Windows10への無料アップデートは2016年7月29日が期限、果たして利用すべきか否か!?

[推敲度 2/10]
このブログ記事の主張、ポイント!

・現在無料のWindows10アップデートであるが、期間を過ぎるとアップグレード料金は19008円(HOME版)となるらしい。

・OSの推奨使用期限はセキュリティパッチの提供が終わるまで考えるべきでそれは、Windows7 SP1が2020年1月、Windows10が2025年10月で、5年の差がある。

・お使いの機種のWindows10アップデートがパソコンメーカーでサポートされているかはメーカーホームページで確認すること。ただしそこでサポートされていない、すなわちWindows10での動作を保証されていなくても「絶対に」不具合が出るわけではない。

・テレビ機能など、少し特殊な機能が付いているパソコンではOSアップグレードで不具合が出ることが多い。

・以上と、お使いのパソコンを買った時期、パソコンを大体何年ごとに買い換えているか、今のパソコンを何時まで使い続けようと思うか、などなどから今回のWindows10無料アップデートを利用するかを決めるべきである。

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自分は昨年、このブログで以下のような記事を書いた。

Windows10へのアップグレードは暫く待て!安易なメジャーアップグレードの危険性
https://blog.stakasaki.net/article/201507article_1.html

 さて、ここの中で書かれた「無料アップデート」(無料バージョンアップ、OSグレードアップ)の期限が2016年7月29日と迫ってきた。上記の記事では安易なアップデートを諌めたわけだが、無料のアップデートの期限が迫る中、果たしてアップデートをすべきなのか?上記のような記事を書いた者の責任としてもう一度、Windows10アップグレードに関する最後のアドバイスをしておきたい。

[今回Windows10「無料アップデート」(無料バージョンアップ)をしないことで問題はあるのか?]

 前回の記事で安易なWindows10アップグレードを諌めたわけだが、このままアップグレードをしないことのデメリット(欠点)アップデートしないことによる損失はなんだろうか?

 マイクロソフト提供のWindowsというOSは「一応」サポート期限が決まっている。「サポート」というと一般には使い方などを教えてくれるようなサポートイメージするかもしれないが、OSの場合それだけではない。コンピュータのOSというのは不完全なもので、日々セキュリティ欠陥が見つかっており、それを修復するための「パッチ」が毎週のように提供されているが、そのセキュリティパッチも提供されなくなるのである。

・Windows ライフサイクルのファクト シート
http://windows.microsoft.com/ja-jp/windows/lifecycle

 この公式頁の「現在の」情報からすると

OS名 対象とされるバージョン メインストリームサポート期限 延長サポート期限
Windows XP Service Pack 3 2009 年 4 月 14 日 2014 年 4 月 8 日
Windows Vista Service Pack 2 2012 年 4 月 10 日 2017 年 4 月 11 日
Windows 7 Service Pack 1 2015 年 1 月 13 日 2020 年 1 月 14 日
Windows 8 Windows 8.1 2018 年 1 月 9 日 2023 年 1 月 10 日
Windows 10、2015 年 7 月リリース なし 2020 年 10 月 13 日 2025 年 10 月 14 日

 メインストリームと延長の違いは下記に詳しいが、一般の人はセキュリティパッチの提供停止などが関係する「延長サポート」を気にすれば良い

・マイクロソフト サポート ライフサイクル
https://support.microsoft.com/ja-jp/lifecycle#gp/lifePolicy

 これで見るとWindows7 SP1は2020年、Windows8.1は2023年、Windows10は2025年が延長サポートの期限「予定」になっている。

 ただしこの期限は原則であって場合によってはマイクロソフトの判断で更に「延長」されることもある(この「延長」は延長サポートの「延長」ではなく「延長サポート」が延長されるのだ。ややこしい。)今までもXPやVistaなどは当初の発表から2年「延長サポート」が延長されたりなどしている。

 またこの延長サポート期限はそこでOSが使えなくなってしまう性質のものではない。あくまでセキュリティパッチが提供されなくなるだけだ。だがセキュリティのサポートがなくなったOSを使い続けるというのはかなりのリスクがあると思われ、一般の方々には勧められない。
 使えないわけではないがセキュリティ的に不安視され、昨今のOSに比べると時代遅れ感が否めない、そんな感じだろうか。インターネットに全く繋げないでパソコンを使うならまだマシだが、インターネットと繋ぐ限りセキュリティのサポートが無くなるというのは大変不安に思うべきである。

 そう考えると、Windows7 SP1のパソコンは2020年1月、Windows8.1のパソコンは2023年1月を目処に買い換えることがかなり推奨される。もし今回のWindows10アップグレードが実施できればそれらのパソコン使用期限が無料で2025年10月に延ばせるわけである。

[Windows10にするメリットは何か?]

