動機編:GPSウォッチGARMIN Instinct 3 Dual PowerをGPSロガー目的で購入

 2025年6月下旬、GPSウォッチGARMIN Instinct 3 Dual Power 50mm(ガーミン Instinct3 DualPower)をGPSロガー目的で購入した。本記事ではGPSウォッチを購入しようと考えた購入動機、その中で上記製品を選んだ理由について述べる。

 本記事は昨今のスマートウォッチを「GPSロガー目的で使う」視点で書かれているので、一般のスマートウォッチユーザの期待する内容ではないかもしれないのでご注意願いたい。

[推敲度 3/10]

 なお、GARMIN Instinct 3 Dual Power 50mmに関する記事は本記事の動機編に加え、今後、
初感編(ファーストインプレッション)
設定編
を書くつもりである。

【目次】

1■GPSウォッチGARMIN Instinct 3 Dual Power 50mmに決めた理由

2■自分のGPSロガー変遷~GPSウォッチに辿り着くまで
 2.1■2008年から今までの自分のGPSロガー使用の経緯
 2.2■GPSロガーQstarz BL-1000STが10000m上空で使えず
 2.3■GPSログ機器3台体制を復活させる為に!

3■GPSウォッチの本格検討
 3.1■GPSウォッチの導入検討
 3.2■GPSログ新3台体制!GPSロガー専用端末、GPSウォッチ、スマホGPSロガーアプリ
 3.3■比較一覧表(作成予定)
 3.4■GPSウォッチ導入の長所欠点

【本文】

1■GPSウォッチGARMIN Instinct 3 Dual Power 50mmに決めた理由

 GPSロガー目的でGPSウォッチを買おうと決心した経緯はあまり他の人の参考になるとは思えないので、2章以下に書くこととし、本章では最終的に
GPSウォッチGARMIN Instinct 3 Dual Power 50mm(約8万円)
に決めた理由、流れを箇条書きにする。

 今回の選定に当たってはAIチャット(ChatGPT、Grok)を全面的に活用し、そのやり取りの中でGPSウォッチGARMIN Instinct シリーズに決めていったが、AIチャットで紹介された製品はInstinct2で最新版のInstinct 3を紹介してくれない、紹介された仕様が間違っているなど、相変わらずAIチャットは全面的に信用してはいけないところがあった。

 よって以下は自分自身が店頭で見つけたことも含めての流れである。

・自分の購入目的はGPSログを腕時計で取ること。GPSログは多くのスマートウォッチで取れるようになっているが、正確に、長時間取ろうとするとスポーツ系のタフネススマートウォッチが優れている。

Garmin社は自分がGPSロガーを知った2008年の時点で、多くの液晶付きのポータブルGPS(ハンディGPS)を発売しており、その頃から見知っている企業だ。当時、ポータブルGPS(液晶の付いたもの)は自分の求める製品ではなかったので購入したことはなかったが、GPS製品企業としてGarminの存在は親しみを感じていた。
 現在、ガーミンはGPSウォッチメーカーの一つとして強い存在感を示しており、折角GPSウォッチを買うなら憧れ?だったGarmin製を使いたいと思うようになった。

・GPSウォッチは1万円以内から10万円以上までさまざまで、当初は数万円以内のものを買うつもりだったが、性能が高く、ましてやGarmin製ならば5万円から10万円ほど払っても良いと思い始めた。

Amazonで検索すると分かるが、スマートウォッチ、GPSウォッチはピンからキリまで様々。

・昨年から今年にかけてGPSウォッチGARMIN Instinct 3シリーズが発売。通常のUSB充電に加え、太陽光発電を取り入れたDual Power、有機ELディスプレイを取り入れたAMOLED、ミリタリー性能付きの上位機種Tacticalなどのシリーズがあり、またそれぞれでサイズが45mm、50mmなどがある。
 以前の製品としてはInstinct 2X Dual Power(2023/4頃発売)などであった。

・華やかな「スマートウォッチ」が多い中、GARMIN Instinct 2、Instinct3シリーズはMIP(Memory In Pixel)液晶を採用(モノクロ、タッチ機能無し)など、徹底的な省バッテリーを目指す思想に自分はとても共感した。(ただしAMOLED版はそれを採用せず。)

