草稿:風邪を早く治したい!風邪の治療法・対処法あれこれ、湿度は大事?

 先日の記事に書いたようにインフルエンザではなくとも風邪をひいてしまったわけであるが、私は毎年大体風邪をひく。

 今年はすでに10月にひいており、ルルやエスタックイブエースを飲んで頑張ったところ、その時は職場の人にも話し損なった程度で抑えられたものの、その無理がたたったせいか、随分後まですっきり体調が戻らず、風邪をひきそうな、なんとか大丈夫なような、そんな状態が続いてしまった。
 ようやくこの数週間は比較的健康状態に戻ったと思っていたらまたこの始末。

 今回、少々懲りてちょっと風邪対策について調べてみた。

[推敲度 草稿/10]

[とにかく汗をかく!発汗療法]

 まず私は熱が出たときには大体決まって発汗療法を実践していた。すなわちパジャマとセーターを着込んで布団を重ねて暖房を付け、水分をたくさんとってわざと汗を書く。
びっしょりなったら下着は替えるようにしてそれを繰り返すのだ。
 この時、休んでられるなら市販の総合感冒薬すなわち熱を下げる薬などはあまり飲まないようにする。

 風邪の治療は究極的には体が自然の力で風邪の菌を追い出してくれることだと思っているので、熱を出したり、汗をかいたりするのは自然なこと。なんかそれをぶわ~っと勢いよくさっさと繰り返せば治りが早いのではないか、と期待していつも実践していた。

 それが本当に効果があるかは「?」だったのだが、まあ風邪の最善の薬は安静と休養なので、汗をかくために布団に籠もるのは安静と休養を取ることでもあるので、悪いことはなかろうと思っていた。

 今回それについて改めて調べたところ「発汗療法」というのはとりあえずの思いつきで名付けたのだが、漢方治療でそういう語が本当にあるようだ。

 無論中国好きだった私であるから以前にそれを聞いたことが無意識的に頭に残っていたのかもしれない。ちなみに「発汗療法」という言葉については漢方以外ではストレス解消やダイエットなどの目的で行う場合に使われることもある。また
アーユルヴェーダ

と呼ばれるインド哲学・医学?でもかなり使われる療法らしい。

 話を戻して私が想定している風邪への対処としての「発汗療法」ということでは、一番近そうな「漢方治療」の話では以下の分かりやすいサイトがあった。

・冬の風邪の特徴と漢方治療
http://www.kanpoucom.com/news/view/7.html

 で、これを読んでみると風邪を

  • ぞくぞく悪寒があって発熱する「寒証型」(傷寒型)
  • 発熱はあるが悪寒はほとんどなく、 口が渇き、のどの痛みなどを特徴とする「熱証型」(温病型)

に分けるとのことで、発汗療法は特に前者の場合の治療らしい。

 がちょ~ん、私は熱が出ても悪寒がするような風邪はあまりかからないので、発汗療法はあんまり意味がないのかもしれない。さらに読むと温病型は「この病型は 症状が重い場合は細菌感染や、混合感染が少なくないと考えられますので、医師としては西洋薬の解熱鎮痛薬 や抗生剤、抗菌剤で治療すべき場合が多い」とのことで、やっぱり西洋医学で抗生物質を貰ったりするのが基本なのかもしれない。

[その一方でウイルスには効かない抗生物質の現実]

 でも抗生物質は細菌は効果があってもウイルスには無力で、風邪の多くは何らかのウイルス感染の場合が多いということなのでどんなもんなんだろう?

