この度、ASUS ZenFone 5Z(ZS620KL)を発売日の2018/06/15に購入した。本記事はそのファーストインプレッションである。
【自分のスマホの使用歴】
スマホのレビューというのはあくまで自分の過去の経験に大きく左右されるため、ここでは自分の使用経験スマホ全12端末のうち、前々機種と前機種だけ紹介しておく。
前々機種(使用2年10ヶ月):
LG製2014/02月発売機種(ハイスペック)
Qualcomm MSM8974 Snapdragon 800 / 5.9インチ(16:9) / Android4~5
前機種(使用10ヶ月):
ASUS ZenFone2Laser(ZE601KL) 2015/12 発売機種(ミドルスペック)
Qualcomm MSM8939v2 Snapdragon 616 / 6インチ(16:9) / Android 5.0
(なおこの機種はAndroid6にアップデート出来たがせずに使用)
本機種(発売日購入):
ASUS ZenFone5Z(ZS620KL) 2018/6/15日本発売(ハイスペック)
Qualcomm SDM845 Snapdragon 845 / 6.2インチ(19:9) /Android 8.0
【ASUS ZenFone 5Z(ZS620KL)の感想】
●操作における速度
10ヶ月しか使っていない前機種ZenFone2Laser(ZE601KL)であるが、ここ最近、動作の遅さに苛つくようになっていた。具体的なものは以下であり、ZenFone 5Z(ZS620KL)に買い替えた結果も書く。
・電子書籍Kinoppyで最近買った参考書のページめくりが前機種でとても遅かった。連続で捲ろうとするとKinoppyが異常停止した。
→新機種ZenFone 5Z(ZS620KL)にしても頁捲りは瞬間的ではないが随分マシになった。
・「写真をQuickPicで見る→画像縮小アプリに送る→twitter公式アプリに送る」この流れだけで前機種は結構遅かった。
→新機種ZenFone 5Z(ZS620KL)は非常にサクサク出来るようになった。
・前機種はホーム画面のウィジェットのジョルテ(スケジューラー、カレンダーアプリ)を起動するのも一瞬待たされた。たかが予定を見るのにすぐに出てこないというのは苛つかされた。
→新機種ZenFone 5Z(ZS620KL)では一瞬で出てくるようになり、全く待たされるという感覚がなくなった。
・その他、前機種ZenFone2Laser(ZE601KL)は何をするにももっさり感があった。
→本機種ZenFone 5Z(ZS620KL)はいかにもサクサク動くようになった。
●画面サイズ 液晶6.2インチ 19:9
自分はこの3年半、メインのスマートホンは 液晶6インチという大きさに拘ってきたのだが、それは16:9の6インチであって昨今の18 :9、19:9などの6インチは幅がずっと狭く、見た雰囲気が違う。この機種の液晶6.2インチもあるが、昨今多い18:9よりも更に縦長の19:9ということで幅としては従来の6インチよりも大きくないことに注意する必要がある。
兄弟機種のZenFone 5Q(ZC600KL)は6インチ18:9だが、店頭で見ると5Zはそれよりも幅が狭いのではないかと感じた。
実際に本機種ZenFone 5Z(ZS620KL)を数日使用した感じでも、それまでに使っていた6インチ16:9のような「デカイ」「大きい」という感じは抱けなかった。確かに縦は長いのだが「デカイ」という感じはやはり幅が大きくないと感じられないようだ。
購入前の4週間、私は
6.2インチ19:9である本機種ZenFone 5Z(ZS620KL)
と
5.8インチだが16:9のXperia XZ2 Premium
のモックを何度も何度も何度も見ていて分かっていたことであるが、後者の方が幅はずっと大きく、私には液晶の幅としてはZenFone 5Z(ZS620KL)は少々物足りないように思う。
