Galaxy Tab 7.7 Plus SC-01Eを買った(2)調査によるタブレット現状把握

 前回の記事に書いたように、最終的に父親に渡すということを想定(父親のlenovo IdeaTab A2107A 3Gを交換)しつつ、しかしまずは自分がじっくり使うつもりでタブレットを検討し始めた。本記事ではその検討によって分かったタブレット製品の2013年9月の現状概観と、自分が要求する仕様(スペック)について述べる。

[推敲度 3/10]
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【2013年9月現在、タブレットとはどんな製品が出ているか】

 2013年9月現在のタブレット製品状況を自分なりにまとめると以下のようになる。(なおこれは2013年9月時点での現状であり、変化の激しいこの製品の性質上、月日が経つほど的外れになる可能性が大きいことをよく理解して頂きたい。また私は20年近くApple敬遠主義なのでiPadは原則購入対象でない。)

(1)タブレットの販売、製造元の違い
 タブレットPCを製造元から分けると

(a)キャリア(携帯電話会社)がメーカーと組んで出しているもの
(b)それなりに有名なメーカー(パソコン、スマートフォンメーカー)が出しているもの
(c)中華Padなど呼ばれる、ほとんど知られていない中国?の中小メーカーが出しているもの

の大きく分けて3つがある。

(2)アプリのダウンロードストアの違い
 スマートフォンやタブレットなどでは「アプリ」と呼ばれるソフトウェアの活用が基本となるが、そのアプリをダウンロードする場所としてAndroidオフィシャルである「Google Play Store」が標準でついているものとついていないものがある。前項の(a)の場合には比較的ついていることが多く(c)の場合には比較的ついていない。(b)の場合にはメーカーによっていろいろである。

 ついていない場合には他の非公式ストアを利用することになるが、アプリの充実具合などでオフィシャルである「Google Playストア」に劣る部分があるようだ。

参考:Windowsネットワーク管理者のためのAndroid活用入門
第3回 Androidアプリのストア環境について知っておくべきこと
http://www.atmarkit.co.jp/ait/articles/1305/29/news102.html

 なぜオフィシャルな「Google Play Store」が使える製品とそうでない製品があるかというと、上の記事によれば
Googleの審査やAndroidの基準を満たしていない端末ではGoogle Playが利用できない
ということらしい。
 非公式アプリストアにはキャリアの提供するもの(au Marketなど)、メーカーの提供するもの(Samsung Apps)、その他色々(Tapnow Market、Aamazonアプリストアなど)などがある。非公式だからといって一概に信頼が低いとはいえず、信用できる企業が提供しているものも多く精選されている部分もあるかもしれない。

 なおGoogle Play Storeがないものにそれを強引に入れようとするとroot権限取得(メーカー非保証の改造行為)が必要で、仮に強引に導入しても実際にはDL出来ないアプリがあったりと、なかなか単純にはいかないようだ。
 アプリストアの複数の存在はややこしいと言えばややこしいいが、もともとパソコンではダウンロードする場所など限定されなかったし、その一方でApple製品がApple Storeしか認めていないのと比較すれば、他のアプリストアの存在自体は否定していないところにAndroidの柔軟性があると思っている。

(3)ネットワークの接続方法の違い
 スマートフォン、タブレットがパソコンと違う重要な点は、前者2つがネットワークに繋がっているのが前提になっていることであるが、そのネットワークの接続方法としてタブレットにはWiFi(無線LAN)専用版SIM(携帯電話回線=3G、4G)対応版がある。SIM対応版でもまず間違いなくWiFi(無線LAN)接続に対応しているため、SIM対応版はWiFi専用版よりより高性能な機種といえる。

 タブレットの「WiFi(無線LAN)専用版」と「3G/LTE SIM版(SIMフリー機種)」では前者の方がずっと種類も豊富で、タブレット本体として安い(感覚的にざっと5千円~1万円くらい安いか)。
(ちなみにスマートフォンは電話回線での通話機能がついているのが一般的なため、すなわちSIM対応版が普通である。)

 販売経路の観点で見ると、タブレットのSIMフリー機種は、メーカーや通常の卸から仕入れて売っているような、新品を多く扱う一般の家電量販店ではあまり多く扱っていない、というか全く扱っていない場合も多く、「タブレット」といえばWiFi(無線LAN)で繋げるものとしているような店舗も少なくない。

 (1)の(a)に分類したキャリアがメーカと組んでいるものはSIM利用可能なものが多いが、それも絶対ではなく、キャリアが出すルーターやテザリング可能スマートフォンと一緒に使うことを想定してWiFi専用版タブレットを販売していることもある。代表的なのがiPadでWiFi版をソフトバンクやauが出している例などである。

