前述記事のようにベンチマークを取ったところで、そのパソコンの手触りを十分に楽しむことなく、早々にHDD換装を試みることになった。
その理由については機種選択の記事のところで書いた通りである。
◆広 告◆ |
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[ハードディスクの交換、換装について]
この機種SA1F00Kのハードディスクの交換いわゆる換装については
・π氏の雑記(PCのジャンキー)の「工人舎のSA1F00Aの分解手順」
http://blog.goo.ne.jp/suzuka_web/e/c3e1c461bd49338ca62897bcaa657384
を大いに参考にさせて貰った。深く深く感謝したい。
以下、そこで書かれていることと重複する部分もあると思うが、私が気がついたポイントを挙げておきたい。(自分用のメモなので必ずしも他の人に分かりやすくはなっていないであろうことを御容赦願いたい。)
なお、HDDを交換する前に、元のHDDのときに抽出しておくべきデータ、新しいHDDに入れておくべきデータがあるので注意。5番である次の記事の内容を一部で実行しておくことを十分に注意されたい。
(まあそれを完全に忘れてもインストールは不可能ではないが...)
言うまでもないと思いますが、この記事を見て分解にチャレンジしたことにより発生した各種損害については一切当方は受け付けかねます。自分で壊した後に私に文句を言われても大変困ります。「自己責任」という言葉を貫けない方はこのページを読み進めるのをお止め下さい。
それから私もしがちですが、もし参考にするなら徹底的に読んで下さい。中途半端に流し読みしてチャレンジすることは一番質が悪いかもしれません。
[いよいよ開始、フタ開け]
・さあいよいよ開始だ。ネジをなくさないように注意しよう。必要なものは+と-のドライバーをいくつか。特に精密ドライバーも用意しておくと良い。怠慢して用意しなかったがピンセットもあった方が絶対に良いと思う。
また、私は使わなかったが、プラスチックや基盤、配線などを傷つけないためには、金属製のドライバーなどよりも、竹串とか薄い竹べらのようなもののほうがいいかもしれない。
キーボードが本体と両面テープでついているので、そのために両面テープも一応用意しておこう。
・液晶画面台座回転部分の周りを囲う、内側が丸く、外側が四角いプラスチックカバー(?)と、その周りのパソコン幅の細長いカバー(?)をこじ開ける。その際、裏側のバッテリーを取り付ける部分の真ん中に近いところのネジがこのカバーを止めているネジである(ネジ種類1)。
これらのカバーは、カバー周辺(境界)の部分に精密ドライバーのマイナスの奴を突っ込みそれらを回転させたり、ちょっとテコの原理を使う感じで、ソロソロとこじ開けるような形で取り外せば良い。
何カ所かフックがあり、それらが外れれば簡単に外れる。そのフックはそのカバーの周囲をよく見れば事前になんとなく分かるだろう。
ただしドライバーを強引に奥まで突っ込まないこと。外した内部に配線や基盤があるので傷つける危険がある。どれくらいの力加減かというと、プラスチックを傷つけない程度の力の入れ具合で、最終的にこれらは外れるはず。
ちなみに最初の小さいカバーは液晶部分を普通に正面30度傾けた状態(SAマニュアル28ページでいうところのノートブックスタイル)で外し(って下の画像ではちょっと違うけど...)、その後、大きいカバーは液晶画面を本体と垂直にした状態で外すと良いだろう。
[キーボードを外す]
・裏側のネジを全部外す(ネジ種類1)。ただしこれはキーボードのためというよりも、後述の本体上蓋を取るためであるが。
奥の2本のゴム足の下にもネジが隠れているので注意。そこのゴム足はネジとシールでついているので、それは強引に外す。指でも外せるがベンチとかピンセットを使ってもいいかな。
逆に手前2本のゴム足の下には何もないので注意。
この時外すネジは、前の項目ですでに述べた1本を除き、計8本だが、ゴム足の下の2本は引っかかって抜けない(落ちない)かもしれない。無理に取り出さなくてもカチカチとなるまで十分に外す側に回してさえおけば良い。
その結果、ネジは全項目の1本を合わせて計7本、転がることになるんじゃないかと思う。
・キーボードを外す。キーボードは両面テープで本体とついているので、ここは多少強引にはがす必要がある。ただし手前側右すなわちスペースキーより右側あたりの裏面にフラットケーブルがついており、本体とコネクタで繋がっているので、くれぐれも「手前は」無理に持ち上げないこと。手前(すなわちスペースキーとか)を中心にして、キーボードが向こう側から立ち上がるように外す。(下記写真参照)