・特にDual Powerの製品は太陽電池(ソーラー)を導入し、バッテリー消費を少しでも補う意図が図られている。(ただしAMOLED版は太陽光を採用せず。)

・AMOLED版は太陽光とMIP(Memory In Pixel)液晶を非採用だがカラー表示の液晶になっている。自分はGPSロガー目的ということで、カラー液晶は必要に感じず、むしろ太陽光とシンプルなMIPに惹かれるので、Instinct 3 AMOLEDではなく、Instinct 3 Dual Powerの方が良い。

・GPSウォッチGARMIN Instinct 3 Dual Power、さらにそのうちサイズ50mmの製品はラインナップの中でもバッテリーの保ちが長く、GPS仕様で「60時間+200時間」。ただしこのプラスというのは太陽電池による充電を想定しており、かつシンプルなGPS機能を利用した場合で高性能な「GNSSマルチバンド」を利用した場合には「34時間+26時間」となるなど、使い方により単純にはいかないことに注意が必要。

・先代機種のGARMIN Instinct 2X Dual Powerでは50mmの製品だけだったが、最新のGARMIN Instinct 3 Dual Powerでは50mmと45mmのラインナップが登場した。だがバッテリー持続時間にかなり差があり、50mmはGPS通常使用「60時間+200時間」に対して40mmはGPS通常使用「40時間+90時間」などとなる。
 サイズはコンパクト方が良いのだが、上だけのバッテリー差があるなら50mmの方を選びたい。

・Instinct 3 Dual Power Tacticalはミリタリーウォッチの機能を付加した上位機種。自分はミリタリー(軍用)という部分は興味ない。

・GARMIN製のGPSウォッチでは、GPSログを取るのに「アクティビティ」と呼ばれる測定モードの開始が必要で、常時GPSログを取るという発想はない。そのような思想は「ライフログ」を取ろうとする製品の方が優れているが、かならずしもバッテリー持続時間などが長くない。
→常時GPSログを取る方法をAIチャットに聞いたところ、スマホでのGPSログアプリ使用、GPSロガー専用端末を紹介してきた。やはりGPSウォッチを避けてきたのはある意味正しかったのか、、、、

・GPSログの欠点はGPS衛星を捉えられない地下、建物の中、森の中などでは記録が残らないこと。GPS衛星だけでなく、歩数などから軌跡を作成する技術は「推測航法(PDR: Pedestrian Dead Reckoning)」と呼ばれ、スマートウォッチで十分に装備されているものはまだほとんどない。ただし上位製品ではGPSログの補完機能として備えるものはあるようだ。
→室内、地下でも測れる推測航法は魅力だが、自分の今までもGPSだけだったので、今回購入の製品では推測航法が付くことは高望みしない。

・自分が12年愛用していた腕時計「RICOH腕時計 SHREWD REMINDER(シュルード・リマインダー)」ではちょっとした懐中電灯代わりになるLEDライト機能があったが、上記GARMIN Instinct 3でもフラッシュライトが付いている。必須というわけではないが、仕事上の関係もあり自分としては付いている方が望ましい。
 またバイブレーションタイマー、アラーム、ストップウォッチもついている。アラームについてはシュルード・リマインダーでは近い時刻のアラームを容易に設定できるワンショットアラームがついていたが、それは期待できないようだ。

 以上のような流れから
GPSウォッチGARMIN Instinct 3 Dual Power 50mm
を買おうと決心するに至った。

2■自分のGPSロガー変遷~GPSウォッチに辿り着くまで

 以下では自分のGPSロガー変遷で、今回GPSウォッチに辿り着くまでの、極めて個人的な変遷を述べる。一般にはあまり参考にならないので注意されたい。また、GPSロガーに関する自分の思い入れは本ブログの過去にも各種書いているので、関心のある方は参照されたい。

まったりハマる生活(個人ブログ) 「GPS活用」一覧

2.1■2008年から今までの自分のGPSロガー使用の経緯

2008年頃のモバイルパソコンとGPSロガー、そしてPHS。当初購入したGPSロガーはGPSレシーバとしての機能も持っており、パソコンにリアルタイムに位置座標を送ることが出来た。スマートフォンといえば米国で登場したのがiPhoneは2007年、Androidが2008年、日本での登場はそれぞれ1年後など、ほんの始まったばかりの頃だ。自分が初めてスマートフォンを買ったのは写真の翌年2009年、WindowsMobile機種Touch Diamond(HTC製)だった。

