[電脳] 「グラボ新調」(3/3) Inno3D Geforce7600GST、初期不良交換したけど

つづき
ということで、
InnoVision Geforce 7600GST(→メーカーのこの製品のサイト
を買った。ところが...

[推敲度 1/10]
画像

[あれ?異音?]

 早速帰って取り付けてベンチマークテストを開始した。ベンチマーク結果は後述のように満足なものだったのだが、負荷が高くなると
「カタカタカタ....」
というか
「カサカサカサカサ...」
という音が発生する。なんかいかにもファンが擦れているような感じの音だ。

 そもそも前のグラボは
・ASUS V9520/TD
 GeForceFX5200 128M AGP
・Gecube GC-R96XTG-C3
 Radeon9600XT 128M AGP
の両方とも中古で買ったのだけど、後者はファンに異音が若干あり、その点で「む~、やっぱ中古だなあ」と感じたのである。
 そんなこんなで今回こそは三度目の正直として(って3Dゲーム用グラフィックカードでね)新品を買ったわけであるが、それにも拘わらず、上のような音がするとは...

 で、いろいろしているうちに気がついたのだが、私はケースに入れているマザーボードとケースの上に寝かせているマザーの両方を使っている。(マルチマザーボード化の成果)のだけど、今回の不具合ではケース内に取り付けた場合にだけ異音がするらしい。どうもファンの面を下にすると起こるらしいのだ。
 だからケースのマザーボードに取り付けた場合、異音がする状況でケースごと、そおっとケースを横に寝かすと音が止んでしまう。

[結局交換して貰った]

 たまたまそれから一週間、主に寝かしたマザーで使っていたので気にならなかったが、一週間後に再度ケース内のマザーボードにつけてみると、とてもじゃないが我慢できぬレベルの異音を立てることが場合があることが分かった。

 厄介なのはしばらく動かしていると音が出なくなったりするのだけど、しかし折角新品を買ったのにヤキモキするのは堪らない、と初期不良と言うことで交換して貰った。
 T-Zoneは初期不良三週間ということだったけれども、問題なのはT-Zoneさんで相性保証をしていたLEADTEK製品と違って、inno3D製では店での動作確認で不良が確認出来次第、交換とのこと。

 一応異音が発生したときに録音したファイルを持って行ったが、あくまで現物で不良が確認できないと交換して貰えないと思われ、お店でも再現するかどうかドキドキしながら見て貰ったが(こう言うのも変だが)幸いなことにすぐに再現。そうして交換して貰ったのであった。

 同じ製品のストックがあったので、それで交換して貰うことになったが、持ってきた不良品の添付品をきちんと全て持ってきたかどうかをみるために新しい方も開けて目の前で確認されることになった。「うっかり無くしたものはないか」これまたかなりドキドキ。
 私はすぐにモノを無くすので、こういうのはかなり自信がない。しかし目出度く全て揃っていることが判明し、交換して貰った。
(家に帰ると乾燥剤を入れ忘れていたことに気がついたが、まあ容赦される範囲だろう。)

[ベンチマーク結果]

 後述するようなベンチマークの値がかなりよくなった。1万5000円で買えるビデオカードとしてはソコソコではあるまいか。
 ベンチマークの中では、前のマザーボードでは動きがカクカクだったり、映らなかったりしたベンチマークがとりあえずは動くようになったのは非常に嬉しい。

 具体的にはたとえばベンチマークテストの3DMarkソフトは無茶苦茶重たくて、並のグラフィックアダプターでは画面が映りさえしない、という困ったちゃんなベンチマークテストなのが、それが最新の3DMark 06でも今回のビデオカードによりなんとか動くようになったし、3DMark 05もそこそこ動くようになった。

 また、ゲーム系でのベンチマーク(ファイナルファンタジー11、大航海時代Onlineなど)では以前のグラボでは動きが若干もっさりしたものだったのが、今回の9600GSにておそらくこれが標準だろうと思われるくらい、スムーズに動くことになった。

 そして特にCrystalMark では3Dのベンチマークの最後にPolygonsというのがあって、これは立体の色つきのCPUがぐるぐる回転しながら数を増やしていくものであり、性能に応じて増える数なのだけど、これが前のグラボでは1個か2個までしか出なかった。それが256個とか512個まで表示されるようになったのだ!
 これはちょっと感動。

[肝心の3Dゲームは...]

