[Vista] Vistaで導入された電源制御「スリープモード」とは？

　本記事は
[Vista] スリープで電源が切れない、落ちない、の解決～Vistaのスリープモードとは？
　

の記事の中で書いていたスリープモードの説明部分だけを独立させたものである。

　スリープの機能がうまく働かない場合でその解決を探している人は

• [Vista] スリープで電源が切れない、落ちない、の解決　改訂版
  https://blog.stakasaki.net/article/200702article_7.html
  
• [Vista] スリープからの復帰に失敗する、 の解決のために
  
  

  [Vista] スリープからの復帰に関するトラブルの解決法（2007/07更新）

  　以前、スリープモードに関して書いた記事 スリープで電源が切れない、落ちない、の解決～Vistaのスリープモードとは？ へのアクセスがかなりあるようだ。どうやらVistaでスリープモードに関するトラブルに遭っている人は結構多いようだ。 　上の私の記事では「スリープモードに入れない」ということだけを扱っているのだが、...

  blog.stakasaki.net

  

  2007-03-21 20:34

の記事を主に読んで頂きたい。
　本記事はもともとそれらの記事内の参考説明の一部として書いたものなので、記事としては特に独自の内容があるわけでもないことを注記しておく。

［スリープモードとは？XPでのスタンバイモードと休止状態］

　「スリープモード」とはXPまでにあったOSの停止方法「スタンバイ」「休止状態」「シャットダウン」に代わる．．．というか、それらに付け加わった新しいOSの停止方法、終了方法である。

　従来のWindowXPでの終了法である「スタンバイ」（サスペンド）と「休止状態」（ハイバネーション）にはそれぞれ一長一短があった。すなわち

スタンバイ（サスペンド）・・・復帰が早い。しかし作業中のデータをメモリに蓄えるだけなので、その記憶保持のために多少なりとも電源供給が必要。
　その状態で電源が切れる（ノートパソコンならバッテリ切れ、デスクトップパソコンならコンセントの着脱など）とOSの異常終了として処理される。

休止状態（ハイバネーション）・・・モードへの移行と復帰に多少時間がかかる。メモリ上のデータをHDDに保存するので電源が切れても復帰可能。

　特にデスクトップパソコンの場合、無停電電源装置を取り付けていない限り「スタンバイ」は怖くてなかなか出来ない。停止しているときにパソコン周りの掃除などでコンセントを抜いてしまったり、ブレーカが落ちると、異常終了になってしまうからだ。

　一方で「休止状態」は入るのにも復帰にも少し待たされるので、それならいっそのことシャットダウンしてしまおうという気になるし、そもそもWindowsXPでは電源オプションに「スタンバイ」「電源を切る」「再起動」の３つを選択するようにしかなっておらず、休止状態はそこからShiftキーを押さないと実行できなかった。

　すなわち、一般的にWindowsXPでは「電源を切る」（電源断、シャットダウン）がパソコン（特にデスクトップパソコン）の停止方法であったと考えて良いだろう。

［スリープモード］

　上記のような「スタンバイ」と「休止状態」の欠点を補うべく登場したのだがVistaのスリープモードである。前述したようにこれは両者の組み合わせなのだが、簡単に述べると以下のようなことらしい。

●デスクトップパソコンでは・・・スタンバイと休止状態の両者の処置がなされる。すなわち作業中のデータはメモリとHDDの両者に保存されるが、通常の復帰は原則、メモリから行われるので復帰が早い。
　スリープモード中に電源が切れ、メモリからの復帰が出来なくなった場合にはHDDからの復帰になる。

●ノートパソコンでは・・・最初はスタンバイになる。１８時間経つか、バッテリの残量が少なくなると休止状態に移行。

　なるほど、素人でも思いつくであろうくらい単純な改善ではあるのだが、電源周りの仕様変更はOSとハードウェアの基本的な部分に関わるため、上のような仕様をXPの段階で追加アプリケーションで装備することは困難だったと思われる。

　このモードについては詳しくは下記記事などに載っている。

・ITPro記事：「Vistaではシャットダウンよりもスリープを使ってほしい」マイクロソフト
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20060904/247116/

　ともあれ、上のようなモードならば、デスクトップパソコンでも少しは安心して「スリープモード」を選択出来るようになりそうだ。

．．．．と思っていたのだが．．．

［なんとデフォルト＝標準でスリープモード！］

　いずれにせよXPでは停止の際にはスタートボタンから「電源オプション」を選び、そこからまた「スタンバイ（Shiftを押すと休止状態）」「電源を切る」「再起動」を選ばねばならなかった。これは確かにちょっとした手間だった。

　その結果、Vistaではそれが改善され、スタートボタンを押したところに、すぐに停止ボタンがつくようになったのだが．．．
　なんとデフォルト（標準）の設定でこれが「スリープモード」になっているのだ！

　いかにもマイクロソフトらしい押しつけであるが、まあそれだけVistaのウリの一つであるということだろう。

［スリープモードの感想］

記述予定

［スリープモード機能について参考になりそうなサイト］

・ITPro記事：「Vistaではシャットダウンよりもスリープを使ってほしい」マイクロソフト

・高速スリープと再開
・Windows Vista の信頼性およびパフォーマンスの機能とその強化
・マイクロソフト、電源管理機能を強化–「Vista」に新しいスリープ機能が搭載
・これでゆっくりスリープできる？–Windows Vistaの電源管理対策
http://japan.cnet.com/special/story/0,2000056049,20089566,00.htm

[改訂履歴]
2007/03/22 記事を独立させた。