 GPSロガーの楽しさを知ったのは2008年頃のこと。GPSロガー専用端末を2012年までに買い替えを含めて合計3台、購入した。GPSロガー専用端末は1日使用すると充電が必要なので、毎日使うのは面倒になったが、やがて2015年頃からスマホのアプリでGPSロガーアプリを使用するようになる(当初はMyTrack、のちにGeoTrack)。しかしスマホのアプリは当初かなり不安定で、しばしば中断することが多く、全面的な信頼は出来なかった。そこで、ここぞというお出かけのときには必ずGPSロガー専用端末を使って記録した。

 すなわち2023年頃までの運用は日常的にはスマホのGPSロガーアプリ(GeoTrack)を常用し、珍しいお出かけのときにはGPSロガー端末も併用した。飛行機に乗るなど、極めて重要なお出かけでは古いGPSロガー端末も引っ張り出し
スマホのアプリ+GPSロガー専用端末2台
の3者体制で臨むこともあった。

 そんな中で2024年頃、GPSロガー専用端末2台が相次いで壊れた。

 昔に比べると、TORQUE G06 KYG03でGeo Trackを使った時の信頼性は随分向上していたが、日常的なGPSログならともあれ、ここぞというお出かけのときにそれだけに頼るというのは心もとなかった。そこで2024年7月、12年ぶりに
GPSロガーQstarz BL-1000ST
を購入したのである。

 それから1年近く、ぼちぼち「地上で」このロガーを使ったが、過去のGPSロガーに比べて、まあ可もなく不可もなくといったところで、レビューを書こうと思いつつ書き損なっていたが、、、、

2.2■GPSロガーQstarz BL-1000STが10000m上空で使えず

 最近では飛行機には滅多に乗らないが、乗る時の楽しみの一つがGPSログ取得である。2025年6月に久しぶりに飛行機に搭乗、前年に買った
GPSロガーQstarz BL-1000ST
を使ってみたのだが、、、、、

 離陸後暫くまでは衛星受信ランプが点灯していたが、安定飛行に入ってしばらくして、GPS未受信になってしまった。窓の側に一生懸命寄せても受信しない。スマホのGPSロガーアプリも一時的には衛星を見失ったがまもなく復活した。(ボーイング787では機体の関係からGPS受信ができないが今回はそうでなかった。)

 飛行機の中でのGPS受信環境としては自分の経験から悪くない。離陸後の上昇段階では衛星把握していた。
 これらから自分はすでに嫌な予感を覚えていた。

 その昔、別なGPSロガーで速度が速すぎる場合に記録しないという設定があった。これはデータ飛びによる異常な信号を排除するためであったが、飛行機の場合には異常でなくても記録しなくなってしまう。しかし設定なので変更すれば済んだ。そのような設定がQstarz BL-1000STにないことは確認済みだった。そうなると、もしかして飛行機での使用には適さない仕様、たとえば高度が高すぎると使用できないとか、になっているのでは、という推測を早くも飛行機内で考えついていた。
 もしそれが正しいなら、着陸のときにはまた復活するとか?

 飛行機と言っても国内便である。それほど経たないうちに着陸態勢が始まり、私の予感は正しかったことが判明する。すなわち着陸態勢に入るというアナウンス後まもなくGPSロガーQstarz BL-1000STのGPS受信が再開していたのだ。スマホの高度計での確認では高度10000mを切っていた。10000m以上は測れない?

