本ブログの変遷~さらば、広告まみれのSeesaaブログ

 本記事では「ハマる生活」「まったりハマる生活」ブログの変遷と、2年間、お世話になったブログサービス「Seesaaブログ」への「愚痴」を書かせて頂きたいと思います。

[推敲度 4/10]

■BIGLOBE「ウェブリブログ」の廃止とブログURLアドレス変更

 当ブログは2005年12月に「ハマる生活」として、プロバイダーBIGLOBEのブログサービス「ウェブリブログ」で作成を開始しました。

 BIGLOBEは自分にとってパソコン通信PC-VAN時代からの思い入れのあるプロバイダーで「ウェブリブログ」も大きな不満がなかったのですが2022年になってウェブリブログはサービス終了となってしまいました。

 そのウェブリブログが引越し先として提示していたのがSeesaaブログでした。自分もやむなくSeesaaブログに引っ越しました。しかしウェブリブログの時にはウェブリブログのドメインをそのまま使っていたので、SeeSaaブログ移行にあたりURLを変更せざるを得ませんでした。

■Webサイトとメールアドレスでは以前より独自ドメインの活用

 自分は所有するWebサイト、メールアドレスは2004年頃から独自ドメインに移行していました。それはプロバイダーサービスにホームページのURLやメールアドレスを依存するリスクが嫌だったからです。ブログも同じことが言え、ウェブリブログではシステムはウェブリブログのままで独自ドメインを使うことが出来たようですが、多少惹かれたこともあったものの、すでに自分のブログはウェブリブログのドメインで周知させていたこともあり、また天下のBIGLOBEのサービスが継続してくれると信じ、独自ドメインは利用しませんでした。

■ウェブリブログ、2022年に終了予告宣言

 しかし諸行無常、ブログサービスの終了が相次ぐ中で、上述のようにBIBLOBEウェブリブログも2022年にサービス終了を予告、半ば強制的にSeesaaブログに移ることとなりました。Seesaaブログに移ったら必然的にURLドメインが変わってしまうと言うことで、Seesaaブログへの移行後まもなく、懸案だった独自ドメインをブログにも導入しました。

 ちなみに「ウェブリブログ」から「Seesaaブログ」への移行はとてもスムーズに出来、管理画面は両者ともそっくりで、自分のブログはデザインもそっくりな形に作成できました。そのことには大いに満足しました。(ただし自分のブログデザイン自体が時代遅れになっていたので、Seesaaブログで提供されていた新しいデザインテンプレートを導入しましたが。)

 これでしばらく行こうと思ったのですが、、、、

■Seesaaブログは広告まみれだった

 Seesaaブログは曲者でした。ウェブリブログとほとんど管理システムが変わらないという大きな長所があったものの、自分が嫌いな「広告まみれ」だったのです。Seesaaブログは広告が鬱陶しいものが多く、それがほとんど消せません(あるいは強引に消すことが契約違反になる)。

 PCサイトではしばらく更新していないと広告が出るようですが、それがかなりウザいレベルのものでした。大きかったりする。昨今はパソコンよりスマホでのアクセスが多いようですが、自分は古い人間なのでパソコンでの表示を重視します。その表示が広告まみれ。またスマホの広告は一切消せないようです。

 自分自身も見ていて不快だし、記事を見てくれる人にも申し訳ない。そしてそんな場所で記事を作成する気を完全に失せてしまいました。

 自分は年に1万円払ってでも広告を消してほしい人間なのですが、Seesaaブログはそういうオプションは用意しておらず、事前に調べていたものの、試しに有料オプションを払ってみたのですが広告は微塵も減りませんでした。

ウェブリブログでも有料プションを払って広告を減らしていました。

■自分と同じような方が居た

 今回、引っ越し作業をしているときに以下のブログを見つけました。この方もBIGLOBEからの移行組で、2022年初めにSeesaaに移行したけれども、卑猥な広告が多く、ポリシー上も我慢できず、同年の夏には他のシステムに移行したようです。

・seesaaブログに卑猥な広告が出て困っています – きれいごとでいこう!

・seesaaブログからword pressに引っ越します! – きれいごとでいこう!

 この方は「経営ジャーナリスト・中小企業診断士」の女性で、女性の権利を強く主張するような方ということで、卑猥な広告は我慢ならなかったようです。Seesaaへの要望も埒が明かないようなので、JARO(公益社団法人・日本広告審査機構)にもクレームしたとのこと。この記事を見るまで、Seesaaブログで広告が多いのはともかく、卑猥な内容が多いのは自分が成人向けサイトも結構見るので(汗)ターゲティング広告によるものかなとも思っていましたが違ったようですね。

■適切な広告とは何か

  さて、ここからが長いです。

 自分は卑猥なものかどうかに関係なく、Web広告は軒並み好きではなく、お金を払ってでも広告をなくそうとする方で、Androidアプリでも料金を払うことが多いです(作者への寄付と広告なくしの両者が目的)。

 そう書くと、広告全般に嫌悪感を抱いていると思われるかもしれませんが、そうでもありません。

 歴史が好きな自分は、以下のような考えを持っていました。現代社会は紛れもない資本主義であり、資本主義は20世紀に共産主義との覇権争いを行い、基本的には勝ち抜き、選ばれたシステムであること。すなわち世界の人々は、社会を発展させ、個人の権利を広げるためには、資本主義のほうが共産主義よりはマシだと認識していること。そして資本主義の中では、社会の発展ために、多くの人が多様な商品を購入することが望ましく、そのためには広告というのは重要なツールになっていること。

