htc EVO WiMAX ISW11HT購入が躊躇われる点とは? htc EVO導入計画 3/4

[推敲度 2/10]

→「htc EVO WiMAX ISW11HTの魅力~新しい時代の携帯・スマートフォン」からのつづき

 前の記事で、このhtc EVO WiMAX ISW11HTという機種が新しい時代の栄えある最初の機種であることを述べたが、ではこの機種は躊躇うことなく買うべき機種なのだろうか?

 この機種購入では悩ましい、あるいは不満な点、不安な点もいくつか挙げられる。


  • 私はテザリングではWiFi(無線LAN)方式ではなく、ずっとBluetooth DUN接続を利用してきた。その方法はスマートフォン端末を一切操作することなく、パソコン側からの操作だけでテザリングを開始できる便利さがある。だがこのEVOでのテザリングはWiFi(無線LAN)もしくはUSB接続を前提としていて、Bluetooth DUNに比べ使い勝手が落ちると予想される。ただしそれはAndroidOS自体がBluetooth DUNをサポートしていないためのようだ。
  • 前項にも関係するがBluetoothは3.0の規格が登場しているが本機種の場合はBluetooth2.1である。
  • 本機種は日本でこそ初めてであるものの、HTC製品としては昨年夏に出た製品で、進歩の著しいこの業界ではすでに型落ち品となりつつあり、実際最近になって海外で後継機種である「HTC EVO 3D」が発表された。
    ・「HTC EVO 3D」「HTC View 4G」、LTE対応機も―HTCが最新スマートフォン&タブレットを披露
    HTCがAndroid OSを搭載したスマートフォンとタブレットの新機種を発表。3D表示対応のHTC EVO 3Dと7インチ画面のHTC EVO View 4Gの2機種で、いずれも通信方式はWiMAXに対応する。7インチタブレットFlyerのWi-Fiモデルも発表した。
  • KDDI(au)は今後もWiMAX対応の機種を続々(?)発売することを仄めかしている。もっと待った方が良い機種が出る可能性がある。
    ・ふぉーんなハナシ:「IS07」は出ない?――変更されたau Android端末の型番
    auのスマートフォンは、これまで「IS0x」という型番を採用していたが、EVO WiMAXから新しいルールの型番に変更されている。
    ・CDMA版「iPhone」引き続き発売模索か、KDDI田中社長「肯定も否定もしない」:ニュースhttp://pc.nikkeibp.co.jp/article/news/20110228/1030477/

    KDDI 代表取締役社長の田中孝司氏が「テザリングは今後、モバイルWiMAX対応のスマートフォンで標準機能としていく」と表明。

     特にそれほど遠くない時期に日本メーカー製のWiMAX対応機種が出る可能性は高い。

  • おサイフケータイ、赤外線通信など、日本の携帯電話端末では普及しているサービス、機能が装備されていない。
  • キャリアメール(ezwebメール)が使えない。すなわちプッシュ式メールが受け取れない?
  • HYBRID W-ZERO3と同様、バッテリーの消費が非常に激しいらしく、予備バッテリーが1つサービスで付属するくらいである。
  • 画面4.2インチは長所でもあるが欠点でもあり、すなわちデカくて重い。
  • 本製品の特質であるWiMAX&3Gのサービスを受けるには端末代を除いても最低限月々7080円がかかる。
    参考:本命スマホで、ビギナーも一気に玄人に!
    本命スマホで、ビギナーも一気に玄人に!--Android女子部部長のオススメ活用術(第1回)
    テザリングサービスがぼちぼちと登場している現在、この額は必ずしも安いわけではない。
  • (SIMの取り外しが出来ないとされる。)

 さて以上のような問題点があり、機種が公表された2/28以後、購入するかどうかひじょ~に悩んだ。数週間悩んだ結果、私の場合にはそれぞれに対して以下の見解を出した。

テザリングがBluetoothではなく無線LANであること
→テザリングがよく取り上げられるようになった昨今ではあるが、その主流はWiFiを使った物であり、特にAndroid2.2標準で(最新の2.3でも)Bluetoothのテザリングが対応していない。タブレット(スレートパソコン)用にリリースされたAndroid3.0ではBluetoothテザリングがサポートされたが...
・グーグル、Android 3.0 SDK正式版をリリース : モバイル・デバイス – Computerworld.jp http://www.computerworld.jp/topics/bg/190788.html
それでも現段階ではBluetoothプロファイルがDUNではなくPANっぽいので、Android機にBluetooth DUNが装着されるのは数年かかるのを覚悟した方が良い気がする。結局、私としては悔しいが世の中のほとんどがテザリングと言えば無線LANの現在、そちらの方法に順応する方が良さそうだ。