 と思ってWikipediaの風邪の項を

を見ると風邪対策での抗生物質使用についてかなり否定的なことが書いてある。

かぜ症候群の病原は80~90%がウイルス感染であり、そのほか10~20%がマイコプラズマ、クラミジア、細菌などの感染による場合もある。こうした事実から多くの風邪に抗生物質は無効とされている(抗生物質は抗菌剤であってウイルスには無効である。抗生物質の薬理の項参のこと。)。

風邪をひいて病院に行くと、かつては抗生物質を処方される場合が多かったが、(ほとんどの場合)風邪の原因はウィルスであるので、細菌を効果の対象とした抗生物質が効くはずはない。実際、抗生物質を飲んでも飲まなくても、風邪をひいている期間は同じだという調査結果がある。”抗生物質が、風邪をひいている期間を短くする”などという科学的論文は存在しない。つまり、普通の風邪であれば、結局、抗生物質を飲まなくても治っているのである。(ただ、患者の側は病院や医師の暗示にかかって、それに気づかないでいるだけ)。患者は薬で風邪を直しているつもりでも、実際に風邪を治しているのは、人体が本来持っている自然治癒力なのである。

抗生物質の多用は耐性菌の発現をもたらす危険もあるので、現在は風邪程度で抗生物質を処方する例は少なくなっている。多くは解熱剤、咳止めなどの症状を緩和する薬や、あるいはブドウ糖やビタミンCなどの自然治癒力を助ける栄養補給を行う例がほとんどである。

 むむむ、Wikipediaらしいかなり個人意見的な断定論調だがそういう意見(研究結果?)もあるのか、という感じだ。

 今回、結局抗生物質を処方されたので、そういう点では古いタイプの治療をされてしまったのしれないと気が付く。

 まあしかし、上の内容は結局「抗生物質を積極的に処方することが風邪の治療に役立つと思われていたが、その後それでは大して効果がないということになった」ということで、あまり建設的な研究結果でもない。

 流石恐るべし「風邪」は古今多くの人を悩ませている病気なだけある。

 私が大ファンの竹本泉先生は23世紀を舞台に漫画を書くのだけど、23世紀になっても風邪はあると描写していて「生の肉とかがほとんど使われなくなって、合成ビーフが一般的な世界なのに風邪の特効薬も出来てないのかなあ」と思っていたが、あながちそんなもので風邪は人間の永遠?の敵なのかもしれない。

[湿度管理~ウイルスは湿気に弱い!]

 細菌ならば抗生物質で殺すことが出来るが、ウイルスならばそれでは殺せず、多様なウイルスに対するワクチンの処方は現在ではほぼ不可能、ということなら困ってしまうではないか!果たして人間はウイルスには降参なのか?

 で、ウイルス対策について調べたところ、なんとウイルスは湿気に弱いらしい。これはインフルエンザウイルスもそうだし、他の風邪ウイルスもそんな感じらしい。

・風邪について/風邪を早めに治す3つのポイント
http://www.kingyoen.jp/cold/11.html

湿度は60~80%
インフルエンザウイルスをはじめとする冬に流行する風邪ウイルスは、空気の乾燥しているところを好んで活動します。湿度が50%になると、ウイルスは約3%の生存率になることから、湿度を60~80%にすると良いでしょう。室内はエアコンなどで乾燥が進みやすいため、できれば加湿器などで部屋の湿度を上げます。洗濯物を室内に干すだけでも違います。

・加湿器 ウィルスは湿気がおイヤ
http://kazechie.blog47.fc2.com/blog-entry-20.html

具体的にどのくらいの湿度が必要なのかというと。
風邪ウィルスは、40%以下の湿度になると、ノリノリで活動し始めるらしい。
ダイキン工業のHPによると、気温24度、湿度72%に設定すれば、
1時間でほぼすべてのウィルスが死滅するというデータもある。
湿度58~62%では約2時間、47%だと約4時間でウィルスが死滅するので、
カビや結露に気をつけながら、適度な加湿をするのがポイントだ。