 ゲームであるが、私のお気に入りのスターウォーズ バトルフロントは元のグラボで十分だったようでほとんど変わらなかったようだ。
 ちょっとがっかりだが予想していたことではあった。待ち時間などの速度すなわち3Dの要素が少ない場面での速度はグラボではなく、CPUに依存しているっぽいので、CPU交換でしか速度向上は期待できないのだろう。

 一方で今回のグラボを買った動機とも言えるバトルフィールド2142は、そもそも前のグラボで試しにしてみるということはしていなかったのだが、ともかく新しいビデオカードでは標準の設定で全く問題なくプレイできた。

 その後、前のグラボのうち
・ASUS V9520/TD
 GeForceFX5200 128M AGP
BattleField2142をプレイしてみてみたところ、標準の設定ではカクカクになってしまい、プレイどころではなかった。ただし、このゲームのビデオ設定を最低にまですると、そのグラボでも特に問題なくプレイ出来るようである。しかしビデオ設定を低くしてなんとか動かすようではやはり不安、不安なので、今回のグラフィックカードの購入は満足なものであった。

 無論、初期不良に遭ったというのはさすがにあまり気持ちのよいモノではなかったが。

 ただ、私の経験でもビデオカードは結構相性や、製品の微妙な不具合が発生してしまう製品というイメージがある。
 昔、GainwardのCARDEX SG4Pro という製品で経験したし、実は今回の記事での交換前のグラボ「ASUS V9520/TD  GeForceFX5200 128M AGP」もマザーボードとの組み合わせで不具合が発生していた。

 だから今回買ったPCI-Express x16の
InnoVision Geforce 7600GST
も今後使う中で不具合がないことを願うしかないだろう。とりあえずは合格の判定を出しているが真に試されるのは今後、いつまで使えるか、ということになるかもしれない。

[追記:マザーとの相性]

 ぎょ。11/15になって気がついたのだけど7600GSのチップのグラボについては、私が使っているマザーボード
ASrock 939Dual-SATA2
との相性問題が挙がっているらしい。
http://sv1.magik.sagasi.jp/pukiwiki/index.php?%5B%5B939Dual-SATA2%5D%5D

 ゲームでの使用中に
「3Dゲームプレイ時ブラックアウトorフリーズor再起動がかかる」
という現象らしい。でも私のところでは現在までには問題は起こっていないようだ。
 むむむ、とりあえずは良かったが今後の状況にいっそう注意したい。

[ベンチマーク結果]

 以上であるが、数字を羅列するだけの内容は無味乾燥なのであまり載せたくないのだが、関心のある人もいるかもしれないので
Inno3D Geforce 7600GST
を使った時のベンチマークを載せておく。

●Athlon64 3800+(2.4GHz)

・FF11(6941、)
・大航海時代ベンチマーク(381、249、251、881)800 600 32
・三国無双4(60.2、78.4)
・三国無双BB(3672、)
・3DMARK03 11932
・3DMARK05 5506
・3DMARK06 2790(1210,1119,902)

-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=
CrystalMark 0.9.118.307 (C) 2001-2005 hiyohiyo
Crystal Dew World

-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=

——————————————————————————
CrystalMark Result
——————————————————————————
Display Mode : 1280 x 1024 32bit (Normal)

CrystalMark : 79857

[ ALU ] 8923
Fibonacci : 3615
Napierian : 1220
Eratosthenes : 1397
QuickSort : 2669
[ FPU ] 8824
MikoFPU : 1139
RandMeanSS : 4136
FFT : 2014
Mandelbrot : 1513
[ MEM ] 6653
Read : 2119.87 MB/s ( 2119 )
Write : 1423.20 MB/s ( 1423 )
Read/Write : 1370.49 MB/s ( 1370 )
Cache : 17198.68 MB/s ( 1719 )
[ HDD ] 5793
Read : 39.74 MB/s ( 1589 )
Write : 38.29 MB/s ( 1531 )
RandomRead512K : 26.43 MB/s ( 1057 )
RandomWrite512K : 22.08 MB/s ( 883 )
RandomRead 64K : 7.84 MB/s ( 313 )
RandomWrite 64K : 10.52 MB/s ( 420 )
[ GDI ] 19237
Text : 4288
Square : 5651
Circle : 3973
BitBlt : 5325
[ D2D ] 10601
Sprite 10 : 492.80 FPS ( 49 )
Sprite 100 : 538.89 FPS ( 538 )
Sprite 500 : 353.18 FPS ( 1765 )
Sprite 1000 : 226.70 FPS ( 2267 )
Sprite 5000 : 58.55 FPS ( 2927 )
Sprite 10000 : 30.55 FPS ( 3055 )
[ OGL ] 19826
Scene 1 Score : 7360
Lines (x1000) : (1395270)
Scene 1 CPUs : ( 256)
Scene 2 Score : 12466
Polygons(x1000) : ( 876636)
Scene 2 CPUs : ( 512)

