A5ファイルサイズのモバイルパソコンを愛用し始めて早くも10年近くが経つが、日頃使い込んでいると結構困っちゃうのが、キーボードにゴミが入ったり、飲み物をこぼしたり、使いすぎてキー上の文字が擦れ(かすれ、カスレ)てしまうこと。
そんな私が愛用するようになったのが、サンワサプライ製ソフトキーボードカバーである。
[随分擦れさせました!]
私の愛機の経歴は圧倒的に「富士通 BIBLO MC/30」が長いのだけど、その時には随分キーボードを汚したものだ。
すなわちまず私は愛機をごろ寝パソコンとして使い、その前で食ったり飲んだりするのでキーボードの所にゴミとか食べ物のカスがとっても入りやすい。やがてキーボードの中は埃や食べ物の滓でドロドロになってしまった。(汚いなあ^^;)
加えてバリバリ文章を書くのに使う為に、使っているとキーボードのキー上の文字が擦れてしまう。前にも書いたようにBIBLO MC/30はいくつも入手したのだけど、綺麗な新しいキーボードに替えて使い始めたのに半年も使わないうちにキー上の文字がカスレ始めてしまったのだ!これには我ながら驚いた。
まあ最近は御無沙汰気味のデスクトップパソコンもキーボードはあっというまに汚れて、擦れてしまうので、ましてや毎日戸外で持ち歩き、家でも万年ごろ寝で使っているモバイルノート愛機となれば当然といえば当然か。
そんなわけでMC/30の時には以下のようにあっという間に汚し、カスレ、テカリを発生させてしまっていたものだが....
使い込んだ後のキーボード。「A」「S」「I」「K」「M」「N」や「Ctrl」など
よく使う文字キーはほとんど文字が見えなくなりかけている。
またそうでなくても全体的に「テカリ」と呼ばれる黒光りをしている。
いつの頃からかそれを反省してキーボードカバーを使うようになる。
[柔らかさと粘着性が必要!]
キーボードカバーをいくつか使ってみて思うのは、必要な要素として柔らかさと粘着性である。とくに私は戸外でバリバリ抱えながら使うので、パソコン(キーボード)を逆さにしても、風が吹いても飛ばないようでないと困る。
従来売られている製品ではどうもその粘着性が足りない気がして、最初の頃はビンなどに張ることを想定した透明な印刷可能透明シートをキーボードカバーに代用してみたことがあった。
ところがこれが硬い!キーボードを押すのにかなり指力(?)が必要になってしまう。
で結局、そんなこんなをいろいろしてたどり着いたのが
SANWA SUPPLY ノートマルチカバー FA-SMUL2
というサンワサプライの製品。
この製品、値段(定価)は少々高いのだが非常に良い!粘着性がとてもつよく、しかも結構柔らかくてキーボードをサクサク打つ感覚をあまり損なわないのだ。
同じようなキーボードカバーはエレコム製のもあるのだけど、ELECOMのは粘着性がいまいち(–;)で、キーボードを傾けるとずり落ちちゃうような感じ。
そんなわけで、モバイルパソコンのソフトキーボードなら断固として
SANWA SUPPLY ノートマルチカバー FA-SMUL2
がお勧めだ。
それとサンワサプライの製品でも粘着性がより弱いのがあるので注意されたい。サンワサプライのページを見ると上の製品「FA-SMUL2」の特徴は以下のようになっている。
■はりつけタイプ、シリコン素材
・強粘着シリコン素材で両面テープなしでもぴったり貼り付きます。
・放熱性の高いシリコン製だから、高熱になるノートパソコンでも安心です。
・肌触りが良く、かけたまま快適な入力作業が行えます。
・水洗いすれば粘着力が復活するので、はがして何度でも使用可能です。
・ノートパソコンのキーボード部分の大きさに切り取って使用できます。
・サイズが大きいので大型のパソコンにも対応可能です。
(メーカによる詳細な紹介はこちら。)
ちなみにこの製品、上の特徴に書いてあるとおり、汚れなどで粘着力が弱まっても水洗いすると多少なりとも粘着力が回復する。その結果、私の場合には穴が開いて破れるまで大体使うことが出来るようだ。
私の場合には数ヶ月から半年ほど使うと特定のキー文字のところが穴が開いて破れてしまい、交換しているが、綺麗なキーボードを維持するためならその程度の消耗品は仕方ないと考えている。
なお、本記事の最後に追記したように、現在ネットブック向けサイズの後継製品が出ているようだ。ネットブック(acer ASPIRE oneシリーズ、hp HP2133 Mini-Note PC、NEC LaVie light、SOTEC C1シリーズ、ASUS EeePCシリーズ、東芝 NB100、DELL INSPIRON Mini 9、KOHJINSHA SX3KP06・SX3WP06)などをお使いの方はこの記事を最後を参照して欲しい。
[うん、大事に使うにはやっぱりカバーだね]
BIBLO MC/30の時には予備機をオークションでたくさん入手したので、別にカバーをかけなくても使い捨て気分でも良かったのだけど....