 そういうような考えを持っていました。

 その一方で、広告というのは個人の権利を犯したり、感情を害したりする可能性があることは、多くの人に意識されるようになったと思います。私は2003年頃、「迷惑広告メール」に関する以下のような啓発サイトを運営していました。

・迷惑メール(spam)撲滅私的調査会(高崎作成)

 当時、パソコンや携帯電話に一方的に送られる、出会い系サイトや成人向け商品販売の宣伝・広告メールが社会問題になりましたが、上記サイトの挨拶で私は以下のような文章を書きました。

 spamは端的に言えば、
「メールで少しでも宣伝したい」という送信者と
「余計なメールは貰いたくない」という受信者との激烈な争い
です。
 送り手には確かに一定の「表現の自由」があり、もっとはっきり言えば資本主義のもとで「商売の自由」があります。しかし受け取る側にもそれらを制限する自由があるはずです。普段の生活で、

  • 頻繁にドアをノックされて、押し売りとの問答を迫られる
  • 「とんちんかん」な広告電話がいっつもかかってくる
  • 休みごとに宣伝広告カーが走り回り、勝手な宣伝大音声をばらまいていく

毎日そんな生活に耐えられる人はそう多くないはずです。

貼り付け元  <http://www2g.biglobe.ne.jp/~stakasa/spam/lajiyangyang.html>

 ここで問題にした「一方的に送られる迷惑な広告メール」は、広告の中での極端な形と言えます。自分はこのようなサイトを運営しながら「適切な広告とはなんだろうか」という思いを繰り返していました。

 その後、ブログ記事にアフェリエイト広告を載せ、数年間ちょっとしたお小遣い稼ぎをしていたこともありました。自分のブログ記事にマッチした、私のブログ記事を読んでくれるような読者にとって、興味を惹かれる広告、有益となるような広告、過度にならないような広告を載せるように心がけていましたが、果たしてどうだったでしょうか。

■インターネットでは当初から広告を対価にした無料サービスが提供され、今も続いてる

 インターネットでは広告を対価とする無料のサービスが当初から多く提供されてきました。無料ホームページ、無料電子メール、無料のプロバイダーすら登場しました。Yahoo、Googleなどの検索システムはむしろ無料なのが当然とされていました。近年も、SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)の多くは無料です。出発はあたかも著作権違法しほうだいのアングラサイトのようだった動画配信サイトも、やがて企業が宣伝に使うようなまっとうなサイトに脱皮しました。そして、それらの無料サービスの多くは広告収入を支えにしており、すなわちユーザに広告を見せることで成り立つものが多くなっています。

 Seesaaブログもその流れを受け継ぐ、無料サービスの一つです。

 Seesaaブログの広告は、基本的にSeesaaブログで作られたブログを読者に見せる時に一緒に見せるもので、spamメールのような不特定多数の人々に一方的に見せつける広告ではありません。Seesaaブログはその運営維持に広告料を主体としていると思われます。そのような場合

「広告が嫌ならば見なければ良い」

「広告が嫌ならばそこでブログを作らなければ良い」

ということが言われます。確かにそうだと思います。

 しかしこのような形態が登場して30年近く、無料サービスにおける広告も、やはりある程度のルールを守るべきという認識が広がりつつあるように思います。

  1. 広告を見たくない人には、有料にするオプションを付けることで、広告を減らしたり無くしたりする手段を提供すること。(例:X(元twitter)では有料オプションの段階に応じて広告を減らす、なくすことが出来る)
  2. 「特定の広告を見たくない人々」がその特定の広告を見なくて済むようなシステムを用意しておく。(例:Googleアドセンスの広告はユーザが不要、不快な広告を再び出てこないような手続きができる。あるいはユーザーのデータを蓄積し、趣向にあった広告を出すようにしている。)

 ところが、Seesaaブログでは1も2も整える気がないようにみえます。特に、読者の趣向を考慮することなく、男性成人向けの広告を無差別に出すのはもはや許される時代ではなくなりつつあります。「ハラスメント」という言葉で非難されるかもしれません。

 ただ、許される要素があるとしたら、Seesaaは多くあるブログサービスの一つであり、資本主義の企業としてたとえ顰蹙を浴びるような方針であっても、法律、社会規範に違反していない限り、方針を変えさせられる権利は他にはないということです。上記の女性はJARO(公益社団法人・日本広告審査機構)に連絡したようですが、私は資本主義経済の中で、今回の件については国や政府やその他の組織が介入する話、介入すべき話ではないと思います。

 ユーザは上記のようなサービスを取捨選択する権利があります。あるいはそれはむしろ義務とも言えるかもしれない。自分や上述の女性は不快な広告を多発するSeesaaブログは使いたくない。しかしながら、前述のような広告を不快とは思わない、それよりも無料がいい、そういう人々もいるでしょう。ある人にとっては広告を見たり、見せたりすることは大した問題ではない。そういう人々にとってはSeesaaブログは有り難いサービスでしょう。

 いろんな趣向の人が居て、それぞれの人にあったいろんなサービスがあって、それぞれ多様な消費者が、多様なサービスを選べる。それが資本主義の素晴らしさというものです。必ずしも公的な機関などが、Seesaaブログのやり方を規制することが、望ましい社会の方向だとは思われません。

 しかしながら自分はSeesaaブログの広告に関するやり方はとても受け入れられるものではありましせんでした。だから別なシステム、すなわちホスティングサービスでのWordPressに落ち着いたのでした。

■終わりに

 長々となりましたが、たかが広告、されど広告。今回、広告に煩わされないブログに移行することが出来、長年の懸案事項が片付いて、とてもすっきりしました。

 これからばりばり、ブログ記事を作成していきたいと思います。(ほんとかなぁ^_^;)