Xperia XZ2 Premiumへの再買い替えは半年後にでも検討する予定。
●ノッチ(切り欠き)とホームボタン領域
ジョブズだったら作らなかっただろうと揶揄されたiPhoneXのノッチ(切り欠き)付き液晶。他メーカーでも徐々に採用され始め、本機種ZenFone 5Z(ZS620KL)でも採用された。
このノッチは液晶の画面を出来るだけ大きくしようとした、出来れば全画面にしたかったものの、カメラやセンサー、スピーカーの部分だけは液晶に出来ず残ってしまった部分だと思われ、それらを液晶の下とか、別の場所に配置する各スマホメーカーの努力は続けられている。おそらくこのノッチ付き液晶は過渡期の一時的なものなのであろう。
参考サイト: vivo、カメラが自動でポップアップするノッチなし全画面スマホ「NEX」 ~Unreal EngineのSDKからゲームに最適化 – PC Watch
さて、このノッチ部分の両脇(以下「ノッチ脇」と記す)は、ホーム画面では通知アイコンが表示される部分となっており、その背景が際に黒ければノッチがそれほど目立たない。(昔は通常のスマートフォンでも通知部分は黒帯だった気がするが、、、)壁紙がノッチ左右にも表示されるとノッチだと気がつく。
本機種では多くのレビューで書かれているように「ノッチを隠す」という設定があり、これは前述のようにノッチの左右、すなわち通知アイコン領域の背景を黒色にするものである。
ノッチを隠すようにしていない設定の場合でも、実際には全てのアプリで最初からノッチ脇のところに表示されるわけではない。またこの本機種下の方にはホームボタンが出る領域になっているが、このホームボタン領域も必ずしも各アプリが表示される部分にはなっていない。
各アプリにおいてノッチ脇およびホームボタン領域にアプリを表示するか、すなわち目一杯まで画面を使うかどうかは実はアプリ個別に設定できるようになっている、これは「アプリスケーリング」という機能だ。
参考サイト:ZenFone 5 ZE620KLの「アプリスケーリング」について解説と使い方 : ASUS好きのZenBlog(ゼンブログ)
このサイトでは全体の「設定」から行うアプリスケーリングの方法を紹介しているが、各アプリを起動している時にホームボタンの右にあるアイコンを押すとその場で設定できる(ただししばしばアプリの再起動を求められる)。
ただし全てのアプリでノッチ脇やホームボタン領域に表示できるわけでないようだ。この項目については気が向いたら別途記事を書こうと思う。
●指紋認証と顔認証
指紋認証は以前、Galaxy S5 SCL23で使っていたが、正面のボタンがセンサーになっていてしかも指を撫でなければならないということでかなり面倒だった。本機では裏面に指を乗せるということでそういう不便さはない。カメラレンズの位置も裏面左側に寄っていてそれなりに離れているので指紋センサーを触ろうとしてレンズを触ってしまうということもほぼない。
しかし自分は家ではスマホスタンドに立てかけて置いているので、その場合には指紋認証は使い難い。そこで顔認証を登録したところ、かなりスムーズに認証されることが分かった。
顔認証は昔、HPの馬鹿atomパソコンで使った気がするがまともには使わなかった。使い始めたばかりだが、今回この顔認証は想像以上に快適に感じた。
顔認証であるが(自分の場合には)ヘルメットを被っていても平気だった。スマホがどんな向きでもすなわち逆さまでも認識された。眼鏡を外すと認識率が落ちるようだ。
iPhoneXの顔認証は学習していると読んだが、本機種も学習しているような感じを受ける。
その一方で指紋登録は2つ以上登録できるのに、顔認証は一つしか出来ない(マスクをかけた顔で登録したかった)。
ともあれ、顔認証と指紋認証の2つの組み合わせはとても快適に感じた。
「ZenFone 5Z(ZS620KL)購入後レビュー(2)メディア再生、デザイン、バッテリーなど 」に続く。
2018/06/17 初稿。今夜中に画像アップ予定。
2018/06/18未明 画像を追加。