具体的にはキーボードの奥側に、向こう側からドライバーなどを挟み込み、それを回転させて立ち上げれば良いだろう。(下記写真参照)
・キーボードのフラットケーブルを外す。これは本体側のコネクタで繋がっているが、コネクタのプラスチックを立ち上げて外す。無理に引っ張って外そうとしないこと。外れないし壊れる。
このような外し方はノートパソコン内部のコネクタの接続ではしばしばあるもので、SAではタッチパッドと本体などの接続についても同じである。そこも忘れずに必ず外しておく。
[上蓋外し準備]
・液晶下部の台座下からキーボード真ん中までコードがのびていて、まずはテープで本体に取り付けてある。そのテープは一部はがし、本体からそのコードを引き離す。
さらにそのコードと本体とのコネクタを外す。この時、このコネクタ周りでは細い線が露出しており、断線の危険があるので気をつけること。
このコネクタを外すのが私は一番気を遣った(写真参照)。やはりマイナスの精密ドライバーでコネクタの繋がっている部分に挟み込んで、回転させて隙間を開ける方法が良いのだが、うっかり手を滑らせるとマイナスドライバーで線を切ってしまうと思う。厳重に注意。
・筐体上蓋の、上から見て左上にある基盤は上蓋から外すことが出来るが、HDD交換の為だけなら無理に外す必要はないと思う。
・さて、液晶台座からは先ほどのコードとは別なコードが右側に出ていて、金属のコネクタで本体と繋がっているが、私はそのコネクタの外し方が分からなかった。そこの外し方が分からないと液晶部分と本体を完全に分離できないので、その後の作業がかなり辛い。他の方の内容では取り外せるように書いてあるのだが...
・続いて液晶の回転台座を止めている4カ所のネジを外す(ネジ種類2)。このネジは本体上蓋を下部に固定しているネジでもある。
・上蓋の真ん中右あたりにあるネジを一個外す。(ネジ種類1)
・すでに述べたが、手前真ん中に集約している本体とのコネクタ3つ、すなわち液晶台座から延びている2本と、タッチパッドからの1本を、基盤から外すのを忘れないこと。下記で上蓋を外す際にそこが繋がったまま力を入れるとそれらは断線し、取り返しがつかないと思う。
[面倒な上蓋外し]
・以上で本体の上蓋を筐体下部から外すことが出来る...のだが、四方にフック(というのか?よく用語が分からん)がかかっているので簡単には外せない。外し方は今まで何回か書いたのと同じく、上蓋と下部の隙間と思われる部分にマイナスドライバーを差し込んで、回転させ、外すと良い。(ただし深く差し込みすぎると基盤やコードを傷つけるので注意。)
恐らく最初は、手前面と左右側面の部分では、上蓋と下部の境界がどこにあるか分からないと思うので、特に奥(裏)側面(バッテリの張り付いていた部分)から外していくと良い。(下記写真)
そこを上下で分離させると左右の銀色の部品と上蓋を分離できることが分かり(下記写真)、そこから段々と手前の部分も外していける。手前側面は最後、エイヤとやらないと外れない。ただしあまりに力を入れても全く動く気配がない場合には、どこかのネジの外し忘れなどをしていないか注意すること。
なお、前述の本体と液晶の間のコードを外せないと、上蓋と下部は完全に分離できない。写真のように液晶台座あたりで繋がったままになる。
こういう形でもHDD交換は可能だが、コードを傷つけたり、変に引っ張ることのないよう、かなり気を遣わねばならぬ。(この項目の最後の写真参考)
(↑まずはバッテリがついていた裏側面で、上蓋と下部を繋ぐフックを外すと良いと思う。境界線がはっきりしていて分かりやすい。写真はすでに全体を外した後のそちらからの眺めだが、よく見ると上蓋と下部の境が分かるだろう。実際に見ればここのフックも分かりやすい。
ちなみにこの写真で右に外れている基盤はこの時は外してしまったが本来はHDD交換だけなら外す必要はなかった。)
(↑続いてバッテリー取り付け部両脇の銀色の部品の部分の上蓋と下部を引き離し、本体左右側面にあるフック?を外す。)
(↑本体左右側面のフックを外すとようやく手前側面のフック箇所が外しやすくなる。)
上記でフックと書いているのは下記写真の中の、CFと書いてある部分にあるような、上蓋と本体下部の「引っかかり」「引っかけ」のこと。ここでは本体右側面手前の部分のもの。
下記画像をよく見ると左側面に何カ所(2カ所?)かフックがあり、そこが外れると上蓋と本体下部が取れる。
下記写真を見ると分かるように手前面には3カ所ある。手前が一番外しにくい。
[ようやくハードディスクの取り出し]
・上蓋を外せばHDDが左側に出てくる。HDDは金具にマウントしてあるが、マウントは本体と留まっていない(というか本体下部で外したネジがここに貫通しているようだ)。
