そんなわけで「バッテリー取り外し可能」に比べるとBluetooth PANは現段階では必須でないし、LTEになれば尚更必要なくなるかもしれない。

【私がスマフォに求める必須条件とは!】

 それら検討の結果、私が必須とする条件は以下のように変更になった。

1.バッテリー取り外しが可能であること
(2.microSDスロット対応であること→今回全機種対応)
3.液晶画面4.5インチ以上でCPUも高性能が望ましい

 そうなると
・GALAXY SIII Progre SCL21
・Optimus G LGL21
・DIGNO S KYL21
この3機種となる。Galaxyは上述のように対象外な結果、Optimus GかDIGNOとなる。

 この2つの違いはOptimus Gがクアッドコアなのに対し、DIGNOがデュアルコアなことだ。もうここまで来たら高スペックなものを目指したい。そういうわけで、いろいろ考えはしたけれども必然的に買うものは一つに辿り着き
LG製 Optimus G LGL21
となったわけである。

【他にもOptimus G LGL21に惹かれる点】

・特長 | Optimus G LGL21 | au

・Optimus G LGL21 最上級のスペックが実現する驚愕の新体験をあなたに LG
http://www.lg.com/jp/mobile-phones/all-phones/LG-Optimus-G-LGL21.jsp

 その後、Optimus G LGL21の特色などを調べた結果、上記の消去法以上にOptimus G LGL21に惹かれることになる。すなわちまず
LG Tag+(NFC機能)
である。

 私は帰宅したときにスマートフォンの設定替えをいつもやっている。すなわち

●機能設定 外出先→帰宅後
  Bluetooth オン→オフ
  WiFi オフ→オン
  テザリング いろいろ→オフ
  音声 マナー→通常
  アプリの起動 →PCFileSyncを起動

 習慣とは言え、ちょっと面倒くさい。これらがまとめて設定できる、マクロみたいなアプリがないかと以前探したが見つけられなかった。そんなことを日頃から思っていたら、今回買おうと決心したOptimus G LGL21についているというLG Tag+(NFC機能) の機能!
 まさしく私が待っていたような機能ではないか!

 それからまだある。
 数ヶ月前、BSPlayerという、動画再生アプリを買ったらこれが「ながら再生」に対応していて、驚喜したことがあった。すなわちポップアップウィンドウのように出てきて動画再生を継続してくれる。私は昔からパソコンでお気に入りの動画を画面の右下隅に置くという習慣があるのだがスマートフォンでもそれが出来るようになったのだ。

 それがOptimus G LGL21では「ながら再生」が標準で出来るという。しかもポップアップでははなく透過処理をして全画面表示で動画を表示しながら他作業が出来るとか!クアッドコアの性能を生かしたウリとしているのだ。
 私のお気に入り動画は今までの標準プレーヤでは再生が出来なかったものが多いので、実際にそれが私にとって「実用的」に使えるかは疑っているが、自分が希望するような機能がウリになっているのは嬉しいではないか。

 私は結構拘るところが人と違っていることが多いので「機種の特色」とかいう部分には必ずしも惹かれることが多くない。だから今回の場合、特色として謳っているウリが結構自分のツボに填ったのは嬉しかった。

 それからこれはささやかなことなのだが、私が本来好きな色は青、ブルーである。だが私にとって携帯電話やスマートフォン端末は「実用品」なのであって、大事なのは「機能的な仕様」、見た目の色などというのは機種を選ぶ理由には「絶対に」しない。だから今まで所有した音声通信端末7機種の中で青色のものを持てたことはなかった。選ぼうとする機種にブルーがあったことがなかったのだ。
 ところがこの機種はauでの配色がブルーとホワイト。docomoではレッドとブラック。auの私が迷わずブルーを選んだことは言うまでもない。
 音声通信端末8台目の中で、初めて自分が好きな色、ブルーの機種となる。

 そんなこんなで、LTEというだけでなく、端末の性能・仕様でもとりあえず事前の調査では気に入ってしまったOptimus G LGL21。これだけ期待するものがあれば、ワクワクするなという方が無理ではないか。

【量販店で早速予約!】

 発表が10/17(水)だったが10/19(金)には馴染みの量販店で早くも予約受付が開始されたと知り、私は10/21(日)に予約した。首都圏最大規模の家電量販店1Fにあるau販売コーナーなのだが、Optimus G LGL21のブルーカラーを予約したのは私が5番目だとのこと。

 これだと常識的には発売日には入手できそうだ。一桁というのは少ない気がするが、端末の値段も公表される前だったので、こんなものなのだろう。それに世の中の人気なんて知ったこっちゃない。それは世界でAndroidシェア1番のGalaxyシリーズで懲りて身に沁みている。自分が気に入るかが一番大事!

