ThinkPad X250購入(3)Lenovoサイトではなく量販店ヨドバシカメラ経由で買った

 前回の記事「ThinkPad X250購入(2)現行機種への不満とThinkPad X250に決めた理由」で書いたように、現行機種マウスコンピューターNEXTGEAR-NOTE i300から
lenovo ThinkPad X250(カスタマイズ製品)
への買い替えを決心した私であるが、その際、秋葉原のヨドバシカメラ(通称ヨドバシAkiba)で購入した。

(本記事は2015年8月現在のものです。あなた様が御利用の際には状況が変化している可能性がありますのであくまで参考程度にして下さい。)

【直販モデルと店頭モデル】

 昨今、パソコンの販売方法の一つとしてカスタマイズ製品すなわちパソコンの仕様の各部分をユーザの希望に合わせて細かくカスタマイズしたものを売る販売方法が広がっている。これをここでは「直販モデル」ということにする。一方で量販店で売っているような決められた仕様の製品を「店頭モデル」ということにする。

 分かりやすく服で例えればオーダーメイドが「直販モデル」、既製服が「店頭モデル」である。
 ユーザにとって大きな両者の違いは直販モデルは自分の希望に合わせてカスタマイズ出来る一方で入手するのに1週間から1ヶ月ほどかかる。店頭モデルはスペックがガチっと決まっており、店頭に在庫さえあればすぐに持ち帰ることが出来る。

 メーカー直販というと以前はインターネットのWeb直販で行う方法が一般的だった。しかしながら最近ではヨドバシカメラ、ビックカメラなど、大型量販店でこのWeb直販を受け付ける所が増えている。大きな量販店のパソコンコーナーではメーカー毎にコーナーが分かれていることが多く、このコーナーの一つとして「ダイレクトショップ」のような名前で設けられている。

ビックカメラ、ThinkPadをBTO購入できる「レノボ カスタムショップ」

レノボ、秋葉原/名古屋に直販店舗「レノボ・カスタムショップ」をオープン – ITmedia PC USER
http://www.itmedia.co.jp/pcuser/articles/1206/20/news055.html

 これらのメーカー直販のショップは繰り返すが在庫を置かず、単に購入者に変わって直販申込を代理で行う、注文は代理で行うがあとのプロセスは直販と同じでメーカー任せ、という感じ近いことが多いようだ。

 すなわちlenovoのような場合には店頭モデルは置いていないそうで実質的にはWeb直販で買うのとほとんど変わらない。ではヨドバシカメラで買う意味があるのだろうか。

【量販店でlenovoパソコン製品を買う意味はあるのか?】

 ではWeb購入が基本のlenovoパソコン製品を量販店で買う意味があるのだろうか。

 結論から言うと金銭的に「絶対得になる」という直接的なメリットはないように思われる。たとえば量販店で買っても一般には量販店のポイントが付与しない。ヨドバシカメラなどでは一般的に10万円買うと1万円分、20万円買うと2万円分のポイントがついてこれで後日買い物が出来るのだから大いに得になる(と感じる)ことが多いのだが、lenovo製品の直販モデル何十万円をヨドバシカメラで買っても全くポイントが付かないのである。

 私も以前はそう思っていたわけだが、今回、ヨドバシカメラのカスタマイズショップで買ってみた感想(メリット、デメリット)を書く。

●量販店でlenovo カスタマイズ製品を買ったメリット

・私は相当にパソコンに詳しい人間だと自他共に思っているが、それでも所詮は趣味で扱っている人間なのでパソコンのあらゆる部分に詳しいわけではない。カスタマイズの項目を選ぶにあたって多少は人に聞きたいことや、教えられることもあり、それらが聞けて助かった。
(例えば今回の場合、ストレージとしてSSHDではなくHDDを使う場合でもM.2 SSDをキャッシュに使う選択があるというのを教えられて気がついた。)
 ましてやパソコンにそれほど詳しくない人なら、カスタマイズの選択は選択肢があり過ぎて困る部分があり、その場合に量販店のアドバイスは参考になるだろう。

・近日、納期が遅れがちな構成などのような場合かを、あくまで裏話的に聞けることがある。ただしそれらは保証されるような話ではない。実際、私の構成もそれほど納期は遅れ、遅れそうな選択は外したのだが、それでも最速で8日後の納品とされたのだが実際には22日後の納品となった。

