私には「愛機」と呼ぶシロモノがある。
それはモバイルノートパソコン富士通のBIBLO MC/30という機種だ。(なおこのパソコンにはLIFEBOOK FMV -6300MC4/Wという別名もある。)
私が「愛機」と呼ぶモノは今までの人生でこの一つしかなかったし、だから勿論、現在もこの一つしかない。更には今後も「愛機」と呼んで恥じないだけのモノが私の人生に出てくるかというと、あまりそういう予感がしない。
それくらい、私にとって大事なモノ、特殊なモノがこの「愛機」である。
なお、愛機に関する記事はテーマ「愛機BIBLO MC/30」でまとめているので他の記事にご関心のある方はそちらを参照してください。
このパソコンの機種については、すでに今から2年前の2004年に自分の電脳ものサイトで
- 嗚呼、素晴らしきBIBLO MC/30 (Part1)
- 嗚呼、素晴らしきBIBLO MC/30 (Part2)
このブログでも是非ときどき取り上げていきたい。
このノートパソコンがどういう仕様(スペック)のパソコンであるかは、上の2つのページに散々書いてあるので、それについてはそちらを見て頂くことにして、今回から書く記事では私の「使い方」「寵愛ぶり」「その理由」についての内容にしたいと思う。
ちなみに、この機種に惚れているのは決して私だけではなく、上のページのリンク集でも紹介しているが、荒木甲和氏という方も、まずは最初に気に入って2005年の1月にレビュー
をお書きになっている。
分かる人は分かる!古いけれどもそういう製品なのだ!
[愛でるのは個体じゃなくて...]
この機種のパソコンが世に出たのは今は昔、1999年の夏だが、私が使い始めたのは一つ型番の古いMC923を中古で買った2000年12月からである。(MC30とMC923には本質的な違いはないので、以下、ほぼ一緒として述べたい。)
「愛機」と言うと、同じ特定の機体をずうっと使っていると思われるかもしれないが、それは間違いである。というのも、あまりの寵愛ぶりに壊したり改造したりすることも多くて、なんと今までMC923とMC30兄弟機ノートパソコンをあわせて11台購入しているからだ。(加えてMC923を1台貰っているのでそれも併せると12台! )
どういう風に壊すかというと
・駅で転んで液晶を割ったり
・壊すのではなく、ハードディスクを容量の大きい新しい部品に交換し、古いのはさようならだったり
・そのHDD交換の際に内部のフラットケーブルを千切ってしまったり
・改造に失敗しマザーボードを再起不能(これが4機、イタタタタ)したり
・勝手にお亡くなりになったり
.....とまあ、そんなこんなである。
ノートパソコンと言うことで折りたためる製品であるが、折りたたむ部分から液晶側を上半身、キーボード側を下半身と呼んだりするらしい。
その呼び方で言えば、上半身(液晶側)の予備を(液晶の一部に若干不具合あるものを含めて)3台、下半身(マザーボード)の予備を4台持っている。
例えばキーボードなど、一部のパーツの予備に至っては前述の通り、12台を最大限にして、いろいろあるわけだ。(私も多少、混乱するくらいの状況^^;)
予備といっても、ACアダプターなどは数が増えればあちこちの部屋に置けるという利用も出来て、現住所で4個、実家で3個くらい使っている。(持ち運び用には専用の超小型ACアダプタを買って使用)
また、バッテリーの充電を専門に行う機体とかを置いていたりもする。(いや、別にそいつにだけ専門にさせなくても、動く機体を総動員して充電するのも可能だが...)
そんなわけで正確さの問題上「同じノートパソコンをずっと使っている」と言えるのかよく分からないし、「一つのものを、ずう~っと大事に」というのとはちょっと違う?かもしれない。
たとえて言えば、あまりに惚れてしまった女性が死んじゃった後も、そのクローンを作って愛し続けるかのよ~な~...って嫌だな、このたとえ(笑)
#って何のネタかも忘れていたら、エヴァではないか...
#個人的には綾波よりもアスカ...
#...よりは伊吹マヤが好きなんだけど...
