2003年秋から使っているポータブルMP3プレーヤ
CICONICA CMP-128
が先日、壊れた。
私は基本的にケチな人間なので、多少の破損はなんとか使い続けようとする。このプレーヤも実際、電池の入れ口が破損してしまっていたのだけど、ゴムで括って使っていた。
ところが今回は内部的な故障のようで、一応再生は出来るのだが音がおかしくなった。音楽を聴いていても、あたかも広い会場の中の、ずっと後ろの方で聞いているかのように聞こえてしまう。曲によってはあまり気にならないのだが、逆にとても変で、かなりイライラする曲もある。
無論、SDカードを交換してもみたが解消しなかった。
イライラするようなストレスの溜まるような状況を我慢するのは精神的に非常に宜しくない。
そんなわけでMP3プレーヤー、現在ではデジタルオーディオプレーヤと呼ばれているシロモノを3年半近くぶりに買うことになった。
[SDカード式のが少ない!]
私は壊れた韓国製CMP-128がそれなりに気に入っていた。その特徴を挙げると
- 内部メモリ128MBで、外部メモリとしてSDカードを使用可能
パソコンとの連携上、SDカードを使えるのはそれなりに便利。また内部メモリは主にボイスレコーダ用として使っていた。
- 電源が単四充電池(もしくは乾電池)で専用充電池ではない
外出先、旅先などで電池が切れても単4乾電池で急場をしのげる。
- ボイスレコーダー付き
普段はそんなに使わないけど、あるとそれなりに便利なときがある。
特にSDカードについては、比較的最近USBコネクタ付きのSDカードの便利性(これとかこれとか)を知り、今後も主にMP3プレーヤで使うことを想定して、そのSDカードを何枚か買った。
そんなわけでまずはSDカードを使える機種を探すことにしたのだが...
だが、SDカードを使うMP3がなかなかなくなっているに気がつく。
最近ではSDカードを使わない、内部メモリだけのMP3プレーヤがほとんどになっているらしいのだ。
が~ん、前述のように、折角SDカードを何枚も買ったのに!!!
SDカードを使用するポータブルオーディオプレーヤも存在しないことはない。特にMP3プレーヤでSDカードに拘っているのはPanasonicらしい。
→Panasonicのポータブルオーディオのページ
→amazonでPanasonicのデジタルオーディオプレーヤを見繕う、買う
確かに上のメーカサイトを見るとPanasonicのMP3プレーヤ製品はほとんどがSDカード仕様タイプのようである。あとお店の人に教えて貰ったのはサンヨーのものがあるらしい。
・DMP-M400SD
→メーカのカタログページ
→amazonでこの商品を買う
しかしこの製品はボイスレコーダの機能が付いていない。
そんなこんなで調べてみると「SDカード仕様」「乾電池仕様可」「ボイスレコーダ付」の条件で調べてみると、否応なしに製品は絞られ、右のもの「SV-SD570V-D」(メーカーページ)しかないようだ。
もっともこれは今ネット上の情報を見た場合で、店先で見ていたときにはこの製品が乾電池を使っていることには気がつかなかった。
今仕様を見るとこのパナソニックの製品は、専用充電池?と乾電池の併用?のように読める。よく分からないが、もし乾電池であることを期待して買うなら買う前に店頭での確認が必要だろう。
いずれにしても私としては店頭で上の機種に気がつかなかったり、あるいはそれを見てもあまりピンと来なかった。
[そもそも何故SDカードを使いたいのか?]
そもそも何故私はSDカードに拘るのだろうか?
MP3プレーヤを聞いていて私がとてもよくあるのは
「今あるいは今日はこのグループ(ジャンル)の音楽(曲)を聞きたい」
みたいなことだ。すなわち
「今はGunslingerGirlのサントラが聴きたいな」
とか
「遊佐未森の音楽の気分だな」
とか
「カウボーイビバップと攻殻機動隊のOP、EDでノリたい感じ」
とかとかである。
あるいは、少し昔ならば殊勝にも「語学の勉強のテープ(っつうかラジオ講座みたいなやつ)を聞こう!」ということで、音楽用のSDカードを語学学習用のソレと分けておく、などをしていたこともあった。(あくまで昔の話。)
そんな風に「今、聴きたい曲」というのを仕分けするために、複数枚持っているSDカードの1番にはこれ、2番にはあれ、3番にはそれ、という感じで入れておき、適宜入れ替えを行うのである。
カセットテープやCD、MDに比べるとコンパクトなので、余分のSDカードを持ち歩くことはそんなに大変なことではない。
あともう一つ、SDカードを重宝した理由として、私が前に使っていたCMP-128はパソコンと連携させるソフトがあまり使い勝手がよくなくて、非常に使いにくかったことがある。そのため、MP3プレーヤーとパソコンを繋げて転送するよりも、SDカードをデジタルプレーヤから取り出してパソコンにそれを直接(というかカードリーダーを介して)繋げて、音楽をさっと入れた方が簡単で手早く出来たのだ。
カードリーダなどがあればパソコンとのデータ連係が楽なわけだ。
[SDカードのメリットはフォルダ機能もしくはプレイリスト機能の充実で代用可能なはず...]
ところが改めて考えてみると、前者の理由すなわち「曲の分類と各分類内でのリピートなどがしたい」というのは、もしMP3プレーヤにフォルダを認識する機能さえあれば、必ずしもSDカードで仕分ける必要はない。
というか、SDカードをとっかえひっかえするというのも随分アナログな方式であり、しかもそういうコンセプト、ポリシーを持って、そのような製品を使っていたにも拘わらず、考えてみると実際には早々SDカードを取っ替え引っ替えすることは多くなかったっぽいことに気がつく。
あるいはフォルダ分けでなくても、パソコンのMP3プレーヤで言えば「プレイリスト」に相当する機能が充実していればそれでいいわけである。
今まで買ったSDカードは無駄になってしまうが、フォルダ機能とか、プレイリスト機能のついている方がポータブルプレーヤとしては便利であろうし、そもそもSDカードを使える製品が少なくなってしまった現在、選択肢を広げるためにはSDカード利用は綺麗さっぱり諦めた方が良いのではなかろうか?
私は結構コダワル方で、今回も最初は、絶対にSDカード付きのものを買おうかと思っていたのだが、珍しく方針転換をする気になり出した。
ところが...
[意外に?充実していないフォルダもしくはプレイリスト機能]
ここ最近、デジタルオーディオプレーヤの内部メモリの量は最低限でも512MB、大きいものは4GBとか8GBになっているのだが、そんなところに只単に何百曲、何千曲と入れても、整理が付くわけがない。
だからそれらを整理して聞くにはフォルダ分けとかプレイリスト機能とかが当然充実しているのだろうと思いきや、そういう機能が充実している製品は意外に多くないことに気がつく。
特にしかも「乾電池式」「ボイスレコーダ機能付」はさらに少ないことがわかった。
そんな中でSEAGRANDというメーカの製品に目がとまる。その中の「X-REAX」という商品だ。
→メーカのカタログページ→amazonでこれを買う
最初、その外形から乾電池仕様だと思ったのだが後になって店員さんに充電池式であることを指摘されたのだが、それ以前に上の製品で謳っている「フォルダ機能」というのが果たして特定のフォルダ内でのリピートが出来るのかはっきりしない。
そこでヨドバシカメラ秋葉店の店員さんにお願いしたら、製品の箱を開けてマニュアルを確認してくれると言う(というかそれをお願いした)。
わざわざマニュアルを確認したところ、その商品についてはフォルダ内リピートが出来ることが判明。
喜んだのもつかの間、そのお店の方に乾電池式でないことを指摘されてorz。
しかし同社のカタログで調べると、他の製品に似たようなものがあり「X-Air」という製品は単4乾電池式であることが分かった。
→メーカのカタログページ
→amazonでこれを買う
で、念のため、このマニュアルでもフォルダ機能というのが「フォルダ内リピート」が出来るのか、確認することになったのだが...
同じメーカーの製品で「フォルダ機能」と名打っていて、製品の仕様を表すアイコンも同じ、となれば誰でも「X-REX」のフォルダ機能と「X-Air」のものは同じで、前者がフォルダ内リピートが出来るのなら後者も出来ると思うだろう。ところがどうも出来なさそうなのだ!
愕然としてしまった!
実はシーグランドにはSDカードを使う製品「X-Seven XS701」
→メーカのカタログページ
→amazonでこれを買う
もあって、これは私が最初に掲げた「SDカード使用可能」「乾電池式」「ボイスレコーダ式」を満たす商品であることに気がついだ。
そこでしょうがないので、フォルダ機能ではなくSDカード式であるこの商品か、前述のフォルダ機能付きで「ボイスレコーダ付」だが乾電池式ではない「X-REX」にするしかないか...諦め気分になっていたのだが...
(後半に続く)