microSD使用のスマフォを愛用する私が待ち続けたmicroSD最大容量の製品が今年になって登場した。SandiskのmicroSDXC 128GBである。
なお、後述のようにmicroSDの規格には3種類あり、機器側(スマートフォン、タブレット、パソコン、デジカメ、などなど)でmicroSDXCに対応していないと使えない。初めて32GB以上のmicroSDを買う場合には注意が必要だ。
【2年間、microSDXCの最大容量は64GBだったが、、、】
microSDXCの最大容量は昨年まで64GBであり、その製品は2012年始めに登場した。周知のようにmicroSDには
1・microSD 2GBまで
2・microSDHC 32GBまで
3・microSDXC 64GB以上
の3種の規格があるが、当時のスマートフォンは大部分が「公式には」32GBのmicroSDHC対応までしか謳っていなかった。ところがHTCなど海外製品のスマートフォンでは「実は」登場したmicroSDXC 64GBも使えることが判明(ただしフォーマットはmicroSDHC方式が必要)、職場の人が喜び勇んで(私を含め)何人か買っていた。
この時のことは自分もブログにも書いてある。
●吃驚!古機種htc EVO WiMAX ISW11HTで64GB microSDXCが使えた! ハマる生活/ウェブリブログ https://blog.stakasaki.net/article/201202article_1.html
上の出来事から1年後、2013年になってmicroSDの容量が逼迫してきた私は64GBに続くmicroSD 128GBの登場を心待ちにし始め、twitterなどを使って毎日のように情報をチェックするようになっていたが、結局残念ながら2013年には登場しなかった。
【待ちに待ったmicroSDXC 128GBが登場!まず海外で】
だが2014年2月26日、とうとう海外から128GB microSDが発売されたという情報を知る。
●サンディスクが最大容量128GBのmicroSDXCカードを発表(週アスPLUS)
http://weekly.ascii.jp/elem/000/000/202/202629/
●SanDisk、これまでの2倍の容量の128GB microSDXC ~スマホのストレージ性能を引き上げるiNAND ExtremeのeMMC 5.0版も(PC Watch)
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/event/20140227_637322.html
そして秋葉原のショップでも3月4日、海外版が輸入され始めた!
●極小サイズで容量128GB、SanDisk製microSDXCカードが発売(AKIBA PC Hotline!)
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/docs/news/news/20140304_638021.html
これを読んだ私は上の記事から24時間も経たない3月5日に秋葉原の店に向かったのだが、なんともう売り切れだった!東映系のショップだったので3店舗ほど回ったが全て売り切れだった!
【続いて日本でも発表されたものの、、、】
その後、3日も経たないうちに上記製品を発売しているサンディスクが日本でも製品発表を行う。IT関係マスメディアを集めて結構大々的な発表会となり、そこでやはりmicroSDXC 128GBが発表されたのだが、実はその製品は前述の海外版とは違っていたのだ!