——————————————————————————
System Information
——————————————————————————
OS : Windows XP Professional Service Pack 2 [5.1 Build 2600]
Display Mode : 1280 x 1024 32bit 60Hz
Memory : 1024 MB
DirectX : 9.0c
——————————————————————————
CPU
——————————————————————————
CPU Name : AMD Athlon 64 (Orleans)
Vendor String : AuthenticAMD
Name String : AMD Athlon(tm) 64 Processor 3800+
Platform : Socket AM2
CPU Type : Original OEM processor

Current Original
Clock : 2388.76 MHz 2400.00 MHz
System Clock : 199.06 MHz 200.00 MHz
Multiplier : 12.00 12.00
Data Rate : —
Over Clock : -0.47 %

●CeleronD 236+ OC使用3.8GHz

・FF11(4435、4506)B2 Ver.1.01
・大航海(214、150、141、505)800 600 32
・三国無双4(60.6、61.6)
・三国無双BB(3100修羅、6100くらい?修羅)
・3DMARK03 11240
・3DMARK05 4877
・3DMARK06 2700(1191,1093,826)
-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=
CrystalMark 0.9.118.307 (C) 2001-2005 hiyohiyo
Crystal Dew World

-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=
——————————————————————————
CrystalMark Result
——————————————————————————
Display Mode : 1280 x 1024 32bit (Normal)

CrystalMark : 61040

[ ALU ] 8137
Fibonacci : 3645
Napierian : 1349
Eratosthenes : 1315
QuickSort : 1806
[ FPU ] 8689
MikoFPU : 1043
RandMeanSS : 4744
FFT : 1716
Mandelbrot : 1164
[ MEM ] 6409
Read : 2939.68 MB/s ( 2939 )
Write : 1270.50 MB/s ( 1270 )
Read/Write : 1192.43 MB/s ( 1192 )
Cache : 9866.54 MB/s ( 986 )
[ HDD ] 5666
Read : 38.68 MB/s ( 1547 )
Write : 36.86 MB/s ( 1474 )
RandomRead512K : 26.32 MB/s ( 1052 )
RandomWrite512K : 21.73 MB/s ( 869 )
RandomRead 64K : 7.82 MB/s ( 312 )
RandomWrite 64K : 10.32 MB/s ( 412 )
[ GDI ] 6873
Text : 1900
Square : 3112
Circle : 955
BitBlt : 906
[ D2D ] 7143
Sprite 10 : 192.01 FPS ( 19 )
Sprite 100 : 246.70 FPS ( 246 )
Sprite 500 : 240.76 FPS ( 1203 )
Sprite 1000 : 158.71 FPS ( 1587 )
Sprite 5000 : 40.07 FPS ( 2003 )
Sprite 10000 : 20.85 FPS ( 2085 )
[ OGL ] 18123
Scene 1 Score : 7592
Lines (x1000) : (1444287)
Scene 1 CPUs : ( 256)
Scene 2 Score : 10531
Polygons(x1000) : ( 666021)
Scene 2 CPUs : ( 256)
——————————————————————————
System Information
——————————————————————————
OS : Windows XP Professional Service Pack 2 [5.1 Build 2600]
Display Mode : 1280 x 1024 32bit 60Hz
Memory : 1024 MB
DirectX : 9.0c
——————————————————————————
CPU
——————————————————————————
CPU Name : Intel Celeron D (Prescott-256K)
Vendor String : GenuineIntel
Name String : Intel(R) Celeron(R) CPU 2.53GHz
Platform : LGA775

Current Original
Clock : 3800.01 MHz 2533.33 MHz
System Clock : 200.00 MHz 133.33 MHz
System Bus : 800.00 MHz 533.33 MHz
Multiplier : 19.00 19.00
Data Rate : QDR
Over Clock : 50.00 %

最終更新日 2006年11月8日 18時59分

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする