スパイウェアとは、コンピュータウイルスほどの悪さをしないけれども、それに近い悪いことを引き起こすソフトウェアのことを言います。
もともとは典型的な動作として「ユーザの情報を勝手にネット上の特定の場所に送る」という、スパイ行為みたいなことをするものが多かったことから、この名前がついたものと思われます。
もっともスパイウェアの中にはユーザがソフトウェア(特にフリーソフト)を導入する際に同意をさせた上でパソコンにインストールさせるものもあります。すなわち「無料で使わせてあげるから、代わりにあなたの情報を盗み見させてくださいね」という感じでしょうか。その場合には一応インストールの際に了解を取っているので最終的にはユーザの責任となるのでしょうが、しかしスパイウェア呼ばわりされるソフトはアンインストールが簡単でなかったりするソフトが多いです。
[スパイウェア感染で起こること]
スパイウェアに感染した場合に発生することは
- ホームページを閲覧していると、特定のサイトに飛ばされてしまう。
- 勝手に決まったサイトや警告のポップアップが出てくる。
- 知らない間にパソコン利用者(ユーザ)の情報を起こってしまう。
- その他の不具合。
などがありますが、上で挙げたように知らない間に悪さをしていることもあるので「パソコンに特に大きな不具合は出ていない」という人の場合も注意が必要です。
[スパイウェア対策のためのソフト]
スパイウェア対策では無料で提供されているソフトが広く使われています。最近のセキュリティ対策ソフトではスパイウェア対策が入ったものも多くなっていますが、それよりも以下のようなフリーソフトの方が現時点では優れているようです。
Ad-Aware 公式サイト 窓の杜での紹介 Google結果
Spybot 公式サイト Google結果
Spybotはオフィシャルサイトとしては日本語は未対応のようですが、ソフト自体は日本語に対応しています。
[検出された場合でも...]
上のソフトで検索すると、必ずといって良いほど、何らかのスパイウェアが発見されます。しかしその中には、あまり気にしなくて良いものもあります。たとえばブラウザ(ホームページ閲覧ソフト)の機能として「クッキー(cookie)」と呼ばれるものがあり、これはユーザが各サイトにアクセスする際に便利なように使われることも多いのですが、スパイウェアとして判定される場合があるようです。
コンピュータウイルスほどには神経質にならなくても良いと思いますが、近年悪質なスパイウェアが広がっていることは事実なので気をつけてください。