本記事ではWindowsパソコンからTouchDiamond(イーモバイルS21HT)をBluetoothモデム(特にダイアルアップ接続方式、BT-DUN接続)として使う場合の使い勝手の素晴らしさについて述べる。なお当初この記事に入れていた設定方法解説については記事が長くなったため次の記事
「TouchDiamond(S21HT)をBluetoothモデム(BT-DUN)にする設定方法解説 」
に移したので注意されたい。
私の環境はOSがWindowsXP、Bluetooth利用ソフトがBluesoleilの場合である。
(本記事は私のブログ記事でTouch Diamondの最初の記事となってしまったが、それはBluetoothダイアルアップ接続に関して忘れないうちに早めに書くためである。いずれTouchDiamondを買った経緯などについてまた近々書く予定。)
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具体的な設定手順については別記事
「TouchDiamond(S21HT)をBluetoothモデム(BT-DUN)にする設定方法解説」
[面倒な設定さえクリアすればBluetoothダイアルアップ接続は超快適!]
よく知られているように、そして後述で詳細するようにHTC製のTouchDiamondでBluetoothのダイアルアップ接続は公式サポートされていないが、ユーザ側の試みにより可能になっている。
このダイアルアップ接続であるが、ユーザ側による「改造」と言うことで導入は確かに少々面倒であるが一度導入してしまうと驚くほど快適だ。
(まあ導入方法についても「面倒」と言っても手順さえ把握すればそんなに難しくないのだが。本記事がその一助となることを願う。)
私は愛機のFlybookパソコンV33iにてCFカード型のイーモバイル端末D01NX(パソコン専用データカード)をモデムとして一年間使ってきたが、TouchDiamond (S21HT)に乗り換えるにあたり、流石に音声端末のモデム利用の場合には「かなり」面倒になることを覚悟していた。
ところが実際に導入したところ、公式サポートであるPAN接続では確かに接続が面倒なのだが「改造」によりダイアルアップ接続(DUN接続)をなんとか導入しさえすれば、データカード型に比べても決して遜色しない使い勝手なことに気が付いた。
驚いてしまったのはTouch Diamond (S21HT)がスリープモードでも(Bluetoothを有効にしていれば)パソコンからのダイアルアップ接続を受け付けてしまい、モデムとして機能し始めると言うことだ。
加えてダイアルアップ接続をしてもスリープモードから継続してTouch Diamond(S21HT)の画面は点灯しない。まさかスリープ状態のまま機能しているとは思えない(=バッテリーの減りは通常並であろうと推測する)が、いずれにせよ凄いことのような気がする。
これについては必ずしもあちこちで述べられているわけでもなく、触れているのは
・EMONSTER S11HT(S21HT X04HT X05HT)のBluetoothダイヤルアップ接続(BT-DUN) (Tips on Magic | ちょっと得するコツ)
(Googke検索結果「S21HT ダイアルアップ スリープ」)
などのようだが、果たしてこの機能はWindowsMobile6一般がそうなのかは分からない。もしそうならばWindowsMobile恐るべしだ。
(もっともWM6がモデムになれるBluetoothプロファイルDUN-GWを備えていないという時点でイケていないのだが。)
■関連情報
・S21HT・その後(take your marks…)
[具体的にどういう簡単な接続手順になるか(写真付き)]
簡単だと主張しても具体的ではないのでまずは「すでに面倒な設定をしたあとに」通常使用する際の接続方法について写真を載せて説明しよう。
ただし私の環境はWindowsXP+Bluesoleil利用である。
Touch Diamond(S21HT)はスリープモードになっている(らしい)。これはこのままで良い。
1.パソコン側でBluetoothを有効にする。(これについてはパソコンによって全く方法が異なる。私のFlybook V33iでは専用ソフトから開始するか、あるいは写真のようにFn+F10[ファンクションキー+F10]を押すとBluetooth開始を明示したアイコンが画面に表示される。)
続いて...
2.デスクトップにあるアイコンをクリックする。そうすると...
ダイアルアップ接続を開始し、ダイアログウィンドウが表示、その中で
「ダイアルアップ接続を開始しています」
と表示され、続いて....
「ネットワークにコンピュータを登録中」
と出て...
「Bluetooth DUN Connectionに接続しました」
とポップアップが表示され、完全にインターネットに接続される。(ここらへんはデータカード利用の場合と同じ。)
実際...
