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それは前のブログ記事でも触れていたが、ロガーデータを本製品からダウンロード&変換するための専用ソフト
「Data Logger PC Utility」
が使い物にならないようなのだ。
[5分ごとにぶち切られたファイル]
一番使えない点はどうもこのロガーのBT-335のデータは60点ほどごとにぶち切れるらしいのだ。この専用ソフトですべてのBT-335中のロガーデータは一気にダウンロードできるのだけれども、取り込んだデータが64点毎くらいに切れている。Globalsat専用データであるGSD拡張子として保存する際には全体のデータをそのままファイルに出来るのだけれどもCSVファイルやGPXファイルに変換するにはこの分断されたデータ毎にしか保存できない。
64点というと5秒ごとにGPS記録を採った場合には324秒ごとであり、これは5分ほどである。8時間ほどロガーを採った場合、100ほどのファイルを作らねばならないのだ!
アホかー!
この仕様がBT-335自体の仕様なのか、あるいは専用ソフト「Data Logger PC Utility」にあるのかははっきり分からない。
[兄弟機?DG-100は売れているのだが]
このBT-335というGlobalsat社の製品はBluetooth専用の製品で日本での承認を受けていないこともあって日本のサイトには情報が極端に少ないのだが、その一方で同じGlobalSat社製のDG-100という製品がかなり日本では売れているようだ。この製品はGPSチップにSiRFstar IIIを使っているのは同じであるがBT-335がBluetooth接続なのと異なってUSB接続の製品であり、一般受けしやすいようだ。
しかもこの製品、私のBT-335と全く同じ専用ソフト「Data Logger PC Utility」を使っており、実際このソフトを起動する際には「BT-335」か「DG-100」を選択するようになっているのだ!
だから私が悩んでいるような「ロガーデータがブチ切れている」という悩みは日本全国(?)のDG-100使用者も抱えている可能性があるのでは?と思い、いろいろ探したのだがそういう苦情はほとんど見つからない。
[そもそもData Logger PC UtilityのCSVファイルは曲者]
もっともそれ以前に「Data Logger PC Utility」が変換するCSVデータが一般的な緯度と経度でなく、そのままでは一般的に利用できないことについてが
GPSのログはkml、rcmどちらで保管していますか?(家庭内LANを考えているなら情報コンセント!)
http://blog.goo.ne.jp/esueru/e/33b3055bbed839e52c0be8cddfe16d15
のブログ記事のコメント欄に載っていて、すなわち
PC-Utilityの吐き出すcsvは,緯度経度の単位が
そのままでは度でも分,秒でもないようですのでそのままでは失敗します.エクセルで下記の計算が必要です.
=INT(D2/100)+MOD(D2,100)/60
これは,100の位が度で,その他は分で表示されているからです.
(略)
この式の「D2」は,緯度または経度の元データ
の入っているセルの番号です.
とのこと。
はっきり言ってこの情報が載っていなければ分断されたCSVデータすら私は全く利用できなかったに違いない。これを見たお陰で私は上の変換を行うエクセルマクロを作成し、しかも分断されたCSVファイルを繋ぐ機能もつけたのだが、5分毎という「ぶち切れ」方はそんな程度の対処ではやってられないことに(旅行で使ってみて)遅まきながら気がついた。すなわち一日外出していれば8時間とか10時間とかのログが出来るわけで、1日で120とかのファイルを変換、合成しなければならないのだ!
Data Logger PC UtilityでGPSロガーから一度に取込む
↓
ぶち切れたファイルの数(百数十~数百)の数だけData Logger PC UtilityでCSVに変換・保存
↓
そのCSVファイルを全て合体
↓
独自のエクセルマクロで通常の緯度、経度データにそれぞれデータ変換(INT(最初の値/100)+MOD(次の値,100)/60)
という操作!こんな操作にまさしく私自身が「ブチ切れた」。こんな変換とファイルの合体をやってられっか~~!!
[使えねえぞゴラァ!...で調べまくる]
「BT-335は使えね~!」と放り出そうかとも思ったが、とにかくどうにかならないものかと一生懸命調べてみた。基本的に英語のサイトは苦手な私ではあるが、Globalsat BT-335の日本語情報の少なさにやむなく外国のサイトも検索対象にし、調べて調べて調べて調べたのだが、まあ英語が苦手なこともあるんだろうがバシッと解決に行くのは無理そうで、ほとんど諦めかけたのだが....
