[Vista]他OSの再インストでVistaが起動できなくなった、他

 WindwosVistaをデュアルブート...じゃないマルチブートでインストールしていたのだが(0606/14記事参照)、その後Vistaに関係ない事情により、並立させている他のWindowsMeとWindowsXPを修復インストールせざるをえなくなったことを前の記事で書いた(2006/08/01記事「[電脳] 執念のWindowsXP再インストール回避」)。

 そうしたら予想していたことではあるが、インストールしていたWindowsVista(ベータ2版)が起動できなくなってしまった。

[推敲度 1/10]

このページの内容はベータ2版もしくはRC1版での状況ですので御注意下さい。

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[他のOSのインストでVista起動せず]

 これはVistaがXPとは異なる新しいブートマネージャプログラムを使うからである。マスタブートレコード(MBR)を読み込んだときに使用されるプログラムが違うと言うことだ。

 だから他のOSをクリーンインストールあるいは修復インストールした場合にはVistaのためのブートマネーはプログラムがなくなってしまう。

 で、結論から言おう。その解決は全て以下にある。

・「デュアルブート構成で以前のバージョンの Windows オペレーティング システムをインストールした後に、 Windows Vista はもう起動しません。」
http://support.microsoft.com/default.aspx?scid=kb%3Bja%3B919529

・「Windows Vista no longer starts after you install an earlier version of the Windows operating system in a dual-boot configuration」
http://support.microsoft.com/default.aspx?scid=kb%3Ben-us%3B919529

 しかもなんか難しいことをいろいろ書いてあるが実はそれも必要ない。方法は単純。

1.デュアルブートの片割れでXP(もしくはMe?)を起動。
2.管理者権限のアカウントで入り、アクセサリのコマンドプロンプトを起動する。
3.VistaのDVDをドライブに入れる。
4.コマンドプロンプトで
Drive:\boot\Bootsect.exe -NT60 All
と打つ。
5.終わり。再起動するとブートマネージャプログラムが復活している。

だけである。

 なお、XPの時には存在した
fixboot
fixmbr
のコマンドは使えない。
 また
FrontPage

のサイトで
bcdedit
のコマンドが紹介してあるが、これはすでに存在するブートローダをいじくるためで、そのものが無くなってしまっている状況では意味がないようだ。

 そんなわけで、結局上のマイクロソフト記述情報にたどり着いた。ということでこれについては終わり。

追記:その後、機械語翻訳ではない正式な日本語文書が出ている。

・「以前のバージョンの Windows オペレーティング システムをデュアルブート構成でインストールした後、Windows Vista が起動しなくなる」
http://support.microsoft.com/kb/919529/ja

[だが...Vistaが再度インストール出来ない!]

 だが私は上の解決が最初は分からなかったので、再度Vistaをインストールしようとした。ところでここで問題が発生する。

 すなわちXPからVistaのDVDを読み込んでセットアッププログラムを起動し始めると、すぐに
「互換性のレポート」
というのが出てきて、しかも個条書きは怪しげに空白で、セットアップが進まないのである。

 これは困ってしまった。ネット上で調べたところ、現象としては

の後半あたりにある
「Vistaへのアップグレードについて」
の現象と同じだが、上の頁の内容は何か特別な環境なのでさっぱり参考にならぬ。

 DVDの焼きが失敗したかと思い、速度を遅くしたりして再度DVDを作ったがそれでも解決しなかった。結局この問題については解決していない。もし再度XPからインストールしようという場合には甚だ困りそうな状況である。

[VistaのDVDはブートディスクだった...]

 その際、もう一つ分からないことがあったのはブートが出来るVistaのDVDの作り方である。すなわちXPからではなくて、DVDから起動してセットアップを進めたい場合にこれが必要になる。

 修復インストールもそこからする方法があるのではないか。そう考えた。

 だがブータブルなVistaDVDの作り方がどこにも載っていない。これも随分悩んだ。しかもB’sRecorderGoldでブータブル可能なDVDを作ろうとしても手順書通りに進まない。

 だが悩む必要はなかった。VistaのDVDはイメージを焼いた時点でブータブル可能なDVD-Rになるのだ!

 XPのSP2でSP2適用済みのOSのCDROMを作る際に、普通に作るとブータブルにならないのでてっきりそういうもんかと思っていたが、イメージによってはそれを焼くだけでブータブルになるのだ!それに私はすっかり気がつかなかった。

[VistaのDVDからの「システムの修復」]

ということで、DVDから起動することが出来た。そしてそこには「システムの修復」というのがあって、どうもこれは随分XPより便利そうになっている。その中に「起動の問題を修復する」みたいな選択もある。

 MBRの修復の方法が分からなかった段階でこの手法を試してみたが、結局起動の問題を見つけられなかった。困ったものだ。

 修復インストールはこの「システムの修復」とは別なものかも知れないと言うことで、通常のインストール手順を進めようとしたが、修復インストールにならずに進みそうだったので中止した。というのも
FrontPage

によれば、DVDからのインストールだとシステムドライブがCドライブになってしまうという。XPの時のドライブ構成を守りたい場合にはDVDからのインストールは駄目なようなのだ。

 で、そんなこんあをしているうちに、最初に書いたマイクロソフトの記述情報を見つけたので、結局それを試す必要はなくなった。

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