悲願の7インチファブレットOukitel WP60 5G購入~似非ズルトラ難民の到達地

 このたび、液晶7.2インチのファブレット(スマートフォン、中華タフネススマホ
Oukitel WP60 5G(2025年10月発売)
を購入した。スマートフォンのディスプレイが「縦長ディスプレイ化」して以降、画面幅が75mmを越える大きなものが希な存在になったが、本機種はその中でも技適を取得した極めて希有な製品である。

[推敲度 5/10]

後日、詳細なレビュー記事「3機種比較?レビュー7.2インチ液晶Oukitel WP60 5GをCubot KingKong X Pro等と比較」(2025/12/10)を作成しました。

 自分は本機種が中華タフネススマホの3台目であるが、本ブログ記事では第1節で本機種を含めて、その3台の仕様を一覧表にて比較する。そして第2節で、
私がどれだけ画面(特に液晶幅)の大きい機種を心待ちにしていたか
を語るが、Oukitel WP60 5Gの情報としては皆様の参考になるかは分からない。これは自分は大きな画面を待望していたことを力説するものであり、第3節ではそのような過去を持つ自分にとってOukitel WP60 5Gは画期的なスマートフォン(ファブレット)であること、その長所(技適とmicroSD)と欠点(CPU、SoC性能と解像度)を簡単に説明する。

 本記事のうち、第1節第3節はOukitel WP60 5Gの使用や特徴を知るのに役立つかもしれないが、実際の使用感を書いたレビューにはなっていない。レビューに相当するものは遠からず、その上記3機種の使用感を比較しながら書きたい。
後日、詳細なレビュー記事「3機種比較?レビュー7.2インチ液晶Oukitel WP60 5GをCubot KingKong X Pro等と比較」(2025/12/10)を作成しました。

【目次】

1■Oukitel WP60 5G含む中華タフネススマホ3機種の仕様比較

2■ファブレットの歴史とズルトラ難民と自分
 2.1■「ファブレット」の登場と死語化
 2.2■スマホの歴史の一大変革、縦横比の変化、縦長ディスプレイ化
 2.3■Xperia Z Ultraの登場とズルトラ難民
 2.4■自分は「似非」ズルトラ難民
 2.5■7インチを越える機種は出ていないこともなかったが、、、、
 2.6■中華タフネススマホでの期待

3■技適を備えた7.2インチOukitel WP60 5Gは画期的
 3.1■本機種の画期的な点、技適取得とmicroSD
 3.2■本機種の残念な点、CPU(SoC)性能と解像度
  3.2.1■CPU(SoC)は中の下と言ったところ、性能が高いとは言い難い
  3.2.2■解像度、ひいてはDPI
 3.3■安かろう悪かろう?

4■終わりに

5■情報収集リンク(自分用)

【本文】

1■Oukitel WP60 5G含む中華タフネススマホ3機種の仕様比較

 今回、7.2インチファブレットOukitel WP60 5Gを購入したことで、2023年2月以来、自分は3機種連続で「中華タフネススマホ」を購入、使用することになった。特に今年は8月にCubot KingKong X Proを購入したのに、4ヶ月足らずで11月にOukitel WP60 5Gを購入することになった。

 自分のスマートフォン使用歴は、2009年以来、約17年でメインスマホ・サブスマホ併せて、今回の機種で21機種目である。メインスマホ15機種での平均使用日数はCubot KingKong X Proまで1機種あたり412日。しかし最近は2年近く使うことが多かった。今回のような、前機種の買い換えから半年以内の買い換えは、17年の間に今回以前に4回あり、2021年春以来4年半ぶりとなる。
 すなわち言いたいのは半年以内に買い換えるというような行為は、過去の中で珍しいとは言わないが、しょっちゅうしているわけではない。今回半年で買い替えることになったのは、やむを得ぬ事情があったのだ。