3.パソコンでブラウザを立ち上げれば
イーモバイルを通じてインターネットに繋がっているが分かる。(画面は接続情報が分かるサイト「確認くん」)
この手順のポイントはパソコンからのダイアルアップ接続にあたって一切TouchDiamond(S21HT)側には触れる必要がないということだ。このことはこの話題(S21HTをBluetoothダイアルアップモデムとして利用すること)に触れる記事にはしばしば書かれているが私は正直半信半疑だった。
・かなり優れた“Bluetoothモデム”だ──イー・モバイルの「H11T」をデータ通信端末として使いこなす (4/4)
http://plusd.itmedia.co.jp/mobile/articles/0804/07/news100_4.html
一つにはどの記事も具体的な(日々の)接続手順を丁寧に解説していなかったし、ウィルコムのBluetoothモデムになる唯一の機種京ぽん2ことWX310Kでさえ、最初にBluetooth待ち受けの設定(※ボタンの長押し)をせねばならなかったから。イメージ的にその感覚がどうしても抜けなかったので、実際に使ってみると本当にTouchDiamondを鞄の中に入れたままパソコンでのダイアルアップ接続利用が出来ることにチョー驚いた。
なおデータカードの場合、基本的にデータカードタイプはPCカードやUSB機器として直ちにパソコンに認識されていることが多いので接続アイコンワンクリック(手順2)で済むのだが、上記の場合にはパソコンでBluetooth開始の手続き(手順1)を取らねばならない。
その点は一つ手順が増えるわけで面倒ではあるが、まあこの程度は仕方ないであろうし、パソコンの設定によっては標準でBluetoothを常に起動しておく方法もあると思うので、各自パソコンのマニュアルを参照されたい。
またインターネットへの接続手続き2番とブラウザの起動3番を分けているが、これについてもブラウザを起動したときにネットに繋がっていない場合には自動でダイアルアップ接続を試みる設定が出来たはずである。それについては各自試みられたいが、ただそのようにしておくいと上述のようにS21HT側に触れなくても接続できるため自宅の無線LANや有線で繋げたつもりがいつの間にかイーモバイルで繋げていた、ということも起こりうるのではないか。各自注意されたい。
[マニュアルではBluetoothモデムはPAN接続のみ]
Touch Diamond(S21HT)に入っているWindowsMobile6.1ではBluetoothのプロファイルに関し、ダイアルアップサーバ側(すなわちモデムとなる側に必要な)プロファイルDUN-GWを標準ではサポートしていないという。
すなわちクライアント側(すなわちモデムに接続してインターネットを閲覧する側に必要な)プロファイルDUN-DTはあるので、たとえばTouch Diamond(S21HT)の画面で地下鉄内でインターネットをする為に、京ぽんWX310Kをモデムとしてウィルコム回線に繋げるなどということが出来るのだけれども、パソコンからモデムとしてTouch Diamond(S21HT)を利用してダイアルアップ接続をすることは出来ない。(繰り返して言うが「買ったそのままでは」である。)
なぜWindowsMobile6がこんな仕様になっているのか分からないのだが、それ故にウィルコムPHSではWX310Kに続いて3年ぶりにBluetoothを備えたWillcom03もパソコンのモデムとして利用できないという自体になってしまったようだ。
だがTouch Diamond(S21HT)の場合、その代わりにBluetoothPAN接続(パーソナルアリアネットワーク接続)でのパソコンによるモデム利用をサポートしており、それに関してはマニュアル(2008/09第一版 取扱説明書)
http://emobile.jp/products/ht/s21ht/download/torisetu/S21HT_manual_chapter8.pdf
のP202に明記してある。
パソコンからのモデムとしての利用をサポートしていないウィルコム端末Willcom03に比べればそれだけで100倍マシなのではあるが....
が、その場合、接続の際には以下のような手順を取らねばならない。
1.Touch Diamond(S21HT)を取り出す。
2.Touch Diamond(S21HT)の電源を入れる。(スリープモードを解除する。)
3.スタートボタンなどから「PCとの接続」アイコンを起動し、「Bluetooth PAN」が選択されているのを確認した上で「接続」を押して開始。(以上の手順は少なくとも2回クリック?)
4.パソコン側でBluetooth PAN開始手続きをする。Bluesoleilではメインウィンドウを表示し、機器のアイコンをクリック、さらにPAN接続アイコンをクリックする。(以上の手順は少なくとも3回クリック?)
この4番の手順はアイコン1クリックに出来そうなものだが私の使っているBluesoleilはPAN接続をショートカット化出来ない。
この手の操作を日常的にしたことのない人は上を読んでも大した手順ではない、労力ではないと思われるかもしれない。
しかし毎日のようにそれをする場合、さらには私のように歩きながらパソコンを操作し上のようなことをする身になると、前述のようなパソコン上で数クリックで済むDUN接続と、上のPAN接続の違いは大変大きな違いに感じられるのだ!
