[Vista] VistaでXPを使うためにVirtualPC 2007

 新しいOSであるVistaへの移行を躊躇う原因。その一つには以前のソフトウェアや周辺機器が使えなくなる可能性を恐れることがあるのは間違いがない。

 そのようなことを恐れる場合にはまず「デュアルブート」(もしくは「マルチブート」)という方式がある。すなわちパソコン起動時にOS選択メニューが出てきて、以前のWindowsXPと新しいWindowsVistaのどちらかを選択できるのだ。

 私は新しいOSの移行に当たっては、必ずと言ってよいほど、この方式を取ることを心がけてきた。しかしながら、実際に古いOSでしか動かないソフトウェアや周辺機器があって、それを使うためにパソコンを起動し直し、そのときだけしばらくそのOSで作業をして、またそれが終わったら最新のOSの状態に戻すというのは、実際のところかなり面倒なものだ。
 ところがそれをもっと気軽にしようとするためのツールがあり、それがここで紹介する「Virtual PC」というエミュレータソフトである。

画像
画像

◆広   告◆
ソフマップでのWindowsXP DSP版の購入はこちら!
クレバリーでのWindowsXP DSP版の購入はこちら!
TWO TOPでのWindowsXP DSP版の購入はこちら!
いよいよ新OSであるWindowsVistaが発売!
↓一層お得になってDSP版が登場です↓

amazonでVistaパッケージ版を買うならこちら!
ソフマップでのVista パッケージ版の購入はこちら!
TWOTOPでのVistaパッケージ版の購入はこちら!
クレバリーでのVista DSP版の購入はこちら!
faithでのVista DSP版の購入はこちら!
DOSパラでのVista DSP版の購入はこちら!
♪上記3つのDSP版のページには♪
♪Vistaの結構分かりやすい解説があったりするので♪
♪買わなくてもチェックチェック♪

[エミュレータとは何か?]

 エミュレータとは何か?
 広辞苑に「エミュレーション」という言葉が載っており、これによると
「コンピューターシステムの全部または一部を、別種のハードウェアやソフトで擬似的に動作させること」
とある。エミュレータとはそのような動作を行うためのソフトウェアだ。

 すなわち今回の場合したいことというのは、

WindowsXPというシステムを、WindowsVista上で擬似的に動作させ、XPでしか動かないソフトウェア(や周辺機器?)を動かすこと

であり、それをするためのソフトはVirtualPCというソフトなのだ。

[VirtualPCの変遷]

 このVirtualPCというのは、とあるOS上でWindowsOSを操作するためのソフトである。

 このようなソフトは一般のアプリケーションソフトとしての価値があり、コネクティックシャという企業がこの分野を得意としていて、もともとは数万円以上で売っていた。

 ところがWindowsを作っていたマイクロソフトはこのCONNECTIC社を買収し、Windowsのエミュレータ技術を自社のものとした。
 そして2006年になると、以前から有償で売られていたVirtualPC2004を無料で提供するようになる。
 一本数万以上の価値がある製品をなぜわざわざ無料で配るようなことをし始めたのか?それは今回の私の記事を見れば恐らく分かるであろう。

[VirtualPC2007ベータ版を使ってみた!]

 無料化されて提供されたVirtualPC 2004はXPの時に一度インストールしてみたのだが、結局それ以上は何も試さなかった。

 で今回、Vistaに対応したVirtualPC 2007のベータ版

今日 10 月 19 日は国際考古学の日。考古学とその社会への貢献を祝うために 2011 年に設けら
が提供されていることを知って、導入してみたのである。
 なお、ベータ版の為もあって、ダウンロードする際にはマイクロソフトにメールアドレスなどを登録する必要がある。

 インストール後の設定で、仮想的に入れるOSのハードディスクを作るところで若干戸惑ったがそれ以外はすんなり進んだ。

 起動するとゲストOSのウィンドウにパソコンを起動したときのようなBIOS画面が一瞬表示され、それ以降は止まる。
 何もOSを入れていないのだから当たり前である。

 で、試しにXPのCD-ROMを入れてみてリセット(メニューの「操作」から)してみた。そうすると早速CDブートから始まってXPのインストールが始まったではないか。
 もう随分夜遅くになったので腰を落ち着けてするつもりはなかったのだが、ついついインストールの手順をしてみる。

 そうすると全く通常のXPのインストールと寸分違わぬインストールになり、時間も普通の時と大きく変わらなかった。とんとんとインストールは進み、インストールが終わってしまった!

 そしてゲストOSの中で再起動をすると見事にXPが立ち上がった!

[操作感は変わらない]

 Vistaを入れる前に使っていたXPでの設定環境を「ファイルと設定の転送ウィザード」で移動する。
 ゲストOSではあるが、まるで通常のOSを使うかのような操作感だ。ウィンドウサイズを調整すると中のXPのサイズも変わってくれる。意外に柔軟だ。

[VirtualPCの限界]

 しかしVirtualPCには限界も各種ある。

 調べてみるとVirtualPCではグラフィック機能についてはソフトウェア上で仮想化しているため、3Dゲームなどのグラフィック処理能力を要求するソフトは動かない。

最近でのゲームはかなりがグラフィック機能を要求するようになっているので、これはかなり痛い。
 実際、Vistaでは「パンヤ」が動かないという情報があったので、VirtualPC上のWindowsXPに入れてみたがグラフィックの問題で動作しなかった。

 それから私のところのVistaでは唯一動かなかった
B’sRecorderGold 7 (ソフトメーカも7はVistaに非対応を明言)
なのだが、VirtualPCでは光学メディアの書き込み機能をサポートしない。そのことはMSの技術情報に明記してある。

・Virtual PC での CD と DVD のサポート
http://support.microsoft.com/kb/824368/ja

 また、完全には調べていないが、USB機器などを使いたい場合もVirtualPC上のOSでは認識できないようである。

 そんなこんなで各種限界はあるようなのだが、まあ場合によっては利用できることもあるのではなかろうか。

[参考リンク]

・Microsoft Virtual PC 2007

・Windows Vistaで使える仮想化ソフトを試す(前編)
・Windows Vistaで使える仮想化ソフトを試す(後編)
・デスクトップOSのマイグレーションを支援するVirtual PC 2004
http://www.atmarkit.co.jp/fwin2k/productreview/vpc2004/vpc2004_05.html

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

コメント

  1. takitaki より:

    VMware Converter を使って、前の環境(XP)をそのままvirtual化し、VMware Workstation を新しい環境(vista)にインストールしてxpを動かしています。いずれもfree softで、virtualPC2007よりも便利ですよ。