 その購入理由と苦悩?がこの3機種を比較することで明確になると思われる。

左からOUKITEL WP21、Cubot KingKong X Pro、OUKITEL WP21

(私からの観点で)優れているところを赤背景劣っているところを青背景私が注目点と思っているものを黄背景とした。

OUKITEL WP21Cubot KingKong X ProOukitel WP60 5G
仕様のGoogle検索仕様のGoogle検索仕様のGoogle検索
自分スマホ18機種目自分スマホ20機種目自分スマホ21機種目(今回)
2022/11発売
(2023/02購入,約2年半使用)
2024/11発売
(2025/08購入,4ヶ月使用)
2025/10発売
(2025/11購入,使用中)
技適認証有技適認証有技適認証有
MediaTek Helio G99Dimensity 8200Dimensity 7025
Antutuスコア
37万程度
Antutuスコア
85万程度
Antutuスコア
50万程度
6.78インチIPS
20.5:9
6.72インチIPS
縦横比20:9
7.2インチIPS
縦横比19.5:9
液晶横幅(計算値)
69.3 mm
液晶横幅(計算値)
69.9 mm
液晶横幅(計算値)
76.7 mm
解像度1080 x 2460ピクセル
DPI:396PPI
解像度1080 x 2400ピクセル
DPI:392PPI
解像度720 x 1560ピクセル
DPI:239PPI
セカンドディスプレイ有セカンドディスプレイ有セカンドディスプレイ
microSD対応microSD対応microSD対応
5G「非」対応5G対応5G対応
398g392g360g 400g程度?
レビュー追記参照)
9800mAh10200mAh10000mAh
OUKITEL WP21Cubot KingKong X ProOukitel WP60 5G
高さ:177.3mm
横幅:84.3mm
厚さ:18.4mm
高さ:175.9 mm
横幅:83.3 mm
厚さ:18.4 mm
高さ:184 mm
横幅:87 mm
厚さ:14.9 mm
メインメモリ
12GB
メインメモリ
12GB or 24GB
メインメモリ
8GB or 12GB or 16GB
内部ストレージ
256GB
内部ストレージ
256GB
内部ストレージ
256GB or 512B
充電速度66W充電速度33W充電速度33W
顔認証、指紋認証顔認証、指紋認証顔認証、指紋認証
通知LED:無通知LED:
小さいがあり
(青のみ?)
通知LED:無
デュアルスピーカーモノラルスピーカーモノラルスピーカー
カメラズーム10倍カメラズーム4倍カメラズーム10倍
SIM,microSD取り出しが
指で可能
SIM,microSD取り出しで
ピン、掻き出し器具が必要
SIM,microSD取り出しが
指で可能
USB接続口にゴム蓋ありUSB接続口にゴム蓋あり
(特殊ネジで着脱可)
USB接続口にゴム蓋なし
自分の購入価格
49215円
(Amazon公式ストア)
自分の購入価格
37944円
(AliExpress公式ストア)
自分の購入価格
45043円
(Oukitel直販サイト)

 上記で見ると分かるように、
Oukitel WP60 5G

(自分の)先代機Cubot KingKong X Pro
にいくつか性能で劣っており、
先先代OUKITEL WP21
にすら劣っている点が多い。

 唯一、圧倒しているのが
画面の大きさ7.2インチ
である。この1点のためだけに私は買い替えたのだ。
(自分の購入品がメインメモリが512GBであることは購入してから気がついた)

2■ファブレットの歴史とズルトラ難民と自分

 本節では私がいかに大画面(特に横幅大)の機種を望んできたかを「ファブレット」の歴史と共に述べる。

2.1■「ファブレット」の登場と死語化

 今回タイトルで使った「ファブレット」という用語は現在、事実上死語であろう。

 スマホの登場は2010年頃、その頃はディスプレイサイズ3インチ~4インチが主流だったが、それから暫くスマートフォンの画面がどんどん大きくなる傾向にあり、その時に「タブレット」に匹敵するかと思われるほどの大きい画面の製品(5~6インチ)
フォン(電話)+タブレット
からの合成語として「ファブレット」と呼ぶことがあった。

