自分は2008年頃から携帯端末2台持ち、2010年頃からはスマートフォン2台持ちだ。すなわちメインスマホとサブスマホの2台を常用しており、それは欠かせないものとなっている。本記事ではその理由と運用実態について解説することにする。
[推敲度 3/10]
例のごとく、超長文になってしまったので、簡単に案内する。
2台持ちのメリットは→「2章 スマートフォンを2台持つ理由」
デメリットと自分の工夫は→「3章 スマホ2台持ちでのデメリット一覧と自分の工夫」
メインとサブに求める仕様→「5.1節 自分がメイン、サブスマホに求める仕様概要」
メインとサブでの機能やアプリの使い分け→「5.2節 メインとサブでの役割分担」

スマートフォン2台持ちは人に話すと驚かれることもある。「昔はケータイで2台持ちは珍しくなかっただろう?」とか言いたくなるが、そんな返事自体、年寄り臭いので抑えることにしている。ともあれ、そういう際に「2台持ちは素晴らしいんだ、必要なんだ」と徹底的に説明する記事を長年作りたいと思っていた。また近年、スマートフォンのレビュー記事を書くことが多くなっているが、そのレビューを読んで頂く際には、私が2台持ちであることを知って頂くこと、理解して頂くことが望ましいように感じてきた。
本記事はそれらの為に書いたものである。
ちなみに本記事での「スマートフォン2台持ち」とは「端末を2台持ち」、それぞれで回線を契約する「通信2回線」を前提としている。ただもともとは「端末2台」と「通信回線2本」は別な話である。端末1~2台、通信回線1~2本における所有組み合わせパターンは以下の表のようになるだろう。
| 通信1回線 | 通信2回線 | |
| 端末1台 | (1)普通の使い方 | (2)以前より2つのSIMカードが使える製品端末がある。最近ではSIMカード+eSIMという製品も増えており、1つの端末で2つの回線を持つことは容易になっている。 |
| 端末2台 | (3)SIMカードは物理的な1枚のカードなので複数の端末で共有するのは不可能である。eSIMは物理カードがなくなったが複数端末での同時共有すなわち同一回線契約を複数端末で共有することは仕組み上出来ない。 現実的には1台で通信回線を使用し、そのテザリング機能(WiFi、Bluetooth)を使って、もう一台をでインターネットに接続する方法が考えられるが、2台目音声通話、SMSを使うことは出来ない。 | (4)それぞれの端末で1回線ずつを使う。本記事で想定している使い方である。 |
(2)や(3)は「2台+2回線」持ちの変形と言えるだろうが、本記事では言及せず、本記事での「スマートフォン2台」とは「端末2台+通信2回線」が前提なので、注意されたい。
【目次】
2■スマートフォンを2台持つ理由
2.1■ネットワークを2回線確保する意義
2.1.1●通信障害に備える
2.1.2● 通信障害で無くても通信の問題がしばしば発生する
2.2■スマホ端末を2つ持つことの意義
2.2.1●端末不具合発生時のリスク分散
2.2.2●バッテリー消費軽減対策
2.2.3●端末とアプリには相性がある
2.2.4●役割分担をさせる(常駐アプリなど)
2.3■端末選択の幅が広がる
2.3.1●すべての機能を盛り込んだ1台のみを選ぶことは難しい
2.3.2●複数のOSの選択肢も?
3■スマホ2台持ちでのデメリット一覧と自分の工夫
(1)持ち歩き・物理運用のデメリット
(2)通信・通知・電話運用のデメリット
(3)管理・データ整理のデメリット
(4)心理的・社会的デメリット(おまけ)
4■スマートフォン2台持ちでの工夫トピック
4.1■電話着信通知の共有化
4.2■通信費対策
4.2.1●MVNOの活用
4.2.2●キャリアの囲い込み戦略には乗らない
4.3■基本的に画面を見るのはメインスマホ
4.4■Android2台ならGoogleアカウントは同じもの、またキャリアメールは避ける
5■自分のメイン、サブスマホの現状(2026年版)
5.1■自分がメイン、サブスマホに求める仕様概要
5.2■メインスマホとサブスマホでの役割分担
6■自分のメイン、サブスマホの歴史
6.1■携帯端末2台持ちの歴史~概要年表
6.2■スマホ2台持ちの歴史~時期別解説
6.3■自分のスマホ2台持ち歴史分析
7■おわりに
【目次】
1■自分の携帯端末2台持ちの始まりまで
自分が2台を持つようになった経緯を述べさせていただくが、単なる思い出語りなので、2台持ちのメリットから知りたい方は次の章「スマートフォンを2台持つ理由」に行って頂きたい。
携帯端末(携帯電話・PHS)が広がったのは1990年代だが、自分が携帯端末(PHS)を持つようになったのは2004年だった。多くの人は「電話」をするために携帯端末(携帯電話・PHS)を持ったと思われるが、自分の動機は違った。自分にとって欠かせなくなっていたモバイルPCを戸外でインターネットに繋げるために携帯端末を欲しくなったのだ。現在では「テザリング」「WiFiアクセスポイント」などと呼ばれる機能に相当し、スマートフォンの代表的な機能になっているが、当時の携帯端末(携帯電話・PHS)でその役割は付加的なもので、「通信モデム」機能(ダイヤルアップPC接続)などと呼ばれ、可能な機種とそうでない機種があったりした。
そもそも「PHS(Personal Handy-phone System)」は1995年に登場、当初「携帯電話」と争うほど勢力を広げ、1997年頃に最盛期となった規格である。「携帯電話」という言葉は「携帯できる電話」ということであたかも一般用語のように思えるが、日本ではマクロセル方式(遠くに飛ばすアンテナを少なく配置する方式)を用いた無線通信方式を指し、マイクロセル方式(アンテナを多く配置する方式)を用いたPHSとは区別する規格名称として使われた。
PHSは自分が導入した上記の2000年代には音声通話の争いですでに携帯電話に対して劣勢となっており、データ通信におけるコスパの良さを売りとするようになっていた。しかしPHSは回線速度に限界があり、携帯電話回線の方が速度は有利だったが、当時(2005年頃)スマートフォンも登場しておらず、三大キャリアはリーズナブルなデータ通信サービスは提供してくれていなかった。
自分がPHSを導入してパソコンを戸外でインターネットに繋げ始めたときには、頻繁にネットに繋げるというよりも「必要なときだけ繋げる」という性質だったが、その後、PHSでは次第に価格が低下、「つなぎ放題」などというリーズナブルな定額制も広がり、「必要なときに繋げる」から常時接続となっていく。自分にとってもさらに重要性が増し、「2回線確保」は2007年から行うようになったが、最初の「2回線目」は、音声通話機能のないイーモバイル(emobile)のデータ通信カードだった。このことは自分の携帯通信に求めているものを象徴していたと言えよう。