 SIM版の通信回線の種類で見るとSIM版は従来は3G回線を使うものが中心だったが、次世代通信規格である4G(LTE)などが使えるものも増えてきた。

(4)タブレットの液晶サイズの違い
 タブレットの液晶のサイズは様々あるが主流は7インチかあるいは10.1インチのようだ。ただし基本的には多様性があり、たとえば具体的には7.7インチ、8インチ、8.4インチ、8.9インチ、9インチ、9.4インチ、9.7インチ、などがある。液晶サイズでは10インチクラスは7インチクラスより1~3万円以上高い。
 縦横比はワイド画面を横長にしたような16:10(Nexus7など)くらいと昔のテレビをひっくり返したような4:3(iPadなど)くらいの大きく2つに分かれる。Androidでは割合的に前者の方が多いようだ。

 なおスマートフォンは小さいサイズ(3.5インチとか?)から出発し、次第に大型化、もっとも人気のあるiPhoneが現在4インチだがAndroidでは5インチ弱が標準となりつつある。しかし未だに大型化する傾向にあり、SamsungのGalaxy Noteなどを6インチを突破する製品が登場し、一定の需要を確保し、他のメーカーも追随している。この点で10.1インチくらいから登場し、小型化方向にあるタブレットとと境界が曖昧になりつつある。

(5)オペレーティングシステムの違い
 タブレットのOS(オペレーティングシステム)はAndroid、Windows、iOS(iPad)、それ以外などである。前者2つはOS提供がGoogle、マイクロソフトであるが、それらでは製品製造元ははさまざまで、主にパソコンメーカー(Lenovo、ソニーなど)、パソコンパーツメーカー(Asusなど)、携帯電話メーカー(Samsungなど)などである。iOSはiPadにしか載っておらず、すなわちOS(ソフト)も製造(ハード)もAppleである。

 AndroidとWindowsの2つに限っていえば巷の多くのタブレットはAndroidであるが、Windowsタブレットもそこそこ登場しているもののまだ数は多くない。またWindowsタブレットは値段が高めで、4万円台後半以上はする。

 AndroidとiOSはもともとスマートフォン用に作られたOSであり、Windowsはもともとパソコン用のOSである。WindowsOSソフト会社であるマイクロソフトはパソコン用ではなくスマートフォン用のOSとしてWindows Phoneを作っており、すこ~しずつシェアを伸ばしていっているが、必ずしも順調な拡大はしていない。
 タブレットはパソコンと境界が曖昧な製品であり、タブレットに載せるにはもともとパソコンで慣れ親しんだ人が多いWindowsOSを載せるほうが互換性としてもユーザの受け入れとしても良いと判断されているのだろう。

 なおスマートフォンのOSとしてTaizenとFirefoxの登場が確実になっていて将来的にはタブレットでも登場する可能性は高い。

【自分が求める仕様】

 さて、このような状況の中で父親にタブレットの使い方について改めて尋ねた所

1・車の中や家の中、出かけた先で使う。
2・ただし戸外で、歩きながらとか、街中で使うことは(今のところ)ない。
3・小さな手提げ袋に入れていて手軽なのは気に入っている。
4・少し画面が小さいとは思うが、これ以上大きくなると手軽に持ち運べないかもしれない。

ということであった。
 父親自身は4のように述べているが、使う様子を見ていて、もう少し画面が大きいほうが良いのではないかと考えた。その結果、以下のような製品を探すことにした。

1・前回と同様、WiFi版ではなく、SIMフリーの3G使用可能機であること(ルーターやスマフォがなくても単体で使えるようにするため)

2・画面7インチ以上だが、7インチよりは少し大きいサイズすなわち8~9インチあたりが望ましい。

3・Android機種で良いがWindows機種も一応検討の対象とする。

4・(最終的に)自分が使うものではないこともあり、トラブルを起こしてほしくないので、技適の取れているものが望ましい。(ただしそれ以外も調査の対象にはする。)

5・前回買った時には、歩くナビゲーションとしての使い方も提示したかったのでGPSに拘ったがのだが、どうもそれほど戸外で使うことがないようなので、GPSは必須ではない(あるに越したことはない。)

6・前回買った時には、パソコンとの併用が考えられたため、テザリング機能を必須と考えたが、今回もあるにはこしたことはないがパソコンとの併用の可能性はほぼなくなったのでそれもあまり拘らない(将来的なことのためにあるに越したことはない)。

 以上のような観点から探した。その結果、以下のようなことが分かる。

【8インチでSIM機がない!】

 7インチでもなく、10インチでもない、8インチ前後の機種はそれほど多くないのだが、さらにはSIM可能端末となると極めて限られることが判明した。

 その結果、上の仕様を満たすものからのみ選択するというのは困難なため、上の仕様に近いものの中から選んだり、悩んだりすることとなった。具体的にはNexus7、Optimus Tab、ICONICA W3-810、中華タブなどである(続く)

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