#...って何の話をしてるんだが(汗)
[12台も買った!...その変遷]
ほぼ同じ製品を12台買ったと聞けば
「あんたバカァ?」
と思われるかもしれないが....うん、まあかなり阿呆かもしれない(汗)
さぞやお金がかかったと思われるかもしれないが、実はそうでもなくて、本体部分だけなら計31万円程度、周辺機器やアクセサリーの類を含めて38万円程度、後は道具などに数万円かかったかも、というくらいだ。
一昔前のデスクトップパソコンはディスプレイと併せて40万はしたし、現在の新品のパソコンは一台だけで20~30万すること、さらには車などが趣味の場合を考えれば、可愛いものではないかという気がする。(そういえば友人が学生時代に、80万のノートパソコンを買っていたなあ!)
また、購入といっても勿論新品であるはずがなく、オークションがほとんどだ。
上の合計額、なんでそんなに断定できるかというと、結構細かく記録を取ってきたからで、それがこちらだ。
我が愛機に投資してきた変遷
http://dennou.stakasaki.net/aiki.htm
上から買っていった順に、パーツ内容と金額を記録している。
オレンジ色セルが本体丸ごとの購入、青色セルがハードディスクの購入である。古いハードディスクや、タッチパネルタイプでない上半身=液晶は売り払ったりしているので、それは見れば分かるとおりマイナスされている。
ピンク色のセルは現役で使っているもの。(本体については寄せ集めなので特定できない。)
表の数字は基本的に金額だが、漢数字はパーツの個数を表している。
[予備のパーツいっぱい!]
本体部分(内部パーツ、バッテリー、ACアダプタ等を含む)にかかった31万円のうち、最初に中古ショップ(ソフマップ)で買った時の95000円が単価としては一番高い。その後はオークションで1~3万にて本体を入手してきた。
個々のパーツの中で圧倒的に費用をかけてきたパーツはハードディスクで、単体で買ったものだけでも総計で8万をかけてきている。これはオリジナルの容量4.3GBには満足できず、常に、その時々でほぼ最新の、容量の大きい製品を導入して来たからで、この表を見ると
標準の4.3GB→60GB→80GB→100GB
と換装してきたことが分かるだろう。現在ではなんと元の搭載量の25倍の容量を載せているのだから驚きだ。
他のパーツとしてはメモリやバッテリーリフレッシュに3~4万ずつかかっている。
周辺機器も結構費用がかかっていて7万ほどしているが、我が家で初めての記録型光学メディア(CD)ドライブとして、外付けのモバイルCD-R/RWドライブを最初の頃に買った2万円というのが大きかった。
現在、多くの人がお気に入りのCDなどを焼いていると思うが、その焼くためのドライブとして、私はデスクトップパソコンよりもノートパソコンで先にCD-R/RWドライブを導入したのである。ということで、それは本来デスクトップパソコンで行う役割であったはずなので、このときのことは例外と考えて良いだろう。(しかもそれが早々に壊れたのはイタタタタ...だった。)
実際、その後はノートパソコンでの記録型CD/DVDドライブの必要性を全く感じなくなったので、もっぱら読み取り専用DVD-ROMドライブを使っている。
現在使っているDVDドライブI/OデータのDVDP-i8Aは読み取りのみとは言え、CD-R/RWは勿論、DVDも全規格(DVD+-R/+-RW/-RAM)が読める優れモノだ。その前のパイオニアのPR-800DもRAM以外は読めたので便利だった。
アクセサリーにはこのパソコンのためというより、デジカメやPHS接続のための部品を含んでいる。タッチパネルのためのスタイラスペンに6000円以上かけているのは御愛敬。指先でも、爪楊枝でも、ボールペンの蓋先でも、タッチ性能としては十分なんだけどね(笑)。
なお、持ち歩く鞄については当然愛機の収まりの良さを目当てで買ったものがいくつかあるが、その類はこの表には入れなかった。
上の表、もともとはあまり無駄使いせぬよう、自戒の意味で作り始めたが、むしろ「なんだ~、新品のパソコンを2台以上買うよりよっぽど安いじゃん」とむしろ自壊(笑)させる結果になっている。
[次回は...]
最初は一回だけで書こうかと思ったが、とても一回で済む内容ではないので4回くらいに分けて語ることにする。
また、順次写真もたくさんアップしたいので推敲度が上がっていくのに御注意を。
(「理想のモバイルノートとは?」につづく)