[携帯] さらば工人舎7インチ液晶~私がFlybook v33iに乗り換えた理由、UMPCとの決別

 寵愛していたBIBLO MC/30の使用をやめ、工人舎SA1Fを使い始めたのが今年の5月末、そして工人舎SH6に買い換えたのが7月末、あたかも工人舎製品がすっかり新しい愛機とばかりにブログでも書いてきた私であるが、ここに来てFlybook V33iに乗り換えたのはどういう理由(ワケ)、心理的変化かのうであろうか?ここではそれについて述べよう。
[推敲度 1/10]

(本記事は上記タイトルのようになっていますが、実際には工人舎SA1F、SH6、SH8の使い心地について多く書いているので、Flybookだけでなく工人舎製品に関心がある方へもお勧めです。)

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私は「い〜でじ!!」で格安で買ったんですが
もう取り扱ってなさそうです。汗)

[うん、素晴らしい機種だよ、工人舎SA、SHは。]

 工人舎SH6の使用を止めたからといって、それが気に入っていかなかったとか、ましてや私が使いこなしていなかったとかでは全くない。
 私には、他のSH6KB04Aのユーザ以上にその機種を使い込んだ自信がある。

 それらの機種が私に教えてくれたのは「歩きながらでもパソコンをする便利さ、楽しさ」である。
 1999年のBIBLO MC/30は確かにモバイルパソコンであったのだが、それは歩きながら使うことを想定して作られたとは言い難かった。
 その理由として
  • 画面の明るさ、輝度が暗すぎて、戸外での使用が困難。
  • インターフェースが持ちながら使うのに使いやすくなっていない(まあタッチパネルなのである程度は使えるが)
  • 無線LANやBluetoothを内蔵していないので、戸外でのモバイルネットでは周辺機器を繋げる必要があり、多少不便
  • 歩きながら時間を惜しんで使うからこそシャキシャキ動いて欲しいのだが、何しろCPUがアレなので動作がスムーズではない
などなどが上げられよう。

 それが工人舎SA1F、SH6(もしくはSH8)では上記のうちの3つが大きく改善されていて、非常にモバイルがし易くなっていた。

 まず1番に関しては工人舎SH6では輝度が8段階も調整が出来、しかも一番上の輝度は非常に明るく、直射日光の下でも、影を作ってその下で見ればなんとか見えるくらいである。BIBLO MC/30が夏の日差しが強い日には、戸外では画面が暗すぎて、どうしようもなく使えなかったことを思うと液晶が明るくなったことに驚かされる。
(なお、Flybookの新製品V5では明るさに応じて液晶の輝度が替わるらしい。スゴい!)

 2番に関しては、たとえば私の認識を大いに変えさせたのが、パソコンを抱えながら使うことを前提として画面・本体の左についているトラックポイント。
 私は何しろタッチパネル信奉主義であるから、それ以外のインターフェースなどどうでも良いと思っていたのだが、実際、立ちながら、歩きながらマウスカーソルを操作しようとすると、この「スティックポイント」が大いに使えるのである。これは新しい発見で、モバイルノートやウルトラモバイルPCでこのインターフェースが広まっている理由をようやく納得した。

 3番についてであるが、工人舎SA1F、SH6、SH8では無線LANのみならず、Bluetoothを内蔵している。日本のパソコンでは必ずしもBluetoothアダプタの内蔵は多くないがこれのおかげで京ぽん2ことWX310Kでのエアーエッジ接続がとても快適なのだ。
「Bluetoothのついたモバイル機+京ぽん2ことWX310K」
の組み合わせは、モバイルインターネットに関して2007年現在、コストパフォーマンス&快適さに関し、最強の組み合わせだと思っている。

 それらのおかげで私はすっかり歩きながらパソコンしかもインターネットをすることが日常になってしまった。戸外で使うようになったのは再就職をして(通勤時間が出来て)外に出ることが格段に多くなったことも関係するが、ともあれ私は工人舎の一連のシリーズSA1F、SH6、SH8でその便利さを知ったことを感謝している。

 だが....

[室内ではどうも積極的に使う気が....]

 その一方で、室内での使い方はどうであったか?

 室内でも「それなりに」私は工人舎SH8を使っていた。
  • 目覚まし時計として枕元に。
  • デスクトップパソコンで作業をしているときに、音楽を聞くために、もしくはDVD鑑賞(お気に入りの作品を仮想ドライブにしたものを見る)のために。
 主にこの2つであった。
 .....そう、主にこの2つだけでしかなかったのだ。
 うん、他にもたとえばメールの取り込みはこのモバイル機がメインとか、スケジューラはこのパソコンの壁カレに入れている、とか、要はPDA的な役割はさせていたけれども、しかし各種作業となると、やはり工人舎SH6は使いにくかったのだ。

 私がかつて愛したBIBLO MC/30。(参照:ページ1ページ2
 現在私は現在、「愛機」という言葉を良く使っているが、もともとはこの言葉を軽々しく使うような人間ではなかった。「愛機」というのはよっぽどの場合でなければ使うべきではないと思っていたのである。
 にもかかわらず、BIBLO MC/30(6300MC)を「愛機」と呼ぶようになったのは、それだけ寵愛したからである。

 どんなところが「愛機」なのか?
 私の家には昔からそのモバイル機とは別に、遙かに高性能なデスクトップパソコンがある。だが私はそのデスクトップパソコンよりもMC/30を使う方が、恐らくは時間が長かったのだ!ごろ寝で使うことも多かったし、椅子に座っているときでもついついそちらを使うことが多かった気がする。

 ごろ寝で使うのは体調のせいとかで、寝ながらパソコンをするというのは体調のためという理由もあったのだろうけど、ともあれ、BIBLO MC/30は各種作業を行うのにも十分快適で、メール書き、サイト更新、ブログ書き、などなど、各種「作業」というものをさせてしまうだけの魅力があったのだ。

 ところが....

