私はサイト運営やspam問題に拘わってきて、とても憎むようになった行為があります。それは個人への攻撃や過度の糾弾を、見境無くネット上で行うことです。すなわち「ネット上での個人攻撃」「個人への過度な糾弾」です。
いろいろな場合を見てきましたが、非常に私が嘆かわしいと思った一つの事例を紹介します。御存じの方も多いと思いますが、私は2001年くらいから
『迷惑メール(spam)撲滅私的調査会』
という、spam問題を扱うサイトを運営してきました。その中での話です。
上の頁はspamの問題性を叫ぶサイトなので、当然spam行為やspamメールについては私自身が批判・糾弾してきたわけですが、たとえそのようなことをするにしても、発信者の人格を貶めたり、個人名を必要以上に晒したり、そしてspammerの家の回りをうろついて圧力をかける、なんてことはしないように心がけてきたつもりです。
ところが「2ちゃんねる」ではそういう事が平気で行われていました。
その被害に遭ったのは実名を名乗りながらspam発信を続ける、いわば私が「堂々spammer」と読んできた部類に属する、20代で家庭を持つ青年だったようです。昔は結構あったのですが、spam行為が問題であることが直感的に分からない人々がspam行為を続けることがしばしばあり、この青年もそうでした。
このspamについては、私もメーリングリストで情報交換しましたがそこでは必要以上の攻撃や糾弾はせず、本人がspamの問題性を理解できないことを嘆くことを書いた程度でした。
ところが個人攻撃が酷かったのが「2ちゃんねる」でした。すなわちその青年の名前は無論のこと、住所、家族構成、生活行動状況などが「ウォッチ」され、徹底的に馬鹿にされ、糾弾され、そして挙げ句の果ては2ちゃんねらーの中には彼の住まいの回りをうろつき、精神的な圧力をかけることまで行った輩がいるようです。
確かに私もspamは憎い。そうでなければantispamのサイトなんて作りません。しかしそれ以上に、上のような破廉恥なことをする輩達は100倍くらい憎いです。
上記のようにして、個人情報を散々さらされた人が、インターネットで実名で真っ当な活動をすることを困難にさせられるのは明らかです。
その一方で、晒したり、周りを彷徨いたりした人々はどうでしょうか?彼らは初めから最後まで匿名で、しかもそんなのは彼にとっては一時的なイベント(祭り)にしか過ぎず、自分のやった行為も忘れてしまう程度の出来事だったでしょう。そういう人間でなければ上のような破廉恥な行動は出来ないはずです。
ばらまかれたspamを受け取ってその被害で一生が引きずられるなんて人はまずいないでしょう。しかし上のような形で攻撃・糾弾された人は、一生傷を抱えながら生きることになります。彼が行ったspam行為は、それで彼が一生立ち直れないくらい、大きな犯罪だったのでしょうか。私はそうは思いません。
これを非常に憎み、またそういうことを憂えているのは、私がそのspammerと同様に、ネットでは実名を使って活動してきたことも理由にあるでしょう。たとえ後ろめたいことはなくても「明日は我が身」なのです。
コメント
本当ですねぇ~・・・
確かに、(spamの)憂さ晴らしにとやっているのかも知れませんが、
良い結果が得られるとは思えない行為ですよね。
個人攻撃と同様、苦労も無く、犯罪行為やマナーやルール違反となる行為で憂さを晴らそうとする者の多さには、辟易しています。
まぁ~高崎様も参加されているコミュなので、ご存知かと思いますが、
メルボムして喜んでいる奴もいたりで、本当に頭が痛いです。
下のほうでコメントを書こうとしたのですが、「コメント(認証)」の方を押したようで、なにやらメッセージが出てきて、やめてしまいました。
今よく見たら、「コメント」を押せばよかったのかなと思います。
前書きが長くなりましたが、
こちらでも、よろしくお願いします。
まずは、ご挨拶をば。