自分はPC-VAN以来、30年以上のBIGLOBEユーザーだが、このたび2026年6月、BIGLOBEの親会社KDDIで不正アクセスが発生、アカウント漏洩が起こった可能性が公表された。しかも実際、その前後で筆者自身のメールアカウントが不正利用され、spamメール大量発信に利用された様子がある。
本記事の目的は筆者自身の被害状況の把握・分析の報告、それによる筆者自身に過失(情報漏洩の原因が自分からではないこと)の確認、またその目的の意味もあって今回の漏洩による被害事例のネット上からの収集調査である。本記事は今回の漏洩被害に遭った方々にも参考になるようにも書いたつもりであり、特にそれは「4.発生後の自分の対応~アドバイスも込めて」に集約させたが、あくまで本記事の主目的は上記のような分析・報告であるので被害者の方々が手っ取り早く対応策を知る全体構成にはなっていない。「6.関連サイト紹介」などから適切な情報をお探しになることを勧める。
本記事は作成中です、適宜追記されています
[推敲度 4(作成中)/10]
自分は2003年頃、「迷惑メール撲滅私的調査会」というサイトを運営(現在でも更新無しで存続)し、迷惑メール(一方的広告メール)に関する問題啓発を行っていた。その時からの見識を元にその後も
「Peatix情報漏洩(2020年)により受信するようになった迷惑詐欺spamメール2024年末までの分析報告」(2025/2/17)
「詐称:中村充夫氏から恭賀新年spamメールがpostmaster宛に来た2026年正月 」(2026/1/7)
などのブログ記事を書くなどして、spamメールの問題については一般の人よりも多少多くの関心と知識があると考えている。
そのような知見からの分析を行う。
当初、受信メール分析の詳細、関連spamの紹介の章も本記事に入れていたが、長くなることなどから別記事
「[個人分析報告2] BIGLOBEメール不正利用被害 ~受信メール分析~」
に移動した。
【目次】
1■KDDIへの不正アクセス、BIGLOBEアカウント漏洩の可能性
2■自分のメールアカウントが6月22日前後に不正利用(7/6画像追加)
3■時系列と今回の漏洩で想定される被害レベル(7/6構成変更)
3.1■今回の漏洩の時系列(7/6 ISP公表内容加筆)
3.2■想定される被害レベル(7/8改訂)
4■発生後の自分の対応~アドバイスも込めて
4.1■早急に行うべき対応(7/7 加筆)
4.2■被害確認(7/6追加)
4.2.1●メール受信状況の確認1~エラーメールとプロバイダーからのメール
4.2.2●メール受信状況の確認2~spamメール受信状況の確認
4.3■その他の対応(情報収集、問い合わせ、など)
5■今回のBIGLOBE漏洩被害を報告している方々(メール不正利用を含む)
5.1■(レベル4)メール不正利用以外の目的で悪用された事例(未確認)
5.2■(レベル3)メールが不正利用されてspam発信に使われた事例(メール乗っ取り)
5.3■(レベル2)漏洩したメールアドレスにspamメールが届くようになった事例
5.4■(レベル1)パスワードの変更・リセットなどの対応を余儀なくされた事例
6■関連サイト紹介
7■漏洩被害状況把握、原因究明のためのメール受信状況分析
「[個人分析報告2] BIGLOBEメール不正利用被害 ~受信メール分析~」に移動済
8■自分の後悔とBIGLOBEへの不満
9■おわりに
【本文】
1■KDDIへの不正アクセス、BIGLOBEアカウント漏洩の可能性
BIGLOBEの親会社であるKDDIで大規模な不正アクセスが発生し、KDDIの子会社・関連サービスの複数で情報流出が起きた可能性があることが公表された。
- 当社メールサービスに対する不正アクセスの発生について – 株式会社KDDIウェブコミュニケーションズ
- 「BIGLOBEメール」への不正アクセス発生のお詫びとご報告 – ニュース – ビッグローブ株式会社
以上の内容から簡単に時系列を示すと以下のようになる。
2026/5/16 KDDIが複数のISP事業者向けに構築したメールシステムで不正アクセス発生(この日付は7/6に発表)
2026/6/17 KDDI(BIGLOBEの親会社)が不正アクセスを確認。
2026/6/23 KDDIが上記件を公表。
2026/6/23 BIGLOBEが不正アクセスによりBIGLOBEアカウントの流出の可能性を公表。
2■自分のメールアカウントが6月22日前後に不正利用
●BIGLOBEにより自分のメールアカウントの送信機能が停止措置