 だがその用語はやがて死語になる。なぜならスマートフォンの画面拡大が6インチ(画面比率16:9などの場合)もしくは7インチ(画面比率20:9などの場合)で止まり、8インチ以上のタブレットと境界がはっきりするとともに、5インチ台(画面比率16:9など場合)の大きなスマートフォンがむしろ標準になったからだ。ただしそこに至るにはスマホの画面に関するもう一つの重大な変化すなわち縦横比率の変化、所謂「縦長ディスプレイ化」があった。

2.2■スマホの歴史の一大変革、縦横比の変化、縦長ディスプレイ化

 スマートフォンの当初(2007~2008)は液晶の縦横比(アスペクト比)は3:2の正方形に近いものが一般的だったが、2010年以降、動画再生を意識して16:9の液晶サイズがスタンダードになる。それがさらに2017年頃から縦が横の2倍以上の比率(19:9、20:9など)すなわち明らかな縦長になっていく。これを「縦長ディスプレイ化」と呼ぶことにしよう。

 スマホの液晶サイズはテレビを踏襲して対角線のインチで表現する慣習があり、同じ画面インチでも縦長になると幅は狭く、縦は長くなる。

 その結果、縦横比の移行の時期に最大クラスであったディスプレイ5.8インチの場合、縦横比16:9だと幅が70mm(本体幅としては80mm強程度)を越えていたのが、縦横比20:9だと60mm台(本体幅としては70mm程度)に収まるようになった。

 自分は本体幅80mm以上の「馬鹿でかい」スマホが好きだった。20:9になったことでたとえ5.8インチでも自分としては「馬鹿でかい」という感じではなくなってしまった。それからスマホのサイズは拡大を続けるが、確かに6.9インチなどはそれなりに大きいものの、幅が十分に大きくないので「馬鹿でかい」という感じではなく、馬鹿でかいためには7インチ以上のスマートフォンが欲しくなったのだが、7インチはスマホが長らく(ほとんど)越えない一線になってしまったのである。

2.3■Xperia Z Ultraの登場とズルトラ難民

 ファブレットを語る上で外せない機種がある。それがズルトラこと

Xperia Z Ultra(エクスペリア ゼット ウルトラ)
当時16:9液晶での6.44インチ
2013~2014年発売:日本向けはau版SOL24とWiFi版

である。「ズルトラ」とは「Z Ultra」を繋げて読んで愛称としたものである。

ズルトラことXperia Z Ultra、2014-2013発売
上記写真2つはSONYの公式サイトより

 スマホの画面拡大競争?が続く中で、2013年前半にSamsungが6.3インチのSamsung Galaxy Megaを(海外で)出す。それに続くかのようにして2013年後半に出したのがXperia Z Ultraで、2013年中は海外でのみ発売だったが、翌年2024年1月に日本でも発売する。

 海外ではディスプレイの大きな製品としてSamsung Galaxy Megaなどが出ていたのに対し、日本で6インチに匹敵するスマホは
・5.7インチだったGalaxy Note 3(SC-01F、SCL22)
・曲面の6インチだったLG G Flex(LGL23)この機種はauからズルトラと同日発表
くらいであり、6.44インチという巨大さは驚愕を持って迎えられ、そしてどちらかという「キワモノ」扱いされた。

 それでも一部のユーザによりこの大きさは受け入れられ、そして魅了された人々がいた。ところがその後、後継機種がSONY(Xperia)から出なかった。そのため、Xperia Z Ultraの大きさに馴染んで、後継機種あるいは同じような大画面の機種を探す人々が、満足する機種を見つけられない「ズルトラ難民」と呼ばれるようになり、また自称するようになった。

