デジカメ購入(2)スマートフォンのカメラの長所とそれでもデジカメが手放せない理由

 前回の記事でスマートフォンを
htc EVO WiMAX ISW11HT
に買い換えてから、スマートフォンでの撮影の枚数がぐっと増えたこと、さらにその1年後に順次買っていった
GALAXY SII WiMAX ISW11SC
HTC J ISW13HT
において、もっと増えたことを書いた。本ブログではスマフォの長所と、それでもデジカメを手放すことが出来なかった理由などについて書く。

[推敲度 3/10]
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[スマフォでの割合がどれくらいになって何故増えたのか?]

 まず、具体的にスマートフォンでの撮影の割合がどれくらいになったのだろうか。画像ビューアXnviewのEXIF検索機能を利用して調べてみた。

●調査期間 EVOを買った2011/04/16から次のスマフォを買った2012/04/24まで364日間
スマフォhtc EVO WiMAX ISW11HTで撮った写真 1756 1日平均4.7
デジカメNikon COOLPIX L12で撮った写真 1493 1日平均4.0

 すなわちほぼ1年間の上の期間でスマフォとデジカメで撮った写真枚数の比率はおよそ7:6であり、ほぼ同じではあるが細かくはスマートフォンでの撮影枚数がデジカメを上回っていたことが分かる。

 EVOを使うようになってからスマートフォンのカメラ機能の利用が著しく増えたのは何故か?

1.カメラの性能が向上したこと。
 現在改めて調べてみると、私が使っていたデジカメCOOLPIX L12は7.1メガピクセルだったようだ。それに対して私の歴代のスマートフォンのカメラ機能は....

・Touch Diamond (S21HT) 3.2メガピクセル
・HYBRID W-ZERO3 (WS027SH) 5メガピクセル
・htc EVO WiMAX ISW11HT 8メガピクセル
・GALAXY SII WiMAX ISW11SC  8.08メガピクセル
・HTC J ISW13HT 8メガピクセル

ということで、EVO以降になってデジカメの解像度を超えていたことが分かる。
 当時は感覚的に
「EVOになって(うまく撮れた場合には)綺麗さがほとんど引けを取らない」
と感じていたわけであるが、数値的にも正しかったわけである。

2.自分の持っているデジカメ(2.5インチ)よりもスマートフォンの液晶画面(GalaxySIIが4.7インチ、EVOとHTC Jが4.3インチ)が大きく、撮影後に閲覧するときにはスマートフォンの方が見やすい

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 特に人に見せるときに見せやすく、分かりやすい。

3.スマートフォンには縦横の自動認識がついており、これが便利。すなわち(当時の)デジカメは縦にして撮った写真が横に寝てしまう。これはカメラで再生したときよりもパソコンに移動し、そこで整理しているときに特に不便に感じる。前々からこれが残念だと感じていたため、スマートフォンの写真で縦横が認識されるようになった時には非常に便利だと思ったものだ。

4.これは前の記事で触れたが、必ず身につけているのはその役割からデジカメよりもスマートフォンである。言い換えればスマフォでは「撮りたい」というシャッターチャンスを逃すことがあまりない。

5.写した写真をFacebookやtwitterなどのSNSに投稿したいことが増えているがスマートフォンで撮影した場合にはすぐに送れる。デジカメで撮った場合には転送等がかなり面倒。

6.スマートフォンの場合、Androidアプリの機能を使い、自宅ではスマートフォンと愛機PCでデータの同期を取っており、それにより自動で愛機PCに写真を転送出来る。
 デジカメの場合にはSDカードを取り出していちいちPCに移動する操作をしなくていけない。(ただしこれは無線LAN機能を備えたSDカードを使うことでデジタルカメラの場合もスマートフォンと同じように出来る可能性はある。)

 これらのメリットによりスマートフォンのカメラを積極的に使うようになったように思われる。

[スマフォのカメラでデジカメは手放せるか?]

