前述のように工人舎のSA1F00Kについては、ゲーム等のプレイが出来るか非常に怪しいと言うことは分かったものの、やはりどうしても買ってみたくなった。
ということでお店に行ったわけであるが、通常、こういう高いものを買うときには気分が高揚していたり、あるいは買ったことで興奮した状態に多少なりともなることが多いのであるが、今回の場合はそういうのはほとんど無かった。それどころか、購入後のことを考えると極めて気が重かったのである。
というのも...
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[気の重い購入]
気が重かった理由を挙げれば以下になる。
- 前述のようにゲーム等が動かない可能性が多大にあること。
- ハードディスクの換装が
π氏の雑記(PCのジャンキー)の「工人舎のSA1F00Aの分解手順」
などを見るに結構面倒そうであること。(規格が1.8インチHDDではなく、2.5インチHDDであるだけでも極めて有り難いのだが...)とりあえずきのうSA1F00AのHDDを交換したわけなんですが、簡単に分解手順などを書いておきたいと思います。まぁ、自分のメモも兼ねて。(やっつけだけど)まず、バッテリーをはずします。次に、回転ヒンジのところの丸いカバー?のようなものを、キーボードのF6付近からマイナスドライバーでこじ開けます。こじ開けたら、本体前側に...
- 状況からするに、OSのクリーンインストールは必至であり、各種アプリケーションのインストール作業がかなりの手間が予想されること。
「買ってしまいました!ばんざーい」
で済む話では無かったからである。
その中でも1「ゲームが動かないかも、という危惧」については、まあそん時(動かなかった時)はそん時で仕方ないという諦めもあったし、あるいは長らくの私の愛用機種BIBLO MC/30の描画性能だって大したことではないのだから、ましてや昨今の機種と言うことで「なんとかなるのではないか」という楽観的な憶測(後でこれが撃破されるのだが....)もあって、深く考えずに済んだのであるが、確実に起こるのは2と3であった。
2「ハードディスクの換装」については、ハードディスクの換装を行うことでいきなり壊してしまうかもしれない!という危惧があった。
決して器用とは言い難い私としては、換装作業で壊してしまう可能性は皆無ではなかったのだ。
というのも、作業の内容はかなり違うが、現愛用機種BIBLO MC/30の際に、メモリMAX化という、半田ごてを使った作業で、5台近くのパソコン本体をお釈迦にしてしまった経験を持つ。
まあこの時に壊したパソコン本体は、BIBLO MC/30....と同じ本体のFMV-6300MC4/Wという機種がオークションで突如大々的に売られていて、相場が落ちていたのを良いことに入手したものであったから、実質的な金銭被害は全部で1万5000円程度なのだが、もともとのBIBLO MC/30の値段を考えれば30万くらいをドブに捨てたと考えても間違いではあるまい。
そんなことをしている私だからハードディスクの換装も油断がならんのである。
まあその作業については前述のように
・π氏の雑記(PCのジャンキー)の「工人舎のSA1F00Aの分解手順」
http://blog.goo.ne.jp/suzuka_web/e/c3e1c461bd49338ca62897bcaa657384
を読んではいて、大体のやり方が書いてあったのは大いに心強かったが。
[一番気が重いのはOSとアプリの再インスト?]