 ただしズルトラ以降、ズルトラに匹敵するサイズの製品が日本でも発売されている。

Huawei P8 max:2015年9月発売
当時16:9液晶での6.8インチ 計算液晶幅:85mm

ZenFone 3 Ultra(型番:ZU680KL):2016年12月発売
当時16:9液晶での6.8インチ 計算液晶幅:85mm

 これらはズルトラの6.44インチよりも大きい6.8インチの製品で、液晶幅は5mmも大きかった(広かった)。これによりズルトラ難民にとっては「ズルトラの後継機種」との歓迎を受けたようだが、ズルトラXperia Z Ultraが発売当時(2014年初め)一応ハイエンドクラスだったのに対して、上記6.8インチはミドルエンドというべきスペックであり、性能を重んじるユーザーからは残念がられたようだ。

 ともあれ、しかしその後は、SonyからもASUSからも、そして他のメーカーからも、これらのサイズに匹敵するスマホは「全く」出ず、そうこうするうちに、やがて憎々しい「縦長ディスプレイ化」(20:9など)の波が2017年以降やってくることになる。

2.4■自分は「似非」ズルトラ難民

 実は自分は「ズルトラ難民」ではない。すなわちズルトラことXperia Z Ultraは使っていなかった。上述した同世代のGalaxy Note 3(SCL23)を購入(2013/10)、1年足らず使った。この機種はディスプレイ5.7インチでファブレットの代表とされた機種である。しかしこのサイズですら、自分にとっては「もう少し」物足りなくて、2014年以降、5.9インチ~6.0インチ(まだ16:9の時代)程度の機種を探し、買い替えていく。

 ズルトラは6.44インチで、自分は当然その情報は知っていたし、店頭で触ったこともあったはずだ。しかし当時は「流石にデカすぎる」という感想だった。自分のTwitterを調べたところ、記憶はなかったが、まさしく当時の自分の考えを示す呟きをしていた。

(「ズルトラ残されていない」は「ズルトラしか残されていない」の脱字)

 結局自分はこの当時、5.9インチ~6インチ(縦横比16:9)のスマホで満足し、6.44インチのズルトラXperia Z Ultraには手を出さなかった、それが自分とズルトラの当時の関係だ。その後2016年に発売されたASUS Zenfone 3 Ultra(6.8インチ)についても同じスタンスだった。

 ところが、そうするうちにスマートフォン業界には2017年頃から縦横比率の一大変化、「縦長ディスプレイ化」(縦横比16:9から18:9、20:9などへの変化)が到来してしまう。特に高性能なスマートフォン、フラグシップ、ハイエンドと呼ばれる機種では積極的に「縦長ディスプレイ」が採用された。自分にとって「デカいスマホ」とは「液晶の幅」「スマホの幅」であり、画面の大きさが最上位に大きいのはハイエンド機だったから、そんな自分にとって「縦長ディスプレイ化」により自分が満足する「幅の広い」製品が無くなってしまう

 その頃には「ズルトラ後継機種」Zenfone 3 Ultraもすでに発売2年近く経ち、もともとSoC(CPU)が低めの製品だったこともあって、購入は厳しくなっていく。(悩んだ記憶はある。)

 もはやその部分(液晶の大きさ、特に液晶幅)は妥協せざるをえなくなって、初めて「縦長ディスプレイ」の製品を買ったのが2018年半ば(ASUS ZenFone 5Z(ZS620KL))であった。この「縦長ディスプレイ」機種の同時期、ハイエンドとしては珍しくなっていた縦横比16:9のXperia XZ2 Premiumも発売(2018/8)されているが、自分はこの両者で相当悩み、Twitterにも残っている。

 この投稿の翌日、縦長ディスプレイであるASUS ZenFone 5Z(ZS620KL)を購入しているのだが、その購入後も、まだ発売されていなかった16:9のXperia XZ2 Premiumにも未練が残り、翌月に店頭で見たり、キャリア版では無くSIMフリーが出たら買おうかと考えたり、やはり縦長機の一つであるZenFone 5Zを購入したものの、縦長ディスプレイに大きな不満を感じていた様子が見られる。