6/23にBIGLOBEから「BIGLOBEメール送信機能停止のお知らせ 」というタイトルで「お客様のBIGLOBEメール送信機能を一時停止させていただきました。」というメールが来ていた。
一般的な話、インターネット電子メールの世界ではspamメール(一方的広告メール、詐欺メール)が大量に発信されている。ISPや各メールサービス会社はそれらの抑止に努めているが、根本的には全く抑えられていない。spammerは不正な手段も含めて大量メール発信を継続しており、その一手段が今回のようにして得た漏洩アカウントの入手・悪用であり、今回の自分のメールアカウントはその不正利用に使われたと思われる。
●本当に自分のメールアカウントからspamメールが送られたのか
spamメールでの送信に関する被害では以下のようなパターンが有る。
- 送信メールアドレスとして勝手に自分のメールアドレスが名乗られる(詐称、なりすまし被害)
- メールアカウントが不正利用されてspam大量発信に利用される
- パソコン(もしくはサーバ、ルータ)がウイルス感染などで乗っ取られてspam大量発信に利用される
今回のBIGLOBEからの通知は2番目が行われたという内容であるが、では本当に私のメールアカウントが利用されて大量のspamメールが送られたのか?
メールの送信履歴というのは実際に送信を行った者の手元にしか残らない。(勿論プロバイダー=ISPのサーバには記録が残っているが。)よってアカウントが不正利用された自分は送信された履歴を確認することは出来ない。
しかしspammerは通常、有効なメールアドレスにも無効なメールアドレスにも、手当たり次第で発信するものであり、その結果、無効なメールアドレスの場合にはエラーメールが「発信者」に届く(所謂「バウンスメール」)。その「発信者」というのは基本的にメールアカウントの所持者である。
今回、そのようなエラーメール(バウンスメール)が不正利用されていたと思われる時間帯に届いていたのである。
spamメールは短時間の間に大量発信をするため、バウンスメールもかなりの量、頻度になる。実際、今回の私が受信したバウンスメールも以下のように2分に1通の割合で8時間続くという大量なものだった。
| 6/22 03:42~6/22 11:37 | メール不達連絡 241通、以下内訳 |
| postmaster@biglobe.ne.jpからのエラーメール | 186通 |
| Postmaster@au.comからのエラーメール | 52通 |
| その他 | 3通 |

もう少し詳しくは「メール受信状況の確認1~エラーメールとプロバイダーからのメール」で述べるが、以上のことは自分のメールアカウントが実際にspam発信に利用された可能性を示唆している。自分の場合の詳しい分析は後続記事「受信メール分析」で行っている。
3■時系列と今回の漏洩で想定される被害レベル
3.1■今回の漏洩の時系列
| 2026/5/16 | KDDI関連事業者で不正アクセスが発生。(7/6の発表に基づく。なおBIGLOBEが含まれるかは不明。) |
| 2026/6/17 | KDDI(BIGLOBEの親会社)が不正アクセスを確認(公表は後日) |
| 2026/6/22 03:42 2026/6/22 11:37 | この間、自分のメールでメール不達連絡着信 241通 |
| 2026/6/23 | ・KDDIが上記件を公表。 ・BIGLOBEが不正アクセスによりBIGLOBEアカウントの流出の可能性を公表。 |
| 2026/6/23 16:45 | 自分がBIGLOBEメール送信機能停止のお知らせ 」を受信。 |
なお、7/6のKDDIおよびBIGLOBE等関連ISP事業者からの発表が行われたが、KDDIは「一部の ISP 事業者さまにおいて、2026 年 5 月 16 日から発生」と記述、そのためか、各ISPにより不正アクセス発生日時の記述が異なっている。以下にまとめてみる。
| 関係事業者 | 不正アクセスの日時 | 7/6の各社のリリース |
| KDDI(システム提供者) | 「一部の ISP 事業者さまに おいて、2026 年 5 月 16 日から」 | プレスリリース(KDDI) |
| BIGLOBE | 記載なし | プレスリリース(ビッグローブ) |
| @nifty | 「5月24日から発生していた旨の報告」 | プレスリリース(ニフティ) |
| JCOM | 「当社においては5月16日 から発生」 | プレスリリース(JCOM) |