 ではもう少し前向きにWindows10にするメリット、嬉しい点、美味しい点はなんだろう?

 私はメインパソコンでWindows7 SP1、WindowsタブレットでWindows8.1、サブ自作パソコンでWindows10を使っている。

 そんな私のあくまで独断と偏見の感覚から言うと、やはりWindows7が馴染んでいて使いやすい。そして
Windows8.1はパソコンにタッチパネル機能が無けれはクソOSだ
と思う。Windows8.1はタッチパネルに特化しすぎたOSでその反省としてWindows10となったので、Windows8.1よりは遥かにマシなOSだ。
 だからWindows8.1をタッチパネル機能のないパソコンで使っていて、日頃何かと不満を感じている方にはWindows10にアップグレードすることはそれなりに意味があると思う。

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Windows10で復活したスタートボタンはそれが「無い」Windows8よりは
遥かにマシだ、それだけでも価値はある

 自分はWindows10をサブマシンで使ってきた程度なので、正直、Windows10についてはそれほど使い込んでおらず、その素晴らしさ?についてはこれ以上のアドバイスは出来ない。他サイトを参考にしてほしい。

[Windows10にするかは総合的に判断するしか無い]

 以上のような話をベースに、あなたがWindows10無料アップデートを利用するかは、、、、

  • お使いのパソコンのOSの種類は何で、その延長サポート期限はいつか?
  • あなたの場合、何年ごとにパソコンを買い換えてきたか?
  • それらを踏まえて、今のパソコンはいつ買ったパソコンで何時まで最低限使いたいか?
  • アップグレードの無料期間(2016/7/29)が終わるとアップグレード料は19008円となるかそれが惜しいか?

 それを元に今回ので無料期間(2016/7/29まで)Windows10アップデートをすべきか判断すべきかと思われる。

[アップデートをしたほうが迷っているならまずはすべきこと]

 上に書いたことを話を前提に、もしもあなたがアップグレードを迷っているのなら、最初の記事にも書いたようにまずはメーカーサイトであなたのお持ちのパソコンがまずは「問題の少ない」Windows10バージョンアップが可能かどうか調べるべきである。

 どういうことを確認すべきか?ここでは私の実家のパソコンが2012年製のWindows7のVAIO(SONY製)なのでその場合を紹介しよう。

VAIOのサポート頁を見ると

・Windows 10情報 | Windows情報 | パーソナルコンピューター VAIOR | サポート・お問い合わせ | ソニー https://www.sony.jp/support/vaio/windows/10/

このサイトが筆頭に出て来る。タイトルを見ればソニーの公式Windows10サポート情報だと分かる。
ここではアップグレード対象の機種が紹介されており、サンプルである私の実家の機種を調べると、、、

Windows 7 SP1 プリインストールモデル
簡易動作確認情報→情報を確認する
アップグレード方法・ドライバー・ユーティリティー→提供予定はございません

と出てきた。ここで「アップグレード方法・ドライバー・ユーティリティー」が「提供予定はございません」となっている時点で正式なアップグレードのサポートはされてないということなので、アップグレードした際にはトラブルが起こることを覚悟する必要がある。

 簡易動作確認情報では最低限の機能は試したとあるのだが、正直、その程度では安心できないので慎重を期する必要があると思う。

 ただしメーカーサポートがアップグレードに対応しないと言っていても絶対に不具合が出るというわけではない。その辺りは、本当に、パソコンの機種、あなたのパソコンの使い方、そういうものに左右されるのだ。

[今回の無料期間は終わるのであるが、、、、]

 今回のWindows10無料アップグレード期間は2016年7月29日で終る。また上述のようにWindows7 SPのサポート期間は2020年1月、Windows8.1のサポート期間は2023年1月とされる。

 今から言うことは十分に根拠がある話ではないので、話半分に聞いて欲しいがWindows7のサポート期間については延長の可能性、Windows10のアップデートについてはまたいずれ無料のアップデートサービスが行われる可能性があるのではないか、と感じている。OSのサポート期限が切れる半年前とか???

 さてはて。

[パソコンは特殊な「家電製品」]

 ということで書いてきたわけだが「面倒だなぁ」と思う人も多いと思う。うん、パソコンは通常の家電じゃない、面倒なシロモノなのだ。とりあえずそういう面倒が嫌な人は3~5年毎にパソコンを買い換える覚悟で使ったほうが精神的にも良いと思う。

 こういう性質の「家電」はパソコンが初めてだった。その後、スマートフォンも同じような性質を持っている。ということで、パソコンやスマートフォンはそういう面倒な性質を覚悟して使うしか無いだろう。

「 世の中に不満があるなら自分を変えろ。 それが嫌なら耳と目を閉じ、 口をつぐんで孤独に暮らせ。 それも嫌なら・・・」(攻殻機動隊、SAC)

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