Bluetoothの規格が新登場の3.0、4.0ではなくBluetooth2.1+EDRであること。
→bluetooth3.0製品は徐々に登場しているがスマートフォンで出されたものはない。その登場にはもう少しかかると思われる。そもそも私はBluetooth3.0に期待するのはテザリングでの利用の際に2.1では速度の限界がある(1Mbps~2Mbps)からで、前項の問題すなわちBluetoothテザリング自体が出来なければ意味がないので、気長に待たなくてはいけなさそう。
 また私自身のパソコンがBluetooth2.1という問題も。

htc EVOはすでに型落ち品
→先日発表されたhtc EVO 3Dは今年の夏に北米で発売が予定されているとのこと。日本で同時発売出来るとは思えないので、少なくとも日本では秋以降になるであろうし、auの動きから言って今年中に出せるかも怪しいと思う。そこまで待っていたら今年中にはドコモからLTE対応のスマートフォンだって出てしまう。
 加えて後継機種はEVO 3Dとのことだが私自身、3D機能には全く興味がない。
 なお海外ではEVOの派生製品としてキーボード付きのEVO shiftが出されている。
・WiMAXとCDMA2000に対応した「HTC Evo shift 4G」が正式発表、フルキーボードを搭載したAndroidスマートフォン

キーボード付きのスマートフォンは以前非常興味があった時期もあり、今でも興味はあるが、個人的にはまず大画面の高性能機種を使ってみたいという気になっている。重さの観点から大画面とキーボードは両立が困難で、shiftは3.5インチとのことでEVOの4.3に比べると迫力が落ちるのは否めない。
 ちなみにこのEVO shiftがauから発売される可能性だが、皆無ではないと思うが日本では海外ほどキーボード機種は売れないとのことなので、果たしてauがわざわざ出す物かどうか...(ただしauで出たhtc製のスマートフォンにはキーボード付きのTouch Proであったので、出る可能性は皆無ではない。)

KDDIは今後もWiMAX対応機種を続々出す。
→HTCはGoogleが直接発売した「Nexus One」のメーカーであることからも分かるように、AndroidではもっともGoogleに近い立場で開発リリースしてきた会社であり、世界レベルで考えるならHTCほどAndroidを熟知したメーカーはない。私個人的にはhtcのWindowsMobile機TouchDiamondの印象が良かったこともあり、私としては日本のメーカーよりもむしろHTC製のAndroidをまずは使ってみたい。前項のように、HTCのWiMAXに対応した機種はEVO、EVO shift、EVO 3Dであるがshiftはキーボード付、3Dは海外ですら今年夏以降ということで、近い時期にKDDIから出るとは考えにくい。よってhtc製を重視する私としては待つ必要はなさそう。

おサイフケータイ、赤外線通信がない
→おサイフケータイはいずれ欲しいと思っているので今回装備していないのは残念。まあでも今も持っていないのだから持つのがまだ先になってもまあいっか。
 赤外線通信は全く興味なし。使ったことも使おうとしたこともない。

キャリアメール、ezwebメールが使えない
→私の場合、アドレスとかは関係ないのだが定期的にメールを読みに行く方法だとバッテリー消費が早いのではないかと危惧している。まあ私の場合、HYBRID W-ZERO3との併用なので、まあいっか、という感じ。
 また1年以内くらいには対応してくれるのではないか、とも期待する。同じHTC製品では昨年末にイーモバイルから出されたHTC ARIAがつい先日携帯メールに対応した。
・「HTC Aria」でEMnetメールが利用可能に

 もともと日本向けカスタマイズにはそれなりに熱心なauなので対応してくれると信じたいが...ただしauから出されたhtc製のTouch Proではとうとうezwebメールは対応されなかったようだ。

バッテリーの消費が激しい
→モバイルノートパソコンを愛用する私は、ノートパソコンの予備バッテリーを常時2台持ち歩いていて、それに比べれなスマートフォンのバッテリーなぞ小さくて可愛いもの。現在Touch Diamond (S21HT)では通常使うのが大容量バッテリーでそれに加えて標準サイズバッテリーを2個、HYBRID W-ZERO3では標準予備バッテリーを1個持ち歩いている(近いうちにもう一つ予備バッテリーを買う予定)。しかも長めのお出かけの日には外出先でノートパソコンとスマートフォンを繋いで充電することもしばしばある。
 htc EVOについては大容量バッテリー1個、標準バッテリー2個の体制で暫くは行くつもり。ということでバッテリー問題は私にとってはいつものことなのでほとんど問題なし。

デカくて重い
→最初に買ったスマートフォンhtc TouchDiamondが気に入った理由はそのコンパクトさだった。それに比べるとサイズが随分異なるけだがスマートフォンを2台経験して思ったのはモバイルパソコンを使い慣れているとやはり3インチ程度の画面は小さくてかなりつらいということ。今回の購入の目標に「スマートフォン単独でもっとインターネットを活用する。よりもっとモバイルパソコン代わりに使う。」という点があるわけだがその際に画面の大きさは快適性向上の上で欠かせない。

端末代を除いて通信費月々7080円という額は必ずしも安くない。
→現在使っているモバイル回線の費用をどうするかでこれは解決される。私の場合、イー・モバイルからの乗り換えで、併用するウィルコムHYBRID W-ZERO3は3Gを使わなくなるのでその分で取り消しで今までの費用とあまり変わらないで済む。

SIMが取り出せない。
→SIMを入れ替えて使うことは全く考えていないので必要なし。

 以上、少々強引なところはあるが自分を納得させたわけである。

→「htc EVO WiMAX ISW11HTの導入とHYBRID W-ZERO3併用」につづく

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