私は結構好きなアニメがあったりして「ハマる」対象の一つとしてそれなりに重要な柱だったりするのだが、声優に関してはあまり...というかほとんど関心を持ったことがなかった。
そんな私が初めて?関心を持ったのが「みのりん」こと茅原実里さん。その理由は...
とにかく素晴らしい歌だと思うのだけど
3人の歌い手の中で
涼やかさに大きく貢献しているのが
茅原さんの声だ。
最初、それに気が付かなかったときには
南千秋役の茅原実里さんを見たときには
単に「綺麗な人だな~」
というだけの印象だったのだが....
●お ね が い● |
[音楽はアニメ関係以外(ほとんど)聴かなかったり(汗)]
私は音楽が大好きな人間で、ポータブルプレーヤーが手放せないような類の人間なのだけど、しかし実はその音楽というのはほとんどアニメ関係だったりする。
すなわちサウンドトラック、オープニングソング、エンディングソング、挿入歌、キャラクターソング、などなど。
ある作品のアニメが気に入るとほぼ必ずそれ関係のCDを購入するのだが、そんなことをし続けて出会ったのが茅原実里さん(の歌声)だった。
[まったりアニメ「みなみけ」]
昨年2008年に気に入ったアニメの一つに「みなみけ」がある。これは桜場コハル氏のコミックのアニメ化なのだけど私は氏の漫画以上にアニメ「みなみけ」一期が気に入った。
(正直、桜場コハル氏の漫画「みなみけ」はあまり絵柄が上手くない、はっきり言えば下手だと思う。)
アニメ「みなみけ」一期ではほぼコミックとは別なキャラクターデザインで、まったりとした、可愛いキャラクターのアニメ化に仕上がっている。
その中の登場人物、南3姉妹の三女を演じているのが茅原実里さんだ。
「みなみけ」ではオープニング「経験値上昇中☆」とエンディング「カラフルDAYS」の歌は南家三姉妹の声優3人すなわち佐藤利奈さん(南春香の役)、井上麻里奈さん(南夏奈の役)、そして茅原実里(南千秋の役)の3人で歌っているのだが、この2曲が素晴らしく爽やかで良い。
私は「みなみけ」のオープニングアニメ、エンディングアニメと併せてこの2曲がえらく気に入ってしまった。
で、この2曲を何回も聞いているうちにその中でも爽やかさに貢献している歌声があると感じるようになったのだが、その段階ではあまり深くは考えなかった。
そうこうしているうちに「みなみけ」アニメのDVDが発売され、「期間限定版」を全巻揃えたのだが、その中のおまけCDにはミニドラマCDとともに上記声優3人がそれぞれ単独で歌うOP曲「経験値上昇中☆」とED曲「カラフルDAYS」が入っていた。
すなわちDVD「みなみけ 3 (期間限定版) 」のおまけディスクにこそ、茅原実里さんが単独で歌う2曲
●「経験値上昇中☆ Featuring CHIAKI.mp3」
が入っていたのである。
これを聞いたとき
「ああ、この2曲『経験値上昇中☆』『カラフルDAYS』で爽やかで涼やかな歌声だったのはこの人だったのかぁ」
と知るに至ったわけである。
[茅原実里さんという人]
さてはてこの茅原実里さんという声優さんは大ヒットアニメ「涼宮ハルヒの憂鬱」で長門有希の役でかなり有名になったようなのだが、私は「TV ANIMATIONみなみけふぁんぶっく (KCデラックス)」か「オフィシャルファンブック 涼宮ハルヒの公式」で写真を見た際に「綺麗な人だな~。美人だね」という印象が残っていた。
調べてみると、茅原さんはやはり自分の歌唱力にはそこそこの自信があったようで、そのため声優兼歌手を目指したのだが、必ずしも順調な出発ではなかったらしく、それなりに苦労したらしい。
2003年前半にデビューした後、2004年12月に出された初アルバム「HEROINE」は事実上コけたらしく、また声優の仕事もそんなに入ってこなかった。それは秋葉原でのストリートライブを2006年4月まで続けていたという情報からも窺える。
それが「涼宮ハルヒの憂鬱」のヒットで随分状況が変わり、本人名義のCDを再び出せるようになったようなのだ。
このあたりの経緯はWikipediaの「Contact (茅原実里)」の項目に詳しい。