| ctc | 記載なし | プレスリリース(ctc) |
| STNet | 「弊社の情報に対しては、6月14日から17日の間に発生」 | プレスリリース(STNet) |
| KDDIウェブコミュニケーションズ | 「当社においては、2026年6月8日から発生」 | プレスリリース(KDDIウェブコミュニケーションズ) |
3.2■想定される被害レベル
今回のBIGLOBEアカウント情報漏洩で考えられる被害を大きく分類すると、発生が未確認の事項も含めて以下の4種類(4レベル)になるのではないかと思われる。
| レベル | |
| レベル4 [現段階では発生は未確認] | 漏洩したBIGLOBEアカウント、メール、パスワードがメール不正利用以外の目的で悪用された事例 ・Webサイト改竄など ・「パスワード使い回し」をしていた場合の他サービスでの不正利用 |
| レベル3 [自分を含め発生を確認済] | 漏洩したメールアカウントが利用されてspam発信に使われる事例(メール乗っ取り) |
| レベル2 [疑われるメール受信があるが未確定] | 漏洩したメールアドレスにspamメールが届くようになる事例 |
| レベル1 [基本的に被害ユーザ全員が該当] | 上記のような被害はないが、アカウントパスワードの変更・リセットなどの対応を余儀なくされた事例 |
上位ほど深刻な被害だと思われるが、自分がネット上で調べる限り現段階でレベル4の事象は見つけられていない(発生する可能性は十分あり得る)。レベル3は自分自身も含めて被害が複数報告されている。レベル2は自分も含めてそのようなspamメール受信を疑う声が上がっているが断定は出来ていない(とりわけBIGLOBEアカウントを発信者にしたものが関連すると考えられている)。レベル1は基本的に今回の漏洩で被害にあった全員であり、7/4-7/8にかけてパスワードの変更を行っていないユーザーについてはパスワードの強制リセットが行われると告知されている。
上記の4つのレベルがあることを念頭に、
4章では「発生後の自分の対応~アドバイスも込めて」
5章では「被害を報告している方々(メール不正利用を含む)の事例紹介」
を記述する。
4■発生後の自分の対応~アドバイスも込めて
4.1■早急に行うべき対応
●自分のBIGLOBEアカウントのパスワード変更。
今回、漏洩した項目としては一番の元凶。これを変えるしか無い。BIGLOBEの計画ではここで変更しなければ7/4-7/8にBIGLOBE側で強制リセットを行うとのこと。
●パソコンのBIGLOBEメール設定のパスワード変更。
BIGLOBEメールのパスワードは現在、アカウントと同じになっている。上記のパスワード変更でメールソフトが送受信できなくなるので、メール設定の変更が必要。
●BIGLOBEアカウントの送信機能停止制限の解除。
自分の場合にはメールアカウントが実際に不正利用され、spamが大量発信、BIGLOBEからメール送信機能を停止させられていたのでこの解除措置。なおこれをする際にはその前にパスワード変更の強制措置があった。その前にパスワードを変更していても解除措置の申請前には再度の変更が必要。
●BIGLOBEアカウントログイン画面で「ログイン履歴一覧」を確認。
BIGLOBEはあたかもメールの被害のみが起こるような書き方をしているが、もしID、パスワード入手した悪意あるものがそれでBIGLOBEアカウント管理画面に侵入した場合には各種の悪意ある行動を起こすことが出来る可能性がある。
管理画面にはログイン履歴表示があるので、自分以外のものが侵入したかを確認できる。半年間の不正なログイン履歴は確認されなかった。
●BIGLOBE管理画面よりホームページのFTPパスワードを変更。
前項に書いた「各種の悪意ある行動を起こすことが出来る可能性」の一つがBIGLOBEでホームページを作っている場合の接続設定であるFTP設定である。FTPパスワードはBIGLOBEアカウントのパスワードとは別(同じユーザがいるのかは分からない)になっており、また管理画面でもパスワードが見えるようにはなっていなかった。ただし管理画面からパスワード変更は可能になっている。前項のように、管理画面に侵入した形跡はないため、パスワードが変更された形跡はないが、Webサイト設定にアクセスできるため、念のためFTPパスワードを変更。
●(参考)パスワードの使いまわしをしている場合には他のサービスのパスワードも変更