 その後、価格が発表された。
一括価格 80,640円
「毎月割」▲52,920円(2,205円×24回)
実質価格 27,720円

 8万円を超える端末となったが全く臆する気はない。

【ワクワクが止まらない!】

 私は必ずしも「新しい機種を常に求める」という性格ではない「つもり」なのだが、2009年1月に初めてのスマートフォンHTC Touch Diamond (S21HT)を使い始めて以来、ほぼ1年以内で買い換える状況になってしまっている(3年半で5機種)。そろそろ最低限でも2年間、メイン機として使う機種を持ちたいと思っているのだが....8台目にして初のお気に入りの色となるOptimus G LGL21は、その期待に応えてくれるのであろうか?

 発売の11/2(金)まで10日間。指折り数えて発売日を心待ちにする、大いなる期待と少しの不安を抱える日々を送っている。

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コメント

  1. 検索からこんにちは より:

    auのLGL21は発売日に家族が購入していて良品とわかったのですがHTL21の画面が大きく解像度が高いことが魅力で悩んでいました。
    でもスペックは高くても実際に動作はどうなのかな~と気になって色々検索していたのですが大変参考になる記事をありがとうございました。
    こちらのブログでHTCの使用感が良いことがわかっただけに電池が取り外せないなんて残念でたまりません。私も電池の取り外しは必須かと思うのですが、防水の観点から?取り外せない機種が意外とあるんですね。機種選びって消去法ですね。どれも帯に短したすきに長しで・・・。今季はやっぱりLGですね

  2. 検索から より:

    大変興味深く読ませていただきました.
    私も2012年冬期発売のスマートフォンで悩みに悩みぬき,結局バッテリーの件には目を瞑りbutterfly Jに決定しました.選定内容で共感できる部分がとても多く,コクリコクリと頷きながら目を通していた程です.
    お節介かもしれませんが,記事中に設定をマクロの様に設定できるアプリを探してらした様なので,ここで一つ紹介させて頂きます.
    有償のアプリなのですが,「tasker」というアプリがオススメです.
    もし検討された上で運用から外されていらっしゃるようでしたら大変恐縮なのですが,このアプリでは上記のようなマクロの設定を簡単に行うことが可能である,とても優秀なアプリです.
    詳しい説明は釈迦に説法ですので,手短にご紹介までとさせて頂きます.これからも魅力的な記事を楽しみにしております.

  3. 管理人 より:

    「検索から」様、大変丁寧で嬉しいコメントを有り難うございます。そして、おおおおおお、素晴らしいソフトの紹介を有り難うございます。「tasker」早速購入し使ってみましたが、まさしくこのようなアプリを探していたのです!(というかあまり探す努力はしていませんでしたが。)逆にこれでNFCタグの必要性が低下してしまったかも!(汗)しかしこれでまた利便性が向上しそうです。もっとも最近一番作りたかったマクロはいくつかのアプリをGPS起動に関連付けることなのですがGPSについてはAndroid2.3以降アプリで制御出来なくなったみたいですが。それはともかく、先日もコメント欄で神アプリApex Launcherを教わり、これでホーム画面と使い方が一変してしまいましたし、どうも我ながら自分はアプリ探索能力は高くないようで、ブログ訪問者様々の状況となっているようです。そんなわけで稚拙なブログですけれども今後とも是非御教示、御指導頂けますと嬉しいです。
     HTC J butterfly HTL21をお買いになったとのこと。私も未だに未練があり、twitterの呟きでHTL21をウォッチャーしているくらいで羨ましいです。いやいや、バッテリー交換とかとかの問題があるので買いようがないんですが。まあLG Tag+については「tasker」があるということで、その点では敷居が下がってしまいましたが。いやいやでも買わないですよ?多分。ということで、HTL21の感想など、御自身で書いたブログ記事や呟きなどがあれば紹介して頂けたら、またそれらがなければまたコメント欄にでも書いて頂けると嬉しいですね。
     では今後とも宜しくお願いいたします。有り難うございました。