しかしそんな場合でも3番「OSとアプリの再インストール」はどうしようも避けられない。そもそも私はOSの再インストールが大嫌いな人間で、
「Windowsの再インストールは極力避けよう」シリーズ
http://dennou.stakasaki.net/#no_inst
というページ群を作っているくらいである。
OSの再インストールだけならまだしも、その後にやってくる数多くのアプリケーションのインストールや、あるいは必要であれば自分のデータの移動などは考えただけでもウンザリで、面倒な作業であることが分かっているのだ。
そんな状況であったから、購入に当たってはとても気分が重かった。
帰り道の私の様子を端からみれば、パソコンを購入した(しかも基本的には自らの意志で買った)人間だとはとても思えなかったであろう。それくらい、憂鬱そうな顔をしていたと思う。
[購入したのは40GB、Officeなし]
さて、買ったのは最初から述べているように
SA1F00K
という機種すなわち40GBハードディスクで、Office2003 Personalがついていないものである。
工人舎のSAシリーズでは、現在100GBの製品が出ており、私は当初はそれを買おうと思っていた。
しかし結局、私は40GBハードディスク内蔵のSA1F00Kを購入し、換装に踏み切ることにした。その理由は
- 私が買おうとした店頭に、100GB内蔵、黒色であるSA1F00VのOfficeなしバージョンが無かったみたい。
- 折角現在の愛用機種(BIBLO MC/30)で7200rpmの100GBハードディスクを使っているのでそれを使いたい。 (工人舎に標準でついているHDDは4200rpmのもので2段階遅い製品である。)
- 仮に私が現在使っているHDDを使わないとすれば 、中に入っているデータを新パソコン(のHDD)に移し替えるのが一苦労。 LANを通じてコピーしてたらいつまでかかるかわかりゃしない。 (しかも100BASE-Tだし。)
- もしデスクトップに新旧のHDDを直繋ぎにしてコピーするとしても 結局新パソコン(SA)からはHDDを取りださんとあかん。
それくらいならそれまで使っていた100GBHDDで、 そのシステム部分だけを消して、データは残して それを新パソコンに換装した方がずっと楽。 少なくとも待ち時間は最小限で済むはず。
以上のように考えたからだ。そう決心したことで、HDD換装が決定的になってしまった。
そもそも、私は前の愛機「BIBLO MC/30」で
標準の4.3GB→20GB→30GB→60GB→80GB→100GB
という形で、常に大きなHDDに交換をしてきたくらい、ハードディスクの容量を使う人間だからだ。
具体的にはお気に入りのゲームやDVDを仮想化してしまうので、常にアップアップなのである。そんな状況では40GBなんてハードディスクは、少なすぎてとてもお話にならないのであった。
[壊したら...と思うとメモリも買えないな]
さて、現在の愛用機種である富士通BIBLO MC/30で非力さを痛感したのは、CPU能力(Celeron300MHz)以上にメモリの限界であった。
224MB最大でも256MBというのはWindowsXPではひじょ~に辛い。そのためにその機種でXP SP2を導入して以降くらいは、タスクマネージャを頻繁に見て、重たい原因になっているプロセスを強制終了させるということを、しばしばせねばならなくなった。
そんなことを経験している身としては「どうせならメモリは1GBだ!」と決心していて、パーツショップでそれが14000円くらいなのを眺めていたのだが...
いよいよ本体を購入してみると、果たして今更ながらハードディスク交換が100%成功する確信が持てないことに気がついた。
もしも最悪、使い物にならないレベルにまで壊したら、メモリなども丸々無駄になるではないか!「最悪」というか、壊すか壊さないか、恐らくはどちらかしかないわけで、そんな可能性のある中で、各種オプションなどを買う気にはさらさらなれなかったのである。
通常、パソコンを買ったらそれを使うための周辺機器を少なからず買うことが多いが、HDD換装で壊れることを恐れるあまり、私はとりあえず周辺機器の購入を見送ることにした。
これを見てもかなり悲壮な決意でHDD交換に臨んだことを分かっていただけるだろう。
[購入、実質約9万円]
購入はヨドバシカメラ秋葉原店。値段は99800円。ヨドバシは最低でもポイントが10%つくので、それが9980ポイントになるから、実質的な値段は9万弱である。
長らく富士通のBIBLO NCシリーズ(NC313)、MCシリーズ(MC823、MC923、MC/30)にお世話になってきた私であったが、とうとう新しいメーカーの、種類の、A5ファイルサイズパソコン採用への一歩を踏み出した。
そうして家路を急いだのであった。(つづく)
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