日本では複数のサービスで同じパスワードを使うユーザーが多いという(所謂「パスワードの使いまわし」)。その場合、今回のようなID、メールアドレス、パスワードのセットでの漏洩が発生した場合、攻撃者は入手したそれらのセットを他のサービスの登録でも試すことを行う可能性がある。近年、各種のサービス登録では「メールアドレス+パスワード」をセットで登録することが多く、今回はプロバイダーのメールアドレスということで各種の登録で使っていたユーザーも多いと推察される。そのようなことに心当たりがある場合には他のサービスのパスワードも変更すべきである。特に今回、KDDIは「パスワードには、ハッシュ化・暗号化されたものも含みます」という発表の仕方をしており、暗号化されていない平文での漏洩があった可能性を示唆しており、そうなると上記の危険性は尚更となる。
自分の場合には
・基本的にパスワードは使いまわしをしていない(サービス毎に変えている)。
・後続記事「受信メール分析」の「該当メールアカウントの使用状況」で書いたように漏洩したBIGLOBEメールアドレスは15年以上、まともに使っておらず、各種登録でも変更している(はず)。
という点から上記のような被害を受けることはないと判断している。
4.2■被害確認
「3.2■想定される被害レベル」「4.1■早急に行うべき対応」で書いたように、今回の漏洩でBIGLOBEアカウントの情報が漏れたことから、BIGLOBEでホームページ作成サービスなどを使っている場合にはホームページ改竄の可能性などもは皆無ではない。そのホームページに異常がないかの確認、特に「ログイン履歴一覧」で不審なアクセスがないかの再確認を勧める。
4.2.1■メール受信状況の確認1~エラーメールとプロバイダーからのメール
「3.2■想定される被害レベル」で書いたように、本漏洩での被害には4つのレベルが考えられる。レベル3がspam大量発信にアカウントを不正に使われる場合、レベル2がspamのメール送信先として使われる場合である。
両者についてはメール受信状況を確認すべきである。
レベル3の場合には遠からずBIGLOBEより送信停止措置を取られる可能性があるが、その前に「2■自分のメールアカウントが6月22日前後に不正利用」で書いたように、「メール送信エラー通知」が多く届くようになる。再述になるが自分の場合には以下の2種類がほとんどであった。
| タイトル | 差出人 | |
| メール送信エラー通知 | postmaster@biglobe.ne.jp | 186通 |
| Mail System Error – Returned Mail | Postmaster@au.com | 52通 |
「2■自分のメールアカウントが6月22日前後に不正利用」では、「メールアカウントを不正利用されるのではなく」単に差出人アドレスを詐称される場合があることを述べたが、差出人アドレスを詐称された場合には必ずしも差出人アドレスにはエラーメールが送られるとは限らないし、多くないと思う。それは差出人アドレスは詐称が容易と認識されているので、本当の差出人とは見なされないように近年では認識されているからである。
さらには、もし単なる「差出人アドレスの詐称(なりすまし)」だった場合、エラーメール(バウンス)はspamを受け取った側のサーバ(受信側サーバ)から送られてくるはずである。しかし今回はBIGLOBE自身のサーバ(postmaster@biglobe.ne.jp)、またはKDDIグループのau関連サーバ(Postmaster@au.com)から届いている。これはBIGLOBEの送信サーバが実際に使われ、アカウントが本格的に不正利用されたことを強く示唆している。
自分の場合のペースは8時間で240通ほど、すなわち1時間で30通、2分で1通のペースであった。このような事象き気がついた場合は、パスワード等を変更すべきである。
このようなレベル3での漏洩アカウントを利用したspam発信が続くと、BIGLOBEは該当アカウントに対して送信機能停止措置を行い、メールの送信機能だけを停止する。「BIGLOBEメール送信機能停止のお知らせ 」などのメールが連絡先アドレスに届くのでそれが届いていないかも確認すべきである。
特にこれらのメール「エラーメール」「プロバイダーからの連絡メール」は場合によっては「迷惑メール」「spamメール」フォルダに分類されてしまっている可能性があるので注意する必要がある。エラーメールやプロバイダーからのメールは当然そこに分類されるべきものではない。ただ一方で、BIGLOBE運営会社を騙るフィッシングメールも頻繁に来ており、それらとの区別に注意する必要がある。
4.2.2■メール受信状況の確認2~spamメール受信状況の確認
レベル2の事例では漏洩したメールアドレスがspamメールの送信先として使われる。これはspammerのメール送信リストに被害者のメールアドレスが入ってしまったということである。昨今のspamメールはほとんどが詐欺メール、フィッシングメールとなっており、これに騙されるとさらなる二次被害を広げることになる。
普段からspamメールが来てない方は今回の件が起こった6月下旬にspamが届くようになっていないか、確認することは有用であろう。
自分の場合には、後続記事「受信メール分析」の「不正利用前後のメール受信数状況」で紹介したように、普段からspamメールを受け取っているということもあって、本件により著しくspamが増えているという事象は確認できなかった。ただし、BIGLOBEアカウントを不正利用したと推測されるspamメールが昨年7月以来ぶりの今年6月になって観測されたことから、このspamメールが漏洩の影響で届いたものではないかと疑っている。
ちなみに前節のようにメールアカウントが不正利用されている場合(レベル3)にはそのアカウントのパスワードを変更することで不正利用を止めることが出来るが、メールアドレスがspammerの送信リストに入ってしまった場合にはメールアドレスを変えない限り今後のspamメールの受信を止めることは無理である。そういう点ではレベル2と分類したものの、レベル3の事態(メールアカウントの不正利用)よりも被害継続を止めることがむしろ難しい面がある。
4.3■その他の対応(情報収集、問い合わせ、など)
(作成予定)
5■今回の被害を報告している方々(メールアカウントの不正利用を含む)
上述の「3.2■想定される被害レベル」で書いたように、今回の被害は4レベルが想定される。
本章では以下、それぞれの事例について若干の解説と、ネット上で見つかったそれに該当する可能性のある情報(ブログ記事、SNS)を紹介する。(なお個々の事例はあくまで本人の報告によるもので第三者の確認・分析を経たものではないので確実というわけではない。)
5.1■(レベル4)メール不正利用以外の目的で悪用された事例
(現在は未確認) 想定としてはたとえばBIGLOBE管理画面から管理Webサイトの情報を奪取、変更され、Webサイト改竄などが行われる可能性がある。
管理画面ではユーザーの氏名、住所、電話番号の閲覧、変更などが出来るが、それらについては電話による認証が必要な部分もあり、BIGLOBEアカウントの画面に入るだけでそれらの情報が奪取できるかは明確ではない部分がある。
現段階ではこのようなレベルの被害まであったかは未確認であるが、管理画面にはログイン履歴があり、ユーザ自身も含めてその管理画面にログオンした履歴が閲覧できるので、個々のユーザーが上記のような被害を受けた可能性があるのかの目安には出来るかも知れない。
また「早急に行うべき対応」で書いたことであるが、日本では複数のサービスで同じパスワードを使うユーザーが多いという(所謂「パスワードの使い回し」)。その場合、今回のようなID、メールアドレス、パスワードのセットでの漏洩が発生した場合、攻撃者は入手したそれらのセットを他のサービスの登録でも試すことを行う可能性があり、突破できた場合には他のサービスの不正利用が発生する。
近年、各種のサービス登録では「メールアドレス+パスワード」をセットで登録することが多く、今回はプロバイダーのメールアドレスということで各種の登録で使っていたユーザーも多いと推察され、そのような危険性は高まっている。
ただ、このような波及は「パスワード使い回し」をするユーザー側にも責任の一端があり、また本件での漏洩の因果関係が簡単には突き止めにくいことから、そのような事例が公開されるのは見込みが薄いかもしれない。
5.2■(レベル3)メールアカウントがspam発信に不正利用された事例(メール乗っ取り)
今回の漏洩したBIGLOBEメールアカウントがspammerに不正利用され、spamメールの大量発信に使われた事例は筆者自身がまさしくそうであり、またネット上には同様な事例が報告されている。ここではそれを述べているブログ記事、SNS情報を紹介する。
●ブログ記事
・「BIGLOBEのメールが乗っ取り?KDDIの大量漏洩ニュースと私の実体験」2026/6/24(画像生成と会話するAIの魅力と可能性|note)