[Bluetooth DUN接続導入方法を調べたのだが...(愚痴)]
Bluetooth利用可能なWindowsMobile機において、パソコンからその端末をダイアルアップ接続モデムとして利用する方法についてはTouch Diamondが登場する以前からユーザによる(ソフトウェア上の)改造が行われてきたようだ。
私がそれを初めて聞き及んだのは、京セラのウィルコム音声端末WX310Kの後継機種がなかなか出ないことに業を煮やして、ウィルコムのスマートフォンW-ZERO3シリーズを導入することを検討した時だったと思う。
だがW-ZERO3シリーズではBluetoothは内蔵ですらなく、その後継として出たWillcom03ですらパソコンのモデムとしては正式にはサポートしないと知り、結局ウィルコムでのスマートフォン導入は(とりあえず)見送ってしまった。
そして今度はイーモバイルの音声端末(スマートフォン)導入でその話をまた聞くことになったわけだ。
私は職業としては全くIT業界に無縁な職場にいるが、そのような立場の者すなわちあくまで趣味としてパソコンが好きな人間の中では、パソコンの知識・スキルに関してそれなりのものだと自負しているが、それでもそういう知識は何らかの目的の為に仕方なく身につけるものであって、必要もないのに困難を背負いたがるような人間ではない。
すなわちBluetooth対応WindowsMobile端末をダイアルアップ接続モデムとして利用する方法については正直ユーザ側でしなければならないことに多大な面倒さを感じていた。
まあそんなわけでTouch Diamond(S21HT)を買ってから、とりあえず標準のPAN接続での利用可能を確認した後は渋々その「改造」とやらに取りかかったのだが、想像以上に「やり方の把握」に苦労した。
注意して欲しいのは苦労したのは「やり方」ではなく「やり方の把握」である。
前述のようにこの手の話はWillcom端末の時から言われていたし、Touch Diamond(S21HT)も発売からそこそこ時間が経っているので、さぞかし分かりやすく手順を書いてくれているページがあるかと期待したのだが、意外にそうでもないのである。
というのもGoogle検索で上位に挙がってくるのが、クライアントとして繋げる側がアドエス(Advanced/W-ZERO3 [es])だったりMacBook Airだったりして、一般的なWindows機でない情報ばかりなのだ。
・MacBook AirをEMONSTER/lite(S11HT, S12HT), Touch Diamond(S21HT)でBluetooth ダイアルアップ(武田圭史)
ttp://motivate.jp/archives/tag/s11ht-emonster-s12ht-lite-s21ht-touch-diamond-bluetooth-dun-%E3%83%80%E3%82%A4%E3%82%A2%E3%83%AB%E3%82%A2%E3%83%83%E3%83%97-dial-up
・Touch Diamond(S21HT)とMacBook AirとBluetooth DUN接続。(ほへと のブログ)
ttp://hoheto.seesaa.net/article/109323312.html
(Google検索結果「S21HT ダイアルアップ」)
無論、それらの場合でもWindows機と共通な部分も多いし、その情報は有り難かったのだが、正直繋げたいパソコンがWindows機の場合には「最低限」どうすれば良いのか、混乱してしまった感じがする。
他にもたとえばレジストリ改造が必要であるかのように書いてあるページも多いのだが少なくとも私の場合にはS21HT側もパソコン側もレジストリ改造などは全く必要なかった。
・[S21HT]Bluetooth接続方法、DUNかPANか、それが問題だ。(モバイルつれづれ日記)
ttp://dawnpurple.blog25.fc2.com/blog-entry-1581.html
他にも出来ることだけ書いて「後は他サイトを参照してくれ」として自分が参照したサイトを紹介すらしないブログ記事など、相変わらず存在意義を疑ってしまう記事も多い。(まあそういうページを検索結果上位100位以内にもってくるGoogleさんの問題でもあるのだが。)
後から考えてみると
・S21HTでBluetoothなダイヤルアップ成功
http://ameblo.jp/fiefia/entry-10156512341.html
など「最低限何をすれば良いか」明言している記事もあったのだが、他の記事に埋もれがちであった気がしないでもない。
ちなみに私の環境がWindowsXPでBluetoothソフトとしてBluesoleilを導入しているのも混乱に拍車をかけたのだろう。(ということで本記事はBluetooth導入ソフトとしてBluesolilを使っている場合の説明になるので御容赦願いたい。)
このBluesoleilであるが、私は基本的にOSは標準機能を最大限生かすべきだと思っており(まあ私もブラウザにはFirefoxを使っているしメールもBecky!も愛用しているけれども)、その点ではBluesoleilなど使いたくないのであるが、たわけたことにWindowsXPではBluetoothでヘッドフォンを使う際に必至なA2DPプロファイルとAVCRPプロファイルを標準では備えていないのだ。その為に渋々Bluesoleilを使わざるを得なかった。
WindowsVistaおよびWindows7では早々にBluesoleilと手を切りたいと思っていたりする。(実際工人舎パソコンSH6を使っていた4ヶ月ばかりはBluesoleilをアンインストールしてOSの標準Bluetooth機能を使っていた。)
ともあれ、今はBluesoleilを使っており、しかもこのBluesoleilは導入しているとOS標準のBluetooth管理を殺してしまうということで、仕方なくこれを使う前提で話を進めなければならない。
以下に載せていた具体的な設定手順解説は、当記事が制限文字数20000文字を越えてしまったので、新しい記事として独立させました。そちらを御参照下さい。
発生した不具合などもそちらに書くことにします。
・TouchDiamond(S21HT)をBluetoothモデム(BT-DUN)にする設定方法解説
https://blog.stakasaki.net/article/200901article_13.html
コメント
はじめまして。
ONKYO・BXとBT-DUN接続する際にとても参考になりました。
手順を詳しくまとめていただき、大変感謝しております。