[7インチという液晶サイズ]
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 工人舎SA1F、SH6(SH8)はやはり画面が小さい。画面の大きさについては私は昔から8.4インチ標準すなわちBIBLO MC/30(LIFEBOOK 6300MC)の大きさは必要だと感じていた。富士通LOOX Pシリーズ、Flybookなど、新世代のA5ファイルサイズで採用された液晶は8.6インチだがワイド型であるため、縦の長さはMC/30よりも短い。私はこのことにも長らく反対の旨を書いてきたくらいなのだ。

 それが工人舎のSA1F、SH6、SH8は更に小さい7インチサイズ。だから私は最初にタッチパネルなしの工人舎パソコンが出た際、歯牙にもかけなかった。タッチパネルもついていない以前に7インチという小ささは論外だと思っていたのだ。

 それがタッチパネルを搭載し、しかも破格の値段ということで惹かれるようになり、購入し、使うようになったわけであるが、結局のところ、やはり最初から恐れていたように、7インチ液晶というサイズは私には小さすぎた

 7インチという液晶のサイズが不便なのは室内の使用についてだけではない。
 私がA5ファイルサイズパソコンに求める仕様に「タッチパネル」インタフェースがあるわけだが、そのタッチパネルも画面が小さいとそれだけ使い勝手が悪くなる。クイック起動やタスクトレイ(通知領域)のアイコンなんて小指の先ほどになってしまう。

 その結果、誤作動(というか誤クリック)も多くなる。画面が小さいことはタッチパネルの利便性を減じさせてしまうのだ。

 私がMC/30しか使っていなかった頃、その画面の大きさを誉め、使いもしないのに他の機種を貶していたのだが、その時の感覚はやはりかなり正しいものであったと言える。

[UMPC(ウルトラモバイルPC)への決別]

 一見、工人舎SH8を「愛用」しているかのような生活の中で、ふと、この機種では室内で積極的にモバイルノートを使う気力がなくなっていることに気がついた時、私は工人舎SA1F、SHシリーズがかつてのBIBLO MC/30にはとても及ばないと感じ、なんと物足りない「愛機」であることか、と寂しく感じるようになった。

 それが、ワイド型とはいえ液晶画面が8.6インチあるFlybookに、久方ぶりに振り向かせるきっかけであった。
 そこで遅まきながらA5ファイルサイズタッチパネルパソコンの新機種V5が出ていることを知り、そしてV33iが格安で販売されていることに気がついてしまったのである。

 まだ使い始めてから2,3日しか使っていないのだが、Flybook V33iは工人舎SA,SHに比べて(それらより古いにも拘わらず)快適だ。
 液晶画面の大きさはこれらと1.6インチしか違わないのだが、その違いは意外に大きく、また各種処理速度もOSがXPのためもあるのか、かなり上回る。

 Flybook v33iは工人舎SA,SH6では、決して及ぶことの出来ない「愛着」を持てるようなヨカンがしている。

 さらに、さらに、もしかすると、かつて私が寵愛したBIBLO MC/30と比較した場合でも、液晶の縦サイズがそれより小さくても、それと縦の解像度が600ということで同じにしか過ぎないとしても、寵愛の度合いが上回る可能性も、ないとは言えないかもしれない、と感じている。

 少なくとも言えることは....
 気がついている人は多いと思うのだけど、工人舎のSA1F、SH6、SH8というのは規格外のウルトラモバイルPCである。すなわち数年前から話題になっているウルトラモバイルPCでは液晶が7インチというのは、逆に大きい部類であり、通常ウルトラモバイルパソコンというのは「A5ファイルサイズ」ではなく「A5サイズ」以下なのだ。

 しかも工人舎でSA1F、SH6、SH8で使っているCPU、チップセットというのはUMPC向けに開発されたもので、それまでの「普通の」モバイルノートパソコンからは劣っている。
 すなわち繰り返して言うように、工人舎SA、SHは規格外のUMPCということが出来、UMPCと普通のモバイルノートパソコンの中間製品なのである。

 そういう見方をした場合、私はモバイルノートに近づいた工人舎製品ですら、ウルトラモバイルパソコンでは満足できなかった、ということになる。
 ウルトラモバイルPCにはそれなりに関心を持ってきたのだが、今回の出来事は私のUMPCからの決別を意味すると言えるだろう。

[さてはて...]

 言うまでもないが、スマートフォン、UMPC、A5ファイルサイズパソコン、モバイルノートパソコン、ノートパソコン、の中で、どのタイプが使いやすいかはユーザ一人一人によって変わってくるものであり、今回の記事の内容はあくまで私・高崎の視点でしかない。

 是非あなたのA5ファイルサイズタッチパネルレビューも聞かせて下さい(^_^)
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(↑Flybookを取り扱っているところは
一般にまだまだ少ないですよ~↑
私は「い〜でじ!!」で格安で買ったんですが
もう取り扱ってなさそうです。汗)

この記事へのコメント

鳥取の古本屋
2007年12月17日 21:05
色々買い換えてるようですが、
不要になった物、売ってくださいよ(爆

例えば、10G以下の小容量HDDとか。

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