2004年に前作『HEROINE』で歌手デビューを果たしたものの、茅原は歌手活動はおろか本業の声優としての活動もままならず、イベントや路上ライブ、秋葉原でのチラシ撒きを行うなど試行錯誤の日々を過ごし、現状への苛立ち、己との葛藤、未来への不安が入り乱れ、途中で挫けてもおかしくない状況であった。
その後、2006年にテレビアニメ『涼宮ハルヒの憂鬱』でサブヒロインの長門有希役を演じ、『涼宮ハルヒの憂鬱 キャラクターソング Vol.2 長門有希』が茅原のCD作品としては最高となる約4万枚を売り上げるなど、一躍ブレイクを果たした。茅原は、今作の発売に至ったのはこの長門役を演じたことが大きく、また、涼宮ハルヒ(同アニメのメインヒロイン)や朝比奈みくる(同サブヒロイン)でなく、長門だったからこそ今の自分がいると語っている[3]。さらに、『涼宮ハルヒの憂鬱 キャラクターソング Vol.2 長門有希』を制作した際、今作の音楽プロデューサーである斎藤滋から、「茅原実里はこういう方向性で音楽活動をしていったほうがいいのではないか」とアドバイスを受けたことが、今作まで続くきっかけになったという。
2007年に入ると、『純白サンクチュアリィ』で歌手活動を3年ぶりに再開させ、6月6日には歌手活動再開後2枚目のシングルとなる『君がくれたあの日』を発売したが、茅原自身、その後にアルバム発売が待ってると思っていなかったため[3]、制作が決定した際には驚きでいっぱいだったと語っている。
そんなこんなだったらしい。
特にエンディング「カラフルDAYS」では
3姉妹の各姿と共に声優それぞれが
単独で歌う場面があるのだけど、
実は映像のキャラクターと
その時に歌う声優は一致していない。
すなわち長女・南春香が登場する
2カット(左2つ)が、
本編で三女・南千秋を演じる
茅原実里さんが単独で歌う部分と
なっている。
これらOP、EDについて全てを
茅原実里さん単独で歌う
貴重な(素晴らしい)バージョンは
DVD「みなみけ 3 (期間限定版) 」
におまけでついているCDに
入っているのだ!
[キャラクターの声とは違う歌声]
で、気をつけねばならぬことは茅原実里さんの「自然な」歌声はアニメのキャラクターの声とはほとんど全く異なるということ。
すなわち茅原さんが普通に(?)歌った場合には、「みなみけ」の南千秋や「涼宮ハルヒの憂鬱」の長門有希の声にはならない。それらの声はあくまでキャラクター用に作られた声であり、茅原さんが気持ちよく(?)歌ったときの声とは全くと言って良いほど違う。
(Wikipediaの記述によれば「普段の声と歌声とで」も「雰囲気と声の種類に大きな違」うらしい。私は未だ茅原さんが普通に会話した時の話し声を聞いたことがないので分からないが。)
だから
・TVアニメ「涼宮ハルヒの憂鬱」 キャラクターソング Vol.2 長門有希
・みなみけ びより
あたりの歌が茅原実里さんの標準の歌声と思っていると、随分違うのだ。
3回目の記事で触れる予定のキャラクターソングであるが、面白い(?)ことに茅原さんのキャラクターソングでは演じたキャラクターに似せないで歌ってしまったものが結構あるそうで、amazonでの評価を見る限りそれはかなり不評だったようだ。すなわち「茅原さんの歌は上手いのは分かるがキャラクターとのイメージが...」という感想が結構多いのだ。
私自身、声優には本来関心が無く、キャラクターへの思い入れで「キャラソン」を買う人間なので上のようなレビューを書く人々の気持ちはよ~く分かる。その一方で私はむしろ茅原さんがキャラクターの声に縛られず、のびのびと歌うものが大好きなので、上のような曲は逆に大いに興味があったりするのだが、ともあれ、「みなみけ」の南千秋の声は茅原さんの演じるキャラクターの中でもとりわけ「作られた」感じがつよい。
その為、私はみなみけオープニング「経験値上昇中☆」とエンディング「カラフルDAYS」で涼やかな上手い部分が、本編で南千秋を演じている茅原実里さんのものだということに気が付くのが随分遅れてしまったわけである。
(「茅原実里さんの3アルバム『HIROINE』『Contact』『Parade』を買った」につづく)