少し視点を変えて調べてみるとBT-335もしくはDG-100のロガーデータ専用ソフトである「Data Logger PC Utility」が、1日分(ダウンロード1回分)のログをまとめて保存できるGSDファイルというのはテキストファイルなのだ。そうであればそのGSDファイルを何かうまく変換するソフトがあるのではないか。そういう観点からまた調べて調べて調べてみたところ、ようやく「GSP Utility」という英国のシェアウェアソフトに行き当たる。
[GSD拡張子のファイルを扱えるソフトに行き着いた!]
GSP Utility
http://www.gpsu.co.uk/
このソフトでGlobalSat社のGSDファイルを直接読み込めるようなのだ。で早速試したところ、読み込むことが出来、「Data Logger PC Utility」では分断されてしか保存出来なかったファイルを、まとめてCSVファイルやGPXファイルに変換が出来た!
....と思いきや、そのデータを地図ソフトで取り込むとやっぱり一部でしかない。なぜ?と思ったところこんな日本語記事を発見。
GPSのデータ変換(TTS 旅の思い出)
http://www.doblog.com/weblog/myblog/20186/486918#486918
(1)無料版(非登録版)では保存できるトラックの数が100までに制限されていて、到底足りない。
あ、さよですか....
[初めてshare-it!を使い7240円を払う!]
「毒を食らわば皿まで」というか、すでに先行投資したモノを活用するために追加投資をすることを惜しまない体質により上の情報を知った時点でこの海外シェアウェアソフト「GSP Utility」を買う決心を半ば固めており、その値段が7240円という、私としてはそれなりに高価な額だったにせよ、めげなかった。
私にとってこの額がどのくらいかの額かというと
- 最近職場近くの手造り弁当屋が日替わり定食を700円にまで値上げしてしまったのでそこで買うのを断念し、すっかり別な500円弁当を買うようになった。
- マクドナルドでは100円バーガー3つとシェイクMサイズ200円の合計520円しか払う気になれない。
というのを書けば大凡は察していただけるだろう。
まあもっとも、雑雑とした日々の娯楽品、特にモバイルパソコンとか、自作パソコンとかのメインパーツを除く、こまごましたPCパーツとか、音楽CDとか、DVDとかの一ヶ月の出費を今年は25000円以内に抑えようと努力している、とか言ってしまうと
このソフトの支払い方式の「share-it!」という方式も初めて聞いたのだが、ちょっと調べたところ海外シェアウェアの支払い方法としては比較的メジャーな方法のようだ、と分かっただけで私は上のソフトを見つけた数時間後にはこの「share-it!」のサイトでクレジットカードでこのソフトを購入していた。
何しろ翌日は朝から勤務なのにすでに午前2時を過ぎており、しかも次の旅行が差し迫っていた焦りもあったに違いないが、上の決断は結局のところ正しかったと言える。
[(私の場合には)20分でレジストリキーが届いた]
上記ソフト「GPS Utility」の無料使用制限を外すにはソフト制作者からのメールに書かれたレジストリキーのようなものが必要であり、それを数日は待つ覚悟でいたにも関わらず、なんと20分後には登録キーの書かれたメールが届いていた。
で、登録したところ、GlobalsSat独自のGSDファイルが全て読み込めてCSVファイルやGPXファイルに変換できたのだ!こうしてようやく私はGlobalSatのデータを満足に使えるようになったのであった。
コメント
最近GPSロガーの世界に足を突っ込んだ者です。
(PSP,パソコンときて、最近GPSロガーWPL-1000とRGM-3800を入手)
BT-335って、そんな悲惨な状態なんですね。
そこまで酷くはないのですが、PSP用のGPS地図ソフト「MAPLUS」もログ(「あしあと」,NMEAフォーマット)がぶち切れます。
(初代MAPLUSが約12分(300kB)毎,MAPLUS2で1秒間隔で約20分(450kB)毎)
私は”tmsCat”というファイル結合ツールでファイルをつないでます。(TMSCATで検索するとツールのページが引っかかると思います。)
CSV変換後であれば、こんなツールも使用出来るかと思いますのでご参考まで。
ちなみに私もexcelでいろいろ後処理してます。
詳細は下記アドレス
http://samidare.jp/jr7cwk/