 上記で購入を迷った、縦横比16:9のXperia XZ2 Premiumは3年後である2021年の機種買い換え時の候補としても挙げたことがあったようだ。

 そのように、ディスプレイ16:9のXperia XZ2 Premiumは自分が長く買おうかどうか迷った機種であったが、本機種は性能が高かった(4Kなど)ものの、それも含めて各種理由から人気が出ず、売れ行きは相当悪かったかったとされる。後から振り返ると「スマートフォン縦横比16:9の時代」に引導を渡したような機種になってしまい、この状況を見てか、もはや16:9の機種を出そうとするメーカーは全く無くなった
 2021年にバルミューダフォンが4.9インチ縦横比16:9の製品を出したのが注目されたが、これはまた別な話になるのだろう(しかしこの製品も売れなかった)。

 ともあれ、自分は上述のように縦長機種への不満が残り、その後も画面が大きい製品(幅が大きい製品)への欲求を抱いて、折りを見ては大きい機種を探していた。そういう生活の中で
「今だったらズルトラの大きさのスマホが出たら、大きすぎるなんて言わずに速攻で買うのにな。他の仕様、特にmicroSD使用可能とかが満足するものなら、15万円でも買うのにな」
(今まで自分はスマホ本体に10万円以上のものを買ったことがない)
と思うようになり、自分はズルトラを使ったことはなかったが、「事実上の」ズルトラ難民だと思うようになった。

 それが本記事のタイトルで、自分のことを「似非」ズルトラ難民と呼んだ理由だ。

 ちなみに自分が初めて買った縦長ディスプレイのASUS ZenFone 5Z(ZS620KL)では、それまでやはり拘っていた「バッテリー交換可能」も諦めざるをえなくなっている。「バッテリー交換可能」機種がなくなったことは、本ブログ記事で繰り返し訴えてきたが、横幅が大きい機種も自分にとっては悔しいことの一つであった。ただ「バッテリー交換」「microSD使用」については「出来るか(使えるか)」「出来ないか(使えないか)」の二者択一であったのに対し、画面の大きさについては「もっと大きいのが良い」「幅が広いのが良い」と思いつつも、明確な差、境界があるわけではない。ある種、妥協出来ないこともない部分ではあった。

2.5■7インチを越える機種は出ていないこともなかったが、、、、

 「縦長ディスプレイ化」がスマホ界を席巻して以降、6.9インチが通常のスマホの最大クラスとなったが、その場合、ディスプレイの幅は75mmに満たない。16:9時台の6インチのディスプレイ幅が75mm程度になるのと比べるべくもなかった。ディスプレイ幅(液晶幅)が75mmを超えるには、「縦長ディスプレイ」ではディスプレイサイズが7インチオーバーに達する必要がある。しかしながら7インチオーバーの製品はスマートフォンの製品ジャンルとして存在せず、そのような製品、ディスプレイ7インチオーバーの製品が日本の販売店の店頭に並んだことは一度も無い

 世界的に見れば、例外的に7インチオーバーの機種が登場したことはあった。自分の把握できた限りは以下のような機種である。

発売日機種名液晶サイズ
(液晶幅計算値・怪)
Antutuスコア
(概算)
2014年1月比較参考提示:
Xperia Z Ultra
6.4インチ(79.7mm)
縦横比16:4
60,000
2018年9月Huawei Honor 8X Max7.12インチ(78.4mm)120,000
2018年10月Huawei Mate 20 X7.2インチ(79.0mm)380,000
2019年8月Oukitel K97.12インチ(78.3mm)83,000
2020年3月Black Shark 3 Pro7.1インチ(75.6mm)620,000
2020年7月Tecno Spark 5 Air7.0インチ(71.5mm)40,000
2020年7月Honor X10 Max 5G7.09インチ(77.1mm)300,000
2021年10月Honor X20 Max7.2インチ(74.9mm)425,000
2022年4月Vivo X Note7.0インチ(75.3mm)1,050,000
2025年10月比較参考提示:
今回の機種
Oukitel WP60 5G
7.2インチ(76.5mm)485,000