 その後、GPSロガーQstarz BL-1000STの仕様を確認したところ、それが明記されていた。完全に自分の見落としである。

 後にGPSログを確認したところ、10000m以下である離陸と着陸前はしっかり録れていた(下記画像、赤線参照)。高度10000m以上の区間、ロガーでは録れていなかった区間は「今回の場合」ほとんど航路が直線で、大した面白みもなく、自分が欲しかった部分についてはQstarz BL-1000STはしっかり役割を果たしてくれたと言える(特に併用したスマートフォンは離陸時に途中で衛星を見失ったので尚更だった)。

赤色がGPSロガーGPSロガーQstarz BL-1000STで記録された部分。10000m以上では録れなかったため、離陸後まもなくと着陸時のみ記録されている。青色は「スマートフォン+GeoTracker」で補ったもの。
GPSロガーGPSロガーQstarz BL-1000STでの飛行機離陸時の記録。地上走行から東京付近を出るまで、比較的綺麗に残っている。
高度の解析。ちょうど1万mのところで記録が止まっている。

とはいえ、気がついてしまった以上、これで終えられるわけがない。

 飛行機搭乗は自分にとってGPSログ取得の一大イベントで、以前にはGPSログ機器3台(ロガー2台+スマホ)で望んでいた重要イベントだ。そのイベントで真っ当な役割を果たせないということなら、自分にとってGPSロガーQstarz BL-1000STは持つ意味がない、、、、といいたくなる位だ。ましてやGPSログ機器2台体制(GPSロガーQstarz BL-1000STとスマホ)となっている現在ではなおのこと。

 その結果、ふたたび3台目のGPSロガー機器を導入することを考え始めた。

2.3■GPSログ機器3台体制を復活させる為に!

 2章で述べたように2015年頃から2023年までは、スマートフォンのアプリ(MyTrackまたはGeoTrack)を含めて、GPSロガーは最大3台体制にしていた(日常的にはスマホのみ、通常のお出かけの時には2台体制ではあったが)。それが相次いでGPSロガー専用端末2台が破損、1台を購入して、スマホを含めて2台体制になっていたわけだ。

2015年頃、飛行機搭乗ロビーでGPSロガー2台とスマホを用意している状態。

 もともと最大3台体制だったことを考えると、もう一台、GPSロガー機能を持つものを購入することはGPSロガーQstarz BL-1000STを購入した時点でも考えないことはなかったが、その機種が飛行機で使えないとなると、早急にもう1台を確保したくなった。飛行機に乗る具体的な日程はないが、遠からず乗る可能性はある。また飛行機で使うとなると、その前に十二分な動作確認はしておきたい。

 ではもう1台GPSロガー専用端末を買うのか?GPSロガー専用端末は使う際にいちいち持ち出し、終了後のデータ処理、再充電など、正直、面倒なところはあり、そのために使う頻度が低くなっていることを考えると、それが2台になるのは芸がないように思われた。

 そこで思いついたのがGPSウォッチの導入であった。

3■GPSウォッチの本格検討

3.1■GPSウォッチの導入検討

 GPSロガーについては13年ぶりに解説ブログ記事を書いたが、その中で、最初は書いていなかったスマートウォッチ、GPSウォッチの項目を追加した。

GPSロガーとは?(2025年版)「スマートウォッチ」

 GPSロガー端末に親しんできた自分としてはあまり肯定的には書かなかった。しかしGPSロガー端末、スマホのGPSロガーアプリ、に併用する3台目の機器としてはどうか。

 前章で述べたように自分がGPSロガーを知ったのが2008年のこと。その後、私としてもGPSロガーが腕時計に統合することを望んだ時期もあったが、、、、

 当時の製品レベルから満足できなかったし(バッテリー持続時間や充電頻度)、GPSログに特化するには液晶などが余計なのは明らかで、GPSウォッチは(当面)導入しないと決めるようになった。

 だが、GPSロガーを知ってから早17年、その間に世間ではGPSを搭載したスマートフォンが登場し、それが当たり前となり、やがてスマートウォッチが改めて登場・広まり、珍しくもなくなり、それこそ数多の種類のGPSウォッチが出るようになった。
 リチウムイオンバッテリーに替わるようなバッテリーは未だに登場せず、バッテリー容量不足の状況は未だに多くのガジェットで発生しているが、それでもそろそろGPSロガーの代わりになるような製品がGPSウォッチにもあるのではないか。

 先程のブログ記事を書いた時点でそんな思いも感じ始めていた。

 「昨今GPSログに拘りたいならGPSウォッチの活用手段を一番に探るべきなのかも」。そこでは一般的なアドバイスとして書いていたが、自分自身も気持ちの転機になっていたのかもしれない。

