[Tips] Windows OSのOEM版とは? 後編 OEM版を実際に使ってみて

 この記事は
[Tips] Windows OSのOEM版とは(DSP版とは) 前編 OEM版についての概説
 https://blog.stakasaki.net/article/200609article_8.html
[Tips] Windows OSのOEM版とは(DSP版とは) 中編 OEM版登場の経緯
 https://blog.stakasaki.net/article/200609article_9.html
の続きです。

 私も実は当初、OEM版のWindowsXPを使っていました。ここではその時の使った経緯と感想について書きます。

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[購入時の経緯]

 2001年の秋~冬にWindowsXPが発売されたとき、Windows95系(当時はWindows98)の不安定さに懲り懲りしていた私は安定性が高いと呼ばれるXPの導入を期待していました。そしてノートパソコンとデスクトップパソコンの両者にWindows XP Professionalエディションを入れることを以前から決めていたのですが、その際、

  • 当時、OEM版の方が数週間先行して発売された。
  • 正規のWindows XP Professional版は3万以上だったので2つを買うと6万以上になってしまう。
といったことがあったことから、結構悩んだ上にデスクトップパソコンの方にはOEM版のWindows XP Professionalにすることにしました。それにより普通の人?よりちょっと早くWindowsXPを体験し始めたのです。

[購入直後しばらく]

 この時に一緒に買ったハードウェアはメモリでして当時DIMMと呼ばれていたSDR RDRAMでした。
 その後、一年間ほどの間に個人的な実験

もあって、パーツ構成をくるくる変えることになりました。

 当時、メモリにはSIMM、DIMM、RIMMの三種類がありましたが、メモリがバンドルされたDSP版のWindowsXPを買った以上、原則的にDIMM以外のメモリは使えません。しかし購入当時は一番普及しているメモリはDIMM(正確にはSDR RDRAM)だったので、そう不便に感じることはありませんでした。

[問題は数年後]

 一つの転機は購入後、約2年の2003年夏にありました。
 それまでPentiumIIIベースだった構成をPentium4ベース(といってもCPUはCeleronだったけど)にレベルアップさせたのです。その時、メモリの当時の状況を調べてみると、SIMMはもはや過去のもの、RIMMは普及に失敗し、DIMMが勝ち抜いていましたがDIMMにも従来のSDR SDRAMだけでなく、その次の世代のDDR SDRAMが登場していたのです。

 しかし幸いに、Pentium4ベースのマザーボードでも私がOEM版WindowsXPと一緒に買ったSDR SDRAMを使えるものが存在していました。その中から私はSDR SDRAMもDDR SDRAMも両方使える(ただしどちらかだけ=排他)マザーボードを購入しました。
 この時、もしSDR SDRAMを使えないマザーボードしかなくなっていたらさぞや困っていたことでしょう。

 これでまた、約2年間、ほぼ何の問題もなく過ごしましたが、しかしその間に、やはりメモリがXPと一緒に購入したDDR SDRAMしか使えない、ということの不便さを感じるようになっていました。
 パーツを取っ替え引っ替えすることが自作の面白みの一つだと思い始めた私としては、メモリの種類を拘束されることは限界を強く感じたわけです。

 その為、結局2005年に通常版(パッケージ版)を購入し直し「WindowsXPにバンドルされたメモリの軛(くびき)」から自らを解放することになりました。

[一緒に買うパーツはFDDが良い!?]

 実は2001年の当時から
「バンドルされたものとしてはフロッピーディスクドライブ(FDD)が良い」
と言われていました。すなわち
「規格的に当分の間、変化しないだろう。だからパーツの寿命と共に一緒に買ったOEM版のWindowsが使えなくなる、というリスクを小さくできる」
と「予想」されていました。

 実際、WindowsXPを買った2001年から2006年の今に至るまで、私もFDは交換したことがありません。ですからWindowsXPのバンドル品としてはFDを選んでいれば、2005年にパッケージ版を買い直すことなく、今でも当初に購入したOEM版Windowsを使い続けられたかもしれません。
 しかし一緒に買ったFDDが壊れないでずっと使えるたかは確実な話ではないとも言えます。

[そんなこんなでやっぱりパッケージ版?]

 今でもOEM版(DSP版)WindowsXPはFDドライブと一緒に売られることが続けられています。

 2001年から2006年の今までは、FDドライブの規格は確かに変化しませんでしたが、しかし今後の5年も同様に、そのことが継続するかは誰も保証できないでしょう。

 実際、FDドライブは不要なものとしてノートパソコンでは付属しなくなり、デスクトップでFDDをつけない人もちらほら登場しているようです。ですから今WindowsXPが欲しい場合に、安いからと言うことでFDDバンドルのXPを買うことは賢いかはなんとも言えません。

 個人的には今回書いた自分の経験からするとパッケージ版を買っておいた方が精神的に安心、という感じはあります。

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コメント

  1. Windows Vista Home Premium DSP版

    パソコンショップへ「Windows Vista Home Premium」を買おうと思ってでかけた。
    定価は31,290だったが、アップグレード版なら20,790円、さらに学生ならアカデミック版で18,690円、生徒を連れて買いに行くことにして買わずに帰った。
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    フロッピードライブとセットしたことでプレインストール用の価格で売れるのだ。
    早速注文した。「Windows Vista Home Premi…

  2. 遅いコメント より:

    >ノートパソコンとデスクトップパソコンの両者にWindows XP Professionalエディションを入れることを以前から決めていたのですが、その際、

    > * 当時、OEM版の方が数週間先行して発売された。
    > * 正規のWindows XP Professional版は3万以上だったので2つを買うと6万以上になってしまう。
    パッケージ版なら1本でノートパソコンとデスクトップパソコンに同時インストールすることが認められているはずです。

  3. 管理人 より:

    コメント有り難うございます。しかしながら....
    > パッケージ版なら1本でノートパソコンと
    > デスクトップパソコンに同時インストールすることが
    > 認められているはずです。
    それが認められているのはMicrosoftのOS製品ではなく、Microsoft Ofiifce製品の場合のはずです。 もう一度御確認頂けますでしょうか?
     お願いいたします。

  4. 遅いコメント より:

    どうも
    http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1313378743?fr=rcmd_chie_detail
    かどこかを見て勘違いしてたみたいです。
    すみませんでした。

  5. 調査人 より:

    書面の注意なんて読まない一般人。
    ほとんどの人が分からないライセンス形態。
    ライセンス違反なのに問題なく正規版としてインストールとアップデートできてしまう実態。
    なにも警告が出ないなど。
    知らずにライセンス違反に陥りやすいのに守れと言う方がどうかしてると思う今日このごろ。