 これらの機種を私はそれぞれの時期で存在することを概ね把握していたが、、、、、

  1. 技適がなく、日本で使用するには不適当。
  2. microSDが使えないものが多くなっている。
  3. 当然「バッテリー交換が出来る機種」はなく、バッテリー容量も月並み。
  4. HuaweiなどGMS(Googleモバイルサービス)が使えない製品がある。

 以上のような理由から、購入の決断がつかなかった。

 たしかにスマホの画面が大きいこと、特に幅が大きいことは自分にとって望ましいことであったが、自分がスマホに求めるものはそれだけではなく、むしろそれよりも優先順位が高いことがあり、それが上の4つに挙げた内容であると言えよう。

2.6■中華タフネススマホでの期待

 大きい画面を求める自分だが、近年、液晶7インチオーバーの製品はほとんど世の中に出ないこと、出ても他の仕様を満足しないことを残念に思い、妥協するにしても自分の欲しいと思うスマホがどんどん無くなっていく中で出会ったのが、所謂「中華タフネススマホ」であった。

 「中華タフネススマホ」はその名称、定義が定まっているわけではないが「格安中華スマホ」、海外では「中華ラギットフォン」(Rugged phone)などと呼ばれ、中国・深圳のメーカー群(Oukitel、Doogee、などなど)が製作している製品である。中華タフネススマホはCPU(SoC)性能はメジャーなメーカーの製品に劣るものの、6.7-6.9インチの大画面、バッテリーが巨大というレベルのもの、当時microSDが使える製品も「まだ」多かったほか、新商品のリリースサイクルがとても早く、いろいろ製品をポコポコ出してくれる。それらが私が中華タフネススマホに注目するようになった理由で、Oukitelというメーカーの製品を知ったのは2020年頃、そして2023年に中華タフネススマホOUKITEL WP21を購入し愛用するようになった。

 もっとも「中華タフネススマホ」を作るメーカーはOukitel以外にも結構いろいろあり、多様な製品を売り出していることを知ったのは今年2025年になってからで、そこで以下のブログ記事を作った。

2025年版 中華タフネススマホ高性能を探す(Oukitel他)」(2025/6/12)
格安中華タフネススマホとは?中国・深圳に蠢くメーカー達」(2025/7/18)

 上のメーカー群が出す「中華タフネススマホ」は実に多様でユニークな製品が多々ある。しかしながら、それでも液晶7インチ以上の製品はほとんど見当たらなかった。「そんなの需要があるのか?」と思ってしまうような様々な仕様の製品を出しておきながら、7インチオーバーの製品がほとんど無いことは実に不思議だったが、いずれそういう製品が出てくるのではないかと期待した。

 ただし期待は中長期的な話で、とりあえず自分は2年半使って不具合が出てきた
OUKITEL WP21
の代わりに
Cubot KingKong X Pro
を買った
のだった。

 ところが「いずれは」と期待した7インチオーバーの製品が意外に早く登場した。Cubot KingKong X Proを購入して3ヶ月後の2025/10である。

3■技適を備えた7.2インチOukitel WP60 5Gは画期的

 前節で述べたように事実上のズルトラ難民だった私だったわけであるが、今年2025年の10月になって
7.2インチ液晶 Oukitel WP60 5G
が発売されたことを知った。

 その約3ヶ月前に
Cubot KingKong X Pro
を買っても中華タフネススマホの最新動向はウォッチするようにしていたのだが、リリースされたのを自分では見つけられず、2023年の自分のブログ記事コメントで同じく大きな画面を求めていることを吐露してくれた「ちゃぼ」さんという方が、ブログ訪問者コメントで教えてくれたのであった。