 またそういう気になったのは「腕時計」の事情もある。2013年よりこの12年間、勤務で使用するのに
RICOH腕時計 SHREWD REMINDER(シュルード・リマインダー)
という腕時計を愛用していたが、2022年にリコーエレメックスが腕時計事業から撤退、2024年4月にバッテリー修理交換は出来たものの、行く末を考えるようになった。
 腕時計の買い替え自体、頃合いと考え始めていたのである。

3.2■GPSログ新3台体制!GPSロガー専用端末、GPSウォッチ、スマホGPSロガーアプリ

 もしGPSウォッチを導入した場合、自分のGPSロガー生活は
・GPSロガー専用端末(GPSロガーQstarz BL-1000ST)
・GPSウォッチ
・スマートホンのGPSロガーアプリ(TORQUE G06 KYG03のGeoTrack)
の3台体制となる。

 その3台はそれぞれ以下のような特徴を持つ。

■GPSロガー専用端末 

  • ボタン一つで単純明快。電源を入れて鞄に放り込めば良く、動作をほぼ気にしなくて良い。
  • 製品によりバッテリーの保ち時間に差があるので注意(半日程度しか保たないものもしばしばある)。終日保つ製品を買えばバッテリーの心配はない。数日に渡ってバッテリーが保つ製品はほとんど無いと思う。
  • データの取り出しは少々面倒。
  • バッテリーが劣化しても交換容易。

■GPSウォッチ

  • 液晶表示でGPS動作が確認できる。製品によっては軌跡や地図も?腕時計なのでスマホよりも確認が容易。
  • GPSロガーよりもバッテリーが小さく、機能も多いので動作時間は不安がある。
  • 通常の時計は毎日充電の必要はないが、スマートウォッチならば毎日充電でも仕方ない?
  • 腕時計を使う習慣が確立していれば、GPS機器を改めて持ち出すということは不要で、外出時に忘れるという心配がほとんどない。

■スマートフォンのGPSロガーアプリ(GeoTracknなど)

  • リアルタイムに地図上の軌跡を確認可能。
  • GPSログを取ると明らかにバッテリーの減りは早い。
  • スマホとアプリによってはいつの間にかGPSログ機能が停止したりすることがある。特に再起動時は注意。
  • スマホはGPSロガーとして使うおうが使うまいが普通毎日充電するものなので、GPSロガーのために充電するという感じはない。

3.3■比較一覧表

(作成予定)

3.4■GPSウォッチ導入の長所欠点

 上で比較すると分かるが、GPSウォッチの特性はスマートフォンとGPSロガー専用端末の両者にない部分があり、両者の欠点を補完し、また長所も持ち、中間に位置づけられるのではないかと思われる。

 特に以下のような点が注目される。

(長所)腕時計はもともと常用している。そのため、これをGPSウォッチにしてもガジェットを追加したという感じがなくて済む。

(長所)GPSロガー専用端末は(面倒で)毎日は持ち出さない。ここぞというお出かけのときのみ持ち出す。だから持ち出し忘れや、想定外のお出かけでは使い損ねることが発生する(その場合でもスマートフォンのGPSロガーだけは残る)。GPSウォッチは腕時計として毎日持ち出すものなので、そのような使いそこねのリスクが減る(ただしGPSログ開始忘れはしばしばありそう)。

(欠点)今までの腕時計RICOH腕時計 SHREWD REMINDER(シュルード・リマインダー) は数週間から2ヶ月に1回の頻度の充電で済み、しかも充電台に置くだけのワイヤレス充電だった。購入予定のGPSウォッチはGPSログの機能を使う限り、少なくとも数日に1回の充電は必要そうな上、ワイヤレスに対応しておらず、いちいちUSBケーブルを繋がねばならない。

(欠点)データ保存量に関して、今までのGPSロガーはmicroSDを使うことが出来、それを使えばデータ保存量をほとんど気にする必要がなかった。購入予定のGPSウォッチでは数日分の保存しか出来ないようだ。ただしスマートフォンと同期すれば自動保存されていくらしい。

(欠点)従来、仕事用とプライベート用で腕時計を分けていたが、GPSウォッチにすると、自分とするとGPSログを残すことが優先最上位なので、腕時計のTPOによる使い分けが出来なくなる。

 以上のようなことを考えたうえで、GPSウォッチを買う決心がついたのであった。