自分と同様にメールアカウントが利用されてspam大量発信に使われたと思われる事例。この方は多くのエラーメールに気が付き、BIGLOBEによる送信停止などの措置に合う前にパスワードを変更しており、非常に賢明。
●SNS
5.3■(レベル2)漏洩したメールアドレスにspamメールが届くようになった事例
今回、BIGLOBEアカウントとともにBIGLOBEメールが漏洩したということで、そこにspamメール(詐欺メール、フィッシングメール、一方的広告メール)が届くようになる可能性がある。
なお、BIGLOBEメールアドレスでは歴史的な古さなどから手当たり次第攻撃によるメールアドレス漏洩、あるいは個々ユーザーのメールアドレス漏洩などが起こっている事例が多く、結果としてspamメール(詐欺メール、フィッシング、一方的広告)受信が相当前から報告され、筆者自身や家族のメールアドレスでも経験している。よって、今回の事象(2026年6月KDDI不正アクセスによるBIGLOBEアカウント、メールアドレスの漏洩)により発生するようになったspam受信なのか、以前からの原因によるものなのか、今見分ける必要があり、ただしそれには困難が予想される。
そのような被害が起こったことを述べている事例を紹介する。
・「KDDI?BIGLOBE?auは無事?情報漏えい|そもそもBIGLOBEパスワードって?」2026/6/26(あい|note)
今回の件で漏洩したメールアドレスにspamが届き出したことを疑っている。そのアドレスへの普段のspamの届いている情報などが書かれておらず、本当に漏洩した結果なのかが不明確。また、spamでは差出人も宛先も出鱈目なのが一般的。
ただ、実はそこで紹介されているのと同じAmazon詐称アドレスを同時刻の6/22 5:30に自分も受け取っている。
・「KDDI情報漏えい公表後、BIGLOBEメールに初めてAmazon偽装フィッシングが届いた話」2026/6/27(WordPress Security Log – vivisec)
BIGLOBE漏洩後に届いたBIGLOBEメールへのフィッシングメールについて、漏洩の影響による可能性を疑っている。セキュリティ関連のブログなこともあってメールヘッダの分析があることに加え、「これまでBIGLOBEのメールアドレスにはほとんどスパムが届いてなかったこと」などの情報も記載しており、信頼性が高い。
さらには紹介されているフィッシングは上記のあい|noteの紹介しているメール、加えて筆者自身に届いたメールと一致している。
5.4■(レベル1)上記のような被害はないが、アカウントパスワードの変更・リセットなどの対応を余儀なくされた事例
・「BIGLOBE を解約します。漏洩そのものより、事後対応で残念な気持ちになりました」2026/6/24(ishizakahiroshi|note)
今回のBIGLOBEの対応に不満で、利用を辞めるまでの経緯が書かれている。
・「KDDI不正アクセスの被害を受ける – ローカル線放浪記&模型」(ローカル線放浪記&模型)2026/6/26
今回の件でKDDIに不満を述べており
「元々はNECがやっていたサービスがいつの間にかKDDIに変わってしまった。変わってからいろいろなサービスが無くなってしまった事もあって、使い勝手も悪くなったし、KDDIという会社に不信感すら持っていた。」
という思いは私も全く同じである。(自分は記事「BILOBEのウェブリブログが終了予定。BILOBEの思い出 」で書いている。)
・「BIGLOBEパスワード漏洩の恐れとのニュースにつきパスワード変更/6月のギガ(高速データ通信容量)消費量」2026/6/30(しいたげられた🍄🟫しいたけ)
この方はBIGLOBEが提供している「BIGLOBEモバイル」の利用者だと思われるが、記載の(MVNOとして)「同社はKDDIから回線を借りているからだそうだ」は不正確だと思われる。BIGLOBEはKDDIの完全子会社であり、メールシステムとしてKDDI提供の共通基盤を使っているからだと思われる。
・「BIGLOBEの情報漏洩について」2026/6/24(私のひとりごと)
6■関連サイト紹介
●基本発表
・当社メールサービスに対する不正アクセスの発生について – 株式会社KDDIウェブコミュニケーションズ
・「BIGLOBEメール」への不正アクセス発生のお詫びとご報告 – ニュース – ビッグローブ株式会社
●本件に関する報道記事
・KDDI、ISP向けメールシステムへの不正アクセスで続報。1223万件のメールアドレス、762万件のパスワードが漏えい – INTERNET Watch(2026/7/6)
