BILOBEのウェブリブログが終了予定。BILOBEの思い出

1■久しぶりの更新なのだが、、、、ウェブリブログが終了

 前回、ブログ記事を更新してからすでに4年経ってしまった(2018/7より)。基本的に私のネット物書き活動は気まぐれであるが、4年前に更新が停止したのは仕事とかでプライベートとかで時間的、精神的な余裕が無くなったことがあったと思われる。しかしその状況は2020年には再び改善、かなり落ち着いていた。

 そもそも、1994年頃にインターネットを始めてから、

・fjニュースグループ(28年前、1994年たぶん)
・メーリングリスト(28年前、1994年たぶん)
Webサイト(ホームページ)(26年前、1996年)
・mixi(17年前、2005年)
・ブログ(17年前、2005年)
twitter(12年前、2010年)
・facebook(11年前、2011年)

とネット上の文章書きには様々参加してきたが、辛うじて現在でも続いているのはtwitterのみ。しかしブログについてはいずれ再開したいと思っていた。

 そんなところへ自分がBLOGを開設しているBIGLOBEのウェブリブログが2023/1に廃止される予定であることに気がつく。2022/1には発表されていたので、半年気が付かなかった。

・ウェブリブログサービス終了(2023/1)のお知らせ: ウェブリブログ事務局
https://info.at.webry.info/202201/article_2.html

2■ウェブリブログを提供しているBIGLOBEというサービス

 もう知る人も少なくなりつつあると思うが、BIGLOBEはもともと日本電気(NEC)傘下のプロバイダーサービスで、前身はPC-VANというパソコン通信サービスだった。パソコン通信というのはインターネットが登場する前に存在した、インターネットのいわば前史的なサービスであり、その中の2大サービスが富士通系のNIFTYとNEC系のPC-VANであった。

 パソコン通信の後で、インターネットが登場してまもなく1996年にパソコン通信PC-VANはBIGLOBEとして「新生」した。
 BIGLOBEはインターネットの前から存在する、ネットサービスでは「由緒正しい」サービスだったと言える。私のような「歴史好き」からするとそういう感覚があった。
 すなわちPC-VAN、BIGLOBEの系譜は、日本のインターネット前史と創成期では圧倒的な存在感だったブランドなのだが、インターネットが急速に広まり、プロバイダーが数多登場する中で徐々にそれらの一つにしか過ぎなくなり、世の中において存在感が薄れていった感は否めない。

 しかし自分にとっては「天下のBIGLOBE」であり、そこで開設したサービスは早々無くならないのだろうと期待していたのだが、そのBIGLOBEは2014年にNEC系列を離れて2016年にKDDI傘下に入ることになった。

 そもそもPC-VAN、BIGLOBEを作った企業、日本電気株式会社自体(NEC)がコンピュータの広まった1980年代には日本で圧倒的なブランドであり、そのパソコンは「国民機」と言われるほどだった。天下のNECの提供するネットサービス、だからこそ知名度と信頼度を獲得していた部分があっただろう。そのサービスがNECから売却されてしまった事自体、一つの時代の終わりを強く感じさせるものであった。

3■KDDIという会社の印象

 2016年にBIGLOBEを買い取ったKDDIは言うまでもなく超巨大電気通信企業であるが、ネット上のサービスに関しては「私の」印象が良くない。というのもKDDI系列のプロバイダーを使っていた自分の父親はプロバイダー側のブランド変更で、2転3転とメールアドレスを変えさせられたのだ。

 メールアドレスは多くの人にとって、気軽に変えがたい大切なもの。携帯電話キャリアを移りたがらない理由にメールアドレスを変えたくない人が多いからというのが有力な説くらいだ。それをプロバイダーの都合で複数回変えることになり、頭に来た私はそれを機会に父親にはプロバイダーを変えさえせた。2009年のことだ。選んだ先はOCN、すなわちNTT系列のプロバイダーだ。

 NTTについては特に親しみがあったわけではないが、1996年(新生BIGLOBEと同年だ)にOCNというブランドでインターネットサービスを開始、いくつかのプロバイダーサービスを吸収しながら一貫してブランドを維持してきており、早々変更することはないように思われた。
 結局、父親はプロバイダーをOCNに変更、OCNのメールアドレスを使い始めた父親は、それから10年間、OCNのパソコンメールアドレスを使い続けて今から数年前に老齢で亡くなった。そのメールアカウントは、すぐに廃止するのを躊躇った私が今でも所有している。

 そんなこんなで、父親のメールアドレスの二転三転の元凶になったKDDIのネットサービスに対する私の印象はかなり宜しくない。だから2016年にBIGLOBEがNEC傘下からKDDIに移行した時には正直眉を潜めたのだが、今回のウェブリブログの廃止は「とうとう来たか」「そこから来たか」という思いだ。

4■KDDIのその手のサービスは使いたくない

 ただし今回ウェブリブログが廃止されるに当たり、他社のブログシステムへの移行を手配しているようだ。seesaaブログだという。ウェブリブログから移行しようと思ったことが微塵も無かったので知らなかったが、SeesaaブログはBIGLOBEウェブリブログのサービス開始である2004年より早い2003年から登場し、Seesaaという会社の主力サービスのようだ。
 そういうところなら、そうそう簡単にはサービス終了することはない、と信じたいところだ。平均寿命まで残り30年、使い続けることが出来るだろうか。

 ふと、KDDIとSeesaaの間に何か関係があるのかと思って調べたところ、特に資本関係は見当たらなかった代わりに、かつてKDDIが提供していたau oneブログ、LOVELOGという2つのサービスが過去に廃止され、Seesaaブログへの移行を勧めていたことが判明(それぞれ2011年、2014年)。さらにSeesaaブログとは関係しないが、やはりKDDI関連会社が提供しているビジュアルブログサービス g.o.a.tというサービスが2022年に廃止されるらしい。

 これらを見て思うのはKDDIという会社は提供するサービス、ブランドを比較的短時間で自社の都合で終了したり、変更したりする傾向にあり、ユーザーが末永く固定して使いたい場合には向かないということだ。とりわけメールアドレスとかブログサービスとか、Webサイトとか、一旦馴染んだら普通は変えたくない(特に知り合いへの周知とか検索サイトへの定着とかの関係で)の場合には顕著だろう。

5■終わりに

 今回の廃止はブログシステムであるが、自分はBIGLOBEを接続サービス、Webサイト(ホームページ)、メールアドレスでも使っている(まあメールアドレスは既に全面的に独自ドメインに、Webサイトも半分くらいは独自ドメインに移行しているが)。KDDIの傘下に入った中で、果たしていつまで使い続けることが出来るだろうか。

 ということで、近々、BIGLOBEのウェブリブログに開設していた本ブログはSeesaaブログに移行する予定です。ただそれから遠からず、独自ドメインで運用することを検討しています。よろしくお願いいたします。

最終更新日 2024年10月8日 06時47分