10年ぶりのマザーボード交換作業、旧SATA SSDからの起動、作業メモ

 すでにいくつか関連記事を書いたように、2024年11月に自作パソコンのCPU、マザーボードを10年ぶりに交換した。マザーボード交換作業、何しろ10年ぶりということで、パーツ一つ一つの取り付け方が疑問だらけだった。折角なので交換作業のときに、いろいろ抱いた感想、気がついた点をこの記事としたい。

[推敲度 3/10]

 今回のマザーボード交換については、すでに累計で関連するブログ記事を4回書いている(2年前の構想段階含む)。本記事では自作パソコンを具体的に組み上げる時の試行錯誤あれこれ(マザーボードへのCPU取り付けから、もとのSSDでのWindows起動まで)を書いたものであるが、他の内容に関心のあるかたはそちらへどうぞ。

1■マザーボードへのCPU取り付け

 まずはマザーボードにCPUを取り付ける。その際に気がついたことなどを書く。

・ツクモでくれた紙ペラを読んだら「CPUソケットカバー」とやらがあるらしい?CPU固定用金属カバーの上になんか文字が書いてある。あ、CPUつける時にはこのカバー外すのかあ。

・CPU固定用金属カバー、持ち上げるにも取っ手みたいなのはなく、引っ掛けて持ち上げる感じ。どちらから開くかもパッとみわからない。

・CPUをのせるところ(マザーボード側)はピンがびっしりだとのことだが、見た目、ピンかも分からない。聞いていなければどういう表面か触って確かめてしまいそうな感じ(勿論知った以上、怖くてそんなことはしない。)

 ちなみに自分が自作パソコンを始めたしばらく(1998年頃)は、長らくピンはCPU側であった。ピン折れなどで泣くに泣けない思いをするのはその時代からであるが、ピン折れした場合被害は値段的にはCPUとマザーボード側、どちらの方が痛いとは言えない気がするのだが、なぜかマザーボードになってからの方が被害が大きい気がするのはなぜだろう?

・ということで、今回もCPUを乗っける時に台側のピンを曲げてしまうのではないか、曲げてしまったのではないかとドキドキ。

・CPUを固定するためのレバーがCPUを取り付けた後は相当重い。両手指で押さえないと最期までいけない。CPUの取り付け、カバーの閉め方にミスがあって引っかかって閉まらないのではないかとドキドキする。途中でうっかり指が外れたら勢いよく跳ね上がってCPUを壊してしまうんではないかというドキドキも。

2■CPUクーラー取り付け

 今回の製品
Ryzen 8600G(Ryzen 5シリーズ)
はCPUクーラーが付属していた。昔からCPUにはCPUクーラーが付属することが多い。しかし
Ryzen 9000シリーズ
からはCPUクーラーが付属していないらしい。

・CPUクーラーはヒートシンク(金属体)とファンで構成され、ヒートシンクをCPUに押し付ける。ヒートシンクとCPUの間には通常グリスを塗る。
・あれ?グリスは付属しているようなことを店の人が言っていたがそれらしきものがない。
・ネットで調べるとCPU付属のクーラーはCPU貼り付け面にグリスが塗ってるあるとのこと。これかあ?言われなきゃ引っ掛けて傷つけそう。というかもうグリス傷つけた?

・クーラーの方向に迷う。ケーブルの位置はどちらでも同じな感じ。クーラーのロゴとマザボのロゴの方向が合う方でいいのか?

・付属のクーラーはネジ4点止めのもの。真上からしないとグリスが剥がれる可能性があるので、4つのネジを慎重に位置合わせする。

・以前Intelのでも似たようなのがあったがその時には押し込めばカチッと行った気がするがこれは違うみたい。位置合わせの後で、ドライバーで押し付けながらネジ止めする。最後は回らなくなる。

・ファンは当然電源が必要で、ファンについているケーブルをマザーボードに取り付ける。CPU_FANというコネクター?

・PCケースの電源も取り付ける。クーラーのケーブルをCHA_FAN1とかいうのに取り付け。10年前のGIGABYTEマザーではSYS_FAN1だったが。

3■メモリ取り付け

・ツクモで貰った紙ペラによれば、斜めにせず、上から差すように指示。

・店員(ツクモ)から口頭で灰色のスロットに差すよう言われた。良く見るとマザボの上に1stみたいな表示があるが、昔はメモリスロットに優先なんてなかったので言われなければ黒い方に指していたかもしれない。有り難い。

・(自分のマザボは)メモリ台の片側がラッチになっていて外す。両側がなっているのと思い、もう片方も一生懸命外そうとしてしまった。危うく壊すところだった。

・ラッチを外すと差し込み口が出てくるので、真上から指すが最後は両手指で押し付けないとカチッと行かない感じ。

4■UEFI、BIOS表示まで

・電源からのケーブル取り付け、電源スイッチ取り付け、モニターからのHDMIケーブル取り付け(内蔵GPU)。これで最小構成と思ったが、キーボード、マウスのためのUSB接続はUEFI BIOS操作でも必要だった。