 その機種7.2インチスマートフォン
Oukitel WP60 5G
はその時点(2025年10月下旬)で、日本語のスマホ関係サイトにも、日本語の呟き(X)でも情報は出ていなかった。だがすでに海外のスマホ紹介サイトには登録されていて、それを見て自分は近年、見られなかった使用の7インチオーバースマホであることを認識する。

3.1■本機種の画期的な点、技適取得とmicroSD

 何よりも画期的だったのは、技適検索の結果から技適認証を受けている可能性が高かったことだ。前節で述べた縦長ディスプレイ化以降で登場した7インチ以上のスマホは基本的に海外のスマホな上、あまりにニッチ(マイナー)で日本向けの技適はほとんど取得されていなかった。

 中華タフネススマホ一般の技適取得は多くなっているが、メーカーによって差がある。Oukitelは技適取得には積極的だ。

 とはいえネット上の情報では確実とは言えず、自分も入手するまでは半信半疑といったところだったが、入手したところ上のように箱、本体のシール、そして画面上でも技適を確認できた。

 次にmicroSD使用可であること。メジャーなメーカーではここ数年、microSD使用可であるものはむしろ少なくなっており、画面が大きいフラグシップ、ハイエンドではなおさらとなっている。もっとも、本機種は中華タフネススマホなこともあって、あるいはその中でもフラグシップともハイエンドとも言えないので、だからmicroSDがついていたとも推測される。

3.2■本機種の残念な点、CPU(SoC)性能と解像度

 その一方で本機種は中華タフネススマホ、しかもむっちゃ安い。それには理由があり、一般のスマホに劣る点があるからだ。

3.2.1■CPU(SoC)は中の下と言ったところ、性能が高いとは言い難い

 CPU(SoC)はMediaTek Dimensity 7025。
 メジャーメーカーのスマートフォンのCPUといえば
Qualcomm Snapdragon
が有名、一般的だろうが、中華タフネススマホではそんな高級?なCPU(SoC)は使われていない。ともあれ、MediaTek製の中でDimensity 7025はどんなもんかというと、まず2025年に発売された中華タフネススマホでは一番数が多いのではないか、というほどやたら最近使われるCPU(SoC)である。そしてその性能はというと、ミドルレンジ、すなわち「中の下」くらいであり、「昨今のスマホとしては」おくびにも高性能とは言い難い。(Antutuスコア50-60万程度)

 もっとも、スマートフォンに高い性能が必要かは、どのような用途でスマートフォンを使うかに依存する。スマホゲームなどではその時代その時代で処理能力を酷使しようとするため、「その時代の」高い性能が必要なことが多い。一方で単なるブラウザのネットサーフィン中心の場合には性能が下でもそれほど使い勝手に問題はないとされる。

 自分の場合はスマホゲームは一つだけプレイしているが、その他にはSoCの性能が高そうな操作はあまりしていないように思う。自分が8月まで使っていたOUKITEL WP21は今となってはそれよりも随分性能が劣るMediaTek Helio G99(Antutuスコア35万)であったが、使用2年半過ぎ、確かにゲームやファイルのコピーなどで遅く感じることはあったが、それでもそれが理由で買い替えようと思うほどではなかった。情報収集はしていて、それを十分に上回る仕様、性能の機種が見込めなかったからでもある。結果的に買い替えたのはOUKITEL WP21端末に不具合が出たからである。

 とはいえ、遅いよりは早いほうが良いこと、これから数年は使い続けることを考えると、買い替えるなら少しでも性能の良いものがいいということで、Dimensity 8200のCubot KingKong X Proを選んだ。

 前述の通り、2025年の中華タフネススマホではDimensity 7025がスタンダードで、Dimensity 8200は「中華タフネススマホの中では」上位クラスとなる。ただしそれでも一般には「ミドルレンジ」の上の「ミドルハイ」には届かない。