昨年に工人舎パソコンに乗り換え、さらにFlybookパソコンに乗り換えてしまうとそんなにゴージャスな使い捨ては出来なくなったので、キーボードカバーは必須になった。
そもそも単にキーの擦れという見かけ上の問題だけではなく、食べ物の滓やこぼし汁、埃などが詰まるとキーボード自体が使えなくなってしまい、パソコン自体が使えなくなる危険性が高い。
ネット上のパソコン相談などを見ていると「パソコンに飲み物を溢してしまって使えなくなった!」という相談が結構あるのだ。
「パソコンやりながら飲み食いは当然!」というほどモバイルノートを寵愛している者としては実際に溢した際の故障を避けるべく、キーボードカバーは必須になっている。
定価が30万円もするFlybookパソコンであるが、買った2007年12月当初は、果たしていつまで壊れないでいられるかとドキドキしたものだけど、なんとか一年間「著しく使えなくなる故障」をせずに乗り切ることが出来たようだ。
それに貢献した一つがソフトキーボードカバーなのは間違いがない。
[世の中ネットブック流行(ばやり)だけど....]
一連のEeePCの記事を書いて、いろいろ記事を付け足さなくちゃと思っているうちに、この手のパソコンがネットブック(Netbook)とかULCPC(ultra low-cost personal computer)とか名付けられて大流行のようだ。
A5ファイルサイズパソコンに10年前から拘ってきた身として、主にそのサイズであるネットブックの流行が嬉しい気持ちがある反面、自分が求めるようなハイエンドな機種でなくなってしまい、自分としては満足できない製品ばかりが出る状況に溜息をついているが、何はともあれ、そういうのに満足している方々も本当にバリバリ使っているのならきっとキーボードカバーが必要に思えてくるはず。
そんな方々にもやっぱりキーボードカバーはサンワサプライ製を勧めたい。
2008/12/23 追記
この記事を作成して3日後、サンワサプライのサイトを確認してみたところ、私が上でお勧めしている
SANWA SUPPLY ノートマルチカバー FA-SMUL2
の後継製品がネットブック用として出ていることに気が付いた。
●ノートマルチカバー FA-SUMPC1(メーカ詳説)
はりつけタイプ、シリコン素材、7~8.9型ワイド液晶用
・7~8.9型ワイド液晶のネットブック用マルチ防塵カバーです。あらゆる機種にカバーできます。
・強粘着シリコン素材で両面テープなしでもぴったり張り付きます。
・0.15ミリの超極薄素材なので、キーボードの文字がくっきり見えます。
・放熱性の高いシリコン製なので、高熱になるNetBookでも安心してお使いいただけます。
・肌触りが良いので、かけたまま快適な入力作業が行えます。
・水洗いすれば粘着力が復活するので、はがして何度でも使用可能です。
[対応機種]
ASUS EeePCシリーズ
東芝 NB100
DELL INSPIRON Mini 9
KOHJINSHA SX3KP06・SX3WP06 など
●ノートマルチカバー FA-SUMPC2(メーカ詳説)
はりつけタイプ、シリコン素材、8.9~10.2型ワイド液晶用
・8.9~10.2型ワイド液晶のネットブック用マルチ防塵カバーです。あらゆる機種にカバーできます。
・強粘着シリコン素材で両面テープなしでもぴったり張り付きます。
・0.15ミリの超極薄素材なので、キーボードの文字がくっきり見えます。
・放熱性の高いシリコン製なので、高熱になるNetBookでも安心してお使いいただけます。
・肌触りが良いので、かけたまま快適な入力作業が行えます。
・水洗いすれば粘着力が復活するので、はがして何度でも使用可能です。
[対応機種]
acer ASPIRE oneシリーズ
hp HP2133 Mini-Note PC(日本語キーボードモデル)
NEC LaVie light
SOTEC C1シリーズ など
説明書きを読む限り、私の愛用しているSANWA SUPPLY ノートマルチカバー FA-SMUL2とほとんど全く特徴が同じで、サイズが違うだけのようなので多分使い勝手は同じだと思う。
私のパソコンもFlybook V33iということでネットブックと同じサイズであるから、次回買う時には上の新製品にしたい。使い心地はその時に再確認してここに追記するつもりだ。