 そうなってくるともはやカメラはスマートフォンで撮影することにして、デジカメ利用を廃止することを真剣に考えてみた。カメラ機能を著しく高めた携帯電話の購入なども検討してみたこともあった。

 だが結局、デジタルカメラを手放すことは断念した。その理由は以下のようなものである。

1.フラッシュ(ストロボ)の存在により、その点だけでも現在のスマートフォン(携帯)付属のカメラはデジタルカメラの代わりにはなりにくい。スマートフォンにデジタルカメラ並みのストロボを付ける付属品がないかと探したが、見つけられなかった。

2.スマートフォンは常にバッテリー不足の危惧に晒されている。

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スマートフォンのバッテリーは予備を含めて3個で運用しているが、外出先ではこれらを使い切る可能性が常に存在する。日常においてもそうだが、特に旅行先、お出かけ先において、バッテリ切れによりスマートフォンが使えなくなるリスクは常に存在する。カメラ機能を任せるとなると尚更そのリスクが高まるが、それによりカメラも使えなくなり、記録が残せなくなるというのは非常に危険が高すぎる。
 スマートフォンが多機能であること、ガジェットを少なくできることは自分にとって理想であるが、多機能であるが故に使えなくなる場合のリスクは考慮せねばならない。スマートフォン(もしくは携帯電話)自体を複数持つというのはそのリスク回避に寄与するものの、しかし旅行、お出かけなど、カメラ機能の多用するシチュエーションにおいてはやはりカメラ機能に特化したガジェットすなわち単独のデジタルカメラを使う方が賢明というものではあるまいか。

3.スマートフォンのカメラも高性能にはなっているが、明るさ、ピンぼけ、ブレなどの安定性では未だデジタルカメラの方が上回っているように思われる。(まあ先日まで使っていたCOOLPIX L12など、古いカメラの場合だと最新のスマートフォンと比べると怪しいが。)

4.デジタルカメラでは一般的に外部メディアとしてSDカードが使われている。私はUSB接続の出来る特殊なSDカードを愛用していて、これがUSBメモリ代わりに使えたりして何かと便利。まあ詳しい話は省く。
 多用なデジタルカメラ、スマートフォンが登場しているがメディアはmicroSDカードが一般的で、SDカードを使う物はまずないし、今後も登場を期待できない。

5.携帯電話の中にはデジカメと見紛うばかりのカメラ機能に特化した製品がいくつか出ているが、まだごくわずか(NTTドコモとソフトバンクから一機種のみ?)で選択肢が少なく、それらも満足できるものではなかった。

 以上のような観点から、現段階では生活の中からデジタルカメラを手放すことはまだ無理だと判断した。

[余談:5年後こそ?]

 私は昔から持ち歩く荷物が増える傾向にあるが、携帯音楽プレーヤーがスマートフォンに統合できたときには本当に便利になったと思ったものだ。だからデジカメについても同じようにスマートフォンなどに統合出来たらと言う願望がある。特に携帯電話・PHSについては2台持ちで、1台は予備に近いので、そちらのカメラ機能を強化し、デジカメを持たなくなることが出来たら理想的だ。

 だが上述のように今回はそれを見送った。今、何か大事なイベントに立ち会うことになり、写真を残さねばならぬ時、手持ちのスマートフォンだけで大丈夫か?となった時、とてもではないがスマートフォンのカメラだけでは安心できない。安いデジカメを買うか、人にわざわざ借りるだろう。
 そう思うと今回の判断はやむを得ないと思っている。

 今回5年ぶりのデジカメ買い換えな分けだが、5年後にはどうなっているのであろうか?

 5年前と言えば携帯電波はPHS(エアーエッジ)1台で、京ぽん2ことWX310Kを買い、それでの定額テザリング(当時まだこの言葉はなかった)を謳歌していたが、しかし速度などに不満があり、無線LANのホットポイントなどを試し始めた時期だった。
愛機モバイルネット環境実現!「京ぽん4x(京ぽん2,WX310K)」とBluetooth
 その後、機種を買い換えたのは勿論、イー・モバイルに加入して2台もちになり、やがてイー・モバイルにはau(KDDI)にMNPして今に至っている。

 パソコンについて言えば長らく使ったA5ファイルサイズパソコンBIBLO MC30から、当時流行始めた工人舎パソコンすなわちネットブック(この言葉もなかった)の走りの機種に右往左往していた頃で、この頃のことは結構ブログに書き残している。
「購入決意までの逡巡」工人舎タッチパネルモバイルノートSA1F00K購入!1
 今使っているPCはその工人舎を含めて6代目なので平均したら1年保っていないことになる。

 音楽プレーヤーについてはこんな記事をアップしており、ポータブル音楽プレーヤとしては自分最後の製品を購入し、コンパクトになったと喜んでいた。
こだわりのMP3プレーヤー 後編「フォルダ分類可能なマイベストな製品発見!」
 それをスマートフォンに統合するのは2年くらい後のことになる。

 すなわち今とは随分いろいろ技術もサービスも違っていた。今から5年後もいろいろ違っているのだろうか?まあその時にはその時で考えることとし、今回はデジカメを買い換えることとなる。(つづく)