イー・モバイルは当時、第四の携帯電話会社(キャリア)として登場した電気通信事業者で、今で言えば楽天モバイルに相当する位置である。最初2007年3月にサービス開始したのはパソコン等のインターネット接続を目的とするデータ通信カードのみだった。すなわち一般にはイー・モバイルは「携帯電話会社」と言われる会社だったと思うのだが、サービス開始当初は「電話」を売り出さなかったわけである。
自分がイーモバイルのデータ通信カードを契約したのは、サービス開始9か月後の2007年12月だが、で、そもそもその段階ではイー・モバイルは音声通話サービスは開始していなかった。イー・モバイルが音声通話端末を発売したのは翌年2008年3月になってからである。しかもそれはまだ当時ハシリだったスマートフォンであった(後に大きな影響を与えたソフトバンクのiPhone発売は2008/7なので、その4か月前である)。
イー・モバイルは当初データ通信カードのみで売り出したのを見ても分かるように当時高速の携帯電話回線でありながらデータ通信で手頃な価格を実現、売りとしてた。自分がイーモバイルに飛びついたのも回線速度への不満があったのだったように思う。すなわち
「データ通信用としてコスパ有利で長らく支持されてきたPHS(WILLCOM)」
と
「それまで高額だった携帯電話データ通信に比較的抑えた値段で乗り込んで来たイー・モバイル」
の両者を使うために2回線持ちを選んだのであった。
そして約1年後の2009年1月、自分はイーモバイル回線をデータ通信回線から通話回線へと乗り換え、その際に自分初めてのスマートフォン「TouchDiamond S21HT」(WindowsMobile機種、HTC製)を導入する。これによりそれまでの京セラ製PHS WX310K(所謂京ぽん2)との「2台持ち」を始めたのだった。(上述したソフトバンクによるiPhone発売の約半年後のことである。Apple嫌いの私がiPhone導入を微塵も考えなかったのは言うまでもない。)
それ以降の歴史については6章の「自分のメイン、サブスマホの歴史」で詳説、分析する。

2■スマートフォンを2台持つ理由
本章ではスマートフォンを2台持つことのメリットを述べる。冒頭に書いたように、本来、「端末2台」「通信2回線」は別な話であるが、自分は「端末2台+それぞれ別回線(通信回線2つ)」と同義のつもりで「スマートフォン2台」という言葉を使っている。
しかしながら、長所・メリットを考える時には、特に通信回線が2つによるものと、端末が2つによるものに分けて考えたほうが理解しやすいと思われるので、そのように説明する。
2.1■ネットワークを2回線確保する意義
2.1.1●通信障害に備える
昨今、各種キャリアで通信障害が起こるとニュースで大騒ぎになる。スマートフォンにせよ、モバイルPCにせよ、自分もネットに繋げることは重視しているので、大騒ぎする意味は良く分かる。そしてだからこそ2回線を確保するのだ。
正直、一つのキャリアだけでは信頼が出来ない。
通信障害が起こった場合、一つのキャリアだけの回線を使っている場合にはインターネットに接続できなくなり、通信障害かどうか自体、調べられなくなる。これは致命的なことである。その手っ取り早い対策は2回線を確保しておくことに他ならない。
自分はそういう認識から2回線確保を15年以上心がけてきたが、携帯電話というものが国民必須のデバイスとなる中、単独キャリアの電波障害時の対策は国を挙げての取り組みが行われ始めている。
しかしこれはこれらの試みは、これを書いている2026年に始まったばかりだ。信頼性が十分なものとは言い難い。当面は2回線を持つのが大規模障害対策でも有用かと思われる。
2.1.2● 通信障害で無くても通信の問題がしばしば発生する
上述の「自分の携帯端末2台持ちの始まりまで」で書いたように、自分はモバイルパソコンを戸外で繋げる(テザリング)ということを重視してきた。パソコンでの通信は携帯端末に比べてデータ通信量を必要とするが、携帯通信は環境(地域、建物の中、など)によって安定しないことがしばしばある。そしてそれは特定の場所では特定のキャリアの電波がそうであって、他のキャリアでは問題ないことがしばしばある。
複数回線を持っていると、特定キャリアの通信不安定を疑い、さっと別なキャリアに接続を変えて試すことが出来る。そうすると問題が無いことも多い、すなわち特定キャリアの通信が局所的に不安なことがままあるのである。仮にスマホ2台でのテザリングが両者とも不調な場合には、パソコン側の不具合も考えられるし、携帯電波がそもそも入りにくい場所である可能性がある。スマホ1台の場合、通信が悪いのか、スマホが悪いのか、テザリング機能が悪いのか、パソコンが悪いのか、判別が難しい。
前節のようなキャリアの大規模障害は確かに滅多に起こることではないが、特定の場所で「なんかうまく電波が入らないな」「電波が弱いな」ということは自分の経験上、しばしば起こる。(多くの人も感じているのではなかろうか。)その際に別回線でサッと試せるのと試せないのでは精神的負担、ストレスが随分違うのだ。
2.2■スマホ端末を2つ持つことの意義
前節のように通信回線2回線の確保がまずは目的であることを述べると、少しスマートフォンに詳しい人は「複数SIMが使えるスマホを利用すればいいのでは?」と思うだろう。
現在でもテザリングによりモバイルパソコンをネット回線に繋げる行為は自分にとって重要だが、一方でスマホを使うようになってきて15年、スマホのテザリング以外で果たしている役割も大きくなっており、(通信回線はともかく)「スマホを2台持つこと」という意味も大きくなっている。
以下、スマートフォンを2台持つことの意義について述べる。
2.2.1●端末不具合発生時のリスク分散
一つの端末にすべての役割を持たせた場合、その端末に不具合が出たら、何も出来なくなってしまう。極めて重要な役割を2台ともで出来るようにしておくことでリスク分散になる。
スマホで起こす不具合としては以下のようなものが考えられるだろう。
1・スマホを壊す
2・スマホを失くす、紛失する
外出先でスマホを壊した場合、連絡を取る必要のある家族、友人などと連絡手法に直ちに支障が出る。公衆電話を使おうにも果たしてスマホ以外で友人、知人の電話をメモしている人は現在、どれほどいるだろうか。
スマホを外出先で紛失した場合は更に深刻だ。スマホを失くしたのが外である場合、以下のようなことをする必要がある。
【スマホを外で紛失した時に対応すべきこと】
・もし設定をしていればGPSでスマホの行方を確認できる。
・上記などから推測される、スマホを落とした、もしくは忘れた場所の連絡先を調べる。
・その先に電話連絡をして、探してもらうことを依頼する。
・もし簡単に見つかりそうにない場合には重要なサービスを停止して、万が一悪意のある人に渡った場合の不正利用以外を防止せねばならない(電話サービス、おサイフケータイ、等)。その方法を調べる必要がある。
・その対象のサービス先に電話で連絡、もしくはネットを通じて停止手続きなどをする。
ところが分かると思うが、どれも通常はネット回線が繋がった端末ですべきことであり、1台持ちでは落としたスマホこそがその役割を背負っているだろう。ところが1台持ちの場合にはそれがなくなるのだから別な手段を取らねばならない。以下のような手段が考えられる。
【1台持ち】
・自宅に帰り、パソコンで上記の作業をし、固定電話で連絡をする。
・家族、友人、知人にスマホを借りて、上記の作業、連絡をする。
・ネットカフェに行き、上記の作業をする。電話は公衆電話か。
・会社のPCで上記の作業をする。電話は会社からか。
しかしこれらにはいろいろな問題がある。
・自宅へ帰ることは時間のロスになるし、落としたことに気がついた場所のほうが落とした場所に近いかも知れない。
・GPS探索をするにはGoogleアカウントでログインする必要があるが、家族はともかく、友人・知人、ネットカフェ、会社のスマホ、PCでそれをすることはセキュリティ上の問題がある。企業のパソコンなどはGoogleアカウントのログオン自体制限されているかも知れない。
・最近のログオンはパスワードに加えて二重認証などがあるものが多く、その多くはスマホにメールを送るというものだろう。1台持ちの場合にそれを受け取るすべがなくなる。(基本的には代替手段が用意されているはずだが。)
1台持ちではこれら各種の困難、面倒が起こるのに対して、2台持ちであれば簡単に解決するのは言うまでもない。上の手続き「スマホを外で紛失した時に対応すべきこと」をもう一台のスマホですればいいだけだ。
以上、スマホを壊した、失くした時の1台持ちの場合の大変さを説いたが、多くの人にとってスマホが壊れる、紛失するというのがどれくらい起こることなのかは分からない。自分は携帯端末を所有して22年間になるが、端末を飯屋に置き忘れたことが1回、端末が勤務中に落として起動不可になったことが1回、あるだけだ。前者は地下鉄数駅を経て気が付き、ドキドキバグバグしながら店に戻ったらまだテーブルに置かれていて胸を撫で下ろした記憶がある。後者では2台持ちが幸いして勤務終了、帰宅まで致命的な不便はなかった。
ちなみに後者のスマホ破損は本記事の草稿を書き始めてから起こった事象で最初は本記事では「スマホが壊れたことはない」と書こうとしていたのだが、奇しくも壊れた場合の2台持ちの有用性を確認することとなってしまった。
2.2.2●バッテリー消費軽減対策
日常で関係するのは、昨今のスマホは未だにバッテリー不足気味であり、そして多くのアプリを使うほどバッテリーの減りは早くなるということだ。
2つの端末に役割を分けることでそれぞれのバッテリーの減りを抑えることが出来る。
2.2.3●端末とアプリには相性がある
スマホのアプリと端末には結構相性があったりする。たとえば自分の場合、過去に歩数計やGeoTrackerなどはうまく動作しない端末があった。こういう場合、一つの端末しか使っていないと自分に取って重要なアプリが使えないというのは、その端末を使う意味が無くなってしまう。
スマホを買い替えるとき、新しいスマホで以前から親しんできた全てのアプリが恙なく使えるかはドキドキものだ。だが2台持ちであればどちらかで使えさえすれば問題がないことが多い。
「端末との相性によって使えないアプリが発生するリスク」
を2台保ちはかなり下げることが出来るだろう。
2.2.4●役割分担をさせる(常駐アプリなど)
スマホでバックグラウンドで常時動かしておきたいアプリというものがある。自分の場合には
歩数計
GeoTracker(GPSログ)
だ。これらはアプリを見ることは滅多になく、常時記録していることが大切だが、スマホはいろいろなアプリを動かしているとこのようなバックグラウンドのアプリが知らぬうちに止まったり、終了したりしていることがある。手元で操作しているときにも動作が重くなり、立ち上がっているソフトをクリアすることがときどきあるが、この際にもバックグラウンドアプリも一緒に終了してしまうのが普通だ。
2台持ちで、普段操作をしないほうにこのような常駐アプリを動かすことで、上記のような意図せぬ停止を避けることが出来る。
2.3■端末選択の幅が広がる
2.3.1●すべての機能を盛り込んだ1台のみを選ぶことは難しい
現在のスマホは世界のあらゆるメーカーが多種多様な機種を出している。そしてあらゆる機能を兼ね備えるようになっているが、完全にすべての機能を1機種に集約できるとは限らない。ここでは例として「おサイフケターイ(Felica)」と「交換可能バッテリー」を挙げる。
●おサイフケータイは日本独自仕様の縛り
世界中のメーカーがあらゆるスマホを販売しているが、その中には「グローバル向け」と呼ばれる多くの国で使うことを想定した製品がいろいろ売られるようになっており、日本でも周波数や技適(法律)の問題をクリアしているものは多くなっている。
しかし仕様に拘ろうとすると拘束が大きい要因の一つとなるのが日本固有の仕様「おサイフケータイ(Felica)」や「マイナポータル対応」だ。自分はここ10年余り、おサイフケータイ(Felica)は必須の機能になっている。(参考「キャッシュレス決済、万歳!電子マネーの時代が来た」2026/2/3)
この機能はハードウェア的な対応を必要とし、日本で発売することに力を入れた機種でないと搭載されていない。その概念図を示したものが上の図だ。
以前まではおサイフケータイ(Felica)はキャリアから発売されるスマートフォンに限られており、SIMフリーと呼ばれるメーカーから直接発売される機種では搭載されていないのが一般的だったが、2015年頃からSIMフリー機でも搭載する機種が出始め、2020年にはそれなりに広がった。昨今では日本で発売されるSIMフリー機ではおサイフケータイ機能搭載の機種のあるものとないものが混在している。
上述のように海外製スマホではグローバル向けと呼ばれる製品が多く登場しており、日本向けの技適認証を受けているものも結構出てきているが、しかしおサイフケータイ機能までついているものは限られてくる。上述のようにおサイフケータイの装備にはハードウェアの装備を必要とするので、本気で日本で本気で売りたいと考えなければメーカーは装備しない(コストがかかる)。
自分がここ数年、使うようになったOukitel、Cubotなどの「中華タフネススマホ」。技適が付いた製品も多く出るようになったが、しかしおサイフケータイ機能がついたものは1機種も出ていないようだ。
そのため「おサイフケータイ機能」(Felica)に拘り、1台持ちである場合には、その機能がついている日本向けの機種に絞られてしまう。「マイナポータル対応」も同じ事が言える。すなわちそれら日本向け機能と1台持ちに拘る場合には、上記のような「中華タフネススマホ」は選べないことになる。
しかし2台持ちである場合、そのような制限を超えることが出来る。具体的には自分は「おサイフケータイ機能」(Felica)と「マイナポータル対応」をサブスマホとして日本製(京セラ製)のTORQUE G06 KYG03を使い、メインスマホをそれに縛られない中華タフネススマホを選択することが出来たのだ。
●交換可能バッテリー搭載など希少機種でも縛られる
1台に集約させることが困難になった機能として、たとえば自分が長く拘ってきた交換可能バッテリーも挙げられる。交換可能バッテリは2015年以降、採用するスマホが激減し、特に画面の大きいフラグシップ機種ほど内蔵バッテリーに置き換わるのが早かった。交換可能バッテリーに拘る自分も、2018年に買ったメインスマホは内蔵バッテリータイプに諦めざるを得なかった。このとき諦めざるを得なかった理由は前述のようにメインスマホに求める仕様に「大画面」「microSD」というのもあったからだ。もはや2018年時点で「(そこそこ)大画面」「microSD」で「交換可能バッテリー」の機種は日本で完全に存在しなくなっていた。
その一方で画面の大きさに拘る必要のないサブスマホの選択が辿り着いた先は、京セラTORQUEシリーズで、これは画面が5.4インチと小ぶりではあるが、2026年発売の最新機種TORQUE G07でも未だに交換可能バッテリーを採用してくれている。
1台持ちの場合、画面の大きさを求める(6インチ以上)なら交換可能バッテリーを諦めざるを得ず、交換可能バッテリーを求めるなら大画面を諦めざるを得ない。しかし2台持ちであれば、画面の大きいスマホをメインスマホとして使い、それが必要でないサブスマホとして希少価値の交換可能バッテリー採用のTORQUEを選択するという手があり、実際、私自身がそうしてきた。
端末選択の幅が広がるというのはそういうことである。
2.3.2●複数のOSの選択肢も?
自分はApple製品が30年前から好きではないので、1台だろうが10台だろうがiPhoneを選ぶという選択肢はないが、世間一般でスマートフォンの2大分類といえばAndroidとiPhone(iOS)であるのは認めざるを得ない。自分はAppleは嫌いだが、両者の製品のそれぞれの長所を認める人にとってはどちらか選ぶというのもまた厳しい選択であろう。その場合にAndroidとiPhoneを1台ずつ持つという選択は全く以て妥当なことのように思える。
ちなみに、自分が自分のためにiPhoneを買うことは死ぬまで無いだろうが、一方でAndroidが絶対と思っているわけでもない。Androidを気に入っているものの、もともとスマートフォンはWindowsMobileから入ったこと、パソコンのWindowsに長年、親しみを覚えていることが関係するのか、Androidが絶対という思いはなく、Appleを嫌うと事実上Androidしかないから使っている部分があり、新たなOSが登場した場合には使ってみたいという思いはある。
「第三のOS」のスマートフォンが登場した場合、自分の2台持ちのうちの片方をそれにしてみる可能性はある。そもそも自分の最初の2台保ちは両方ともWindowsMobileで、それがやがて2台ともAndroidになったのだから、その歴史を繰り返すだけとも言える。
3■スマホ2台持ちでのデメリット一覧と自分の工夫
前章で2台持ちのメリットを書いたが、デメリットも確かにはある。ここでは欠点、デメリットと思われるものを取り上げ、それに関して自分が行っている対策、工夫を紹介する。なおあくまで自分の場合の工夫なので他の人も一般に採用できる内容ではないかもしれないのはご容赦願いたい。なお[参考:XXXX]という形で自分は行っていないが参考になりそうな情報も記した。
(1)持ち歩き・物理運用のデメリット
●2台を持ち歩くのが鬱陶しい(荷物が増える)。
→メインスマホは馬鹿でかいが、サブスマホはコンパクトなものを選ぶようにしてきた。サブスマホはWiFiルーターやモバイルバッテリーを持つのとあまり変わらないのではないかと思う(実際それらの役割を担える)。
たすきがけするショルダーストラップにポシェットを取り付け、そこに2台を入れているが(勤務中を除く)、ポシェットで一体化させることで、持ち運びで2台であることを意識しないように出来ている(気がする)。ポシェット選びに少し拘っており、「2台の入れ口が別々にあること」「ポシェットが万が一逆さになってもスマホが落ちないように何かしらの蓋があること」「両開きファスナー」「短いUSBケーブルや予備バッテリーが入れられる内ポケット」などを選んでいる。

・紛失、置き忘れの気遣いが2台分になる。
→メインスマホはかなり頻繁に使うので紛失、置き忘れ等は気が付きやすいと思う(自分の場合)。サブスマホは基本的に音楽をBluetoothヘッドフォンで聞いているので、もし置き忘れた場合は音楽が遮断されるので気がつくことが出来るはず。
メインスマホとしてタフネススマホを使う以前(2023年以前)はメインにもサブにも落下防止の伸縮ケーブル(ひも)を付け、ポシェットから落ちても直接は地面に叩きつけないようにして破損防止の効果を狙っていたが、それは同時に置き忘れ、紛失防止にもなっていたと思う。しかし現在はその運用は停止している(将来的に再開する可能性はなくはない。)
[参考:スマホに限らず、置き忘れ防止に「スマートタグ」(AppleのAirTagなど)が広まっているが、スマホの場合にはそれ自体でBluetoothを内在しており、それを利用してたとえば2台の距離が離れたら通知を送ることなどは可能だと思われる。]
・バッテリーの減りを2台分、気にせねばならない。
→バッテリー減少対策については自分には相当な拘りがあり、サブスマホは昔ながらのバッテリー交換可能方式、メインスマホは10000mAhの大容量バッテリーを使うことで、通常の外出(24時間以上の勤務あり)でバッテリー残量を極力気にせずに済むように、すなわち気遣わなくてもバッテリー残量が0になって困ることは絶対にないようにしている。
・家では2台を充電しなければならない。
→サブスマホ(TORQUE G07)はワイヤレス充電(所謂「おくだけ充電」)にしてUSBを繋ぐ煩わしさを軽減している。このサブスマホのTORQUE G07は通知LEDで充電状態が分かるので素晴らしい!
メインスマホは着脱が楽になる磁石式USBコネクタを使っていたこともある。


(2)通信・通知・電話運用のデメリット
・通信費用が2台分かかる。
→MVNOなどを活用する。
(詳細後述→「4.2■通信費対策」)
・通信会社2つとの契約が必要、支払いや明細管理なども2つとなる。
→メリットのところで強調したように、異なる回線を使うことに意義があり、キャリア(MNO)を使う限りは2つの会社との契約になるのは必須。
[参考:現在では異なる回線(3大キャリアの回線電波)を提供するMVNOもあるので、そういうところを利用すれば単一の通信会社との契約で済むかもしれない。]
・2台両者で着信、通知を意識しなければならない。
→基本的には通知を気にするようなアプリ、サービスはメインスマホで行うようにしている。サブスマホでは仮に同じようなアプリを導入していても、通知を不許可にしているか、許可していてもサイレントにしている。
電話着信については不在着信があると、2台間で互いにSMSを送り合うようにしている。
(詳細後述→「4.1■電話着信通知の共有化」)
・人に電話番号を伝える時、どちらを教えるか迷う。2つの番号とも教えると「どちらを使えばいいの?」と聞かれる。相手に教えた電話番号と違う側の電話番号からかけてしまうことがあり、SMSでは同じ人とのやり取りが別端末になってしまうことがあり得る。
→上記のようにアプリなどではメインとサブで役割を仕分けしているが、電話番号では自分は使い分けはしていない。Android2台での標準「連絡先」は速やかに同期されるので、新規登録をした番号(連絡先)がどちらの端末に登録したか分からなくなることはないが、逆に登録先の相手にどちらの番号を伝えたかは(メモしておかないと)分からなくなる。その結果、上のようなデメリット発生し、自分は特に対策はとっていない。この点で自分は完全に2台ごちゃごちゃになっているが、特に大きな不便は感じたことはない。(もしかすると相手には「教わった番号とかかってきた番号が違う」と混乱させている可能性はある。)
ちなみに自分は電話番号として070で始まるもの(PHS由来)と080で始めるものを使っており、結果的にではあるが分かりやすくしている。
[参考:この点についてだが、家族や同レベルの親しい知人は2つの番号を教えるとしても、それ以外の相手に知らせる番号はどちらかの電話番号にするかはっきり決めたほうが管理はしやすいだろう。]
・2重認証の登録などでどちらを使うか迷う。あるいはどちらに登録したかはっきりせず「どっちに来るんだっけ?」となる。
→メールはGmailなどを使えば両者に来るので問題はないが、SMSによる二重認証は電話番号なのでこのようなことはあり得る。自分は各種のあらゆる登録で、2つの電話番号のどちらを登録したかは一応メモを残している。しかし2つの端末は基本的に常に手元に置いているので、どちらに来るか分からなくても問題はなく、上のメモが必要になった記憶はほとんどない(もし将来、片方を廃止する場合に役立つのだろう)。
しかしながらそもそも、2重認証については紛失した時のことを考えると登録は片方の電話番号だけではなく、2台両方で受け取れるメールなどの手段も確保しておくことは必要だと思われる。
・各種用途のときにどちらを使うか迷う。
→メインとサブで役割をかなりはっきり分けており、継続的に操作をする必要のあるのがメインスマホ、画面を見ずに使い続けられるもの(歩数計、音楽プレーヤー、おサイフケータイ、等)などをサブスマホの役割としている(例外はあり)。カメラについては現在、ズームの性能、広角撮影の性能が優れているのがそれぞれメインスマホ、サブスマホなので撮影の用途で分けている。電話やSMSではあまり区別しておらず、その時々で適当である。
(詳細後述→「5.2■メインスマホとサブスマホでの役割分担」)
・着信や通知などでどちらが鳴ったか分からないことがある?
→自分は着信メロディ、通知音は2台で違うものにしている。また不在着信、重要な通知が画面(通知ランプ)で表示されるようにしているので、このようなことはほとんどない。
(3)管理・データ整理のデメリット
・管理(OS更新、バックアップ、セキュリティ対策、端末買い替え)がそれぞれで必要。
→バックアップはアプリにより自動でパソコンと行われるようにしている。買い替えはサブスマホの方は特に必要なければ4年、6年など買い替えないこともあった。(現在は京セラTORQUEシリーズ応援のために新機種を買っている。)
・スマホで撮った写真、スクリーンショットなど、それぞれのものを管理あるいは統合して整理する必要がある。
→写真、スクショなどは自宅の無線LANを介して自動でパソコンにコピーするようにしている(アプリFolderSyncを使用)。ただしパソコン内でそれらを整理して統合するときにメインとサブで分かれていると手間が増えるのは確か。写真は最終的にはパソコン内で整理しているが、スマホ相互には転送していないため、スマホ自身で以前に撮った写真を確認する場合には「どっちのスマホで撮ったけ?」ということはある。
ただし整理後の写真はパソコンで統合的に確認できる他、タブレットPC(Windows)にも転送しており、そちらで見る、探すことが出来るようにしている。その際にはフォルダ分けでかなり詳細に分類、しており、下層フォルダのファイルをまとめて見ることが出来る画像ビューアソフト(昔はLinar、現在はXnview、いずれもWindowsのフリーソフト)を活用し、異なるスマホ(さらにはデジカメ)で撮ったことを意識せずに閲覧できるようにしている。
・Bluetooth接続が意図しない方に繋がる
→通常接続しない方の端末は「自動的に接続」をしない設定にしておくが、それでも繋がることがある場合は、ペアリングをよく使う片方の端末とだけにしている。(もう片方の端末と繋ぐ場合にはBluetoothのペアリング操作が必要になるが、たまにする程度ならBluetoothペアリングはそれほど手間の操作ではない。)
(4)心理的・社会的デメリット(おまけ)
・周囲から理解されにくい。「なぜ2台持ってるの?」と聞かれる。不審がられる。
→だからこれを書いている!(笑)
4■スマートフォン2台持ちでの工夫トピック
4.1■電話着信通知の共有化
スマートフォンは究極的には電話である。2台持ちだと、それぞれで電話がかかってくる可能性があり、少なくとも不在着信にはなるべく早急に気が付きたい。
しかし2台のそれぞれで不在着信が来ていないかどうかを気にすることは面倒である。
そこで考えついたのだが「不在着信があったら互いのスマホにSMSを送る」という方法である。このようにすれば、どちらかのスマホの画面を見たとき、そのスマホにあった着信にせよ、もう一方のスマホにあった着信にせよ、着信のアイコンかSMS着信のアイコンで気がつくことが出来る。そしてそもそも、電話着信にせよSMS着信にせよ、
メッセージPro
や通知ランプを使って、着信通知を気が付きやすくしている。
SMSを送る方法だが、昔は「不在着信+」(不在着信プラス)というアプリも使っていた気がするが、自分は最終的にtaskerを使うようになった。
4.2■通信費対策
4.2.1●MVNOの活用
2台持ちで真っ先に思いつくデメリットは費用だろう。少々気恥ずかしい気がするが、2004年以降の通信費グラフを紹介する。

冒頭で述べたように自分はPHSから開始したがPHSは携帯電話よりも安かった。PHSとイー・モバイルの2回線持ちから、自分は途中からau回線が必要になったので、2011年以降、au回線はau KDDIで契約、それらの間は月々の通信費は1万円弱だった。
MVNOも当初はNTTドコモの回線しか提供されていなかった。やがてauやソフトバンク回線もMVNOで提供されるようになって選択肢が広がった。その結果、2台ともMVNOとするようになり、費用は6000~8000円/月ほどになった。
2023年、TORQUEを新品で買おうとしたのを切っ掛けに1回線は8年ぶりにau KDDIに戻った。しかしMVNOに戻そうかと考えている。
4.2.2■キャリアの囲い込み戦略には乗らない
自分の携帯端末の所有はPHS(DDIポケット、まもなくWILLCOM)から始まり(2004年)、その後はイー・モバイルと契約(2007年末)、au KDDIと契約する(2011年)まですなわち7年間は3大キャリアと無縁な生活だった。その間に決心するようになったこととして以下のようなことがある・
「2台持ち、2回線所有の自由な選択を維持するために、キャリアの囲い込み政策には乗らない、入らない、囲われない」
当時、3大キャリア、またPHSのウィルコム、そしてイー・モバイルは発売する端末の独自性もウリにしていた。その代表として語り草になっているのがソフトバンクのiPhone採用で、ソフトバンクが急成長した明らかな一因だ。iPhoneを使うために多くの人がソフトバンクに移り、その数は1000万人とも言われる。
自分はiPhoneには興味がなかったが、スマートフォンの端末には各種のコダワリを抱くようになっており、極力自由に端末を選べるようにしておきたいと思うようになった。そのための方針が上のようなものだ。
これは同時に通信費を抑えるためでもある。携帯電話会社は顧客獲得のためにMNPで移ってきた客に各種のキャンペーン割引をしている。割引は1~2年が多い。MNPに関する割引を最大限享受するには2年毎くらいに渡り鳥のようにキャリアを移るのが消費者としてはお得なことになる。
その一方で「囲い込み戦略」というものがある。上記のように携帯会社としては渡り鳥のように移られては困るので、出来る限り移りにくくなるようなサービスを提供する。携帯電話会社によるそれは激しいものの代表だと思う。たとえばクレジットカードとの契約、固定回線・光回線とのセット割引、などなどだ。
囲い込み戦略に乗らないとは極力それらのサービスを契約しないということであり、長期を縛るような契約はしないということである。それらの延長で、分割払いは絶対にしない。一括ニコニコ現金払いだ(いや、クレカは使ったかもしれんが)。
もっとも、上のように書いたが自分自身、割引を利用するために2年毎にキャリアを渡り歩く方針はとっていない。しかし魅力的な端末、魅力的なサービスがとあるキャリアから登場した際に、今までの縛り無くそれを採用できるよう、囲われたくない、縛られたくない、という思いはあった。その成果を実践できたのが2023/10のTORQUE G06購入のためのau KDDIへのMNPだったといえる。
そもそも、自分は2015年頃より8年近くMVNO2者との契約になっており、MVNOの場合にはキャリアほど割引キャンペーンは行われていない。MVNOは価格が抑えられているのがウリなのでそれ以上割引の余地がないのだ。
4.3■基本的に画面を見るのはメインスマホ
3.1にも関係することだが、多くの人にとってスマホはそれなりに頻繁に見る機器になっているだろう。それは何かしら調べる必要で情報を得るためでもあり、また通知という形で届くものを確認するためでもあろう。その際に確認をすべき機器が2台になるというのは煩わしいことである。
よって自分はそのように通知が届く可能性のあるものは基本的にメインスマホに集約しており、すでに述べた通話着信はその大代表であるが、サブスマホには重要な通知が届くアプリは使わないようにしている。
それでもサブスマホの重要性の高いアプリの通知は、自分のサブスマホTORQUE G07では通知ランプがあるので、その通知ランプを点滅させるようにして、画面を見ずに気がつくようにしている。
後述のように、サブスマホは用途としても画面を継続的に見る必要がないアプリに特化させている。
4.4■Android2台ならGoogleアカウントは同じもの、またキャリアメールは避ける
Androidで2台持ちをする場合、Googleアカウントは同じものを使うべきだ。それで全く問題なく、むしろGoogleアカウントでは複数の端末を同じアカウントで使うことを前提に提供されている。
特にアプリに関して、同じアカウントであれば複数の端末で同じ有料アプリを使うことが出来る。別なアカウントの場合、同じアプリをそれぞれのアカウントで買わねばならない。(自分はApple製品は使わないが、AndroidとiOSは当然別アカウントなので、同じアプリでも両者で買わねばならぬだろう。)
またメールは両者の端末で受け取れたほうが良いので、そうなると自然にキャリアメールは避けたほうが良い。キャリアメールは回線に縛られるので、複数回線の複数端末では支障が出る。
5■自分のメイン、サブスマホの現状(2026年版)
前章まで、自分の経験をベースにして、スマホ2台持ちのメリット、あるいはデメリットを減らす工夫を書いてきた。以下はそのベースとなっている、2026年現在の自分のスマホ2台の現状を述べることにしたい。
5.1■自分がメイン、サブスマホに求める仕様概要
| メインスマホ | サブスマホ | |
| 求める重要仕様 | ・大画面(6.5インチ以上必須。7インチ、8インチ以上希望) ・microSD(絶対) ・SoC高性能(Antutuスコア100万以上希望だが状況に依る) ・バッテリー対策(下記) | ・コンパクト ・性能はほどほど ・microSD(なるべく) ・バッテリー対策(下記) |
| バッテリー対策の行き着いた先 | 大容量バッテリー(10000mAhクラス、一般スマホの2倍) | サブ端末は17年間、交換可能バッテリー機種を維持、死守 |
| 2026/4現在の機種 | Oukitel WP60 5G (2025/11購入) | TORQUE G07 KYG06 (2026/3購入) |
| 現在の機種の不満 (不満3以上レベルの大きいもの) | ・性能は低い(antutuスコア45万)が7.2インチ液晶は稀有なので仕方ない。 ・1度落下して起動不能になり買い直した。 | ・価格:歴代22機種で初めての10万円超え、13万8千円だがまあ仕方ない。 ・仕様上の不満はほぼなし、満足、終着点。 ・10年とか使ってもいいくらいな気分だが、京セラを応援するためにTORQUE G08もきっと買う。 |
5.2■メインスマホとサブスマホでの役割分担
2026年4月現在のメインスマホとサブスマホ
・メインスマホ:Oukitel WP60 5G
・サブスマホ:TORQUE G07
主に使っている側 予備あるいはサブとして使っている側
| メインスマホで使うアプリ等【基本方針】 画面を継続的に見る作業 | サブスマホで使うアプリ等 【基本方針】 画面を継続的に見る必要がないもの(一部を除く) | 備考 |
| ・電話 | ・電話 | 上述のように不在着信通知はSMSでもう片方に飛ばす。 |
| ・SMS | ・SMS | |
| カメラ。メインとして使用。 | カメラ。広角レンズがついているのでそれなりに使用。 | |
| ライト(懐中電灯) | ライト(懐中電灯) | どちらもカスタムボタンですぐに点灯できるようにしている。 |
| アラーム(AMdroid) 目覚ましはサブより15分遅れで鳴らす | アラーム(AMdroid) | 15年前?は目覚ましとして「置き時計」「パソコン時計」「スマホアラーム」の3者を使っており、当時のスマホのアラームが信頼性が?だったが今はその不安はなくなり、メイン、サブのスマホ2台のアラームアプリのみとなった。 |
| ・電子メール(Gmail、K-9) | ・予備のためGmailは導入。 | |
| ・メモ書き、メール草稿、ブログ草稿(OneNote) | ・予備のためOneNoteは導入 | 基本的に文章書きのメインはパソコンで書くようにしているがパソコンを広げられない場所で、時間を惜しんで書きような場合にスマホで書き込みを行なう |
| ・ネットサーフィン | ||
| ・スケジュール確認(Googleカレンダー、ジョルテ) | ・予備のためスケジュール確認(ジョルテ)は導入 | |
| ・スマート機器操作(SwitchBot、Garmin) | ||
| ・ブラウザゲーム | ||
| ・電子書籍 | ||
| ・投資情報、投資取引 | ||
| ・各種情報ウィジェット | ||
| ・テザリングは予備 | ・テザリングでのメイン(モバイルPC、タブレットを繋げる。外出時、ほぼ毎回使用) | メインスマホでのテザリングは予備ではあるが、サブスマホでの回線が遅いと感じる場合はすぐにメインで試すことが多い。 |
| (・カーナビAVへの接続など、たまに繋げることがある。) | ・携帯音楽プレーヤーとして使用(Bluetoothヘッドフォン接続) | |
| 使用不可(おサイフケータイ、Felicaの機能は付いていない。) | ・おサイフケータイ(Felica)の使用。Suica、楽天Edy、その他。 | 前述「2.3.1●すべての機能を盛り込んだ1台のみを選ぶことは難しい」参照 |
| ・PayPay | ・PayPay | 店頭での支払いはおサイフケータイを基本としているが、PayPayは店頭での支払いでも、ネット、アプリでの支払いでも使えることが多く、利便性が高いので両者で入れている。複数端末で可能なのも魅力。 |
| ・会員証アプリの一部 | ・ポイントアプリ、会員証アプリ(Vポイント=元Tポイント、楽天ポイント、他) | 支払い時にで提示することが多いものはおサイフケータイが使えるサブスマホに入れておく方がスムーズ。 |
| ・注文アプリ(ほっともっと、ドミノ・ピザ、など) | 注文アプリではpaypayで払えるものだったり、支払いは受取時で良いものだったりする場合はおサイフケータイのあるサブスマホである必要がない。画面が大きいメインスマホの方が注文もしやすい。 | |
| ・ジハンピは入れている | ・自動販売機アプリ(CokeOn、ジハンピ) | 「支払い関係」ということでサブスマホに入れているが、paypay払いなのでサブスマホに縛られる必要は実際にはなく、ジハンピは両者に入れている。 |
| ・GeoTrackerでGPSログを取る ・歩数計で歩数を記録する | GeoTrackerや歩数計はバッテリー消費が大きいアプリであることからメインかサブのどちらかにするようにしており、また画面をほとんど見る必要がないことからサブで録るのを理想としている。ただし端末と相性があり、いつもサブ機種で録れるとは限らない。GPSログについては2005年よりGPSウォッチも活用するようになった。 | |
| 使用不可(対応スマホとされていない) | ・マイナポータル |
6■自分のメイン、サブスマホの歴史
前章で自分のスマホ2台持ちの現状と運用方法を紹介したが、ここではここに至った自分の2台持ちの歴史を語りたい。現状に至った理由が見え、何かしらは2台持ちを考えている方々の少しでも参考になるのではないかと期待して書いたものであるが、その一方で単なる年寄りの昔語りではないかという思いもある。
6.1■携帯端末2台持ちの歴史~概要年表
| メイン端末 | サブ端末 | 備考 | |
| 2008 | 京ぽん2WX310K | イーモバイルデータ通信カード | 初の2回線 |
| 2009 | TouchDiamond S21HT | ↘京ぽん2WX310K | 初のスマートフォン導入。これにより京ぽん2はサブ端末に。 |
| 2010 | HYBRID W-ZERO3 | ↘TouchDiamond S21HT | 京ぽん2買い替えで初のスマホ2台体制に。 |
| 2011 | EVO WiMAX ISW11HT | ↘HYBRID W-ZERO3 | 初のAndroid導入 |
| 2012~2014 | Galaxy SII WiMAXを筆頭に順次4機種買い替え | HYBRID W-ZERO3 | |
| 2014~2020 | LG製端末を筆頭に順次5機種を買い替え | Xperia VL SOL21 4か月で Galaxy S5 SCL23 | LG製端末とXperiaはメインサブ同時買い替え(この時唯一) |
| 2021 | Galaxy Note10+に買い替え | TORQUE G03 に買い替え、1年後、TORQUE G04に買い替え | |
| 2023~2026 | OUKITEL WP21、以降3機種4台に買い替え | TORQUE G06購入、2年半後G07に買い替え | メインスマホはこれ以後、中華タフネススマホ |

6.2■スマホ2台持ちの歴史~時期別解説
●2009~2011
この時期は
・新しい端末を購入、それをメインスマホにする。
・前のメインスマホはサブスマホにする
・PHS(ウィルコム)と携帯電話(イーモバイル)の2回線
という運用だった。メインスマホをサブスマホに流用できたのは、メインとサブの役割分担が明確でなかったためだと思われる。
●2011年~2014年
2011年に初のAndroid機をメインスマホとして購入、サブスマホとなったHYBRID W-ZERO3はその後、3年半使い続ける。しかしメインスマホはAndroidの初期ということもあり、試行錯誤し、この間に買ったメインスマホは4機種。この時期に次第にメインスマホは大画面を志向するようになる。

●2014年~2017年
メインその後はサブとして計4年半以上使ったHYBRID W-ZERO3の買い替えにあたり、メインスマホとサブスマホを同時に機種変更(LG製6インチ機とXperia VL SOL21)。Android2台となるが、メインスマホは大画面、サブスマホはコンパクト、別々に買い替えていくという方向性が明確になる。SOL21は不満多く4か月で買い替えるが、その際に買い替えたGalaxy S5 SCL23は6年近く使用することとなり、上述のLG製も3年近い使用となり、2台スマホの方向が明確になる。

●2017~2023
メインスマホについては、交換可能バッテリー機種の激減、自分が好まない縦長ディスプレイ化、さらに画面の大きさ拡大の頭打ち、それらによる欲しいスマホの減少に悩まされ、右往左往する。この間のメインスマホは5機種。
一方でサブスマホは2021年初めに、6年使用(2161日。2026/5現在、使用最長記録)のGalaxy S5からTORQUEシリーズに買い替え。TORQUEシリーズはその後2026年現在まで4機種続き、サブスマホについては志向が固まる。
●2023年~
メイン機種におけるバッテリー交換可能は2018年に諦めたものの、バッテリーに関する不満は2023年に中華タフネススマホに辿り着き、OUKITEL WP21を使い始める。
一方でサブスマホでは日本でほぼ唯一交換可能バッテリーを存続しているTORQUEシリーズを使ってみてすっかり気に入り(G03、G04)、G06にて初めて新品で購入、今後も買い続けることを決意する。
6.3■自分のスマホ2台持ち歴史分析
・メインスマホに対しては常に理想のスマホを求める気持ちが強く、積極的に買い替える傾向にあり、試用期間は平均すると1年、しかも数ヶ月から1年未満での短期間での買い替え機種もかなりある。短期間で買い替えたのは、買ったもののどうしても気に入らなかったり、他の気に入る機種が登場してしまった場合が多い。
・それに対してサブスマホはサブスマホに求める仕様が満たされていたらそれで満足し、長期的に使う傾向にあった(平均2年)。長いもの、HYBRID W-ZERO3(3年半)、Galaxy S5 SCL23(6年)のときにはそれをサブスマホで使っていた時期にメインスマホはそれぞれ5端末もわたり買い替えている。
近年、サブスマホであるTORQUEシリーズだが、TORQUE G04以降はG06、G07と買い替えているが、これは交換可能バッテリー仕様を出し続けてくれている京セラを応援する意味合いが強く、正直、それがなければ5~6年以上でも使って良い、使いたいと思っている。
・サブスマホがメインスマホに比べて使用期間が長いことは、メインスマホの機種変更時に発生する心理的な不安(使っているアプリが動くか)を軽減している。すなわち
「自分にとって重要なアプリが機種変更しても動くかどうか」
はスマホ買い替え時にとても不安に感じる事象であるが、いくつかの重要なアプリをサブスマホで運用することで、メインスマホの機種変更時にはその分の不安が軽減される。
・メインスマホを短期間で買い替えることがあったのは、別に自分としては短期間で買い替えたい、スマホはどんどん買い替えたい、と思っていたからではない。むしろ「気に入った機種を長く使いたい」「費用的にも勿体ない」という思いがあり、それはすなわち
「短期間で買い替えることは望ましくない無いことだ」
という思いがあり、それを意識するために上のようなデータを作っていた。そしてそういう思いがあるので、買い替え候補が挙がった際にはそれなりに悩むのであるが、しかしながら結果的には
「自分の理想に少しでも近いスマートフォンを使いたい、追い求めたい」
という気持ちの方が上回っており、その結果が上の履歴になっている。
ともあれ、このスマホ遍歴自体が、自分がメインスマホとサブスマホをうまく活用してきた証のように感じている。
7■おわりに
本記事ではスマホ2台(2回線)のメリットについて、自分の2台端末歴史を紹介しながら解説した。
・通信障害(大規模、局所)に備えて複数種類の携帯電波を確保する。
・多くの役割を担うようになったスマートフォン端末を2つに分けることでのリスク管理対策、バッテリー減少対策。
・前項の際に2台の役割分担をすることでスマートフォンの購入選択の幅を広げる。
この3つに集約されるのだろう。大多数の人が2台持ちになるべきだとは思わないが、携帯端末、スマートフォンが多くの人にとって重要な機器になっている現在、2台持ちの人が増えてもおかしくないと思う。2台持ちを検討している人々、あるいはすでに2台持ちの人々の参考になったら嬉しいと思う。
超長文にもかかわらず読んで頂いた方々、有難うございました。コメントで意見を頂けるととても嬉しいです。