・店員とのやり取りで考えが深まったり、気が付かされたりすることが得てしてあった。
(例えば今回の場合、私はモバイルでも使うためACアダプターを買うつもりでいたが、絶賛割引中のプロドックを買えば家ではそれを使い、標準添付のACアダプターを持ち歩き用にすればACアダプターを別に買わずに済む。モバイル用ACアダプターと標準ACアダプターは実は重量は同じ)

・lenovoのサイトから注文する時、どの「初期構成パッケージ」から注文するのがお得になるのか、かなり分かりにくい。選び方に寄っては同じ構成なのに値段が異なってくる場合もある「らしい」。量販店ではきちんとした販売員の場合、1番得な選び方をしてくれる。

・Webでの注文の額に対して、量販店独自の割引を適用してくれる場合がある。ただしこれはいつも量販店での割引が可能というわけではなく、製品の種類や時期などのタイミングがあるらしい。ある日には割引ができても翌日にはもう出来ない、といってこともあるようで全面的な期待はしない方が良い。

・ヨドバシカメラではカスタマイズにあたって選択項目をまとめた「チラシ」を作ってくれていて、雰囲気はいかにも手作りでごちゃごちゃしている部分はあるものの、それなりに整理されていて把握しやすい。こういうものを使いながら説明してくれるので、Webで買うよりは分かりやすい。

・重さ、大きさなどについては実機が置いてあれば確認することが出来る。モバイルACアダプターなども置いてある場合がある。

●量販店でlenovo カスタマイズ製品を買ったデメリット

・Webから買った場合には「注文ステータス」というサービスで生産、配送の状況を自分で逐一チェックできる(らしい)。だが自分が量販店であるヨドバシカメラで買った場合にはそれが利用できない(と電話サポートに言われた)。
 納期の確認は量販店に紹介される専用のlenovo電話窓口かメールアドレス窓口に問い合わせる必要がある。これは少々面倒臭い。特に納期が遅れると何度も問い合わせなければならなくなり、自分の場合にはこの点で後悔を感じた。

→量販店購入者は注文ステータスを利用できないという話だが入手直前になって実は裏技があることが判明。
 注文ステータスは注文番号と電話番号でアクセスするのだが、量販店購入者の注文の場合、注文はあくまで量販店であるため、電話番号はレシートにあるごにょごにょごにょのもの入れると調べられる。
 なお、この裏技は非公式であるため私の時には出来たが、
 ・Web直接購入と違って量販店購入では注文ステータスがきちんと更新されない可能性があるかもしれない。
 ・公式に認められたものではないので購入者からのアクセスはいずれブロックされる可能性があるかもしれない。
 ・量販店注文でもその番号では調べられなくなる可能性があるかもしれない。
などの可能性もあるので、上の情報は利用者の自己責任で使用されたい。

・対応する販売員により役に立ったと感じる度合いに差が出る可能性がある。

 私の場合、見積時(閉店前1時間以内だったので注文できなかった)と翌日の注文時、別な店員に対応してもらったがどちらの店員の対応も満足なものだった。

 これは偏見かも知れないが、ThinkPadというブランドはIBM製だった時からビジネスユーザ、ヘビーユーザーの御用達とされ、そのユーザ層はそれなりのパソコンに関する知識があるため、生半可な接客員は置いていないと感じられた。
(自分はスマートフォンもそれなりに詳しいが、スマートフォンコーナーなどで前面に立っている接客員は知識イマイチと感じることが多い。)

【量販店でlenovo製品を購入することまとめ】

 まとめると、自分としては量販店で注文することは基本的にメリットが多いが、その一方で「公式には」その場合に注文ステータスが利用できず、納期確認を電話かメールでしか確認できないことが量販店注文の最大デメリットであった。上記のように実際には注文ステータスを見れるっぽい裏技を知ったので、これも問題なくなったがこれが将来も利用可能かは分からない。個人的には量販店注文でも注文ステータスの利用を公式に可能にして欲しいものである。

 もっともこの不満は当初9日後納期の予定が実際には23日後納期まで待たされたためもあったろう。納期が短ければ電子メールか電話でしか出来ない納期確認も最小限で済んだであろうから。

 次の記事では当初8日後納期の予定が実際には22日後納期まで延びた経緯について書きたい(つづく)

【参考リンク】

ThinkPad X250 ヨドバシやビッグカメラで持ち帰りはできる? | ThinkPad X250を使い倒す シンクパッドのレビュー・カスタマイズ

Dellの直販モデルと店頭モデルの違い – 知っ得!パソコン塾

Lenovo 直販 レノボショッピング の評判・口コミと評価レビュー

ネット販売と、家電量販店での販売の違いについて – TWOFour’s blog

最終更新日 2015年8月19日 13時21分

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