・昨今のマザーボードは画面が出てくるまで数十秒、数分?かかる。以前のマザーボードよりも画面が点灯するまでかかるらしい。10年前の自作PCでは数秒だったので、事前に聞いていなければなかなか起動しないのは不具合で、リセットボタンを押していたかもしれない。

・無事画面が出た!バンザイ!でもなんか警告画面みたい。Googleレンズで訳させてなんとか分かる。

New CPU Installed, fTPM/PSP NV corrupted or fTPM/PSP NV structure change
Press Y to reset fTPM, if you have BitLocker or encryption enabled, the system will not boot without a recovery key
Press N to keep previous fTPM record and continue system boot, fTPM enable in new CPU, you can swap back to the old CPU to recover TPM re Keys and data.

・BIOS、UEFIにたどり着く。

そもそもこれも自分が自作パソコンを始めた頃は「BIOS」だったがその後「UEFI」というものに進化したらしい。未だに違いが良くわからない。

5■m.2 SSDが認識できない、SATA接続だった

 以前に使っていたm.2 SSDをマザーボード上に取り付け。SATAも一通り接続。だがUEFIで見るとm.2が認識されてないみたい。しばらく考える。

 そういえばm.2には接続方式の実態としてSATAとNVMe(PCLe?)があった気がする。新しいマザーボードの仕様を確認したところ、m.2の仕様ではPCIeと書いてあり、SATAという記述はない。

 自分のSSDを型番で検索する。SATAのSSDらしい。なるほど。

 自分はm.2 SSDを2.5インチSATAに変換するアダプタを持っているのでそれに接続。そしてSATAとして接続したところに認識された!

6■SATAのSSDから起動ができない、内蔵GPUが使えない重大事案に!?

・BIOSからSATAの機器は認識されている。しかしBOOTを選択しようとすると、BOOT可能デバイスがないという。起動に関する設定をいじくるが良くわからないし、改善しない。

・ 私事になるがここまで28時間起きていて(仮眠1時間)疲れ切っていたこと、UEFI BIOSが起動するだけでも、とりあえず成功なのは間違いなく、最悪、新しいm.2? SSDを買ってインストールすれば良い気がすることから、とりあえず睡眠。

・一眠りして復活。ネットを頑張って調べる。

・最近のマザボはm.2? SSDからの起動が原則。

・SATA起動やCD/DVDドライブ起動はレガシーなものという扱い。

・そのモードがCSMでそれを有効にする必要がある。ASUSでは最初無効。マザボメーカによってはむしろ最初有効の場合もあり?

・ところがそのCSMの設定がグレーアウトになっていて変更できない。

・セキュアブートが有効になっていると駄目という記述もあり、無効にしようとするが、よくわからない?すでになっている?

・その後、内蔵GPUではセキュアブート無効、CSM有効が出来ないという情報を見つける。基本は最小構成だと思っていたので、グラボは外しており、また今回の内蔵GPUはグラボ並みとのことで使うつもりがなく、粗雑に扱いかけていたのを慌てて持ち出し、取り付け。最初、ケーブルを付けるのを忘れる。

・最初は画面が出なかった。しょぼーん。もう一度取り付け直し。ケーブルが2つあるHDMIの片方だったのでもう片方、端に取り付け。

 画面が出た!CSMも有効にできる!

 再起動。SATA接続の、変換で付けてるm.2 SSDのWindows10が起動した!バンザイ!

7■Windows起動後その後

昔はWindows再インストールなしのマザーボード交換といえば、デバイスドライバーを当てなければまともに動かなかった。そのデバイスドライバーをインストールしようとしてもLANアダプタも使えず、インターネットに繋げす、USBを経由してデバイスドライバーファイルを入れようとしても、USBメモリのドライバーがないので認識できず、フロッピーディスクには1MBを超えるためにフロッピーディスクに入りきれず、となかなかいろいろ詰んだのを覚えている。

 ところが今回、デバイスドライバーのインストールが必要になったデバイスがほとんどなかった。とうことで以上により、CPU、マザーボード交換は済んだのであるが、当然のようにWindowsのライセンスが無効になった。自分の自作PCのWindowsライセンスはWindows8 Pro DSP版を無料アップグレードでWindows10 Proにしたもの。無料アップグレードということで、ライセンスを買い直す覚悟も少しはしていたのだが、結果的には旧マザーボードへの戻しによる再認証、MSアカウントとの紐づけ、再度のマザーボード交換、そしてインターネットによる認証がうまくいかなかったため電話で1時間以上かけての再認証で、ライセンスを買い直さずにWindows10ライセンス認証が出来た。この詳しい経緯は下記の記事ですでに昨月書いているので、関心のある方は参照されたい。

マザーボード交換で無料Windows10ライセンス再認証、電話窓口で1時間以上」(2024/12/15)