 このようにDimensity 7025というCPU(SoC)は上位のCPUとは言い難いので、特にスマホゲームなどをする人は注意が必要である。

 スマホの性能については昔からAntutuスコアというのが使われていて、各時代でバージョンなどは違うが概ね比較に使うことができる。性能の高さを判断するにはご自身の現在と過去のスマホのAntutuスコアを調べ、Dimensity 7025(50-60万)と比べると大体の感じが分かるだろう。

3.2.2■解像度、ひいてはDPI

 劣る点のもう一つが解像度だ。本機種Oukitel WP60 5Gの解像度は
720ピクセル x 1560ピクセル
DPI:239PPI

 正直、仕様でこの解像度を見たときには驚いた。近年、自分が購入候補に挙げるような機種で、解像度の一辺が1000を下回る仕様など見た記憶がなかったからだ。

 画面の精緻さを表すのがDPI(Dots Per Inch、ドット・パー・インチ)、1cmあたりのドット数を示す解像度の指標だが、一般常識で言えば、画面が大きくする場合には解像度を増やすことで精緻さが維持される。それが逆に解像度が低く、そのためにDPIも低くなっている。

 解像度、DPIについてもかつてスマートフォンではどんどん良くなった時代があった。しかし一定以上になると、人間の目は良くなったことを実感できなくなるとされ、2015年頃に500PPIで頭打ちになったようだ。

 本機種では239PPIということだが、近年のスマホは400-500PPIが一般的でミドルエンドでも300PPI以上あるのが普通だ。確かに昨今のスマホの中では大きく劣るものの、一般的にはそれほど劣ることを認識させるレベルではないようだ。

 本機種は通常ならば画面が大きくなると、性能を上げ、値段も上がるところを、解像度を下げることで、CPU(SoC)性能を上げずに済ませ、また価格も抑えたと考えられる。

3.3■安かろう悪かろう?

 自分は物やサービスを買うに当たり
「タダほど高いものはない」
「安かろう悪かろう」
を基本的な考えとしている。そしてそれに大きく逸脱する物は「偽物」「詐欺商品」の可能性が高いと考えている。

 中華タフネススマホは確かに安いが、しかしそれにはそれなりの理由があり、本機種のOukitel WP60 5Gもまたそうで、7.2インチという画期的な液晶サイズにもかかわらず安いのは、解像度とDPI(PPI)を昨今のスマホでは見られないほど低くし、それによってCPU(SoC)も高くないものにしているからだ。詐欺的な意味で、怪しいわけではない。

4■終わりに

 本記事では2025年10月に発売され、自分も購入した
Oukitel WP60 5G
について、同じく中華タフネススマホで自分が使用していたOUKITEL WP21、Cubot KingKong X Proと並べて比較する表を提示した。

 続いてOukitel WP60 5Gを購入した理由を知ってもらうため、アスペクト比が16:9が一般的だった頃から幅の広いスマホを自分が好んでおり、事実上のズルトラ難民だったこと、その後も縦長ディスプレイ化が進んでからは7インチオーバーの機種をウォッチしていたが、各種仕様も含めて購入するに足る機種は登場しなかったことを、くどくどくどくどと述べた。

 そしてその観点からすればOukitel WP60 5Gの7.2インチ液晶、技適取得、microSD使用可能は非常に画期的な機種であることを主張した。

 遠からず(目標一ヶ月以内)に使用感レビュー記事を書く予定である。

詳細なレビュー記事「3機種比較?レビュー7.2インチ液晶Oukitel WP60 5GをCubot KingKong X Pro等と比較」(2025/12/10)を作成しました。

別記事のOukitel WP60記事(リンクあり)

●Google
 Oukitel WP60 5G/Oukitel WP60/「7.2インチ スマートフォン
 ズルトラ難民/「Oukitel WP60 ズルトラ難民」「ズルトラ “Oukitel WP60”
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 Oukitel WP60/7.2インチ/ズルトラ/ズルトラ難民