よって外せば良いだけなのだがこれがまた一苦労で、手前にあるHDDとのコネクタを外すのが厄介である。
私の前の機種富士通BIBLO MC/30では
HDD-フラットケーブル-本体
というつながりで「HDDとフラットケーブル」を一体として外せたのだが、どうもこのSAは繋がっているのが「フラットケーブルと本体」間のようで、そこが繋がっていて外せない(外しにくい?)ようだ。
結局コネクタとHDDの隙間にやはりマイナスドライバーを慎重に差し込んで、回転させ、徐々にコネクタをハードディスク側から浮かしていく。(HDDを奥側に押し込むようにさせる。写真参考)
隙間が一定まで広がったらドライバーも大きいものにすれば、ほとんど最後まで回転テコの原理でコネクタとHDDを分離できる。なお、これが出来るためにはHDDとコネクタの境界がどこなのかをよく知っていないと、コネクタとHDDを分離させるのではなく、コネクタを分解してしまう危険性があるので注意。
2.5インチハードディスクを見慣れていない人は、購入した新品のHDDのコネクタ側のピンをよくよく見ておくこと。
・HDDとマウント金具は4カ所のネジで繋がっている(ネジ種類3)。それを外して新品のHDDと交換する。取り付ける際には方向に注意。
[元に戻す]
・戻すのは今まで書いたものと逆にすれば良い。
・ネジの台座から出ているケーブルが変に挟まれないように注意する。
・折に触れて言及してきたが、ネジの種類は3つあるので間違えないように注意。
・キーボードと本体は両面テープでついているので、一度はがすと粘着が弱まる。そうすると組み上げた後にキーボードが若干浮いて結構気になる場合があるので、いっそのこと両面テープは付け替えた方が良いと思う。
[感想]
以上であるが、感想を書いておくと...ある程度予想はしていたが、正直、初めての際にはむっちゃ難しかった(^_^;)
これに比べると前の私の機種、富士通BIBLO MC/30のHDD換装なんてちょろいもんだ。
正直、この工人舎SAの製品を分解することはノートパソコンを一度も分解したことのない方には勧められない。半ば壊れることを覚悟した方がいいだろう。
もしもそういう方がチャレンジするなら、ジャンクパーツ屋に転がっている中古のノートパソコンで手慣らしをした方が絶対によいと思う。(無論、壊れても買い直せるような懐の余裕のある方はご自由にチャレンジして頂きたいが...)
現在の私も壊してしまった部分、不具合として出てくる部分があるのではないかと、未だに若干不安である。
その後、3度以上、同様の作業をして私も少しは手慣れてきたが、しかしやはり、比較的気軽にHDD換装が出来たBIBLO MC/30と異なり、この機種の分解は極力やりたくないと思う。
最後に160GBのHDDと交換した後、液晶画面の周辺が、乱れた表示になってしまった時には、ケーブルを傷つけてしまったのではないかと極めてブルーになったものである。(どうもそれは一時的なものだったようだが...)
以上がHDD換装作業で、次はインストール作業について書く。(つづく)
[上記で紹介した以外のHDD交換について言及しているページ]
・Datniodeath’s JUNK Labo
なお、HDD交換以外にもSA1F00に関して扱った記事多数(以下参照)
http://blogs.dion.ne.jp/datniodeath/archives/cat_226568.html
・tadachi-net 出張所「SA1F内蔵HDD上のPSAの解析」など
・工人舎のミニノートPCを分解して、見た!(ITmedia)
http://plusd.itmedia.co.jp/pcuser/articles/0611/07/news029.html
・「緑」卒業 「S」入学手続き中 の「兵器改造」01
http://minkara.carview.co.jp/userid/208570/car/97425/414372/photo.aspx
・乙夜の覧、戊夜のうp坂本旬公式ブログ「工人舎のミニノートPC 」
http://blog.livedoor.jp/sjun/archives/cat_396710.html
コメント
mixiのVOLVOLです。
丁寧ですねぇ
ちなみに私のHDD交換言及ページ名ですが、
「兵器改造」01 なんです。。。
おかげさまで無事HDDの換装ができました。
ありがとうございます。
同じ機種をジャンクで購入したのですが、バックアップ用電池が切れていたので、交換のため、あけるため参考にさせていただきました。
おかげさまで、電池交換ができました。
とても参考になりました。ありがとうございました。