・風邪と温度、湿度との関係は? : 症状・薬 – セルフドクターネット

・166.湿度に弱いインフルエンザ.11-11-99.
・インフルエンザとは
http://www.yakujien.com/Pages/infl.html#2

 中には「湿度50%で今年の風邪も大丈夫」なんてのをキーワードにしている人もいる。

・部屋の湿度50%で今年の風邪も大丈夫!…
http://www.leafpedia.com/pedia/mp6965/

 風邪をひいてしまってから効果が十分あるかは分からないが、とにかく湿度を上げてみることにした。湿度計なんて持っていなかったが、調べたらエアコンに湿度表示機能がついていた。

 エアコンでも湿度調整が出来ると思ったら、エアコンは除湿は出来るが湿度を上げることは一般に出来ないらしい。

 ともあれ湿度が20%弱だった。これでは風邪ウイルスがバリバリに活躍する湿度ではないか。

[加湿器無しでなんとか湿度を上げてみる!]

 湿度を上げるにはやはり加湿器が効果的のようだが、今は持っていない。仕方なしにお湯を張った洗面器を部屋においてみた。あんまり...というかほとんど効果がないようだ。

 普段、家事が嫌いなので選択はあまりしないのだが、選択をして室内干しをしてみる。ネット上の記述によると室内乾しだけで10%とか湿度があがるという。

 たしかに30%台には達したようで、少しは効果があったようだがそれ以上はいかないようだ。それにやはり部屋が乾燥しているせいだろう、結構半日程度で洗濯物が乾いてしまい、元の木阿弥である。

 やはり近いうちに加湿器を買うしかないか、とこの手の「必需品でもない」電器製品には極力手を出さないようにしている私もそう思い始めた。

 が、そこで給湯器(給湯ポット)の存在を思い出す。すなわち給湯ポットはお湯が沸くと水蒸気を発して加湿器と同じような状態になるではないか。

 特にウチの給湯器はティファールの給湯ポットで、保温機能がない代わりにガンガン協力に沸騰させてお湯を沸かすので過失には効果が大きいのではないか。

 そう思ってリビング(実質姉貴の部屋)にあった給湯器を借りてくる。で使ってみて、更に蓋を閉めずに沸騰し放題にしたところ、効果覿面!湿度は60%まで上昇した。

 妙に変動が大きいのは湿気が部屋に行き渡っていないからであろうか、低い場所に給湯ポットを置いたり、部屋で洗濯物をパタパタしたりしたところ、概ね湿度は50%台で落ち着くようになった。

 湿度を上げると咳が減るように思え、咳が出ても湿度が低いときほど苦しくない。

 汗はやはりねっとりとしたものになる。

 室内乾しの洗濯物の乾きは悪くなるが、まあこれはいっか。

 温度をあまり上げなくても部屋がかなり暖かく感じるようになった。私は寒がりなのですぐ温度を上げてしまい、25度以上にはしてしまう。それが22~23度でも十分に暖かいと感じるようになった。

 ということで、湿度を上げると随分感じが違うものだと実感。今まで加湿器というシロモノは余計な家電製品と思っていたのだが、強力な風邪対策になるのなら買ってみたいと思っている。
(草稿段階)

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コメント

  1. 風邪退治 より:

    はじめまして。おっしゃること至極同感でございます。
    うちのおばあ様、薬を飲んでも咳がひどく、夜も寝ずらく、朝から熱も上がりかけ、もう救急車を呼ぼうと思った時、自分が風邪気味でも湯殿に入っている時、その時だけは、咳が楽になったことを思い出し、藁をもつかむ思いで、やかん2つを使い、湯気の出る状態で閉め切った部屋の床に置きました。すぐに冷めるのでまた湯気がでるまで炊いては部屋へ。それを忍耐強く繰り返しおよそ1時間、みるみるうちに熱は下がるし、咳も楽になりました。救急車はひとまず呼ばす様子をみることに。夜中じゅうおばあ様の命綱と思い、目をこすりながらその繰り返し繰り返し。みるみるおばあ様は回復し、元気になりました。
    奇跡かと思いました。そんなことありました。