●サンディスク、128GBのmicroSDXCカードを日本では4月に出荷開始!CLASS10とUHSスピードクラス1に両対応で予価は3万5千円程度に – S-MAX(エスマックス)
http://s-max.jp/archives/1608858.html
●世界最大容量128GBのmicroSDXCカードが日本で発売! – 週アスPLUS
http://weekly.ascii.jp/elem/000/000/205/205303/
海外版が
SanDisk Ultra microSDXC UHS-I 128GB
日本版が
SanDisk Ultra Ultra microSDXC UHS-I 128GB
すなわち製品名が海外版は「Ultra」、日本で発表された製品は「Ultra Plus」。具体的に何が違うかというと、転送速度と値段が違う。前者が30MB/s、1万5000円くらい、後者が40NB/s、4万円くらい。
おそらくSandiskはハイエンドユーザが多い日本では上位機種をプッシュしたかったのだろう。
【広がる誤解】
だがそれにしても値段の違いがありすぎる。おそらく多くのユーザーは両者があるなら「Ultra」で十分と思うのでは無かろうか。
ところが日本のIT系マスメディアでは、海外でのSandiskの発表よりも日本で発表会での方が多くのメディアに取り上げられ、そこで専ら「Ultra Plus」の宣伝がされたために、どうも日本のユーザーは多くが
「新しく発表された最大容量128GBのmicroSDXCは値段が4万円!やはり大容量だけあって高いなぁ!」
という間違った評判で広まってしまったようだ。ツイッターを見ていてそれが感じられた。
すなわち海外版が1万5千円程度であることを知らず、大容量であるが故に4万円近くすると思い込んでいる人が多数見られた。
まあ確かに3万円台というの高い。64GBに続く最大容量のmicroSDXCを渇望していた私であったが、私でも3万円台だったらさっくり買っていたかは怪しいところだ。
【日本では品薄だった海外版】
では日本に入ってくると1万5千円程度となる海外版のUltraの日本での販売状況はどうなったであろうか。私が買いそびれたその後も輸入品が散発的に秋葉原に入ったようだが、すぐ売り切れる状態。しかし私はなんとか3月8日に入手した。
もっともずっと欲しかったのはスマートフォン(ファブレット)Galaxy Note 3 SCL22用だったのだが、状況が変わり、前月に買ったASUS VivoTab Note 8用の方がmicroSD空き容量不足は深刻で、そちら用に買った。
自分はとりあえず1枚買って満足したのだが、スマートフォン用にもう1枚ほしい。そのためにウォッチしていたのだが、しばらくの間、1万5000円相場の海外版microSDXC Ultra 128GBは品薄状態が続き、なかなか入手できないようだった。
憤慨ものだったのは、そこにつけ込んでAmazonのショップなどで1万5000円相場のSanDisk Ultra microSDXC UHS-I 128GBをUltra Plusの値段3万円台半ばで売っている例が見られたことだ。
【2枚目を買った】
この海外版microSDXC 128GBの品薄状態は2ヶ月経った5月になってようやく改善されてきた。
●容量128GB microSDXCカードの取り扱いショップが増加 (取材中に見つけた○○なもの) – AKIBA PC Hotline! http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/docs/wakiba/find/20140517_648938.html
この少し前の段階で、私は最初の目的だったスマートフォン(ファブレット)Galaxy Note 3 SCL22用に、もう一枚購入した。
6月4日の最新情報では秋葉原で1万3800円まで値下がりしているようで、多くの店舗で在庫があるようだ。
↓こちらが(日本版より)安い海外版microSDXC 128GB
↓こちらが速度がちょっとだけ早くて結構高い日本版microSDXC 128GB
【128GBでも足りない日々、、、、】
2013年に私が心待ちにしたmicroSDXC 128GBと2.5インチ9.5mm 2TB HDDが3月始めに同時に手に入り、狂喜乱舞した。
だが、実はASUS VivoTab Note 8で使い始めたmicroSDXC128GBの1枚目は、すでに容量が一杯一杯でひーこら言いながら運用している。
それより容量を大きくしようとすると、内蔵ストレージの大きい製品にするか、超裏技として、microSDスロット-SDカードアダプターを使い、大容量の(microではない)SDカードを使う方法が考えられる。そのアダプタとはこんな製品だ。
すなわちmicroSDカードのスロットにアダプタのオスを差し込み、メスにSDカードを差し込むようになっている。
だがこの方法は内蔵と言うよりも外付けに近い状態な上、SDカード256GBは4万円以上という状況。
実際にやってみて使い勝手が悪かった場合のリスクが大きすぎる。SDXCカード256GBの値段が1万円くらいになったらチャレンジしてみたいのだが、、、、その前にmicroSDXCの256GBが登場する日が来るのであろうか。多分今年は無理であろうが、また来年はmicroSDXC最大容量256GBの発売をウォッチする日々となりそうだ。
最終更新日 2014年6月4日 11時07分