・総務省がKDDIに「報告徴収」の行政処分 -メール システムへの不正アクセスによるサイバー攻撃で|セキュリティとITのニュース-セキュリティ対策Lab
●本件に関する個人記事
▼今回の事例で対応アドバイスなどを記述している事例
・「【最大1422万件漏えい】KDDI・BIGLOBEの報道を受けて即座に行った「4つの防衛策」とメアド流出の盲点」2026/6/25(yoshiyuki|note)
・「【最大1422万件】KDDIのISPメール不正アクセス、あなたは大丈夫?今日中にやること」2026/6/23(zephel01|note)
・「【注意喚起】ISPメール情報漏えい事案に伴う「スパム踏み台攻撃」の巧妙な手口と実態」2026/6/25(まこと|note)
●検索結果(情報収集用)
Google検索「BIGLOBE 不正アクセス」「BIGLOBE 漏洩」「BIGLOBE 漏洩 spam」「BIGLOBE メール 不正利用」「BIGLOBE 不正利用 体験」「BIGLOBE エラー 大量」「KDDI 漏洩」「KDDI BIGLOBE 漏洩」「BIGLOBE 漏洩 被害」「BIGLOBE 漏洩 分析」「KDDI 不正アクセス 分析」
Yahooリアルタイム検索(X、旧Twitter)「BIGLOBE 不正アクセス」「BIGLOBE 漏洩」「BIGLOBE メール 不正利用」「BIGLOBE エラー 大量」「BIGLOBE エラー メール」
7■漏洩被害、原因究明のためのメール受信状況分析
長くなるため続編記事
「[個人分析報告2] BIGLOBEメール不正利用被害 ~受信メール分析~」
として独立させた。
8■自分の後悔とBIGLOBEへの不満
(作成予定)
9■おわりに
(作成予定)



コメント
こんばんは。白梟と申します。昔、掲示板にお邪魔しておりました。
私、今は回線としてピカラ (STNet) を利用しているのですが、
付与されたメールアドレスはどこにも登録しておらず、
当然スパムとは無縁のアドレスです。
そのアドレス宛に、6/22 早朝にスパムが届いていました。
内容は Amazon を騙るフィッシング。
Return-Path と From は BIGLOBE の異なるアドレス、
To は JCOM のアドレス(他人)、DMARK、DKIM、SPF すべてクリアしたメールです。BIGLOBE のサーバーより前には接続元のIPアドレスが記されておらず、
ウェブメール経由じゃないかと予想しています。
契約ISPによる漏洩の可能性が高くて結構苛つきまして、
その日のうちに BIGLOBE のスパム報告フォームに報告出してしまいました。
(後日、対応したと返答あり)
後で思えば、過失なく踏み台にされた方には申し訳ない事をしてしまったかもしれません。
(踏み台である事は予想していましたが、よくあるパスワード管理が甘い事例かと思ってました。)
どうせ使ってないアドレスだったため、自分のアドレスとパスワードもその日の内に変えてしまい、それ以降のスパム着弾状況は不明です。
パスワードまで変えたのは単なるついでで、まさかパスワードとセットで漏洩してるとは想像していませんでしたが…。
(送信でエラー出たので再投稿します。2重になっていたら、すみません。)
ご無沙汰しております。情報有難うございます。
お使いのピカラ (STNet)もKDDI系列でBIGLOBEと同様に流出したのですね。
記事に書いたように私のBIGLOBEアカウントも不正発信に利用されたと思いますが
通報されるのは当然だと思いますし、それにより発信停止の措置が速やかにされれば
送信被害継続も止められますから当然だと思います。
(メール大量発信をしたアカウントに対しては、送信機能停止だけで
懲罰的なものはなく、あっさりしたものでした。)
それにしても漏洩の話が広報される前、
spam受信と同時に御自身のアドレスとパスワードを変更されたらしいのは流石です。
BIGLOBEと同様ならばそのままにしていたら御自身のアカウントも
不正発信に利用された可能性がありますし。
自分の記事は少しずつ追加している段階で、
今朝は6/18に届いたAmazon騙りspamを掲示しましたが
同様なものが6/22にも届いており、遠からず分析、掲示したいと思います。
以上ですが、近年、ブログ記事でのコメントはアクセス数に比べると少ないため
とても有り難く、嬉しく拝読しました。有難うございました。
(投稿の重複はありませんでした。ブログコメントでもspamに悩まされており
認証が遅れまして恐縮です。)